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第三章 聖気
(三)
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二度寝から起きるといつも通りの朝だった。
前日の出来事はなかったくらい自然に一日が始まった。ララナは普段と同じように朝食を平らげ、普段と同じように学校へと出掛けた。ただし、ディレスに部屋から出ないよう何度も言い聞かせたことを別として。
早朝は見事に晴れていたのにもう雲が出てきている。夏の天気はなんて気まぐれなのだろう。今日は少し涼しくなりそうだ。
「あ」
「おはよ」
いつもの道で、いつものようにトゥレットに会う。トゥレットの家はララナの家から道を二本隔てたところのレストランの二階で、幼い頃から約束しなくても一緒に登校していた。
「雨、降りそうだな」
「いいんじゃない。涼しくて。なに、やなの?」
うん、と頷いてトゥレットは道の向こうへ視線を移す。声が低くて、元気が無いように見えた。
「どしたの」
「何が」
「調子悪い?」
「別になんともないよ」
その言い方もつっけんどんに聞こえる。どこか妙だ。
ララナはトゥレットの顔をまじまじと見て、息を呑んだ。いつも綺麗な目は険しく、道の先をきつく睨みつけている。あまりに冷徹で、刃物が標的を刺すように。
しかしララナの目線に気づくと、トゥレットの顔はすぐに普段とたいして変わらぬ柔らかさに戻った。
「なに、気にしてくれるの?」
頬が上がって少し意地悪な笑顔を作る。さっきのは見間違いだろうか。
「ララナ。人の顔を凝視するなんて……そんなに見つめられると照れるよ?」
「べっつに、そんなじゃないし!」
「照れられるとますますこっちも照れるよ?」
「照れてません」
「ほんとかなぁ。ララナは意地っ張りだから」
「いい加減になさい。大丈夫ならいい」
いつものからかい調子だ。さっき感じた機嫌の悪さは、もしかしてうっとうしい湿気のせいだろうか。ララナはぷい、と前に向き直った。気にならなくなったとは言えないけれど、遊ばれるのも悔しい。
「祭りも、明後日か」
しばしの沈黙のあと、呟きがある。やっぱり普段とは違うように聞こえる。しかし横を盗み見ると、トゥレットの表情からは何も読み取れない。
「早いな」
もしかしてララナが変に敏感になってしまったのかもしれない。「いつも」に戻ろうと、ララナも頷く。
「今年も手伝いかな。私たち」
うーあーやーだー、と言って渋面を作るララナにトゥレットは苦笑した。
「ララナ、毎年それだよな。毎年、この時期になるとさ、今年も手伝いかなって訊くんだよね。それでそのあとに絶対、やーだーって言うのな。しかも俺に言っても現実は変わんなくて、やっぱり手伝いなの。で、空き時間に俺がララナのところに行くと、抜け出そうって持ちかけるの。変だよね。俺もう抜け出してきてるのに」
「そうだっけ?」
とぼけてみせたものの図星である。そしてトゥレットが来る時間も、いつもちょうどララナがしびれを切らしそうな頃合いなのも覚えている。
だから余計に毎回助けられているみたいで恥ずかしい。
「で、祭りが終わったら終わったで、今年もちゃんと参加できなかった、私のせいじゃないのに、良いなぁみんな、いいんだもん、別に私楽しかったからさ、って負け惜しみ言うのな」
「う……あのさぁ、トゥレット、そゆこと覚えてるのやめない? 昔はもっと可愛らしくしてなかった? あどけなく可愛く……愛くるしい少年だったはずなのが……」
トゥレットに連れ出してもらったうえに愚痴をたらたら話してしまう可愛くないところなんて、すぐさま忘れていいのに。
ほてってきた頬を隠そうと手を当てたら、快活に笑われる。しかも妙に楽しそうに芝居がかって。
「あはは。ララナ、今年も言うの?」
「人の話を聞くことも覚えなよ」
「言うか賭けようか」
「聞きなさいっ!」
そうこうしているうちに校門に近づき、道を行く生徒の数も多くなってきた。皆、祭りが近いとあって今日もはしゃぎ気味だ。
「今年は随分、みんな張り切ってるのねぇ」
「あ、先輩おはようございます」
