7 / 18
序章【文化祭編】
文化祭 前編
しおりを挟む
文化祭の準備が始まってからもう4週間が経った。いよいよ明日から文化祭が始まる。
結局文化祭の日までに魔物の襲撃はなかった。だから明日は警戒しておかないといけない。ミッシェルが言っていた魔物の襲撃、アキラと私で2か所で分担して守る。だからアキラからの助けをもらえないし、それに初めての戦闘なわけだからなかなかハードすぎじゃない?
そういう緊張などが顔色に出ているらしくここ一週間毎日リコとベルに心配された。
「明日、大事にならないといいな」
そんなふうに私は思いながら寝て、ついに明日がきてしまった。
ーーーーーーーー
「おっはよー時雨!今日もやつれてんな」
「リコ、今日一日乗り切れば一時休憩だよ~」
「おっおう、とりま今日は楽しまなきゃ損だぜ」
「そうだね。楽しまなきゃ損だね」
「それにうち今日ステージで部活のメンバーと歌を歌うんだ」
「えっそうなの?初耳なんだけど」
「ヘヘ、だって今言ったからな。うち、意外と歌上手いんだよ。だからギリギリまで隠して時雨を驚かせたかったんだ」
「そうなんだ、絶対観に行くから喉潤して待っててね」
「楽しみにしとけよな」
そうかリコはステージで歌うのか、まだ1年なのにすごいな。私は特に仕事がないから警戒しつつものんびり楽しもうかな。
ーーーーーーーー
「えーっと、本日男装役の一人が欠席したので、イベントに出なくて残っている女子が若月さんしかいなくって…若月さん男装しましょう!」
「えっえっえ?」
「男装、以外といいから!」
「えーー!」
ーーーーーーーー
「若月さん男装似合うね。顔も整っているし美青年だよ」
「あはは、ありがとうございます?」
何故こんなことに、今日は自由に見回って十分に楽しんだら魔物の襲撃からみんなを守る。これで終わりだと思っていたのに。
「じゃあ仕事の内容はこれに書いてあるから、ある程度わかったら来て」
「わかりました」
うーん、意外と仕事内容は適当だな。とりあえず基本はカフェと同じだから、注文を受けて厨房に伝えて、品物を相手に渡す。これでいいかな。
「とりあえず仕事内容はわかりました。それで私は?」
「オッケー、じゃあそこの客を接客してきて」
「わかりました」
ん?何だかよく見たことのある二人のようだが、まさかね。
「ご注文はいかがでしょうか」
「あれ?時雨?男装するって聞いてないんだけど」
やっぱり、リコと要のコンビだった。
「急に男装するはずだった一人が体調不良で休んでね、それで私がこれをやってるってわけ」
「へー、そうなんだ。あっそうだ注文はハニーミルクティーと」
「じゃあメロンソーダください」
「かしこまりました。では少々お待ち下さい」
「ちょっと待って時雨、ここはメイドカフェでしょう?」
「まぁそうだけど」
「じゃあさ、あれ見せてよ。ほら、もえもえきゅん」
「えっいやー、それはちょっと。だって今は男装中だし」
「俺も、見たい…かな?」
えー、要君も見たいって…
「えっえっと、…もえもえきゅん」
ーーーーーーーー
「若月さんありがとう。助かったよ」
「いえいえ、こちらこそ貴重な体験をどうもありがとうございました(棒読み)」
「じゃあここからは私達で何とかするから後は私達の分、楽しんできてね」
「あ、はい」
で、今に至る。それにしてもみんな凄いクオリティーだ。出店も文化祭で食材の予算以内で学生が作っているとはいえ普通に美味しいし、私達がやっている男装女装メイドカフェもなんだかんだ言って結構様になっている。文化祭で御馴染のお化け屋敷はまさかの3クラスが合同でやっているので壁を取っ払い、すごい広さで本格的なお化け屋敷を作っている。
「…あと20分位でリコの出番か、そろそろ行こうかな」
「やぁ若月さん。今、時間空いているかな?ちょっと屋上に来てほしいんだ」
屋上?屋上には何もなかった気がするんだけど。
「うーん、短時間で済むなら別にいいけど」
