マシュマロ王子と無愛想な婚約者の前途多難な婚約破棄(-_-)

第33話 笑顔

「………じゃあ今度僕の馬を見せてやるよ」

アーノルドはぶっきらぼうに言った。

「！！(-_-)！！

あ、ありがとうございます！！(-_-)！！

あの、その、う、うれしいです(-_-)」

シャルロットはアーノルドに怒鳴られて、

ビックリして混乱したが、

馬を見せてくれると言うのは、

アーノルドが自分を許してくれたようで、

ちょっと安心した。






『やっぱりアーノルド様はお優しい……』





シャルロットは自分が無神経なことを言って、

時々人を怒らせてしまうことは分かっていた。


しかしシャルロット正直に思ったことを言っているだけで、

何で相手を怒らせてしまったのか分からないことが多く、

人とうまく付き合えない自分が嫌だった。

自分の発言はアーノルドの気にさわったのだろう。

だけどアーノルドはシャルロットを許してくれた。

シャルロットはそれが嬉しかった。


「………僕の馬はアレキサンダーって言うんだ。

黒毛でカッコいいぞ。」

「！！(-_-)！！

た、楽しみです！！(-_-)！！」









そう言ったシャルロットの口許の表情筋は珍しく動いて、

シャルロットは誰が見ても笑顔になった。










「！！！！！！」

表情筋が珍しく動いて、

珍しく分かりやすく笑顔になったシャルロットを見て、

アーノルドは顔を真っ赤にさせた。