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23、兄と親友が火花を散らしたら消火器で消せますか?
しおりを挟む「のけろって!」
「やだ!」
ニコニコ笑っているサクヤは可愛いけどやってることが全く笑えない。
トモはトモでサクヤが跨ってるこの図を写真に撮りまくってるし。
サクヤが俺のTシャツをめくろうとした瞬間、部屋のドアが開いた。
「恭ーただいま~!兄ちゃんが…かえ…った…よ……………悠!警察!!恭が襲われてる!」
最悪だ。
「サクヤ、恭の上から退いてくれない?」
「あ、おにーさんおかえりなさーい!お願いなんだけど明日、恭がうちに泊まってもいい?いいよね!」
「いいわけないだろ」
なんで今言うんだよ……
跨った状態で言って許してもらえると思ったんか?!
嘘だろ?!
俺に跨ったままのサクヤはブチ切れそうな洸にぃの言葉にものともせず笑顔で宿泊許可について話し出した。
おかげさまで洸にぃは人を殺しそうな笑顔を出している。
そこに悠にぃも駆けつけてこの状態を見るとニコッと笑った。
いつもと違う笑顔なんですが、心境はどんなんなんでしょうね。考えたくないですね。
もうこれ詰んだわ。行けないわ。
完全に泊まりにもスイーツバイキングにも行けないと腹を括っていると、(俺の上に跨ったままの)サクヤがにこぉっと笑った。
「えぇ~でもー恭は行きたいって言ってるしー。あれ?もしかして恭が行きたいって言ってるのにその気持ち踏みにじるんですかぁ?それって兄としてどうなんですかね?」
いいぞ!もっとやれ!
「恭?行きたいの?」
「俺らといるよりも?」
「うん。まぁ…」
目を合わせると絶対に言えないので目線を逸らしつつ言う。
だってもうオーラだけで怖い。
「ふーん……。まぁ、とりあえずサクヤは恭の上から退いてね?」
「えーやだぁ。恭と今愛を育んでるからぁ」
「余計なこと言うな!!」
「愛ねぇ…恭は嫌がってるみたいだけど?」
oh………3人の間に火花が散ってる…
トモもさっきから空気のように黙ったままだし。なんか喋れよ。
「でさ、なんでこんな状況になってるわけ?説明してね、恭。」
「……転んで倒れてこんな感じに…。」
「通用すると思ってんの?」
「すみません。」
怖いっ…ガチで怖いっ!
「とものり、説明して。簡潔かつ適切な説明。」
「はっはいっ!説明させていただくであります!!お、俺らが恭ちゃんの……」
「恭ちゃんの?」
「……ち、……乳首を見ようと……そしてサクヤが押し倒してこうなりましたっ!」
「へぇ。なんで乳首?恭に何しようとしてたわけ?」
「いや、あの、スポールバン貼ってあるって言ってたので…」
え、こいつめっちゃサクヤのこと裏切るじゃん。
後でサクヤに殺されても知らねーぞ。
「恭が言ったの?」
「誰が言うか!当てたんだよ!こいつらが!」
「まだ見てない?」
「見てないであります!!」
喋り方なんとかしろ。
「………まぁいいや。行っていいよ、恭。」
「ぇ…え?!マジ?!」
「行きたくないの?」
「い…きたいけどさ…!」
あまりに簡単にお許しが出たので俺は拍子抜けしてしまった。
なんかもっと言ってくるかと思ったんだけど…
グッジョブサクヤ!!
「兄さんありがと!じゃあ俺飯作るね!」
「僕も手伝う~」
「は?お前らもご飯食べてくの?恭の手料理を?てかなんでそのエプロン着てるわけ?それ恭のために買ってきたんだけど」
「恭が夜ご飯ご馳走してくれるって言ってたんで~。楽しみだなぁ!」
「……恭。」
「いや…あの…はい。すみません。」
ぎゃーぎゃ~騒ぎながら、そして時々火花を散らしながら夕飯作りは始まった。
トモとサクヤが帰った後何があるかも知らずに。
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