兄2人からどうにかして処女を守りたいけどどうしたものか

たかし

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【番外編】これさ、24時間ポイントってなんなん?

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校外学習当日、仮病でも使って休もうかなって考えてたけど結局お母さんに追い出されて集合場所にいた。

すでに来ていた七瀬と東雲は女に囲まれていた。

困り顔をした東雲と鼻の下を伸ばしている七瀬に話しかけたくないと思って少し離れたところで集合時間まで暇を潰そうと思った。

すぐに僕に気付いたらしい東雲は七瀬に声をかけると駆け寄ってきた。

「ごめんな。待ってたら女子に絡まれちゃって…」

「別にいいよ」

素っ気なく返事をすると東雲はまた眉を下げたけどあまり気にならなかった。


よく分からないけど、女子が別行動したいとか言い出して男子3人で博物館やら科学館やらを回ることになってなんとも言えない気持ちだった。

正直、中学のことがなければ、あいつの影が東雲に見えなければ、この2人とは仲良く、ていうか親友にもなれると思う。


それでも一度ついた苦手意識はきっかけがなきゃそうそう払拭されない。

軽口を言えるような間柄ではあったけど、僕は彼らと一線を引いていた。

名前で呼ばないのも、線引きの1つ。


ふぅ、と息を吐いてサヘラントロプスチャデンシス?とかいう猿の模型をぼーっと眺めた。

あいつが絶対来ないようにわざわざ勉強頑張ってこの高校に入ったのに、何やってんだ、僕は。

「あれ?織本じゃね?」

不意に聞こえた声に、ばっと後ろを向いた。

手が小刻みに震えているのが分かる。

気持ち悪い。嫌悪感。嫌い。


まさに俺を苦しめてる本人だった。

中学の時と変わらず近くに人を侍らせてニヤニヤ笑ってるそいつは不快でしかない。

「……何?」

低い声で言って睨むと、そいつは僕を鼻で笑った。

「高校でも1人なの?可哀想だねぇ?俺が前みたいに相手してやろーか?」

あぁ、最悪だ。

誰だよ、こんなクソみたいな男と僕を引き合わせた奴は。

神様だったらマジで恨むから。

「まぁ、1人なのも無理ないよね~。だってお前、ホモだもんね」

「うるさい」

てか厳密にいうとホモじゃないし。

「えー。こんなに可愛いのにホモなの~?」

「かわいそー」

男の周りの奴らにもイラッとする。

目の端にコッチを見ている東雲たちが映った。

訝しげにこちらを見ている様子に泣きそうになった。

「本当、キモいわー。こいつ、昼休みに…」

「っるさい!!」

思わず叫んで男の話を遮った。

こちらに向かってきている東雲たちには聞かせたくなかった。

どうやら僕は懲りずに東雲と仲良くなりたいらしい。

僕が腐男子って聞いて、幻滅されるのはごめんだった。


僕がいきなり大声出したことに男は驚いたように身を見開いた。

「サクヤに、なんか用?」

俯いている俺を庇うように立ったのは東雲で僕の肩を掴んで後ろに下がらせたのは七瀬だった。

「えー織本の友達?」

「そうだけど。」

「へぇ、知らないの?」

「やめっ」

「そいつ、ホモだって。しかも男と男の絡みとか描いてある漫画が好きなの。」

言われた……

終わった。

またいじめられる。

どうしよう。

「マジウケるわ。てかキモすぎだろー。俺もそういう目で見られてると思うとさ「それだけ?」

「え?」

ペラペラと喋る男に東雲は頭をかきながらサラッと答えた。

「いやだからさ、それだけ?」

「それだけって!こいつ、ホモなんだぞ?」

「…あのさ、差別用語使うの嫌なんだけど…ホモでも別に俺は偏見ないし。そういう趣向の漫画見てるのだって多分腐男子?って奴なだけじゃん?何が悪いの?」

「はっ…だって…」

「サクヤのことキモいって思うのは君だけだろ。俺は思わないし。てかコイツが君の言う"キモい"趣向の持ち主だから。」

指を指された七瀬は興奮したように俺を見てきた。

「え!サクヤもそうなの?!やったね!だいじょーぶ!俺の友達に仲間いっぱいいるし!しかもクラスに腐男子も腐女子もたくさんいるからな!語りあおーぜ!!」

空気を読まない言葉に口が半開きになったけど嬉しかった。

「だってさ。お前がどう思おうが勝手だけど他の人に押し付けんのはやめろ。迷惑。」

「っ…」

「なんか……狭い世界で生きてて可哀想だな。」

東雲の言葉が決定打のようで、顔を真っ赤にした男は走り去っていった。


その時僕は唐突に思った。

なんだ。ぜんっぜん違うじゃん。
面影なんて全くなかった。

あんな馬鹿みたいにちっぽけな人間に捕らわれてた自分がバカバカしくて笑ってしまった。

!ありがと!!」

「!おう。当たり前のことしただけだけどな。」

「え、ちょっ俺は?!」

も、ありがと。スッキリした!」


その後の校外学習はただひたすらに楽しかった。

もちろん次の日もその次の日も、自分を理解してくれる人たちがいてとてつもなく嬉しかった。


「そうして僕の中で恭は受けになったわけです。ありがとね!」

「いやいやいやいや。ちょっと待て。最後の最後で過程がすっ飛ばされてることに気付け。」

「つまり!恭大好き!ってことだよ!」

「お、おお。ありがとう。でもしれっと俺の鞄にコンドーム入れんのやめろ?この前それのせいで兄さんたち大騒ぎになったんだから。」


ああ、ちなみにあの男は後日たまたま会った時にボコボコにしてやった。(精神的に)
泣きながら尻尾を巻いて帰っていく奴を見て高笑いしたのはよく覚えてる。


「僕と恭の馴れ初めはこんな感じかなぁ。まぁ、ありきたりだよねー」

「俺も!俺と恭ちゃんの馴れ初め話す!!」

「あ、結構でーす。」

「なんで?!」


この高校にきて恭と、おまけにトモと親友になれてよかった。









*****************

すみません、作者です

言いたいことが一言だけあったので言わせてください。


嫌な奴(自分に精神的、身体的に暴力を振るうような奴)がいたら徹底的にボコったれ!!

ちょっと自分自身これ書いてて嫌なやつを思い出したんで脳内でボコっときます。
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