15 / 120
【一章】異世界でプラモデル
14.決闘当日
しおりを挟む
「おー! ここが会場か!」
俺はヴァイシルト家の皆様方と共に、二時間ほどかけ魔動決闘が行われる会場へと辿り着いた。
コロシアムとか野球場みたいな感じの建物だな。円形の競技場を中心に、それを取り囲むように客席が設置されている。
特筆すべきはその大きさだ。なんとなくの目算だけど東京ドーム4個分ぐらいはある。マジでかい。
まあ10メートル級の機体同士を戦わせるんだ、これぐらいの広さは必要なんだろうな。
「平和になった今の時代、魔動決闘は市民の娯楽としても盛んに行われているんですよ。客席には障壁も展開されますし、闘技場内では魔動人形を破壊されても試合終了後には元に戻るんです。もちろん操縦者の安全も確保されています。……その分建造にかかる費用が高くて、闘技場自体の数は少ないですけどね」
なんというご都合主義……だがそれがいい。
シルヴィアの説明を受けて、辺りを見回すと確かに人が多い。それだけ人気の娯楽なんだな。俺も暇さえあれば来たいところだ。
「でも今日は特に人が多く感じます……やはり今日は王家公認の試合があるからなのでしょうか……いえ、それにしたって……」
確かに……満員御礼とはいかないが、だだっ広い会場なのにも関わらずかなり席が埋まっている。
俺は初めてなのでよくわからないが、シルヴィアの口振りからして普通の事じゃないのだろう。
「やあ、皆様方! よく逃げずにここまで来たね。その度胸だけは認めてあげるよ」
完全におのぼりさんな俺の前に、因縁の男……ザッコブ・カマセーヌが忽然と姿を現した。
「カマセーヌ……! 貴様……よくも我らの前に顔を出せたものだな!」
おお、エドワルドさんが怒っている。あんな優しそうな人にこんなに睨み付けられるとは、ザッコブの奴だいぶ嫌われているな。
「……はて、なんのことかな? 変な言いがかりはよしてくれたまえ」
「くっ……!」
「ああ、そうそう。君たちとの決闘は方々に宣伝させてもらったよ。なんせあのヴァイシルト家が久々に戦うんだ。注目度は非常に高いよ」
年齢は俺やシルヴィアと同じぐらいだろうに、完全に目上のエドワルドさんにすらあの態度。つくづくいけすかない野郎だ。
そして、この大勢の客を呼び寄せたのはザッコブだと言う。そんなことをして何の意味があるんだ……?
「この決闘、下馬評ではヴァイシルト家の圧倒的有利。……まあそうだろうね。なんてったって、かつての英雄の家系なんだ。大したことないポクの家なんか、相手にすらならないと思ってることだろうよ」
ヴァイシルト家はかつての戦争で名を揚げた家系だとは聞いている。そうか……ザッコブの目的はこの決闘に勝つことでヴァイシルト家の全てを手に入れるだけではないのか。
それだけでは飽き足らず、公の場でかつての英雄を打ち倒すことで自らを英雄たらしめんとしているのだろう。
俺は眉をひそめながら一連のやり取りを見ていたのだが、ふとザッコブと目が合った。
「やあやあ、君はあの時の……! よく逃げずに来たね。このポクを侮辱したこと、しっかりと覚えてるよ……!」
「ふん! お前なんて俺が作った魔動人形でボコボコにしてやるよ! 今に見てろ!」
「ほう……お前、人形技師だったのか。ま、どうせどこも雇ってくれないほど最底辺の人間だろう? そんな奴に一般等級とはいえ大事な人形を任せるとは、ヴァイシルト家も落ちぶれたものだ! ヒャヒャヒャ!」
何故あいつはこちらの魔動人形の等級を把握しているんだ!?
まさか、そこまで奴の手が回っていたと言うのか……?