「じゃあついてきて」
この学校の屋上はいろんな演物を行う体育館と反対側にあり、それに加え学校自体広く、屋上と体育館の距離が遠いので屋上に近づくにつれて人通りが少なくなっていく。
「もうそろそろリコがステージに出るから観に行きたいんだけど」
「…」
「話があるならここで出来ないの?」
「…」
「ねぇ委員長、屋上に何があるの?」
「…」
「ねぇって」
「ハイ、チーズ!」
〈パシャッ〉
「ひぇっ」
急に後ろから写真を撮られたと思って振り返るが誰もいない。
「どうかしたか?」
「えっいや、今さっき写真を…」
その時近くで爆発したような音と揺れが突如起きた。
「なんだ、地震か?それにしては…若月さん大丈夫ですか?」
「だっ大丈夫だけど」
「魔物だ!魔物が出てきた!」
「何?魔物だと?まさか、本当に存在していたなんて」
あの揺れとこの違和感、間違いないミッシェルが言っていた魔物の襲撃だ。戦いに行かないと。
「待て」
委員長が私の手をとって引き止める
「どこに行こうとしている若月時雨。1年の僕達に出来ることなんてないぞ。ここは先生や先輩達に任せて王国騎士が来るまで隠れていよう。僕達は生きるだけでいいんだ。」
委員長の言っていることは正しい。けど、
「私、それでも行かなきゃ。ごめん」
私は委員長の手を払って屋上から離れた。
委員長には申し訳ないけど私は『ラプラスの悪魔』の一員でこの襲撃からみんなを守る事が使命だから。
「…行ってしまったか。自ら危険な状況に足を突っ込むなんて。ふっ君に何が出来るのか、僕は安全地帯で楽しむとするか」
ーーーーーーーー
「なっなんだ地震か?」
「でも警報も鳴ってないし、何?」
「始まったか、来い魔物よ」
学校から離れた地点にも爆発が起きたような揺れが発生した。その震源地の上空に大きな円形の魔界と人界を繋ぐゲートが出来ていた。
「もうそろ時雨の方にも魔物が現れるか、時雨は上手くいっているか心配だが」
「ギェえ、!ァアア!!」
「ボウボウボゥボォオ!」
「ケェキャッキャ」
「何だこいつら、もしかして魔物?!」
「逃げないと!お前も突っ立ってないで逃げろ!」
人型ではない、ならこれは人界で産まれたモノじゃないようだな。
「どれもこれも見たことない形だな。この世界での俺の能力がどれだけ通用できるか、試してみるとするか【模倣術】発動」
そうして周りにいる魔物をこの世にはない剣撃で攻撃した。
「は?すっすげー、今の一瞬で?」
「うん、この世界でも通用するっぽいな。なら時雨の所に援護しに行けそうだな」
しかし、そんな余裕も束の間。次の瞬間に大型の魔物、もっというと魔物の中でも優れた魔物、魔族が現れた。
「オマエ、ナカナカオモシロイ能力ヲ、モッテイルナ」
「おーこりゃ珍しいな、魔族のご登場か。ちょっとお前達全員守れる自信ねぇから、さっさと逃げてくれないかな」
そう言ってとりあえず周りの人を逃しておく。
「ア、あ、あー。これでいいかな。どうだ、わざわざお前達、人間の言語に合わせたんだが」
「あぁだいぶ聞き取りやすいな、何でかはまぁ予想出来るが」
「それなら話が早い。では単刀直入に、お前は私達の仲間になるだけの素質があるだから、」
「断る、そもそも俺は契約で今はこの世界を守るのが仕事でな」
「そうかい、なら、ココデ死ね!」
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
「ふん、口ほどでもないな」
「何を独り言を言っている?」
「?!お前は不死身か、いや違うな」
この違和感はそうだな
「せっかく私達の仲間になれるチャンスだったのに残念だ。ここで死ね!」
"時間が戻っている"
結局文化祭の日までに魔物の襲撃はなかった。だから明日は警戒しておかないといけない。ミッシェルが言っていた魔物の襲撃、アキラと私で2か所で分担して守る。だからアキラからの助けをもらえないし、それに初めての戦闘なわけだからなかなかハードすぎじゃない?
