4 / 5
イケメンの嗅覚レベルが低すぎ、、
しおりを挟む
目的地へ行く間の廊下は無駄に豪華だった。
幅広い廊下には騎士の鎧が両端に展示されており、私が通った道だけでも20着程あった。壁には私にはどこが良いのかわからない絵画がズラ~っと並べてある。
なるほど、王子の家だけのことはある。きっと国民の税金はこうして消えているのだろう。
「着いたぞ。」
ドアを開けるとメイドが何人かおり、私たちはメイドたちに席まで案内され腰を下ろした。
「そうだな。まずはスープから持ってきて。」
「かしこまりました。」
メイドは軽く頭を下げ、イケメンに返事をし、すぐにスープを持ってきた。
うむ。。困った。私は牛丼とか寿司とかそういうものを期待していたのに、まずはスープからって、、、他にもメインディッシュやらなんやらあるのだろう。それはいいのだが、こういう料理はマナーが重視されるのだ。
確か、器を持って食べるのは日本以外では下品なんだっけ?だがスプーンが用意されてない。はてはて、どうしたものか。
イケメンの食べ方を観察しようと見てみるものの私が先に食べるのを待っているようで、なかなか食べ出さない。
まぁ、人間誰しも失敗をして成長する。間違ったマナーでも指摘されたら正せばいいだけのこと。
私はスープの水面まで口を運び舌でペロペロして少しづつ飲んでみたが、なかなか飲み辛い。イケメンの方を見ると唇を思いっきり噛んで何かを堪えてるかのようだった。
飲みにくいのでペロペロして飲むのをやめ、水面に唇をつけて「ジュルジュジュジュ」と音を立てて飲んでみた。。。飲みやすい!!私は暫くこの戦法で飲み続けた。すると突然王子が爆笑しだした。
「ここは動物園かよwwなんで豚のモノマネしてんの?」
私は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になった。指摘してくれると思ったのに、まさかの豚呼ばわりとは、、
「んじゃ、どうやって飲むザマスか?」
「本気で言ってるのか?まだスプーン配られてないだろ?配られてない間は香りを楽しむんだよ。」
なるほど。そりゃ失礼してしまった。
器を手に取ると手からスープの温かみが伝わり、匂いを嗅ぐと濃厚なカボチャの甘い匂いとトマトの独特な匂いがした。
王子も匂いを嗅ぎだした。
「ふむ。ゴージャスでアンティーク。それでいてマイルドでこのなんとも言えない香り。最高だ!」
ぜ、絶対こいつ分かってねぇwwwwアンティークな匂いって腐ってるじゃねぇかよwwww
王子の匂いの感想が聞こえたのか、メイドが笑いながらスプーンを持ってきた。
「おいメス豚。おまえ豚だからスプーンの使い方わかんなぇーだろ?おれが飲ませてやる。」
イケメンはスープをすくい私の口まで運んできた。こ、これは、、心臓が破裂する。
口を開けるとスープが口の中を流れ出した。
「おいしいか?」
「おいしいザマス」
嬉し泣きしてしまいそうだった。もう死んでもいい。。1人でテンション上がっていると王子は笑顔で首を傾げた。
「ん?違うでしょ? ブヒ ブヒ でしょ?」
私は目を丸くし、恥じらいながらも言う通りにした。
「ブ、ブヒブヒ。。。」
「うんうん、おいしいか。ならもっとおれが食べさせてやる。」
なんと!!このイケメンがもっと「あーん」してくれるのか!私は嬉しさのあまり叫んだ。
「ブヒー!!!!」
お父さん、お母さんごめんね。私、決めたの。私、人間やめて豚になる。
周りにいたメイドたちは羨ましそうな目で私が食べ終わるまで見ていた。
幅広い廊下には騎士の鎧が両端に展示されており、私が通った道だけでも20着程あった。壁には私にはどこが良いのかわからない絵画がズラ~っと並べてある。
なるほど、王子の家だけのことはある。きっと国民の税金はこうして消えているのだろう。
「着いたぞ。」
ドアを開けるとメイドが何人かおり、私たちはメイドたちに席まで案内され腰を下ろした。
「そうだな。まずはスープから持ってきて。」
「かしこまりました。」
メイドは軽く頭を下げ、イケメンに返事をし、すぐにスープを持ってきた。
うむ。。困った。私は牛丼とか寿司とかそういうものを期待していたのに、まずはスープからって、、、他にもメインディッシュやらなんやらあるのだろう。それはいいのだが、こういう料理はマナーが重視されるのだ。
