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37、甘党と辛党は相慣れない(当社比)
しおりを挟むside 恭
「恭ちゃん………マジで言ってるの…」
「え、何が?」
なんか俺を見てドン引きしたように顔を引きつらせるトモを訝しげに見つめ返す。
ちなみにユキヤは部活?に行ったらしくて今はいない。
出て行く時に泣きながら俺にしがみ付いてたけど、サクヤがベリベリと引き剥がして外へ放り投げていた。
てゆうか眠過ぎだろ…
空が白むまでずっとエロ本(男同士)を読まされて講義受けさせられて、精神的にも身体的にも死にそうだ。
「……恭ちゃん、今日どこ行くの?」
「え、スイーツバイキング」
「うん。えっとさ…つまりさ、遊びに行くんだよね。」
「?おん。」
「なんでさ、ジャージなの……」
「楽じゃん」
「………サクヤが来る前に着替えなさい…」
「は?なんで…」
いつになく疲れたように頭を抱えるトモはいつものようなテンションではなくマジトーンだったのが怖い。
その時勢いよくドアが開いた。
「さぁみんな!行っくy…………は?」
ニッコニコだった顔が一瞬にして表情が抜け落ちた。
怖っ
恐怖で背中に冷や汗が垂れたような気がした。
「恭…?なんで寝巻きのままなの…?早く着替えてって言ったよね?」
「いや、あのこれで出掛「着替えてって言ったよね」すみません」
「まさかさぁ、その格好で行くつもりじゃないよね?トモでもマシな服着てんだよ?それなのにジャージ?馬鹿にしてんのぉ?」
「してませんすみません着替えないです」
「………チッ」
舌打ちっ!サクヤが舌打ちしたっ!!可愛いお顔でよりによって舌打ちを……
やばい。これはやばい。
だらだらと冷や汗が流れる中、サクヤは無言で俺を写真に撮り始めた。
怖い怖い怖い。なんで写真撮ってるの、この子!
そのあとすぐにスマホをいじって数分後、俺の方を向いた。
「母さん、15分で帰ってくるから。本当はやだけど母さんの人形になってね。」
「はい?人形……」
「トモ、スイーツバイキング夕方にできるか電話して。」
「あいあいさー!!」
夕方って……今、朝の9時ですけど?!
「いや、あのそれはなんでもやりすぎでは…」
「元はと言えば恭のせいだからね?ダッサイ格好しちゃってさ!自分のルックスに似合う服くらい把握しろ!」
「あ、はい…すみません…」
「大体さぁ、何をどうすれば遊びに行くのにジャージなんか着てこうと思えるの?!理解不能!次やったらヤるからね?!」
「ヤっ……いや、なんでもないですすみません」
その後も家に入ってつらつらと説教された。
ジャージのどこがダメなのか…
楽で普通にいいと思うんだけどなぁ…
そう思ったことをお首にも出さず、俺はひたすら謝り続けた。
***
数10分後、説教をされてヘトヘトな俺の耳に玄関のドアが開いた音がした。
「うわ…帰ってきた……」
ちょっと顔をしかめながらもサクヤは部屋から出て様子を見ている。
「あ、お母さんお帰「どこ?!写真の子!!どこにいるの?!ちょっとサクちゃん!どこにあんな宝石の原石隠してたのよぉ!!」」
どうやらサクヤのお母さんはユキヤやサクヤ同様テンションが高いらしい。
ドドドドと階段を駆け上がる音がしてその音がだんだん近づいてくる様はホラーだった。
そういや昨日もこんなことがあったような。
「あ!!」
「あ、お邪魔し「あなたが恭くんね!!いいわぁ!!背の高さはもうちょっとだけどイケメンだし体もしっかりしてるわね…何かスポーツやってる?あ、帰宅部なんだったわよね!それにしてもなんでジャージなんか着てるの?もしかして今起きた?あら、そっちはトモくんね、久しぶり~!お姉さんによろしくね!サクちゃんに言われてとりあえず似合いそうなの会社から何着か持ってきたから着て!楽しみだわぁ!!それにしてもサクちゃん久しぶりにイイ子見つけたわね…さすが私の息子!お手柄!!あぁ、とりあえずこっちの10着順番に着てきてくれる?」
バババっと捲し立てられ、山のような洋服を押し付けられ、隣の部屋に押し込まれた。
どうやらまた癖の強い人が現れたようだ。
****************
作者です
現在授業中(*`艸´)ウシシシ
て言ってもテスト前なんで自習ですけどね…
テストは…まぁお察しください………
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