そういう緊張などが顔色に出ているらしくここ一週間毎日リコとベルに心配された。
「明日、大事にならないといいな」
そんなふうに私は思いながら寝て、ついに明日がきてしまった。
ーーーーーーーー
「おっはよー時雨!今日もやつれてんな」
「リコ、今日一日乗り切れば一時休憩だよ~」
「おっおう、とりま今日は楽しまなきゃ損だぜ」
「そうだね。楽しまなきゃ損だね」
「それにうち今日ステージで部活のメンバーと歌を歌うんだ」
「えっそうなの?初耳なんだけど」
「ヘヘ、だって今言ったからな。うち、意外と歌上手いんだよ。だからギリギリまで隠して時雨を驚かせたかったんだ」
「そうなんだ、絶対観に行くから喉潤して待っててね」
「楽しみにしとけよな」
そうかリコはステージで歌うのか、まだ1年なのにすごいな。私は特に仕事がないから警戒しつつものんびり楽しもうかな。
ーーーーーーーー
「えーっと、本日男装役の一人が欠席したので、イベントに出なくて残っている女子が若月さんしかいなくって…若月さん男装しましょう!」
「えっえっえ?」
「男装、以外といいから!」
「えーー!」
ーーーーーーーー
「若月さん男装似合うね。顔も整っているし美青年だよ」
「あはは、ありがとうございます?」
何故こんなことに、今日は自由に見回って十分に楽しんだら魔物の襲撃からみんなを守る。これで終わりだと思っていたのに。
「じゃあ仕事の内容はこれに書いてあるから、ある程度わかったら来て」
「わかりました」
うーん、意外と仕事内容は適当だな。とりあえず基本はカフェと同じだから、注文を受けて厨房に伝えて、品物を相手に渡す。これでいいかな。
「とりあえず仕事内容はわかりました。それで私は?」
「オッケー、じゃあそこの客を接客してきて」
「わかりました」
ん?何だかよく見たことのある二人のようだが、まさかね。
「ご注文はいかがでしょうか」
「あれ?時雨?男装するって聞いてないんだけど」
やっぱり、リコと要のコンビだった。
「急に男装するはずだった一人が体調不良で休んでね、それで私がこれをやってるってわけ」
「へー、そうなんだ。あっそうだ注文はハニーミルクティーと」
「じゃあメロンソーダください」
「かしこまりました。では少々お待ち下さい」
「ちょっと待って時雨、ここはメイドカフェでしょう?」
「まぁそうだけど」
「じゃあさ、あれ見せてよ。ほら、もえもえきゅん」
「えっいやー、それはちょっと。だって今は男装中だし」
「俺も、見たい…かな?」
えー、要君も見たいって…
「えっえっと、…もえもえきゅん」
ーーーーーーーー
「若月さんありがとう。助かったよ」
「いえいえ、こちらこそ貴重な体験をどうもありがとうございました(棒読み)」
「じゃあここからは私達で何とかするから後は私達の分、楽しんできてね」
「あ、はい」
で、今に至る。それにしてもみんな凄いクオリティーだ。出店も文化祭で食材の予算以内で学生が作っているとはいえ普通に美味しいし、私達がやっている男装女装メイドカフェもなんだかんだ言って結構様になっている。文化祭で御馴染のお化け屋敷はまさかの3クラスが合同でやっているので壁を取っ払い、すごい広さで本格的なお化け屋敷を作っている。
「…あと20分位でリコの出番か、そろそろ行こうかな」
「やぁ若月さん。今、時間空いているかな?ちょっと屋上に来てほしいんだ」
屋上?屋上には何もなかった気がするんだけど。
「うーん、短時間で済むなら別にいいけど」
「じゃあついてきて」
この学校の屋上はいろんな演物を行う体育館と反対側にあり、それに加え学校自体広く、屋上と体育館の距離が遠いので屋上に近づくにつれて人通りが少なくなっていく。