確か、器を持って食べるのは日本以外では下品なんだっけ?だがスプーンが用意されてない。はてはて、どうしたものか。
イケメンの食べ方を観察しようと見てみるものの私が先に食べるのを待っているようで、なかなか食べ出さない。
まぁ、人間誰しも失敗をして成長する。間違ったマナーでも指摘されたら正せばいいだけのこと。
私はスープの水面まで口を運び舌でペロペロして少しづつ飲んでみたが、なかなか飲み辛い。イケメンの方を見ると唇を思いっきり噛んで何かを堪えてるかのようだった。
飲みにくいのでペロペロして飲むのをやめ、水面に唇をつけて「ジュルジュジュジュ」と音を立てて飲んでみた。。。飲みやすい!!私は暫くこの戦法で飲み続けた。すると突然王子が爆笑しだした。
「ここは動物園かよwwなんで豚のモノマネしてんの?」
私は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になった。指摘してくれると思ったのに、まさかの豚呼ばわりとは、、
「んじゃ、どうやって飲むザマスか?」
「本気で言ってるのか?まだスプーン配られてないだろ?配られてない間は香りを楽しむんだよ。」
なるほど。そりゃ失礼してしまった。
器を手に取ると手からスープの温かみが伝わり、匂いを嗅ぐと濃厚なカボチャの甘い匂いとトマトの独特な匂いがした。
王子も匂いを嗅ぎだした。
「ふむ。ゴージャスでアンティーク。それでいてマイルドでこのなんとも言えない香り。最高だ!」
ぜ、絶対こいつ分かってねぇwwwwアンティークな匂いって腐ってるじゃねぇかよwwww
王子の匂いの感想が聞こえたのか、メイドが笑いながらスプーンを持ってきた。
「おいメス豚。おまえ豚だからスプーンの使い方わかんなぇーだろ?おれが飲ませてやる。」
イケメンはスープをすくい私の口まで運んできた。こ、これは、、心臓が破裂する。
口を開けるとスープが口の中を流れ出した。
「おいしいか?」
「おいしいザマス」
嬉し泣きしてしまいそうだった。もう死んでもいい。。1人でテンション上がっていると王子は笑顔で首を傾げた。
「ん?違うでしょ? ブヒ ブヒ でしょ?」
私は目を丸くし、恥じらいながらも言う通りにした。
「ブ、ブヒブヒ。。。」
「うんうん、おいしいか。ならもっとおれが食べさせてやる。」
なんと!!このイケメンがもっと「あーん」してくれるのか!私は嬉しさのあまり叫んだ。
「ブヒー!!!!」
お父さん、お母さんごめんね。私、決めたの。私、人間やめて豚になる。
周りにいたメイドたちは羨ましそうな目で私が食べ終わるまで見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが
水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。
王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。
数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。
記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。
リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが……
◆表紙はGirly Drop様からお借りしました
◇小説家になろうにも掲載しています
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
王国最強の天才魔導士は、追放された悪役令嬢の息子でした
由香
ファンタジー
追放された悪役令嬢が選んだのは復讐ではなく、母として息子を守ること。
無自覚天才に育った息子は、魔法を遊び感覚で扱い、王国を震撼させてしまう。
再び招かれたのは、かつて母を追放した国。
礼儀正しく圧倒する息子と、静かに完全勝利する母。
これは、親子が選ぶ“最も美しいざまぁ”。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる