29 / 57
【番外編】ネタがないのでとりあえず番外編置いとく
しおりを挟むside???
俺のいる3年1組にはとてつもなく馬鹿な男がいる。
いや、頭が悪いわけじゃないんだけど。
3年になると1組に頭のいい奴が集まるのでここにいるアイツは頭が悪いわけじゃない。
むしろ天才だ。
でも天才と変人は紙一重ってよく言うだろ?
あんな感じだ。
俺の隣に座ってるそいつはいつもニコニコ(いい意味でも悪い意味でも)してるし運動もできるし、おまけに少女漫画から出てきたみたいな優しげな王子サマのような顔をしている。
つまり、褒めたくないけど、本当に認めたくないけど、憎いけど、とてつもないイケメンなのだ。
机に突っ伏して横で弁当を取り出しているヤツの顔をぼーっと眺める。
うん。俺、こいつになら抱かれてもいい。てかむしろ大歓迎。
て言ってる俺は腐男子である。
てかこの学校腐男子女子が多いからね。
殆どがそうだと思った方がいいよ。うん。
「何?おかず寄越せって言うなら絶対あげないけど」
「いらねーわ。どうせ、かっさらったら殺されるんだろ。この3年間で学びました。」
「よく分かったね」
俺が見てたことに気づいたらしい彼、もとい東雲 洸はニコッと俺に向かって笑った。
隣の席になった頃は(高2の終わりくらい)この笑顔にときめいたっけな……
今は恐怖すら抱いてるわ…
「この弁当はさ、恭が朝から俺のために作ってくれた愛妻弁当な訳。分かる?」
「ハイハイ。そのセリフも聞き飽きたわ。」
「ちゃんと聞けよ」
そう言って洸は俺の下痢ツボを強打する。
女子の皆さん!こいつがカッコいい!優しい!って言ってる女子、男子の皆さん!!
見ました?!今の!!暴力振るいましたよ、この人!!
なんて言えるわけない。
言ったら被害被るの俺だけだし。
イケメンって得でいいよなぁ…
しみじみとこの世の理を考える俺の耳は突如きゃーっと言う男女の声で攻撃された。
なんだなんだ。
「洸。弁当間違えてるから取り替えに来た。」
扉の近くに立っていたのは洸の弟の東雲 悠で、これまた有名な男である。
こいつもイケメン。憎い兄弟め…。
高2から洸の隣の席の俺は悠とも面識がある。
というよりなんか馬鹿にされてる気がするんだけど、気のせいだよね。
「あ、文化部さん。こんにちは。彼女できました?」
前言撤回。気のせいじゃねーじゃん。
くっそ馬鹿にされてんじゃん。
ちなみに俺は文化部(軽音部)なので文化部さんと呼ばれている。その時点でもう馬鹿にしてるだろ。
てか洸も笑うなし!俺、地味に傷ついてるんですけど!
「できてないわ。洸が隣の席な時点で俺の青春は終わってんだよ。」
「うわぁ。それは残念ですね。」
思ってねーこと言うんじゃねぇ。
イケメン2人が近くに寄ったことによって、めちゃくちゃ写真撮る音が聞こえるし、キャーキャー言ってる人間の数が増えた。確実に。
だって廊下にもいるじゃん。
てか、そこの女子。隣にいるモブ、邪魔じゃない?って言うんじゃねぇ。俺だって好きでいるわけじゃないわ。
そもそも、この席も2年後半から変わってないのは席替えの度に洸の隣をめぐってオークションやら取引やら脅しやらが横行したからだ。
なので一番害のなさそうな俺になったってわけ。
俺は決してモブじゃねぇ。哀れでかわいそうな被害者のお隣さんだ。
「てか洸、さっさと渡してくれる?食べる時間がなくなるんだけど。残したら恭が悲しむでしょ」
「あぁ、ごめん。忘れてた。存在感がなさ過ぎて(笑)。俺が2つとも食べとくから帰っていいよ。あ、購買でなんか買えば?お金あげるからさ」
「は?ふざけんなよ?その弁当、恭が俺のために作ってくれたんだから返せ。そしてお前の分も寄越せ。」
あー、始まりました。
東雲兄弟、末っ子争奪戦。
今日は何分で終わるだろうか。
腐な俺ら(クラスメート含む)にしちゃナイスなビックイベントだけど、ただのお隣としてはとてつもなく迷惑なんだよねぇ
そう思いつつも、2人の喧嘩をニヤけを抑えて見ながら昼食のパンをかじった。
……………
だからそこの女子!モブ邪魔って言うんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!
******************
すみません作者です
ずっと更新できなくてごめんなさい
いや、あの、本編どうやって展開させてこうって悩んじゃって。
スランプかな(笑
だからとりあえず、今出すはずじゃなかったストックの番外編でも出そうかと。
多分日にちが空いてあれ、この小説のストーリーなんだっけ。忘れちったってなってると思うんですけど、暇があれば見ていただけると嬉しいです(๑╹ω╹๑ )
やべぇな。マジでネタがねぇ……
ま、気長にやります。
頑張ります。
0
あなたにおすすめの小説
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる