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第3話 ふたりの王子
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第一王子のジョージアは正妃の子供で、
金髪碧眼、スマートな体型に整った顔立ち、
正妃に王太子として厳しく育てられ、
控えめかつ温厚な性格で、
勉強も剣術もそつなくこなす
文武両道の絵に描いたような王子様だった。
一方第二王子のアーノルドは側妃の子供で、
チョコレート色の髪に緑の眼、
ポッチャリ体型、
カッコいいというよりは愛嬌のある顔立ちで、
王位はジョージアが継ぐことがほぼ確定しているため、
甘やかされて育ったせいか、
若干わがままで、勉強の出来は中の下、
少し走れば息切れするような王子様だった。
正妃と側妃は仲が悪く、
ジョージアとアーノルドはあまり交流を持たなかったので、
アーノルドはジョージアの婚約者候補たちとはほとんど面識がなかった。
アーノルドはジョージア王子の婚約者候補から脱落したシャルロットが自分の婚約者になったと急に言われて、
なんだか兄のお下がりを押し付けられたような気がして腹が立った。
それでも母親に宥められて渋々シャルロットとの顔合わせに出向いた。
二人の顔合わせは王宮の広間で行われ、
最初はアーノルドの母親や、
シャルロットの両親や関係者たちが同席していたが、
『二人で交流をはかってみては』
と言われて世話をする侍女たち以外の大人たちは出ていってしまった。
アーノルドは変に意地っ張りだったので、
意地でも自分からは話しかけないと決めていた。
シャルロットは生来悪気なく無愛想だったので、
自分から話しかけるという発想がなかった。
結果広間は長い沈黙が流れた。
金髪碧眼、スマートな体型に整った顔立ち、
正妃に王太子として厳しく育てられ、
控えめかつ温厚な性格で、
勉強も剣術もそつなくこなす
文武両道の絵に描いたような王子様だった。
一方第二王子のアーノルドは側妃の子供で、
チョコレート色の髪に緑の眼、
ポッチャリ体型、
カッコいいというよりは愛嬌のある顔立ちで、
王位はジョージアが継ぐことがほぼ確定しているため、
甘やかされて育ったせいか、
若干わがままで、勉強の出来は中の下、
少し走れば息切れするような王子様だった。
正妃と側妃は仲が悪く、
ジョージアとアーノルドはあまり交流を持たなかったので、
アーノルドはジョージアの婚約者候補たちとはほとんど面識がなかった。
アーノルドはジョージア王子の婚約者候補から脱落したシャルロットが自分の婚約者になったと急に言われて、
なんだか兄のお下がりを押し付けられたような気がして腹が立った。
それでも母親に宥められて渋々シャルロットとの顔合わせに出向いた。
二人の顔合わせは王宮の広間で行われ、
最初はアーノルドの母親や、
シャルロットの両親や関係者たちが同席していたが、
『二人で交流をはかってみては』
と言われて世話をする侍女たち以外の大人たちは出ていってしまった。
アーノルドは変に意地っ張りだったので、
意地でも自分からは話しかけないと決めていた。
シャルロットは生来悪気なく無愛想だったので、
自分から話しかけるという発想がなかった。
結果広間は長い沈黙が流れた。
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