背後からすっとララナたちの横に並んだのは、背が高くストレートの髪を垂らした女子生徒、スレイだった。
スレイはララナたちの一つ上の学年である。ララナの店には良く来るので、いつの間にか親しくなりいまでは姉のような存在だ。彼女は面倒見が良いので生徒たちには学年問わず慕われ、教師にはなんでも任せられると頼られている。そのせいか、初等学校から校内のあらゆる委員に推薦されていた。
事実、いろんなところに目のつく人で、はっきりと言うべきことを言い、それでいて公平なので、ララナも尊敬している。しかし本人はそういった目立つ活動が嫌いでことごとく断るのだが、周囲がそれでも諦めずに委員になってくれと再挑戦を繰り返すほどの人望なのだった。結果的に今学期も、スレイの胸元では校章の下に複数の委員徽章が留まっている。
スレイは道の先を歩く生徒たちを見ながら、小首を傾げてララナとトゥレットに問う。
「ここ数年、ここまで華やかだったのはないんじゃないかしら。どうしたのかしらね、異様にみんな気が昂っているから力入っちゃって、祭りにかこつけた学内の特別行事も多くて。仕事もいっぱい回ってきちゃうのよね。私、祭り関連の委員じゃないんだけど。いやんなっちゃう」
スレイがこんな風に愚痴をこぼすことも多くない。相当、参っているのだろう。
「ララナもトゥレも今年もお店で?」
「多分。まだ仕事の時間がどのくらいか言われてないんですけど」
「先輩はダンス、出るんですか?」
ララナが聞くと、横でトゥレットがくっくっと笑い出した。ララナはトゥレットを肘でこづいて顔をしかめる。
「出たいは出たいけど。私、あのダンスの雰圃気が好きなのよね。でも今年は儀式的に参加するだけかなあ。毎年のダンスの朗らかな調子、好きなんだけど……今年はどうかしら。なにか空気が違うじゃない?」
スレイは肩を竦める。
「すごい異様じゃない、このみんなのはしゃぎよう。この気迫でダンスの空気まで変わっちゃったら嫌だわと思ってね。どうしようかしら」
何でこんなに盛り上がっているのか、と呟くスレイの言葉に、ララナはふと、店に来た常連が話していたのを思い出した。
「あ、今年って、年の前半に森の果物とかが沢山採れたらしいんですよ。最近は噂の冷風で森に入れないらしいですけど。去年と比べると春の収穫が少し良くて、大喜びだったみたいなんですけど、それで仕事に精を出したらそのあとも随分と沢山とれたんですって」
そういえば花で作る祭りの飾りもいつもより多いんじゃないかな、と、街路を彩る花々を見回して気がつく。
「もしかして、だから感謝を込めて祭りも盛大になっているのかな……陽も良く出ていたから農地でも作物の出来が良かったそうですね。水をやるのが大変だったらしいけど」
「あ、それなら聞いた。ついこの間まで絶好で。でも今は少し、陽射しが強すぎて困るみたい。今までは適度だったけどって。でもこの一年、確かに例年にない十二分な量の収穫を得られているらしいわね」
「そう、そうですね、きっと。だからみんなはしゃいでるんですね」
「なるほどねぇ。それでってわけね」
その時、トゥレットの顔が少し曇ったのをララナは視界の端で捉えた。
「トゥレット? どうしたの?」
「ん?」
振り向いたのはいつもの彼の笑顔だった。
「別になんでもないよ?」
そう? とだけ問いかえしたが、一瞬とはいえ、見間違いだったとはララナには思えなかった。理由はわからないけれど、目に入った表情が頭にひっかかる。
しかしララナの違和感は、背後から呼びかける声のせいで別の方向へ行かざるを得なかった。
「トゥレット先輩っ!」
数人の女子生徒、おそらく下級生がララナたちの方へ向かって駆けてくる。常ならぬ気迫にララナは一歩後退りした。
「あのっ、これ、どうぞ!」
そう言って、否、叫んで、トゥレットに可愛いラッピングをした袋を押しつけて、またも異常な勢いで去っていく。
「うわあ。相も変わらずもてていらっしゃること」
トゥレットの手の中を見てスレイが感嘆を漏らす。
「俺、あの子たちのこと知らないんだけど……」
去っていった大群を感情なく眺める幼馴染を横に、ララナはわざと大きくため息を吐いた。
