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邂逅
山と森 イオリの料理は世界一
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「ひっひ~、ひっひ~、まずまず、ひっひ~」
さっそく火を焚いているようです。
イオリ専用の、料理小屋。
こちらもティノが造ったので、見た目はよくありません。
残念ながら、ティノには芸術的な才能はないようです。
調子はずれのイオリの「火焚き歌」を聞きながら、ティノは先ず、点検と確認に向かいます。
「庵」と料理小屋を含めた生活に必要なものは、山と森の境目にあります。
空から見下ろしても、発見は困難です。
山に登って、150歩。
幼い頃は、250歩でした。
膝くらいの高さと、肩くらいの高さに、通行を妨げるように二本のロープが張られています。
普通のロープでないことは一目竜然。
樹木などに結びつけられているわけでもないのに、ロープは空中に浮かんでいるのです。
そこから左右に大きく、山を下るように曲線を描いています。
十歩先にも、二本のロープ。
この二重の「結界」が魔物や獣の侵入を防いでいるのです。
このような「聖語」による高等技術。
現在のティノには、到底不可能です。
ロープはランティノールが張ったもので、現在も効力を発揮しています。
ティノができるのは、ロープの維持と補修だけ。
小さな扉は大きな扉
あべこべに繋がる
秘密の鍵
「さにいにいにろに、くじなじ、はに」
ティノは「聖語」を刻んでから、手前のロープの間を潜ります。
ここからロープを確認しつつ、奥のロープの外側に仕かけた罠に獲物がかかっているか見てゆきます。
山を下るように、村とは反対側に。
山を下りたら、そのまま森へ。
「結界」の内側には魔物も獣も入ってこないので、山と森の恵みをいただくことができます。
罠にかかった獲物と、自然の恵みがあれば、ティノとイオリの二人が生きてゆくには十分。
山と森の手入れの仕方もランティノールから教わっているので、樹々も土も程好い状態を保っています。
森から、また山へ。
その境目から村へと、ロープは続いています。
この狭い道だけが、外界へと至る唯一の手段です。
ここからランティノールの「研究所」が見えます。
ティノが造った「庵」が犬小屋に思えてしまうくらいの、しっかりとした建物。
華美な装飾などは一切ありませんが、見るからに頑丈そうな造りをしています。
ティノは、「お爺さん」の「研究所」には住みません。
あの「研究所」は「お爺さん」のもので、ティノのものではないからです。
ティノにとって、「お爺さん」との約束もまた、大切な絆なのです。
村へと続くロープの点検は、一巡りに一度。
村へ足を運ぶのは、一星巡りに一回か二回。
ランティノールが亡くなってから、一時頻々に呼びだしを食らいましたが、今では落ち着いています。
山に登って、これで一周。
ロープの点検が終わったので、獲物がかかっていた場所に向かいます。
珍しく大物が二頭。
二頭の鹿でしたが、一頭には病気の兆候があったので、諦めないといけません。
ティノの「浄化」は、病気を清められるほど強力ではないからです。
「聖語」で鹿の動きをとめてから、重複の「聖語」。
鹿の頭を傾斜の下に。
収束させた風で、心臓上部の頸動脈に止め刺し。
放血から洗浄、モツ抜きと冷却。
合間合間に「浄化」を行いながら、「聖語」を駆使して手早く解体してゆきます。
剥皮と分割は「料理」の範疇にあるのか、イオリのほうが得意なので料理小屋まで運びます。
「でっきた~ら、でっきた~の、でっきた~かも~? イ~オリ~のぽんぽ~ん、おっまちかね~」
出来立ての「ほやほや歌」と一緒に、好い匂いが漂ってきます。
料理小屋に鹿を抛り込んでから、ティノは早足に向かいます。
今日は天気が良いので、外のテーブルで食べます。
ティノは、「料理」に関係することはすべてイオリに任せています。
最後に煮込み料理を運んでくるイオリ。
不思議なことに、イオリは「料理」では失敗しないので、安心して見ていられます。
「自然の恵みとサクラニル。『聖語』とイオリに感謝をーー。いただきます」
「おー! いっただっきま~す!」
サクラニルとは、知識と想像力の神様のことです。
いずれかの神を信仰しておいたほうが良い。
そのようにランティノールに勧められたので、幼かったティノは、耳に転がり込んでくるような快い言葉の響きから、サクラニルに決めました。
そんなわけで、信仰心の薄いティノは、サクラニルより百倍強い感謝をイオリに捧げました。
「聖域」に住まう「八創家」だって、これほどの美味を味わうことはできない。
ティノは、そう信じて疑いません。
ティノは外の世界の料理を食べたことがないので知りませんが、彼の言葉は間違いではないのです。
木の実やハーブなど、加工を含め、イオリは竜の叡智とでも言うべき技法を用いているのです。
イオリ自身、そのことを自覚しないで「料理」をしているので、ティノが気づけるはずがありません。
村で報酬としてもらった質の悪い小麦で作ったパンでさえ、パン単体で食べられるほどの美味しさ。
行儀が悪いとわかっていても、手がとまりません。
一気に平らげてから、ティノは笑顔で、イオリに感謝を届けます。
「美味しかったよ、イオリ! 今日も、ありがとう!」
「おー! イオリにまかせておけ~!」
皿洗いも「料理」に含まれているようで、ティノはイオリと一緒に料理小屋まで食器を運びます。
「聖語」で大き目の桶に水を補充してから、ティノは「研究所」に向かいます。
「さらさらっさららんっ、さらっら~ん」
イオリの「さらん歌」に逆らって、料理小屋から立ち去るティノ。
ここから少しだけ、足取りが重くなります。
頭を使うより体を動かすほうが得意。
ティノはそう思っていますが、実際には。
頭脳労働が向いていないだけで、どちらも可もなく不可もなく、といったところ。
足りない部分は、「努力」で補う他ありません。
ティノの、「人生の目標」。
それを達成する為に、日々の精進を怠るわけにはゆきません。
頭を使う、薪割り、頭を使う、山と森の手入れ、頭を使う、住環境の整備ーー。
生きることに汲々としていた生活を脱してからは、ずっとこの生活の繰り返しです。
「……?」
ふと、ティノの心に、冬の名残のような冷たい風が一吹き。
振り返ってみても、そこにあるのは暖かな日差しだけです。
「……さて、行くか」
予感めいた風を吹き払い、ティノは歩きだしたのでした。
さっそく火を焚いているようです。
イオリ専用の、料理小屋。
こちらもティノが造ったので、見た目はよくありません。
残念ながら、ティノには芸術的な才能はないようです。
調子はずれのイオリの「火焚き歌」を聞きながら、ティノは先ず、点検と確認に向かいます。
「庵」と料理小屋を含めた生活に必要なものは、山と森の境目にあります。
空から見下ろしても、発見は困難です。
山に登って、150歩。
幼い頃は、250歩でした。
膝くらいの高さと、肩くらいの高さに、通行を妨げるように二本のロープが張られています。
普通のロープでないことは一目竜然。
樹木などに結びつけられているわけでもないのに、ロープは空中に浮かんでいるのです。
そこから左右に大きく、山を下るように曲線を描いています。
十歩先にも、二本のロープ。
この二重の「結界」が魔物や獣の侵入を防いでいるのです。
このような「聖語」による高等技術。
現在のティノには、到底不可能です。
ロープはランティノールが張ったもので、現在も効力を発揮しています。
ティノができるのは、ロープの維持と補修だけ。
小さな扉は大きな扉
あべこべに繋がる
秘密の鍵
「さにいにいにろに、くじなじ、はに」
ティノは「聖語」を刻んでから、手前のロープの間を潜ります。
ここからロープを確認しつつ、奥のロープの外側に仕かけた罠に獲物がかかっているか見てゆきます。
山を下るように、村とは反対側に。
山を下りたら、そのまま森へ。
「結界」の内側には魔物も獣も入ってこないので、山と森の恵みをいただくことができます。
罠にかかった獲物と、自然の恵みがあれば、ティノとイオリの二人が生きてゆくには十分。
山と森の手入れの仕方もランティノールから教わっているので、樹々も土も程好い状態を保っています。
森から、また山へ。
その境目から村へと、ロープは続いています。
この狭い道だけが、外界へと至る唯一の手段です。
ここからランティノールの「研究所」が見えます。
ティノが造った「庵」が犬小屋に思えてしまうくらいの、しっかりとした建物。
華美な装飾などは一切ありませんが、見るからに頑丈そうな造りをしています。
ティノは、「お爺さん」の「研究所」には住みません。
あの「研究所」は「お爺さん」のもので、ティノのものではないからです。
ティノにとって、「お爺さん」との約束もまた、大切な絆なのです。
村へと続くロープの点検は、一巡りに一度。
村へ足を運ぶのは、一星巡りに一回か二回。
ランティノールが亡くなってから、一時頻々に呼びだしを食らいましたが、今では落ち着いています。
山に登って、これで一周。
ロープの点検が終わったので、獲物がかかっていた場所に向かいます。
珍しく大物が二頭。
二頭の鹿でしたが、一頭には病気の兆候があったので、諦めないといけません。
ティノの「浄化」は、病気を清められるほど強力ではないからです。
「聖語」で鹿の動きをとめてから、重複の「聖語」。
鹿の頭を傾斜の下に。
収束させた風で、心臓上部の頸動脈に止め刺し。
放血から洗浄、モツ抜きと冷却。
合間合間に「浄化」を行いながら、「聖語」を駆使して手早く解体してゆきます。
剥皮と分割は「料理」の範疇にあるのか、イオリのほうが得意なので料理小屋まで運びます。
「でっきた~ら、でっきた~の、でっきた~かも~? イ~オリ~のぽんぽ~ん、おっまちかね~」
出来立ての「ほやほや歌」と一緒に、好い匂いが漂ってきます。
料理小屋に鹿を抛り込んでから、ティノは早足に向かいます。
今日は天気が良いので、外のテーブルで食べます。
ティノは、「料理」に関係することはすべてイオリに任せています。
最後に煮込み料理を運んでくるイオリ。
不思議なことに、イオリは「料理」では失敗しないので、安心して見ていられます。
「自然の恵みとサクラニル。『聖語』とイオリに感謝をーー。いただきます」
「おー! いっただっきま~す!」
サクラニルとは、知識と想像力の神様のことです。
いずれかの神を信仰しておいたほうが良い。
そのようにランティノールに勧められたので、幼かったティノは、耳に転がり込んでくるような快い言葉の響きから、サクラニルに決めました。
そんなわけで、信仰心の薄いティノは、サクラニルより百倍強い感謝をイオリに捧げました。
「聖域」に住まう「八創家」だって、これほどの美味を味わうことはできない。
ティノは、そう信じて疑いません。
ティノは外の世界の料理を食べたことがないので知りませんが、彼の言葉は間違いではないのです。
木の実やハーブなど、加工を含め、イオリは竜の叡智とでも言うべき技法を用いているのです。
イオリ自身、そのことを自覚しないで「料理」をしているので、ティノが気づけるはずがありません。
村で報酬としてもらった質の悪い小麦で作ったパンでさえ、パン単体で食べられるほどの美味しさ。
行儀が悪いとわかっていても、手がとまりません。
一気に平らげてから、ティノは笑顔で、イオリに感謝を届けます。
「美味しかったよ、イオリ! 今日も、ありがとう!」
「おー! イオリにまかせておけ~!」
皿洗いも「料理」に含まれているようで、ティノはイオリと一緒に料理小屋まで食器を運びます。
「聖語」で大き目の桶に水を補充してから、ティノは「研究所」に向かいます。
「さらさらっさららんっ、さらっら~ん」
イオリの「さらん歌」に逆らって、料理小屋から立ち去るティノ。
ここから少しだけ、足取りが重くなります。
頭を使うより体を動かすほうが得意。
ティノはそう思っていますが、実際には。
頭脳労働が向いていないだけで、どちらも可もなく不可もなく、といったところ。
足りない部分は、「努力」で補う他ありません。
ティノの、「人生の目標」。
それを達成する為に、日々の精進を怠るわけにはゆきません。
頭を使う、薪割り、頭を使う、山と森の手入れ、頭を使う、住環境の整備ーー。
生きることに汲々としていた生活を脱してからは、ずっとこの生活の繰り返しです。
「……?」
ふと、ティノの心に、冬の名残のような冷たい風が一吹き。
振り返ってみても、そこにあるのは暖かな日差しだけです。
「……さて、行くか」
予感めいた風を吹き払い、ティノは歩きだしたのでした。
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