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4話
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この国、サンドレア王国の冒険者最高協議会。
そこでは日ごろからこの国に在籍する冒険者の個人情報の管理、国内の商業施設や工業施設に対する予算管理管理までこの議会で話し合ったことがすべての決定権としての強制力を持っている。
ここでいかに王国内の発展のためにどう予算を出すか、冒険者に対する表彰から処罰まですべてこの議会で決定する。
このような議会には過去から王国に大きく貢献してきた冒険者が現役を引退したような人間がなるという仕組みだとは表に伝えられている。
しかし___。
現実はそうでもないようだ。少なくとも俺や知り合いの優秀なメンバーが情報収集した内容を共有した結果、大した実績も上げていない者が、その時代の最高協議会メンバーに賄賂や媚びをへつらうことで押し上げてもらったやつがどうも大半らしい。
だからこそ、俺らのような冒険者は議会の老害連中にとって排除したくて仕方ないにもかかわらず、苦虫をかみつぶす顔で国を保つために力を貸せという腰を低くせざる負えないという状況になっている。
今回もその流れできっと今文句を言いながら慌てふためいているに違いないだろう。
そして議会室前にて。
「入りなさい」
バン!と俺はその偉そうな態度が気に入らず、足でドアを蹴飛ばしてドアを開けて中に入った。腰抜けの老害はそれだけで縮み上がったり、飛び上がったりしている。全く、本当に冒険者をしていたのか疑問だ。
「もう少し常識のある行動というものがあるだろう……」
「は?大したこともできんあんたらにだけは言われたくないね」
そう強気に怒鳴りつけてきたのはこの国の最高議長のレンドアというジジイだ。知り合いたちの情報によると過去賄賂を使ってこの座にまで上り詰めたとか。今は自分の過去と同じようなことをしている冒険者からたんまりお金を吸い上げているに違いない。
「なんだと……!」
「いつもの口喧嘩など要らん。早速話を切り出せせてもらうぞ。結論を聞かせろ。その回答次第で俺はここで国籍変更書類でもなんでも書いてやるからよ」
「と、とりあえずその例の存在をここへ」
ドアから現れた黒をベースにしかもワンポイントが赤というきつめの色合いに竜のいでたちをしている生き物が入ってきて議会室は悲鳴が上がった。
「腰抜けどもめ……。何もしてないだろうが」
この悲鳴に混乱しないように竜の頭を撫でて落ち着かせながら議員どもが落ち着くのを睨み付けて待った。
数分後、やっと浮いた腰が下がってピーピー騒いでいた声も大人しくなった。
「あんたらはいちいち騒がないとダメなのか。本当に冒険者をしていたのか?」
「口を謹みたまえ、シーザー」
「その汚い顔で俺の名前を呼ぶな。あとさっさと結論を聞かせろ」
俺の言葉に何か言いたそうに口元を震わせていたが、押しとどまって書類を手にして話を進め始めた。
「君の調査データをもとに色々と議論はした。しかし、君のデータでは安全という根拠に到達はできかねるという結果が___」
「なるほど。ならばこの国を去ることにしよう」
「ま、待て!」
「この短時間でメンバーを集めるだけで精一杯だったくせに何が議論をしただ。適当に何かあったら怖いからそう言っているだけだろうが」
その俺の言葉に開きなったかのように議長のレンドアは開き直った様子で、
「ああ、そうだ!もしものことがあったらどうする!今は大人しくしていても、いつか暴れだして誰か犠牲者が出てからでは遅いんだぞ!」
「へ、国民の味方面か。責任問題になった時に困るからという理由一点張りのくせによ」
しかしどういう理由であろうが、そのようなケースはの対処だけは考えておかなければいけないことは事実であるので、一応伝えておくことにした。
「そうなったら俺が責任もって処分する。俺だけで手に負えないときは、お前らとは違う優秀な最上級メンバーとは交流がある。そいつらと被害が出る前に処分する。それで文句はないはずだ」
その言葉にはぐうの音の出ないとばかりに重々しく
「承諾した……。しかし、何かあれば我らの議論に基づいて処分するからそこは認識しておくように」
「はいはい」
どうせそうなった時は、俺を取り込もうと色々話を持ち掛けてくるつもりだろう。全くどんな時にでも利益を追い求めようとするこの精神だけは大したもんだ。しかし、性根が腐ってるので結局どうもならないが。
これで俺の問題は解決した。しかし問題はあともう一つ。
今回この議長室で話したかったことがもう一つあったのだ。それは__。
「で、あんたら今この国が置かれている状況が怪しくなってきているということにもちろん気が付いているんだろうな?」
「なんだと……!?」
議会室がざわざわとしだした。
「何も気が付いていないのか。他ニ国の今動きが激しい。ウェルスティア王国はグレーゾーンいわゆる高レベル帯のモンスターがいる地域の積極的な制圧活動も含めて冒険者のレベルアップを図っている」
「我々の国の冒険者もそれなりだと思うが?」
「あ?お前らの最低最悪の性格が移った冒険者どもばかりで利益の得られるというだけでは満足せず、より自分の邪な欲求を満たせるものだけこなして最近暴走気味のあの連中がか?」
その言葉にヒステリックな声をあげる議員もいたが俺は気にしない。というかそのような様子を出すと自分がそういうことをしていたということがばれるからもっとおとなしくしておけと言ってやりたいくらいだ。
「それにバレンスタ王国の動きが何よりも不穏なことに気が付いていないあたり、この国の国民の命が脅かされているという事実を早く知った方がいい」
「そ、それはどういうことだ……」
「すぐにわかるだろうよ、俺が言わなくてもな。もう時間切れらしいぜ。知り合いの連中の話によるとな」
俺がそう言ったとき、議会室のドアが再び勢いよく開けられて上級冒険者の一人が駆け込んできた。
「なんだね、騒々しい。今は大事な話をしているのだ!」
「無礼を承知で失礼します!緊急報告です!バレンスタ王国付近でしか確認されないリザードマン部隊がわが領土内に侵入するのを多数の地点で確認されました!なお、この事態の原因は不明です!」
「ほらな」
議会室はこの情報に大騒ぎになった。
リザードマン。新米冒険者には間違いなく太刀打ちできる相手ではなく、中級レベルの冒険者でないと対抗が不可能である。
そのうえ厄介なのが、剣や斧、槍などと言った人間のようにそれぞれ得意武器を持っている上に、魔法使いまでいる。ヒーラーはいないが、死ぬまで引くことを知らないような魔物でとても厄介だ。
俺は大騒ぎの議会室を竜を引きつれてしれっと出て行った。ここに居てももはや意味はない。やはりやつらの情報収集能力はすごかった。
俺的にはもう少し猶予があるのではと思っていたのだが、物事はより早く進んでいるようだ。
議会室は混乱の中、レンドアはある決定を下した。
「各侵入されるであろうポイントに冒険者たちを向かわせるよう今回の件は”緊急クエスト”として各ギルド、冒険者に連絡手配をする。議員は情報の収集、冒険者に対する呼びかけに加えて、地方の村や集落に緊急避難連絡を入れるように!」
***********************************
ここはバレンスタ王国とサンドレア王国が激しく領土を取り合っているグレーゾーン領域、グスゲル高原。
ここにある冒険者が二人いる。
一人は剣を持って、もう一人は杖を持って。
「どうやら僕たちの予想はあっていたようだね」
「はい、そのようですね」
「彼はもう動き出している。間違いなく間に合わせてくる。ふふふ、久々に共闘ということになるのかな?」
「でしょうね」
この男女二人の会話からして二人は戦いになるにもかかわらず、あるものと共闘できることがたまらなく楽しみらしい。
「もう私たちと一緒に居ればいいと思うんですけどね」
「まぁ、彼も一人が好きだしな。それに君の求愛にも困っているようだぞ?」
「むー。他の男にモテてもあの人に好きなってくれないとつまんないですー」
そんな話をしていると高原の先、地平線のところにぽつぽつと黒いものがどんどんと増えてきている。
それはだんだん大きくなっていっている。数も増えている。もう戦いまでの時間はすぐそこまで迫っている。
「早く来いよシーザー君。君に負けて以来、僕も剣の腕をあげた。君と再び会えることを楽しみにしているよ」
