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後編
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ファブリスの命に従順に従うサーシャは、ゆるゆると起き上がって寝台の上にぺたりと座る。そして寝台に膝をついて立つファブリスの下履きを緩めて、禍々しいほどの勃ち上がりを見せる太い杭を取り出した。
それを真っ赤な舌で優しく舐めたり、口いっぱいに頬張ったりして愛撫するサーシャを、ファブリスはあまり感情の見えない顔で見下ろす。しかしそのうち上半身が破れたサーシャの衣服を剥ぎ取るようにして裂くと、そこにふるんと現れた真っ白で形の良い尻を強く掴んだ。
「や……ぁん……っ」
「手を止めるな」
「ふぁ……い、けど……そこ、触られると……」
尻から太ももに手を滑らせるファブリスに、サーシャは思わず奉仕を中断する。
「サーシャ、止めるな」
そう言うと思い切り腰を突き出したファブリスの杭がサーシャの喉奥へぶつかった。苦しげに涙を流すサーシャは、それでも恍惚の表情で舌を懸命に絡ませている。
「んん……っ!」
そのまま何度も激しく抽送するファブリスの切っ先は、サーシャの喉奥にある柔らかな粘膜を犯した。苦しそうにしつつも喉奥まで感じる熱い昂りに喜ぶサーシャは非常に淫靡だった。何度も強く押し付けられ、やがて大量の熱い飛沫が迸って喉に流れ込んでくると、サーシャはゴクリと喉を鳴らした。
「く……ッ」
短く唸るファブリスから、大量の魔力がサーシャに流れ込んでいく。サーシャはその魔力を受け入れながら、恍惚の表情で最後の一滴まで綺麗に飲み干した。
「はぁ……っ、ファブリス様、少し楽になりましたか?」
「ああ、随分とな」
「良かった……ぁ」
ファブリスの強大過ぎる魔力は、溜め込み過ぎると本人にすら苦痛を伴う。その魔力を交わりによってサキュバスのサーシャが吸い取っているのだ。それだって、サーシャで無ければ流れ込んでくる魔力が多すぎて死んでしまう。だが、何故かこのサーシャは多くの魔力を吸い取っても平気な体質なのだった。むしろ、サーシャも定期的に大量の魔力を吸い取らねば死んでしまう厄介な身体であったのだ。
「サーシャ、まだ足りぬ」
そう言うとファブリスは、テラテラと濡れて光りつつまだ勢いよくいきり勃つものを己の手で扱く。そしてやや乱暴にサーシャを押し倒し、ほとんど破れて意味をなさぬ衣服を全て破り捨ててその美しい身体を露わにさせた。両の脚をぐいと広げ、サーシャがか細い悲鳴を上げるのを聞く。
「何もしていないうちに、もう濡らしているのか」
「は……ぁッ、だって……」
「もう触らずとも入りそうだが」
「ファブリス様の……お好きなように……」
赤の瞳を潤ませてそう答えるサーシャを見下ろすファブリスは、その美しい顔に壮絶な笑みをたたえた。
羞恥を感じているのか、大きく開かれた太ももは細かく震えている。ファブリスは薄い下生えをするりと撫で、可憐な間へいきなり二本の指を挿し入れた。濡れそぼった蜜壺の内部の襞はキュウキュウと指を締め付けてファブリスからの刺激を喜んでいる。
「はぁ……ッ……んんっ!」
「もう充分に受け入れられそうだが?」
「ファブリスさま……、もう……サーシャにお情けをくださいませ。我慢するのが辛いのです……」
「それは重畳」
サーシャが己の両脚を開き、それでも羞恥に頬を染めて強請る。よく見えるようになると尚更に愛蜜がおびただしく溢れる間へ、ファブリスは自身の猛りの切っ先をあてがう。ただそれだけで快楽ににビクリと身体を震わせるサーシャ。そしてその蕩けるような表情をさも愛おしそうに見つめたファブリスは、一気に蜜壺の奥へとその身体を貫いた。