「ほんと相も変わらず。よくやるよね、あの子らも」
こんな詐欺師まがいの男にさ、とララナは口の中で呟いた。
前日の出来事はなかったくらい自然に一日が始まった。ララナは普段と同じように朝食を平らげ、普段と同じように学校へと出掛けた。ただし、ディレスに部屋から出ないよう何度も言い聞かせたことを別として。
早朝は見事に晴れていたのにもう雲が出てきている。夏の天気はなんて気まぐれなのだろう。今日は少し涼しくなりそうだ。
「あ」
「おはよ」
いつもの道で、いつものようにトゥレットに会う。トゥレットの家はララナの家から道を二本隔てたところのレストランの二階で、幼い頃から約束しなくても一緒に登校していた。
「雨、降りそうだな」
「いいんじゃない。涼しくて。なに、やなの?」
うん、と頷いてトゥレットは道の向こうへ視線を移す。声が低くて、元気が無いように見えた。
「どしたの」
「何が」
「調子悪い?」
「別になんともないよ」
その言い方もつっけんどんに聞こえる。どこか妙だ。
ララナはトゥレットの顔をまじまじと見て、息を呑んだ。いつも綺麗な目は険しく、道の先をきつく睨みつけている。あまりに冷徹で、刃物が標的を刺すように。
しかしララナの目線に気づくと、トゥレットの顔はすぐに普段とたいして変わらぬ柔らかさに戻った。
「なに、気にしてくれるの?」
頬が上がって少し意地悪な笑顔を作る。さっきのは見間違いだろうか。
「ララナ。人の顔を凝視するなんて……そんなに見つめられると照れるよ?」
「べっつに、そんなじゃないし!」
「照れられるとますますこっちも照れるよ?」
「照れてません」
「ほんとかなぁ。ララナは意地っ張りだから」
「いい加減になさい。大丈夫ならいい」
いつものからかい調子だ。さっき感じた機嫌の悪さは、もしかしてうっとうしい湿気のせいだろうか。ララナはぷい、と前に向き直った。気にならなくなったとは言えないけれど、遊ばれるのも悔しい。
「祭りも、明後日か」
しばしの沈黙のあと、呟きがある。やっぱり普段とは違うように聞こえる。しかし横を盗み見ると、トゥレットの表情からは何も読み取れない。
「早いな」
もしかしてララナが変に敏感になってしまったのかもしれない。「いつも」に戻ろうと、ララナも頷く。
「今年も手伝いかな。私たち」
うーあーやーだー、と言って渋面を作るララナにトゥレットは苦笑した。
「ララナ、毎年それだよな。毎年、この時期になるとさ、今年も手伝いかなって訊くんだよね。それでそのあとに絶対、やーだーって言うのな。しかも俺に言っても現実は変わんなくて、やっぱり手伝いなの。で、空き時間に俺がララナのところに行くと、抜け出そうって持ちかけるの。変だよね。俺もう抜け出してきてるのに」
「そうだっけ?」
とぼけてみせたものの図星である。そしてトゥレットが来る時間も、いつもちょうどララナがしびれを切らしそうな頃合いなのも覚えている。
だから余計に毎回助けられているみたいで恥ずかしい。
「で、祭りが終わったら終わったで、今年もちゃんと参加できなかった、私のせいじゃないのに、良いなぁみんな、いいんだもん、別に私楽しかったからさ、って負け惜しみ言うのな」
「う……あのさぁ、トゥレット、そゆこと覚えてるのやめない? 昔はもっと可愛らしくしてなかった? あどけなく可愛く……愛くるしい少年だったはずなのが……」
トゥレットに連れ出してもらったうえに愚痴をたらたら話してしまう可愛くないところなんて、すぐさま忘れていいのに。
ほてってきた頬を隠そうと手を当てたら、快活に笑われる。しかも妙に楽しそうに芝居がかって。
「あはは。ララナ、今年も言うの?」
「人の話を聞くことも覚えなよ」
「言うか賭けようか」
「聞きなさいっ!」
そうこうしているうちに校門に近づき、道を行く生徒の数も多くなってきた。皆、祭りが近いとあって今日もはしゃぎ気味だ。
「今年は随分、みんな張り切ってるのねぇ」
「あ、先輩おはようございます」
背後からすっとララナたちの横に並んだのは、背が高くストレートの髪を垂らした女子生徒、スレイだった。
スレイはララナたちの一つ上の学年である。ララナの店には良く来るので、いつの間にか親しくなりいまでは姉のような存在だ。彼女は面倒見が良いので生徒たちには学年問わず慕われ、教師にはなんでも任せられると頼られている。そのせいか、初等学校から校内のあらゆる委員に推薦されていた。
事実、いろんなところに目のつく人で、はっきりと言うべきことを言い、それでいて公平なので、ララナも尊敬している。しかし本人はそういった目立つ活動が嫌いでことごとく断るのだが、周囲がそれでも諦めずに委員になってくれと再挑戦を繰り返すほどの人望なのだった。結果的に今学期も、スレイの胸元では校章の下に複数の委員徽章が留まっている。
スレイは道の先を歩く生徒たちを見ながら、小首を傾げてララナとトゥレットに問う。
「ここ数年、ここまで華やかだったのはないんじゃないかしら。どうしたのかしらね、異様にみんな気が昂っているから力入っちゃって、祭りにかこつけた学内の特別行事も多くて。仕事もいっぱい回ってきちゃうのよね。私、祭り関連の委員じゃないんだけど。いやんなっちゃう」
スレイがこんな風に愚痴をこぼすことも多くない。相当、参っているのだろう。
「ララナもトゥレも今年もお店で?」
「多分。まだ仕事の時間がどのくらいか言われてないんですけど」
「先輩はダンス、出るんですか?」
ララナが聞くと、横でトゥレットがくっくっと笑い出した。ララナはトゥレットを肘でこづいて顔をしかめる。
「出たいは出たいけど。私、あのダンスの雰圃気が好きなのよね。でも今年は儀式的に参加するだけかなあ。毎年のダンスの朗らかな調子、好きなんだけど……今年はどうかしら。なにか空気が違うじゃない?」
スレイは肩を竦める。
「すごい異様じゃない、このみんなのはしゃぎよう。この気迫でダンスの空気まで変わっちゃったら嫌だわと思ってね。どうしようかしら」
何でこんなに盛り上がっているのか、と呟くスレイの言葉に、ララナはふと、店に来た常連が話していたのを思い出した。
「あ、今年って、年の前半に森の果物とかが沢山採れたらしいんですよ。最近は噂の冷風で森に入れないらしいですけど。去年と比べると春の収穫が少し良くて、大喜びだったみたいなんですけど、それで仕事に精を出したらそのあとも随分と沢山とれたんですって」
そういえば花で作る祭りの飾りもいつもより多いんじゃないかな、と、街路を彩る花々を見回して気がつく。
「もしかして、だから感謝を込めて祭りも盛大になっているのかな……陽も良く出ていたから農地でも作物の出来が良かったそうですね。水をやるのが大変だったらしいけど」
「あ、それなら聞いた。ついこの間まで絶好で。でも今は少し、陽射しが強すぎて困るみたい。今までは適度だったけどって。でもこの一年、確かに例年にない十二分な量の収穫を得られているらしいわね」
「そう、そうですね、きっと。だからみんなはしゃいでるんですね」
「なるほどねぇ。それでってわけね」
その時、トゥレットの顔が少し曇ったのをララナは視界の端で捉えた。
「トゥレット? どうしたの?」
「ん?」
振り向いたのはいつもの彼の笑顔だった。
「別になんでもないよ?」
そう? とだけ問いかえしたが、一瞬とはいえ、見間違いだったとはララナには思えなかった。理由はわからないけれど、目に入った表情が頭にひっかかる。
しかしララナの違和感は、背後から呼びかける声のせいで別の方向へ行かざるを得なかった。
「トゥレット先輩っ!」
数人の女子生徒、おそらく下級生がララナたちの方へ向かって駆けてくる。常ならぬ気迫にララナは一歩後退りした。
「あのっ、これ、どうぞ!」
そう言って、否、叫んで、トゥレットに可愛いラッピングをした袋を押しつけて、またも異常な勢いで去っていく。
「うわあ。相も変わらずもてていらっしゃること」
トゥレットの手の中を見てスレイが感嘆を漏らす。
「俺、あの子たちのこと知らないんだけど……」
去っていった大群を感情なく眺める幼馴染を横に、ララナはわざと大きくため息を吐いた。
「ほんと相も変わらず。よくやるよね、あの子らも」
こんな詐欺師まがいの男にさ、とララナは口の中で呟いた。
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