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第75話 言葉にできない
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「母上、ちょっとお聞きしたいことがあるんですが…」
翌朝、アーノルドは朝食の席でアデリアにジョージアの婚約者候補たちのことを聞くことにした。
「あら?
なにかしら?」
「その、兄上のことなんですが………」
「はぁ!?
あの性悪女の息子が何なの!?」
「………」
アデリアは基本的に明るくて優しい母だが、
正妃が関わる話になると人が変わるのが難点であった。
「母上、流石にちょっと言葉が過ぎるかと……
それに兄上に非がある訳ではないんですし……」
「まぁ!
私ったら!
失礼!
まぁジョージア様もあの母上で色々ご苦労されているでしょうし!
お可哀想と言えばお可哀想よね!」
それで聞きたいことって何なのとアデリアが言うと、
「いや、
兄上と婚約者候補の方たちのことをほとんど知らなかったなと思って。
母上なら色々ご存知かと。」
アーノルドはシャルロットが元々ジョージアの婚約者候補で、
シャルロットと自分は婚約者なのだから、
色々知っておきたい旨を説明した。
「まぁ!
あなた本当にシャルロット様と気があったのね!
良かったわ!
シャルロット様もあんな女が義母になるより、
私が義母になった方が幸せよね!」
「………」
アーノルドは賢く無言を貫いた。
「最初は私もちょっとシャルロット様ってどうなのかしらって不安だったのよ!
でもあなた達、すっかり仲良しみたいだし!
あなたの相手がシャルロット様で良かったわ!
だって、
シャルロット様って無表情だけど、
可愛らしいし!
それに!
シャルロット様がお嫁さんになったらドラヤキ食べ放題よね!!」
「……………」
アーノルドは再び賢く無言を貫いた。
『ほぼ9割以上ドラヤキが理由だよな………』
思っていても言葉にできない!
そんな思いってたまにある!
翌朝、アーノルドは朝食の席でアデリアにジョージアの婚約者候補たちのことを聞くことにした。
「あら?
なにかしら?」
「その、兄上のことなんですが………」
「はぁ!?
あの性悪女の息子が何なの!?」
「………」
アデリアは基本的に明るくて優しい母だが、
正妃が関わる話になると人が変わるのが難点であった。
「母上、流石にちょっと言葉が過ぎるかと……
それに兄上に非がある訳ではないんですし……」
「まぁ!
私ったら!
失礼!
まぁジョージア様もあの母上で色々ご苦労されているでしょうし!
お可哀想と言えばお可哀想よね!」
それで聞きたいことって何なのとアデリアが言うと、
「いや、
兄上と婚約者候補の方たちのことをほとんど知らなかったなと思って。
母上なら色々ご存知かと。」
アーノルドはシャルロットが元々ジョージアの婚約者候補で、
シャルロットと自分は婚約者なのだから、
色々知っておきたい旨を説明した。
「まぁ!
あなた本当にシャルロット様と気があったのね!
良かったわ!
シャルロット様もあんな女が義母になるより、
私が義母になった方が幸せよね!」
「………」
アーノルドは賢く無言を貫いた。
「最初は私もちょっとシャルロット様ってどうなのかしらって不安だったのよ!
でもあなた達、すっかり仲良しみたいだし!
あなたの相手がシャルロット様で良かったわ!
だって、
シャルロット様って無表情だけど、
可愛らしいし!
それに!
シャルロット様がお嫁さんになったらドラヤキ食べ放題よね!!」
「……………」
アーノルドは再び賢く無言を貫いた。
『ほぼ9割以上ドラヤキが理由だよな………』
思っていても言葉にできない!
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