「もうそろそろリコがステージに出るから観に行きたいんだけど」
「…」
「話があるならここで出来ないの?」
「…」
「ねぇ委員長、屋上に何があるの?」
「…」
「ねぇって」
「ハイ、チーズ!」
〈パシャッ〉
「ひぇっ」
急に後ろから写真を撮られたと思って振り返るが誰もいない。
「どうかしたか?」
「えっいや、今さっき写真を…」
その時近くで爆発したような音と揺れが突如起きた。
「なんだ、地震か?それにしては…若月さん大丈夫ですか?」
「だっ大丈夫だけど」
「魔物だ!魔物が出てきた!」
「何?魔物だと?まさか、本当に存在していたなんて」
あの揺れとこの違和感、間違いないミッシェルが言っていた魔物の襲撃だ。戦いに行かないと。
「待て」
委員長が私の手をとって引き止める
「どこに行こうとしている若月時雨。1年の僕達に出来ることなんてないぞ。ここは先生や先輩達に任せて王国騎士が来るまで隠れていよう。僕達は生きるだけでいいんだ。」
委員長の言っていることは正しい。けど、
「私、それでも行かなきゃ。ごめん」
私は委員長の手を払って屋上から離れた。
委員長には申し訳ないけど私は『ラプラスの悪魔』の一員でこの襲撃からみんなを守る事が使命だから。
「…行ってしまったか。自ら危険な状況に足を突っ込むなんて。ふっ君に何が出来るのか、僕は安全地帯で楽しむとするか」
ーーーーーーーー
「なっなんだ地震か?」
「でも警報も鳴ってないし、何?」
「始まったか、来い魔物よ」
学校から離れた地点にも爆発が起きたような揺れが発生した。その震源地の上空に大きな円形の魔界と人界を繋ぐゲートが出来ていた。
「もうそろ時雨の方にも魔物が現れるか、時雨は上手くいっているか心配だが」
「ギェえ、!ァアア!!」
「ボウボウボゥボォオ!」
「ケェキャッキャ」
「何だこいつら、もしかして魔物?!」
「逃げないと!お前も突っ立ってないで逃げろ!」
人型ではない、ならこれは人界で産まれたモノじゃないようだな。
「どれもこれも見たことない形だな。この世界での俺の能力がどれだけ通用できるか、試してみるとするか【模倣術】発動」
そうして周りにいる魔物をこの世にはない剣撃で攻撃した。
「は?すっすげー、今の一瞬で?」
「うん、この世界でも通用するっぽいな。なら時雨の所に援護しに行けそうだな」
しかし、そんな余裕も束の間。次の瞬間に大型の魔物、もっというと魔物の中でも優れた魔物、魔族が現れた。
「オマエ、ナカナカオモシロイ能力ヲ、モッテイルナ」
「おーこりゃ珍しいな、魔族のご登場か。ちょっとお前達全員守れる自信ねぇから、さっさと逃げてくれないかな」
そう言ってとりあえず周りの人を逃しておく。
「ア、あ、あー。これでいいかな。どうだ、わざわざお前達、人間の言語に合わせたんだが」
「あぁだいぶ聞き取りやすいな、何でかはまぁ予想出来るが」
「それなら話が早い。では単刀直入に、お前は私達の仲間になるだけの素質があるだから、」
「断る、そもそも俺は契約で今はこの世界を守るのが仕事でな」
「そうかい、なら、ココデ死ね!」
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
「ふん、口ほどでもないな」
「何を独り言を言っている?」
「?!お前は不死身か、いや違うな」
この違和感はそうだな
「せっかく私達の仲間になれるチャンスだったのに残念だ。ここで死ね!」
"時間が戻っている"
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる