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47、授業中に通知くると超気まずい
しおりを挟む「出席とるぞー。……織本と七瀬は…また東雲のとこかー。戻れ~」
「僕は無理でーす!」
「いや戻れよ」
「七瀬はー」
「俺の恭ちゃんへの愛は誰もじゃm」
「じゃあ今日も一日頑張れよー」
先生は出席簿に丸を付けながらトモの言葉を途中で遮った。
ここまではいつもの光景。
違ったのはこの後。
「…ねぇ、恭くんってイン●タとかツイッ●ーとかやってないの?」
隣の席の女子が話しかけてきた。
基本的に彼女とは授業の話や必要事項以外ではあまり話さない。
彼女の方は俺の話を録音したりメモしたり俺を盗撮してんの知ってるけどな。
やめろってやんわりと言ったら『ごめん無理。じゃあ私にもいろいろ話してくれる?あと写真も堂々と撮っていい?』と言われた。
身を乗り出さんばかりの食いつきっぷりだった。怖かった。
俺の中じゃ彼女は大人しそうに見えて強かな女子、という認識だ。
てか女子、マジで怖い。
「あー……やってない」
「え~、やればいいのに…面白いよ?」
俺に話しかける彼女を見るサクヤとトモの目は温かい。
2人曰く、『このクラスの人間は大丈夫』だそうだ。
何が大丈夫なのか全く分からないけど。
「恭がやったらフォロワー凄いことになるねぇ?僕とトモがやってるやつもフォロワー1万超えてるもん」
「1万?!」
「あ、私それフォローしてるよー」
「え、ちょっと?1万?え?それって普通なの?」
「フォローありがとね~!最近はネタが少なくてさー…投稿頻度下がってるけどねー」
「え、無視?無視ですか?」
どうやら投稿してる絵?漫画?の話で異様に盛り上がっているらしい3人は完全に俺を忘れているらしい。
「てことで恭もやろ!イン●タとツイッ●ー!」
「説明飛んでるんだけど?なにが、てことで!だよ。」
「あ、スマホ貸して?」
「あっおい!」
やすやすと俺の手からスマホを抜き取ったサクヤはトモとぶつぶつ言いながらアプリを入れていく。
「…アイコン…どうする?」
「でも恭ちゃんだから、ふつーに景色とかでいいんじゃない?」
「そっかぁ…」
「あ、俺フォローする!」
「は?1番最初は僕が………うわっ最悪。こっちのアプリは僕が最初だからね?!」
「はいはーい」
分からん。何言ってんのかさっぱり分からん。
「僕たち個人のやつと、裏垢と、同人誌公式のやつでフォローすればいっかぁ」
「うんうん!あ、公式の方の固定ツイで紹介しとくね!」
うらあか?こていつい?
「はいできたよー。通知いっぱいくるか楽しみだね!」
帰ってきたスマホの画面には見たことはあるアプリが入っていた。
すでに何件かフォローされました、というどうでもいいお知らせがバンバン入ってきている。
「え、待って、これどう使えばいいの?!使い方知らねぇんだけど?!」
「あ、テキトーに呟いたり写真載せたりすればいいんだヨ。こっちのは写真でもなんでもテキトーに載せればいいだけだよ」
「うん、だからね、そのテキトーがよく分からないんだけど?」
「んんーじゃあ試しにこっち開いてみー」
指差された水色のアイコンをタップしてみる。
言われるがままに操作すると、すでにフォロワーという俺をフォローしている人数が100人を超えそうだった。
「ほら、今の気持ちを一言!」
「えぇ………」
渋々、『よろしくお願いします』と打つ。
横から伸びたトモの手によって送信された呟きにすぐにハートがついた。
これはいいね、というらしい。
難しいな…。
「こーゆー感じね!」
「あ、はい。」
チャイムと共に前を向いた2人と、同時に俺はスマホを机の中にしまった。
授業中に通知が絶えなくなり、先生に怒鳴られるまであと10秒。
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すごい面白いです!これってもう更新されないんでしょうか|´-`)チラッ
ついに、、、、、。
ついにきちゃうんですか?!
まっまだですたぶん…
まだその時では無い…( '-' )
もうちょい恭が兄さんたちにハマってからかなぁ…あ、これネタバレか?
まぁぼちぼち書いていきますのでよろしくお願いします_(。。)_
だんだん一つ一つのタイトルが作者さんのぼやきに聞こえてきました…共感しかないです……(✧д✧)
P.S.
感想を書く時に☺️←このような絵文字を消せないのは何故なんでしょうね…🤭
いやもうほとんどぼやきです。タイトルセンスが皆無なので身近に起こったこととか思ったこととかサブタイトルにすりゃいいんじゃね?って事でこうなってますꉂ(ˊᗜˋ*)
共感して貰えると嬉しいです笑
P.S.それ、永遠の謎ですよねぇ
前に調べたことあるんですけど、調べ方が悪いのか出てこなくて。
誰か知ってる人いないかなぁ