「んぅ……っ! や、やぁ! あっ、あぁ……ッ!」
激しい抽送に合わせて高い嬌声を上げるサーシャは、眦からどんどん溢れる涙でシーツを濡らす。ファブリスは抽送に合わせてぷるんと揺れる柔らかく豊かな乳房を両手で掴みながら、刺激で赤くなった突起を爪先で弾く。そうするとサーシャの背中は弓形になって悦んだ。
「あっ、あぁ……っ! そこ、したら……っ、身体……へん……っ! や……っ」
「は……っ、俺も……今宵は優しくしてやれん……っ」
「ファブリス……っ、いい……のぉ!」
黒髪を乱しながらガツガツと荒々しく腰を打ち付けてサーシャを穿つことで、ファブリスの美しい顔にも汗が滲んだ。それにそっと手を伸ばすサーシャは、苦しそうに喘ぎながらも愛おしげに同じ色のその瞳を見つめる。目を細めたファブリスは、二人が交わっている部分の上にある楚々とした蕾を指で摘んだ。
「やっ、あァァ……ん!」
ぎゅうぎゅうと締め付ける蜜壺と複雑にうねる襞の刺激に堪えきれず、ファブリスは苦悶の表情を浮かべる。
「サーシャ……っ」
「い、あァァ……っ、イクぅ……っ」
サーシャのナカでいきり勃った凶暴な肉杭はビクビクと痙攣し、やがて大量の熱飛沫と膨大な魔力を同時に放出する。ファブリスの有り余る強大な魔力はサーシャへの中と吸い込まれていく。
この交わりによって余分なファブリスの魔力はサーシャへと移り、ファブリスは豊か過ぎる魔力の制御による苦痛から解放されるのだった。
「は……ぁっ、はあ……」
「サーシャ……、愛している。俺のそばにずっと居てくれ……」
「ファブリスさま……」
未だ熱く火照るサーシャの身体を抱きすくめてそう告げるファブリスに、サーシャは愛しげに名を呼んだものの、困ったような顔をするばかりで何も答えなかった。
これも毎度のやり取りなのである。交わりの後の微睡の中で、切なげに愛を囁きそばにいて欲しいと願う魔王に、半端者と呼ばれるサーシャは決して応えない。
それを真っ赤な舌で優しく舐めたり、口いっぱいに頬張ったりして愛撫するサーシャを、ファブリスはあまり感情の見えない顔で見下ろす。しかしそのうち上半身が破れたサーシャの衣服を剥ぎ取るようにして裂くと、そこにふるんと現れた真っ白で形の良い尻を強く掴んだ。
「や……ぁん……っ」
「手を止めるな」
「ふぁ……い、けど……そこ、触られると……」
尻から太ももに手を滑らせるファブリスに、サーシャは思わず奉仕を中断する。
「サーシャ、止めるな」
そう言うと思い切り腰を突き出したファブリスの杭がサーシャの喉奥へぶつかった。苦しげに涙を流すサーシャは、それでも恍惚の表情で舌を懸命に絡ませている。
「んん……っ!」
そのまま何度も激しく抽送するファブリスの切っ先は、サーシャの喉奥にある柔らかな粘膜を犯した。苦しそうにしつつも喉奥まで感じる熱い昂りに喜ぶサーシャは非常に淫靡だった。何度も強く押し付けられ、やがて大量の熱い飛沫が迸って喉に流れ込んでくると、サーシャはゴクリと喉を鳴らした。
「く……ッ」
短く唸るファブリスから、大量の魔力がサーシャに流れ込んでいく。サーシャはその魔力を受け入れながら、恍惚の表情で最後の一滴まで綺麗に飲み干した。
「はぁ……っ、ファブリス様、少し楽になりましたか?」
「ああ、随分とな」
「良かった……ぁ」
