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第2章 王都にて(前)
第46話 白羽の矢
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エレンはユーリの兄と聞いていたので、
ユーリみたいなのが来ると思っていた。
短い付き合いだが、ユーリはしょっちゅう固まり、
辛気くさくてぐずぐずめんどくさかったが
考えていることがすぐ顔に出て、
なんかグルグルしてて見ていて面白かった。
父親から許可は得ていないが、
リカルドがユーリみたいだったら、
自分の判断でリカルドに対して、
『ありのままのエレン(控え目)』程度でいこうかと思っていた。
しかしお茶会に爽やかな笑顔で登場したリカルドは、
ユーリと全然似てなくて、
顔は笑顔だったが、
目は笑っていないし、
全体的に爽やかすぎてうさんくさい。
エレンの本能はリカルドの腹黒さを即座に感じとり、
エレンに『こいつにはあんまり関わらない方がいい』とつげた。
エレンは本能の忠告を素直に受け取った。
ジルおばさんも『笑顔が爽やかな男にろくなやつはいない』といつも言っていた。
ジルはエレンの死んだ母親の妹で、
絶賛婚活中の美人なのだが男運が悪く、
しょっちゅう男に騙されては、
エレンやウィルに愚痴をいいに来ていた。
ウィルはジルの愚痴をめんどくさがったが、
エレンは付き合いがいいので気長にジルの愚痴を聞いていた。
ジルのおかげですっかり耳年増になったエレンは、
リカルドを『なんか爽やかすぎてうさんくさくてろくなやつではなくなるべく関わらない方がいいやつ』と判断した。
しかしリカルドを呼びつけたのは自分だった。
『さて困ったことになった( ´_ゝ`)』
珍しくエレンは悩んだ。
エレンの交友関係は老若男女問わず幅広いが、
エレンは意外と人の好き嫌いが激しかった。
ユーリみたいに考えていることが顔に出るひとはいいが、
リカルドみたいに顔は笑顔だが裏でなに考えてるかわからないひとは苦手だった。
苦手な人間には関わりたくないが、
疑問に答えてくれないかと休憩中のリカルドを呼びつけたのは自分だった。
関わらないわけにはいかない。
エレンはとりあえずリカルドに失礼がない程度に嫌われようと思った。
苦手な人間に好感を持たれるほど不幸なことはない。
そんな理由で、エレンが二度と会いたくない人第一位の男爵令嬢に『貴族みたいなエレン』の白羽の矢がたった。
ユーリみたいなのが来ると思っていた。
短い付き合いだが、ユーリはしょっちゅう固まり、
辛気くさくてぐずぐずめんどくさかったが
考えていることがすぐ顔に出て、
なんかグルグルしてて見ていて面白かった。
父親から許可は得ていないが、
リカルドがユーリみたいだったら、
自分の判断でリカルドに対して、
『ありのままのエレン(控え目)』程度でいこうかと思っていた。
しかしお茶会に爽やかな笑顔で登場したリカルドは、
ユーリと全然似てなくて、
顔は笑顔だったが、
目は笑っていないし、
全体的に爽やかすぎてうさんくさい。
エレンの本能はリカルドの腹黒さを即座に感じとり、
エレンに『こいつにはあんまり関わらない方がいい』とつげた。
エレンは本能の忠告を素直に受け取った。
ジルおばさんも『笑顔が爽やかな男にろくなやつはいない』といつも言っていた。
ジルはエレンの死んだ母親の妹で、
絶賛婚活中の美人なのだが男運が悪く、
しょっちゅう男に騙されては、
エレンやウィルに愚痴をいいに来ていた。
ウィルはジルの愚痴をめんどくさがったが、
エレンは付き合いがいいので気長にジルの愚痴を聞いていた。
ジルのおかげですっかり耳年増になったエレンは、
リカルドを『なんか爽やかすぎてうさんくさくてろくなやつではなくなるべく関わらない方がいいやつ』と判断した。
しかしリカルドを呼びつけたのは自分だった。
『さて困ったことになった( ´_ゝ`)』
珍しくエレンは悩んだ。
エレンの交友関係は老若男女問わず幅広いが、
エレンは意外と人の好き嫌いが激しかった。
ユーリみたいに考えていることが顔に出るひとはいいが、
リカルドみたいに顔は笑顔だが裏でなに考えてるかわからないひとは苦手だった。
苦手な人間には関わりたくないが、
疑問に答えてくれないかと休憩中のリカルドを呼びつけたのは自分だった。
関わらないわけにはいかない。
エレンはとりあえずリカルドに失礼がない程度に嫌われようと思った。
苦手な人間に好感を持たれるほど不幸なことはない。
そんな理由で、エレンが二度と会いたくない人第一位の男爵令嬢に『貴族みたいなエレン』の白羽の矢がたった。
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