悪役令嬢に転生。こんな王子と結婚なんてお断り。

腐ったカメレオン

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イケメンの嗅覚レベルが低すぎ、、

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目的地へ行く間の廊下は無駄に豪華だった。

幅広い廊下には騎士の鎧が両端に展示されており、私が通った道だけでも20着程あった。壁には私にはどこが良いのかわからない絵画がズラ~っと並べてある。

なるほど、王子の家だけのことはある。きっと国民の税金はこうして消えているのだろう。

「着いたぞ。」

ドアを開けるとメイドが何人かおり、私たちはメイドたちに席まで案内され腰を下ろした。

「そうだな。まずはスープから持ってきて。」
「かしこまりました。」

メイドは軽く頭を下げ、イケメンに返事をし、すぐにスープを持ってきた。

うむ。。困った。私は牛丼とか寿司とかそういうものを期待していたのに、まずはスープからって、、、他にもメインディッシュやらなんやらあるのだろう。それはいいのだが、こういう料理はマナーが重視されるのだ。

確か、器を持って食べるのは日本以外では下品なんだっけ?だがスプーンが用意されてない。はてはて、どうしたものか。

イケメンの食べ方を観察しようと見てみるものの私が先に食べるのを待っているようで、なかなか食べ出さない。

まぁ、人間誰しも失敗をして成長する。間違ったマナーでも指摘されたら正せばいいだけのこと。

私はスープの水面まで口を運び舌でペロペロして少しづつ飲んでみたが、なかなか飲み辛い。イケメンの方を見ると唇を思いっきり噛んで何かを堪えてるかのようだった。

飲みにくいのでペロペロして飲むのをやめ、水面に唇をつけて「ジュルジュジュジュ」と音を立てて飲んでみた。。。飲みやすい!!私は暫くこの戦法で飲み続けた。すると突然王子が爆笑しだした。

「ここは動物園かよwwなんで豚のモノマネしてんの?」

私は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になった。指摘してくれると思ったのに、まさかの豚呼ばわりとは、、

「んじゃ、どうやって飲むザマスか?」

「本気で言ってるのか?まだスプーン配られてないだろ?配られてない間は香りを楽しむんだよ。」

なるほど。そりゃ失礼してしまった。
器を手に取ると手からスープの温かみが伝わり、匂いを嗅ぐと濃厚なカボチャの甘い匂いとトマトの独特な匂いがした。

王子も匂いを嗅ぎだした。
「ふむ。ゴージャスでアンティーク。それでいてマイルドでこのなんとも言えない香り。最高だ!」

ぜ、絶対こいつ分かってねぇwwwwアンティークな匂いって腐ってるじゃねぇかよwwww

王子の匂いの感想が聞こえたのか、メイドが笑いながらスプーンを持ってきた。

「おいメス豚。おまえ豚だからスプーンの使い方わかんなぇーだろ?おれが飲ませてやる。」

イケメンはスープをすくい私の口まで運んできた。こ、これは、、心臓が破裂する。
口を開けるとスープが口の中を流れ出した。

「おいしいか?」

「おいしいザマス」

嬉し泣きしてしまいそうだった。もう死んでもいい。。1人でテンション上がっていると王子は笑顔で首を傾げた。

「ん?違うでしょ? ブヒ ブヒ でしょ?」 

私は目を丸くし、恥じらいながらも言う通りにした。

「ブ、ブヒブヒ。。。」

「うんうん、おいしいか。ならもっとおれが食べさせてやる。」

なんと!!このイケメンがもっと「あーん」してくれるのか!私は嬉しさのあまり叫んだ。

「ブヒー!!!!」

お父さん、お母さんごめんね。私、決めたの。私、人間やめて豚になる。

周りにいたメイドたちは羨ましそうな目で私が食べ終わるまで見ていた。
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