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【番外編】ネタがないのでとりあえず番外編置いとく
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俺のいる3年1組にはとてつもなく馬鹿な男がいる。
いや、頭が悪いわけじゃないんだけど。
3年になると1組に頭のいい奴が集まるのでここにいるアイツは頭が悪いわけじゃない。
むしろ天才だ。
でも天才と変人は紙一重ってよく言うだろ?
あんな感じだ。
俺の隣に座ってるそいつはいつもニコニコ(いい意味でも悪い意味でも)してるし運動もできるし、おまけに少女漫画から出てきたみたいな優しげな王子サマのような顔をしている。
つまり、褒めたくないけど、本当に認めたくないけど、憎いけど、とてつもないイケメンなのだ。
机に突っ伏して横で弁当を取り出しているヤツの顔をぼーっと眺める。
うん。俺、こいつになら抱かれてもいい。てかむしろ大歓迎。
て言ってる俺は腐男子である。
てかこの学校腐男子女子が多いからね。
殆どがそうだと思った方がいいよ。うん。
「何?おかず寄越せって言うなら絶対あげないけど」
「いらねーわ。どうせ、かっさらったら殺されるんだろ。この3年間で学びました。」
「よく分かったね」
俺が見てたことに気づいたらしい彼、もとい東雲 洸はニコッと俺に向かって笑った。
隣の席になった頃は(高2の終わりくらい)この笑顔にときめいたっけな……
今は恐怖すら抱いてるわ…
「この弁当はさ、恭が朝から俺のために作ってくれた愛妻弁当な訳。分かる?」
「ハイハイ。そのセリフも聞き飽きたわ。」
「ちゃんと聞けよ」
そう言って洸は俺の下痢ツボを強打する。
女子の皆さん!こいつがカッコいい!優しい!って言ってる女子、男子の皆さん!!
見ました?!今の!!暴力振るいましたよ、この人!!
なんて言えるわけない。
言ったら被害被るの俺だけだし。
イケメンって得でいいよなぁ…
しみじみとこの世の理を考える俺の耳は突如きゃーっと言う男女の声で攻撃された。
なんだなんだ。
「洸。弁当間違えてるから取り替えに来た。」
扉の近くに立っていたのは洸の弟の東雲 悠で、これまた有名な男である。
こいつもイケメン。憎い兄弟め…。
高2から洸の隣の席の俺は悠とも面識がある。
というよりなんか馬鹿にされてる気がするんだけど、気のせいだよね。
「あ、文化部さん。こんにちは。彼女できました?」
前言撤回。気のせいじゃねーじゃん。
くっそ馬鹿にされてんじゃん。
ちなみに俺は文化部(軽音部)なので文化部さんと呼ばれている。その時点でもう馬鹿にしてるだろ。
てか洸も笑うなし!俺、地味に傷ついてるんですけど!
「できてないわ。洸が隣の席な時点で俺の青春は終わってんだよ。」
「うわぁ。それは残念ですね。」
思ってねーこと言うんじゃねぇ。
イケメン2人が近くに寄ったことによって、めちゃくちゃ写真撮る音が聞こえるし、キャーキャー言ってる人間の数が増えた。確実に。
だって廊下にもいるじゃん。
てか、そこの女子。隣にいるモブ、邪魔じゃない?って言うんじゃねぇ。俺だって好きでいるわけじゃないわ。
そもそも、この席も2年後半から変わってないのは席替えの度に洸の隣をめぐってオークションやら取引やら脅しやらが横行したからだ。
なので一番害のなさそうな俺になったってわけ。
俺は決してモブじゃねぇ。哀れでかわいそうな被害者のお隣さんだ。
「てか洸、さっさと渡してくれる?食べる時間がなくなるんだけど。残したら恭が悲しむでしょ」
「あぁ、ごめん。忘れてた。存在感がなさ過ぎて(笑)。俺が2つとも食べとくから帰っていいよ。あ、購買でなんか買えば?お金あげるからさ」
「は?ふざけんなよ?その弁当、恭が俺のために作ってくれたんだから返せ。そしてお前の分も寄越せ。」
あー、始まりました。
東雲兄弟、末っ子争奪戦。
今日は何分で終わるだろうか。
腐な俺ら(クラスメート含む)にしちゃナイスなビックイベントだけど、ただのお隣としてはとてつもなく迷惑なんだよねぇ
そう思いつつも、2人の喧嘩をニヤけを抑えて見ながら昼食のパンをかじった。
……………
だからそこの女子!モブ邪魔って言うんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!
******************
すみません作者です
ずっと更新できなくてごめんなさい
いや、あの、本編どうやって展開させてこうって悩んじゃって。
スランプかな(笑
だからとりあえず、今出すはずじゃなかったストックの番外編でも出そうかと。
多分日にちが空いてあれ、この小説のストーリーなんだっけ。忘れちったってなってると思うんですけど、暇があれば見ていただけると嬉しいです(๑╹ω╹๑ )
やべぇな。マジでネタがねぇ……
ま、気長にやります。
頑張ります。
応援ありがとうございます!
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