ファブリスの強大過ぎる魔力は、溜め込み過ぎると本人にすら苦痛を伴う。その魔力を交わりによってサキュバスのサーシャが吸い取っているのだ。それだって、サーシャで無ければ流れ込んでくる魔力が多すぎて死んでしまう。だが、何故かこのサーシャは多くの魔力を吸い取っても平気な体質なのだった。むしろ、サーシャも定期的に大量の魔力を吸い取らねば死んでしまう厄介な身体であったのだ。
「サーシャ、まだ足りぬ」
そう言うとファブリスは、テラテラと濡れて光りつつまだ勢いよくいきり勃つものを己の手で扱く。そしてやや乱暴にサーシャを押し倒し、ほとんど破れて意味をなさぬ衣服を全て破り捨ててその美しい身体を露わにさせた。両の脚をぐいと広げ、サーシャがか細い悲鳴を上げるのを聞く。
「何もしていないうちに、もう濡らしているのか」
「は……ぁッ、だって……」
「もう触らずとも入りそうだが」
「ファブリス様の……お好きなように……」
赤の瞳を潤ませてそう答えるサーシャを見下ろすファブリスは、その美しい顔に壮絶な笑みをたたえた。
羞恥を感じているのか、大きく開かれた太ももは細かく震えている。ファブリスは薄い下生えをするりと撫で、可憐な間へいきなり二本の指を挿し入れた。濡れそぼった蜜壺の内部の襞はキュウキュウと指を締め付けてファブリスからの刺激を喜んでいる。
「はぁ……ッ……んんっ!」
「もう充分に受け入れられそうだが?」
「ファブリスさま……、もう……サーシャにお情けをくださいませ。我慢するのが辛いのです……」
「それは重畳」
サーシャが己の両脚を開き、それでも羞恥に頬を染めて強請る。よく見えるようになると尚更に愛蜜がおびただしく溢れる間へ、ファブリスは自身の猛りの切っ先をあてがう。ただそれだけで快楽ににビクリと身体を震わせるサーシャ。そしてその蕩けるような表情をさも愛おしそうに見つめたファブリスは、一気に蜜壺の奥へとその身体を貫いた。
「んぅ……っ! や、やぁ! あっ、あぁ……ッ!」
激しい抽送に合わせて高い嬌声を上げるサーシャは、眦からどんどん溢れる涙でシーツを濡らす。ファブリスは抽送に合わせてぷるんと揺れる柔らかく豊かな乳房を両手で掴みながら、刺激で赤くなった突起を爪先で弾く。そうするとサーシャの背中は弓形になって悦んだ。
「あっ、あぁ……っ! そこ、したら……っ、身体……へん……っ! や……っ」
「は……っ、俺も……今宵は優しくしてやれん……っ」
「ファブリス……っ、いい……のぉ!」
黒髪を乱しながらガツガツと荒々しく腰を打ち付けてサーシャを穿つことで、ファブリスの美しい顔にも汗が滲んだ。それにそっと手を伸ばすサーシャは、苦しそうに喘ぎながらも愛おしげに同じ色のその瞳を見つめる。目を細めたファブリスは、二人が交わっている部分の上にある楚々とした蕾を指で摘んだ。
「やっ、あァァ……ん!」
ぎゅうぎゅうと締め付ける蜜壺と複雑にうねる襞の刺激に堪えきれず、ファブリスは苦悶の表情を浮かべる。
「サーシャ……っ」
「い、あァァ……っ、イクぅ……っ」
サーシャのナカでいきり勃った凶暴な肉杭はビクビクと痙攣し、やがて大量の熱飛沫と膨大な魔力を同時に放出する。ファブリスの有り余る強大な魔力はサーシャへの中と吸い込まれていく。
この交わりによって余分なファブリスの魔力はサーシャへと移り、ファブリスは豊か過ぎる魔力の制御による苦痛から解放されるのだった。
「は……ぁっ、はあ……」
「サーシャ……、愛している。俺のそばにずっと居てくれ……」
「ファブリスさま……」
未だ熱く火照るサーシャの身体を抱きすくめてそう告げるファブリスに、サーシャは愛しげに名を呼んだものの、困ったような顔をするばかりで何も答えなかった。
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