「冥土の土産に教えてやろう。今回ポクの陣営の魔動人形は銀等級だ。そして操縦者はこのポク! もはや死角はないんだよ!」
ザッコブが操縦者だとどう有利なのかは知らないが、銀等級の機体が相手となると、かなり厳しい戦いになるだろう。
実際に目にしたわけではないが、かなりの性能差があるらしいし。
相手が銀等級だと知ったシルヴィアらは、とたんに険しい表情へと変わる。
一縷の望みが断たれた。そんな表情だ。
「どうしたんだよ皆! まだ始まってもいないんだ、結果がどうなるかなんてまだわからないじゃないか!」
「ケイタさん……。そう……ですね。諦めたらそこで終わりですものね。お父様、お母様、あとは操縦者の方を信じて全力で応援いたしましょう」
シルヴィアが俺の言葉に同調してくれた。そうだ、諦めなければ可能性はあるはずなんだ。白髪仏もそう言ってた。
「シルヴィア……そうね。――あら? そういえば操縦者をお願いしていた方はまだ到着してないの?」
「む? そうだな、腕利きを雇ったのだが……まだ来ていないようだ。登録の時間に間に合えばよいが」
カトリーヌさんがまだ操縦者の人が来ていないことを不安に思い、辺りを見回すも、それらしき人物は見当たらなかったようだ。
俺はまさかと思いザッコブを見ると、案の定したり顔でこの状況を見て楽しんでいるようだ。
「ヒャヒャッ! そういえば、こちらに向かう馬車が野盗に襲われたって話をさっき小耳に挟んだなぁ! 幸い乗客の命に別状はなかったみたいだけど、意識不明でしばらく動けそうもないらしいよ!」
「なっ……!? まさか、その馬車に私の雇った者が!? ――くっ、下衆めが!」
「ヒャヒャッ! まったく、野盗ってのは最低の下衆野郎だねぇ! ポクもそう思うよ。……さて、間もなく操縦者と魔動人形の出場登録の時間だ。これで失礼させてもらうよ」
「ま、待ってくれ。これは王家公認の決闘。事前に申請した操縦者の変更には相手側の許可が必要なのだ……。お願いだ、変更の許可を出して頂きたい!」
そうなのか……ここでザッコブが断ろうものならその時点で詰みもあり得るってことだな。
ようし、ならばここは俺の巧みな話術で……!
「やいザッコブ! まさか変更を認めないなんてことないよな!?」
「はあ? 何を言ってるんだ、それはポクが決めることであって、お前には何の決定権はないだろ」
「……ははーん。まさか、怖いのか? そうなんだろ! まともにやったら勝てないからって逃げるつもりなんだな!」
「チッ……! 言わせておけば! ――いいだろう、変更を認めるよ。もともとそのつもりだったしね」
よし。認めさせたぞ!
これで首の皮一枚繋がった!
「ただし……決闘にはお前が出ることが条件だ! それ以外は断固認める気はない!」
ザッコブはビシッと俺を指差してそう宣言した。
……え? 俺っすか?
「――いやいやいやいや! ちょ、ちょっと待て! 俺はド素人だぞ!? ふざけるな!」
「なんだ、さっきまで大口を叩いていたのはお前じゃないか。それなりの自信があったんだろう? なら問題ないじゃないか」
いやそれは単純にお前がむかつくからであってだな……。
「とにかく! ポクはそれ以外の変更は認めないよ! ああ、もちろんそいつに魔力が無ければ君らの不戦敗ってことになるからね。それじゃ、失礼するよ」
そう言い残して、今度こそザッコブは去っていった。
『俺が出場する』という、とんでもない条件を残して。
俺はヴァイシルト家の皆様方と共に、二時間ほどかけ魔動決闘が行われる会場へと辿り着いた。
コロシアムとか野球場みたいな感じの建物だな。円形の競技場を中心に、それを取り囲むように客席が設置されている。
特筆すべきはその大きさだ。なんとなくの目算だけど東京ドーム4個分ぐらいはある。マジでかい。
まあ10メートル級の機体同士を戦わせるんだ、これぐらいの広さは必要なんだろうな。
「平和になった今の時代、魔動決闘は市民の娯楽としても盛んに行われているんですよ。客席には障壁も展開されますし、闘技場内では魔動人形を破壊されても試合終了後には元に戻るんです。もちろん操縦者の安全も確保されています。……その分建造にかかる費用が高くて、闘技場自体の数は少ないですけどね」
なんというご都合主義……だがそれがいい。
シルヴィアの説明を受けて、辺りを見回すと確かに人が多い。それだけ人気の娯楽なんだな。俺も暇さえあれば来たいところだ。
「でも今日は特に人が多く感じます……やはり今日は王家公認の試合があるからなのでしょうか……いえ、それにしたって……」
確かに……満員御礼とはいかないが、だだっ広い会場なのにも関わらずかなり席が埋まっている。
俺は初めてなのでよくわからないが、シルヴィアの口振りからして普通の事じゃないのだろう。
「やあ、皆様方! よく逃げずにここまで来たね。その度胸だけは認めてあげるよ」
完全におのぼりさんな俺の前に、因縁の男……ザッコブ・カマセーヌが忽然と姿を現した。
「カマセーヌ……! 貴様……よくも我らの前に顔を出せたものだな!」
おお、エドワルドさんが怒っている。あんな優しそうな人にこんなに睨み付けられるとは、ザッコブの奴だいぶ嫌われているな。
「……はて、なんのことかな? 変な言いがかりはよしてくれたまえ」
「くっ……!」
「ああ、そうそう。君たちとの決闘は方々に宣伝させてもらったよ。なんせあのヴァイシルト家が久々に戦うんだ。注目度は非常に高いよ」
年齢は俺やシルヴィアと同じぐらいだろうに、完全に目上のエドワルドさんにすらあの態度。つくづくいけすかない野郎だ。
そして、この大勢の客を呼び寄せたのはザッコブだと言う。そんなことをして何の意味があるんだ……?
