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第二章
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今、馬車は、この国で一番大きい図書館にむかっている。
図書館は町の中心にあり、まずは、そこから案内してくれるそう。
そこへ向かう途中、アランは私にどらやきについて、ことこまかく聞いてきた。
私はどらやきの見た目や味、食感、匂い、手触りなど、ひとつずつ思い出しながら、答えていく。
アランはノートをひろげて、熱心に私の言うことをメモしていた。
不思議なんだけど、質問に答えるたびに、自分の前世の記憶への扉がどんどんひらかれていくようで、忘れていたことが、ふと、浮かんできたりする。
はっと気がついたら、馬車の中は静かで、私一人が夢中で、前世のことをしゃべりまくっていた。
「うわあ、ごめん……! なんか、我を忘れてしゃべってて、憑依された人みたいだったよね!?」
客観的にみると、かなり危ない人に思える……。
猛烈に恥ずかしくなって、あわてて謝ると、アイシャがフフッと笑った。
「憑依って……。大丈夫よ、リリー。興味深くて、聞き入ってたわ。リリーから前世のことは時々聞いていたけれど、こんなに詳しく聞いたことがなかったから。もしかして、思い出したの?」
「そうなんだよね。アランにどらやきのことを細かく聞かれて、じっくり思い出していたら、そのまわりのことも色々思い出してきたの。……例えば、どらやきをおばあちゃんと食べていたとき、どんな話をしていたかとか、どらやきを買った時、他にもいろんな和菓子がならんでいたなあとか、その和菓子屋さんのまわりの商店街に猫がいるお店があったよねとか……。連想ゲームみたいに、連なって思い出してきたんだよね……。そしたら、口が勝手にとまらなくなっちゃって……。途中から、思い出すままにしゃべってたから、自分でも、なにを話していたか、はっきりおぼえてない。とりあえず、思い出せる範囲で、ノートに書きだしていくつもり……」
「それらな大丈夫だ、リリー。さっき、リリーが口にしたことは、一言ももらさず、俺が全て覚えた。俺の記憶にしまったから、好きな時に、いつでもひきだせるぞ」
と、ラルフ。
「ええっ、ほんとに!? さすが、ラルフ! すごい記憶力だね! 良かったー。あとで教えて!」
「ああ」
ラルフが涼し気な目元をゆるめて、微笑んだ。
「はああ……。リリーは喜んでるけど、一言ももらさずとか、俺の記憶にしまったから、とか、粘着質で相当怖いわ……。しかも、いつでもひきだせるって、その都度、リリーに頼られようとしているところが気持ちが悪くて、姑息よね」
アイシャが冷え冷えとした目で、ラルフを見た。
「気持ち悪いとか姑息とか、アイシャにどう思われようが、痛くもかゆくもないが、リリーの言ったことを覚えられなかったやつが、よくいうな? 成績で俺と競ってたわりには、アイシャの記憶力って実用性はないんだな。役に立たないというか」
挑むようにアイシャを見返すラルフ。
「はあ? 私もリリーが言ったことは覚えてるわよ! 一言ももらさずとか、気持ちの悪い覚え方をしていないだけ。しっかり要点をまとめて、リリーには私が伝えるから、わざわざ、ラルフの記憶からひきだす必要なんてないわ」
と、アイシャ。
にらみあう二人。
あ、また、始まった……。
本当になんでも競うよね、このふたり。
「はいはい、ふたりとも。私の話はそんな重要なことじゃないし、覚えてる範囲で気軽に教えてくれたら嬉しいからね」
と、ふたりの競い合いを止めにはいった私。
「私だけでいいわよ、リリー。ラルフはもう帰るしね」
「まだ二日ある。その間に俺がきっちり伝えるから、アイシャの出番はない」
と、ラルフ。
うん、止められなかった……。
次の瞬間、ブハッと、ふきだす声がした。
アランだ。
図書館は町の中心にあり、まずは、そこから案内してくれるそう。
そこへ向かう途中、アランは私にどらやきについて、ことこまかく聞いてきた。
私はどらやきの見た目や味、食感、匂い、手触りなど、ひとつずつ思い出しながら、答えていく。
アランはノートをひろげて、熱心に私の言うことをメモしていた。
不思議なんだけど、質問に答えるたびに、自分の前世の記憶への扉がどんどんひらかれていくようで、忘れていたことが、ふと、浮かんできたりする。
はっと気がついたら、馬車の中は静かで、私一人が夢中で、前世のことをしゃべりまくっていた。
「うわあ、ごめん……! なんか、我を忘れてしゃべってて、憑依された人みたいだったよね!?」
客観的にみると、かなり危ない人に思える……。
猛烈に恥ずかしくなって、あわてて謝ると、アイシャがフフッと笑った。
「憑依って……。大丈夫よ、リリー。興味深くて、聞き入ってたわ。リリーから前世のことは時々聞いていたけれど、こんなに詳しく聞いたことがなかったから。もしかして、思い出したの?」
