兄2人からどうにかして処女を守りたいけどどうしたものか

たかし

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【番外編】いつもありがとうございます

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合コンの次の日、いつもと同じように昼休みに友達と軽口を言い合って騒いでいた。

合コンのことは彼にちゃんと「助けられなくてごめんな」って謝ったし、また合コンの予定でも立てようかなぁなんて考えていたのだった。

「ちょっと君たち、来てくれない?」

と言って、女子男子共に憧れの的の彼の兄たちに呼び出される前までは。

生憎、彼らの弟は席を外していて見当たらず素直についていくしかなかった。

昨日の合コンに行った男子のメンツだったことに深い深い意味があったがバカな俺らは気づかなかった。

屋上に連れてこられると彼らのにこやかな笑顔を直視してしまって目がしょぼしょぼしたが、次の彼らのセリフに俺らは目をかっ開く。

「恭を合コンに連れてったの、君らだよね?怒るよ?」

多分上の兄であろう人が昨日見たあのドス黒い笑みをたたえて言った言葉に背筋が凍った。

「合コンなんかに連れてって恭が何処の馬の骨かも知らない女とか男に引っ掛かったらどうすんの?」

やら、

「俺ら許可してないのに友達と昼ごはん食べるって嘘ついたんだけど。」

とか過保護かよ、と思わせる言葉をくどくど言われだけど口を挟む気はさらさら起きない。

だって怖いから。

そして、ようやく解放される直前、俺らはただの"過保護"では無いことを悟った。

「次やったら、色々君らの黒歴史やらなんやら流すからね?あぁ、他の人にも言っといて。だけど今日のこと恭に言ったら……まぁ、言えないか。」

その言葉に俺らは猛スピードで首を縦に振った。

なんで黒歴史やらを知ってるんだ、なんて死んでも口にできない。


「君ら………恭に好意なんて寄せたら………うっかり殺すかも。」

殺すかも、と言った時のご尊顔は笑っておらず、無表情の真顔が俺らを戦慄させた。

「じゃ、行っていいよ」

その言葉を聞いた瞬間我先にと屋上から走って逃げた。

教室に戻る頃にはガタガタと震えており、クラス中の人が何かを察したらしい。

その話は瞬く間に学校中で噂された。



それから彼を合コンに誘うのはタブーとなり、俺なんか未だに彼と遊びに行く時もちょっと躊躇う。


きっと彼ら兄弟は女子の言ってる「禁断の恋」的なものが関わってるんじゃないだろうか。

兄たちの一方的かもしれないけど。

だけど俺はそれを聞くことなんてできないし、できればおにーさん方は見てるだけで十分だ。




だから俺は目の前で彼が

「俺が彼女でも作れば兄さんたちのブラコンが少しでも治るかなぁ。」

とか恐ろしいことを言っているけど、そのことには絶対に関わらないようにしようと心に固く誓ったのだ。


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