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3章
先輩からのお誘い
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シルビア王女の取り巻き令嬢とユーゴの密会?に遭遇してから、あまり外出したい気分ではない。数日に一度の頻度で、ユーゴが女性を同伴してくるのは、徐々に目を背けたくなるほどだ。それでも、無理に頼み込んで始めたアルバイトだから、精一杯に表情筋を駆使している。これでも、伯爵令嬢なのだから社交用笑顔は出来て当たり前だ。
「ねぇ、ずっと思っていたのだけれど最近、アンちゃんは仮面みたいな笑みをずーっと張り付けているが、疲れないのかい?」
ん?仮面とは…どういうことだ。
休憩が被ったテイラー様に無理矢理笑みを張り付けていることを指摘されて焦る。
「えっ、あ、その」
言葉に詰まってしまい会話にならないのにも関わらず「皆気付いて心配してるんだよ。あの優男に惹かれてるからなのかって、ね」
優男とは誰なのだろう。
仕事中に私に話し掛けてくれる方は、常連になりつつある商家の方と、郵便配達員の方くらいではないだろうか。
そもそも、優男という言葉がわからない。最後に男とついているので、男性ということは間違っていないだろうが。
「誰だかわからないって、顔だけど彼奴のことだよ。ユーゴ・ハミルトン。それなりに、貴族の間では顔と名前は売れているからね。社交場に、あまり現れない婚約者けど」
あっ、ユーゴのことか。惹かれるも何も、元々婚約者だからな…
それに、社交場に現れない婚約者とは、私自身のことだからよくわかっている。
そんな風に思われていたなんて、苦笑してしまう。
「でも、こんなに可愛いアンちゃんを慰めるために、家で開かれるパーティーに招待してあげる」
そっと、胸元からカードを取り出し渡される。
書かれている文字を見つめていれば「仮面持参だから、きっと楽しめるよ」と、言われるが仮面持参とは何とも如何わしい!
兄がきっと許さないだろうな。
断ろうと口を開けば、それを予期していたのか「アイリーンも来るから心配しないで」と、言われてしまうと断りづらい。
ミーシャやカロリーナ程ではないが、アイリーン様とも親しい関係だと屋敷の者たちや父は知っている。
「だから、おいで。可愛いドレスは此方で用意するよ。明日は昼からパーティーを楽しもう。そして、夜には魔法が解ける」
指定された日は、明日。
でも、明日は屋敷で花嫁修業が待ってる。私ひとりの都合で、予定を取り止めるなんて出来ない。だから…
「無理です」
勇気を振り絞り断りを入れた。
右手が震えてきた。その震えを抑えるように、左手を添えてみるが、治まることはない。
「きっと、アンちゃんは来るよ」
私の断りなど気にせず、耳元で囁いてくる。
交流した日数が少ないため、表情が見えないから不気味に思う。こんなにも、人を怖いと思ったのはあの日以来だ。
「ねぇ、ずっと思っていたのだけれど最近、アンちゃんは仮面みたいな笑みをずーっと張り付けているが、疲れないのかい?」
ん?仮面とは…どういうことだ。
休憩が被ったテイラー様に無理矢理笑みを張り付けていることを指摘されて焦る。
「えっ、あ、その」
言葉に詰まってしまい会話にならないのにも関わらず「皆気付いて心配してるんだよ。あの優男に惹かれてるからなのかって、ね」
優男とは誰なのだろう。
仕事中に私に話し掛けてくれる方は、常連になりつつある商家の方と、郵便配達員の方くらいではないだろうか。
そもそも、優男という言葉がわからない。最後に男とついているので、男性ということは間違っていないだろうが。
「誰だかわからないって、顔だけど彼奴のことだよ。ユーゴ・ハミルトン。それなりに、貴族の間では顔と名前は売れているからね。社交場に、あまり現れない婚約者けど」
あっ、ユーゴのことか。惹かれるも何も、元々婚約者だからな…
それに、社交場に現れない婚約者とは、私自身のことだからよくわかっている。
そんな風に思われていたなんて、苦笑してしまう。
「でも、こんなに可愛いアンちゃんを慰めるために、家で開かれるパーティーに招待してあげる」
そっと、胸元からカードを取り出し渡される。
書かれている文字を見つめていれば「仮面持参だから、きっと楽しめるよ」と、言われるが仮面持参とは何とも如何わしい!
兄がきっと許さないだろうな。
断ろうと口を開けば、それを予期していたのか「アイリーンも来るから心配しないで」と、言われてしまうと断りづらい。
ミーシャやカロリーナ程ではないが、アイリーン様とも親しい関係だと屋敷の者たちや父は知っている。
「だから、おいで。可愛いドレスは此方で用意するよ。明日は昼からパーティーを楽しもう。そして、夜には魔法が解ける」
指定された日は、明日。
でも、明日は屋敷で花嫁修業が待ってる。私ひとりの都合で、予定を取り止めるなんて出来ない。だから…
「無理です」
勇気を振り絞り断りを入れた。
右手が震えてきた。その震えを抑えるように、左手を添えてみるが、治まることはない。
「きっと、アンちゃんは来るよ」
私の断りなど気にせず、耳元で囁いてくる。
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