「そうなんだよね。アランにどらやきのことを細かく聞かれて、じっくり思い出していたら、そのまわりのことも色々思い出してきたの。……例えば、どらやきをおばあちゃんと食べていたとき、どんな話をしていたかとか、どらやきを買った時、他にもいろんな和菓子がならんでいたなあとか、その和菓子屋さんのまわりの商店街に猫がいるお店があったよねとか……。連想ゲームみたいに、連なって思い出してきたんだよね……。そしたら、口が勝手にとまらなくなっちゃって……。途中から、思い出すままにしゃべってたから、自分でも、なにを話していたか、はっきりおぼえてない。とりあえず、思い出せる範囲で、ノートに書きだしていくつもり……」
「それらな大丈夫だ、リリー。さっき、リリーが口にしたことは、一言ももらさず、俺が全て覚えた。俺の記憶にしまったから、好きな時に、いつでもひきだせるぞ」
と、ラルフ。
「ええっ、ほんとに!? さすが、ラルフ! すごい記憶力だね! 良かったー。あとで教えて!」
「ああ」
ラルフが涼し気な目元をゆるめて、微笑んだ。
「はああ……。リリーは喜んでるけど、一言ももらさずとか、俺の記憶にしまったから、とか、粘着質で相当怖いわ……。しかも、いつでもひきだせるって、その都度、リリーに頼られようとしているところが気持ちが悪くて、姑息よね」
アイシャが冷え冷えとした目で、ラルフを見た。
「気持ち悪いとか姑息とか、アイシャにどう思われようが、痛くもかゆくもないが、リリーの言ったことを覚えられなかったやつが、よくいうな? 成績で俺と競ってたわりには、アイシャの記憶力って実用性はないんだな。役に立たないというか」
挑むようにアイシャを見返すラルフ。
「はあ? 私もリリーが言ったことは覚えてるわよ! 一言ももらさずとか、気持ちの悪い覚え方をしていないだけ。しっかり要点をまとめて、リリーには私が伝えるから、わざわざ、ラルフの記憶からひきだす必要なんてないわ」
と、アイシャ。
にらみあう二人。
あ、また、始まった……。
本当になんでも競うよね、このふたり。
「はいはい、ふたりとも。私の話はそんな重要なことじゃないし、覚えてる範囲で気軽に教えてくれたら嬉しいからね」
と、ふたりの競い合いを止めにはいった私。
「私だけでいいわよ、リリー。ラルフはもう帰るしね」
「まだ二日ある。その間に俺がきっちり伝えるから、アイシャの出番はない」
と、ラルフ。
うん、止められなかった……。
次の瞬間、ブハッと、ふきだす声がした。
アランだ。
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楽しく読ませていただいています♪
私はどうも、1人思い込み激しい系偏執男子(オレ様)には魅力を感じないせいか、不思議系but溺愛崇拝型ジョルジュさんを応援しております。ジョッシュさんとのナイスなコンビネーションも良きですね(๑′ᴗ‵๑)
新登場のドラヤキミッション君もいきなりの良い味で、これからますます楽しみです❣️
あたたかいご感想をありがとうございます!
嬉しすぎて、舞い上がっております٩(ˊᗜˋ*)و
「1人思い込み激しい系偏執男子」「不思議系but溺愛崇拝型」に、思わず、笑ってしまいました!
なんて、簡潔で的確な表現なんでしょう……(*´艸`)
しかも、暑苦しめのジョッシュとのコンビも良きと言っていただけたなんて、嬉しい限りです!
そして、「ドラヤキミッション君」に、またまた笑ってしまいました!
ネーミングがおもしろすぎます!
今後も、リリーのまわりは、わちゃわちゃとしていきますが、どうぞよろしくお願いします!
このお話は読まれているんだろうか……?といつも不安に思ってましたので、ご感想をくださって、とても嬉しく、励みになりました。
いつも読んでくださって、本当にありがとうございます!
感謝でいっぱいです💐
段々とラルフが不憫に思えて来ました。そろそろ彼も報われてもいいような気がします❗
感想をありがとうございました!
更新がすっかり遅くなってしまいましたが、早速読んでくださって、本当に嬉しいです\(^_^)/
ありがとうございます!
やはり、ラルフが不憫ですか…(-_-;) 留学を機に、色々動かしたいと考えております!
読んでくださってありがとうございます!
はじめまして。いつも読ませていただいております。
こちらの作品を読むのが最近の楽しみで
更新される度にワクワクしております( i _ i )♡
リリーちゃんとアイシャ、ラルフの絡みを見てると微笑ましくてとても癒されますw←
お身体にお気をつけて無理なく更新してくださるととても嬉しいです♩
次も楽しみにしております!
感想をありがとうございます! 更新を楽しみにしていただいてるということ、嬉しすぎて気持ちがまいあがっております٩(ˊᗜˋ*)و
そして、3人の絡みも楽しんでいただけているようで、良かったです!
基本は、自分のストレスを解消するために書いてますので、ストレスがあまりない、お気軽な話をめざしてます(笑)
しかも、私にまでお気遣いいただいて、ありがとうございます!
あたたかい感想に、感動いたしました! 励みになります。
読んでくださって、ありがとうございます!