「この決闘、下馬評ではヴァイシルト家の圧倒的有利。……まあそうだろうね。なんてったって、かつての英雄の家系なんだ。大したことないポクの家なんか、相手にすらならないと思ってることだろうよ」
ヴァイシルト家はかつての戦争で名を揚げた家系だとは聞いている。そうか……ザッコブの目的はこの決闘に勝つことでヴァイシルト家の全てを手に入れるだけではないのか。
それだけでは飽き足らず、公の場でかつての英雄を打ち倒すことで自らを英雄たらしめんとしているのだろう。
俺は眉をひそめながら一連のやり取りを見ていたのだが、ふとザッコブと目が合った。
「やあやあ、君はあの時の……! よく逃げずに来たね。このポクを侮辱したこと、しっかりと覚えてるよ……!」
「ふん! お前なんて俺が作った魔動人形でボコボコにしてやるよ! 今に見てろ!」
「ほう……お前、人形技師だったのか。ま、どうせどこも雇ってくれないほど最底辺の人間だろう? そんな奴に一般等級とはいえ大事な人形を任せるとは、ヴァイシルト家も落ちぶれたものだ! ヒャヒャヒャ!」
何故あいつはこちらの魔動人形の等級を把握しているんだ!?
まさか、そこまで奴の手が回っていたと言うのか……?
「冥土の土産に教えてやろう。今回ポクの陣営の魔動人形は銀等級だ。そして操縦者はこのポク! もはや死角はないんだよ!」
ザッコブが操縦者だとどう有利なのかは知らないが、銀等級の機体が相手となると、かなり厳しい戦いになるだろう。
実際に目にしたわけではないが、かなりの性能差があるらしいし。
相手が銀等級だと知ったシルヴィアらは、とたんに険しい表情へと変わる。
一縷の望みが断たれた。そんな表情だ。
「どうしたんだよ皆! まだ始まってもいないんだ、結果がどうなるかなんてまだわからないじゃないか!」
「ケイタさん……。そう……ですね。諦めたらそこで終わりですものね。お父様、お母様、あとは操縦者の方を信じて全力で応援いたしましょう」
シルヴィアが俺の言葉に同調してくれた。そうだ、諦めなければ可能性はあるはずなんだ。白髪仏もそう言ってた。
「シルヴィア……そうね。――あら? そういえば操縦者をお願いしていた方はまだ到着してないの?」
「む? そうだな、腕利きを雇ったのだが……まだ来ていないようだ。登録の時間に間に合えばよいが」
カトリーヌさんがまだ操縦者の人が来ていないことを不安に思い、辺りを見回すも、それらしき人物は見当たらなかったようだ。
俺はまさかと思いザッコブを見ると、案の定したり顔でこの状況を見て楽しんでいるようだ。
「ヒャヒャッ! そういえば、こちらに向かう馬車が野盗に襲われたって話をさっき小耳に挟んだなぁ! 幸い乗客の命に別状はなかったみたいだけど、意識不明でしばらく動けそうもないらしいよ!」
「なっ……!? まさか、その馬車に私の雇った者が!? ――くっ、下衆めが!」
「ヒャヒャッ! まったく、野盗ってのは最低の下衆野郎だねぇ! ポクもそう思うよ。……さて、間もなく操縦者と魔動人形の出場登録の時間だ。これで失礼させてもらうよ」
「ま、待ってくれ。これは王家公認の決闘。事前に申請した操縦者の変更には相手側の許可が必要なのだ……。お願いだ、変更の許可を出して頂きたい!」
そうなのか……ここでザッコブが断ろうものならその時点で詰みもあり得るってことだな。
ようし、ならばここは俺の巧みな話術で……!
「やいザッコブ! まさか変更を認めないなんてことないよな!?」
「はあ? 何を言ってるんだ、それはポクが決めることであって、お前には何の決定権はないだろ」
「……ははーん。まさか、怖いのか? そうなんだろ! まともにやったら勝てないからって逃げるつもりなんだな!」
「チッ……! 言わせておけば! ――いいだろう、変更を認めるよ。もともとそのつもりだったしね」
よし。認めさせたぞ!
これで首の皮一枚繋がった!
「ただし……決闘にはお前が出ることが条件だ! それ以外は断固認める気はない!」
ザッコブはビシッと俺を指差してそう宣言した。
……え? 俺っすか?
「――いやいやいやいや! ちょ、ちょっと待て! 俺はド素人だぞ!? ふざけるな!」
「なんだ、さっきまで大口を叩いていたのはお前じゃないか。それなりの自信があったんだろう? なら問題ないじゃないか」
いやそれは単純にお前がむかつくからであってだな……。
「とにかく! ポクはそれ以外の変更は認めないよ! ああ、もちろんそいつに魔力が無ければ君らの不戦敗ってことになるからね。それじゃ、失礼するよ」
そう言い残して、今度こそザッコブは去っていった。
『俺が出場する』という、とんでもない条件を残して。
3
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる