兄2人からどうにかして処女を守りたいけどどうしたものか

たかし

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18、赤飯食べる時って塩かける派?かけない派?

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「きょーうっ!おはようっ!昨日何があったの~!」

「………元はと言えばお前のせいだからな」

朝の挨拶もそこそこに後ろから飛びかかられた俺の気にもなってほしい。

しかも俺の乳首が開発されるとかいう異常事態の原因の張本人。

殴りたいけど純粋そうな可愛い笑顔を向けられたら殴れるわけない。

純粋無垢なわけないんだけどな。

俺は知ってるからな。お前の性癖が3人の中で1番やばいことを。

サクヤの家に行った時、SMなんたらって書かれた漫画を開けちゃって無言でその本を閉じたのは記憶に新しい。

あれはえげつなかった。

女の子が縛られてたし。
いや間違えた。男の子だ。高校生くらいなのか知らないけど男の子が縛られてなんか突っ込まれてた。

昨日洸にぃの部屋で見かけたあのグッズたちを知ったのもその時だったし。


はっ!……もしやうちの兄さんたちはサクヤと似た性癖を持ってるのか……?

無理!相手できない!!

「え、恭ちゃんなんかあったの?!是非詳しく!!」

「誰が言うか。」

俺、兄弟に乳首開発されてます、なんて言えるかっつーの!!

てかトモ、居たことにも気づかないくらいスルッと出てきたな。

「えぇ~……いいじゃんケチ~。僕たちの仲じゃ~ん。」

「その仲は昨日で壊れました。」

「壊れてな………え……」

「何」

俺におぶさってたサクヤが何かを見つけたらしく、耳元で小さく声を漏らした。

てか自分で歩けや。


「何々、どったの?…あ」

サクヤの顔を覗き込んだトモも何かを発見したらしい。

いや何だよ。気になんじゃん。

「待って待って待って待って。トモ集合!」

「あいあいさー!」

2人が顔を寄せ合って何やら話をし出した。

……マジで何?怖い怖い怖い…いやでもこいつらがこうやって話すとき、ろくなことが無いからな…

そわそわと2人のことを気にしつつ俺は暇つぶしにスマホを開いた。




一方その頃サクヤとトモは緊急会議を開いていた。

議題はもっぱら恭のことである。


「待って待って!僕、展開が早すぎて頭が置いてかれてるんだけど!何?!ヤった?ヤっちゃったの?!」

「何あれ。恭ちゃんが?ツンデレ代表みたいな恭ちゃんが絆されちゃったの?!いや、おいしい展開だけどさ!聞きたい!全部!」

2人が同様と興奮を隠せないのは恭の首元が問題だった。

「恭ちゃん気付いてないよね。教えるべき?!教えないべき?!てかこれって虫に刺されたとかだったらどうしよう!」

「2個もつくわけねーだろ!え、首にキスマーク2個ってそういうことだよね?!一線越えた?入ったかな?!処女喪失?!」

「こういう時って赤飯?お赤飯炊けばいいの?!あ、俺炊けねぇや。…俺ちょっと購買で赤飯おにぎり買ってくる!!」

「じゃあ僕購買の濃厚クリームケーキプレミアムNeo買ってくる!!1番高いやつ!!」




購買に向けて走り去った2人に置いてかれた俺は、呆れながらも自分の席に座った。

なんか、赤飯とかケーキとか聞こえたけど…

馬鹿なのかな。いや、馬鹿とか言っちゃいけないか。
人が何食べようが勝手だもんな。

しかもサクヤが叫んでたのは濃厚クリームケーキプレミアムNeo。

決して馬鹿にできない。

いやあれうまいんだよね。濃厚クリームケーキにも3種類あって、Neoがついてると1番高いのだ。

サクヤに一口もらお…。

少し幸せに浸っていた俺は、自分の乳首がジンジンしてきたこともあまり気にならなかった。





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