そこでは日ごろからこの国に在籍する冒険者の個人情報の管理、国内の商業施設や工業施設に対する予算管理管理までこの議会で話し合ったことがすべての決定権としての強制力を持っている。
ここでいかに王国内の発展のためにどう予算を出すか、冒険者に対する表彰から処罰まですべてこの議会で決定する。
このような議会には過去から王国に大きく貢献してきた冒険者が現役を引退したような人間がなるという仕組みだとは表に伝えられている。
しかし___。
現実はそうでもないようだ。少なくとも俺や知り合いの優秀なメンバーが情報収集した内容を共有した結果、大した実績も上げていない者が、その時代の最高協議会メンバーに賄賂や媚びをへつらうことで押し上げてもらったやつがどうも大半らしい。
だからこそ、俺らのような冒険者は議会の老害連中にとって排除したくて仕方ないにもかかわらず、苦虫をかみつぶす顔で国を保つために力を貸せという腰を低くせざる負えないという状況になっている。
今回もその流れできっと今文句を言いながら慌てふためいているに違いないだろう。
そして議会室前にて。
「入りなさい」
バン!と俺はその偉そうな態度が気に入らず、足でドアを蹴飛ばしてドアを開けて中に入った。腰抜けの老害はそれだけで縮み上がったり、飛び上がったりしている。全く、本当に冒険者をしていたのか疑問だ。
「もう少し常識のある行動というものがあるだろう……」
「は?大したこともできんあんたらにだけは言われたくないね」
そう強気に怒鳴りつけてきたのはこの国の最高議長のレンドアというジジイだ。知り合いたちの情報によると過去賄賂を使ってこの座にまで上り詰めたとか。今は自分の過去と同じようなことをしている冒険者からたんまりお金を吸い上げているに違いない。
「なんだと……!」
「いつもの口喧嘩など要らん。早速話を切り出せせてもらうぞ。結論を聞かせろ。その回答次第で俺はここで国籍変更書類でもなんでも書いてやるからよ」
「と、とりあえずその例の存在をここへ」
ドアから現れた黒をベースにしかもワンポイントが赤というきつめの色合いに竜のいでたちをしている生き物が入ってきて議会室は悲鳴が上がった。
「腰抜けどもめ……。何もしてないだろうが」
この悲鳴に混乱しないように竜の頭を撫でて落ち着かせながら議員どもが落ち着くのを睨み付けて待った。
数分後、やっと浮いた腰が下がってピーピー騒いでいた声も大人しくなった。
「あんたらはいちいち騒がないとダメなのか。本当に冒険者をしていたのか?」
「口を謹みたまえ、シーザー」
「その汚い顔で俺の名前を呼ぶな。あとさっさと結論を聞かせろ」
俺の言葉に何か言いたそうに口元を震わせていたが、押しとどまって書類を手にして話を進め始めた。
「君の調査データをもとに色々と議論はした。しかし、君のデータでは安全という根拠に到達はできかねるという結果が___」
「なるほど。ならばこの国を去ることにしよう」
「ま、待て!」
「この短時間でメンバーを集めるだけで精一杯だったくせに何が議論をしただ。適当に何かあったら怖いからそう言っているだけだろうが」
その俺の言葉に開きなったかのように議長のレンドアは開き直った様子で、
「ああ、そうだ!もしものことがあったらどうする!今は大人しくしていても、いつか暴れだして誰か犠牲者が出てからでは遅いんだぞ!」
「へ、国民の味方面か。責任問題になった時に困るからという理由一点張りのくせによ」
しかしどういう理由であろうが、そのようなケースはの対処だけは考えておかなければいけないことは事実であるので、一応伝えておくことにした。
「そうなったら俺が責任もって処分する。俺だけで手に負えないときは、お前らとは違う優秀な最上級メンバーとは交流がある。そいつらと被害が出る前に処分する。それで文句はないはずだ」
その言葉にはぐうの音の出ないとばかりに重々しく
「承諾した……。しかし、何かあれば我らの議論に基づいて処分するからそこは認識しておくように」
「はいはい」
どうせそうなった時は、俺を取り込もうと色々話を持ち掛けてくるつもりだろう。全くどんな時にでも利益を追い求めようとするこの精神だけは大したもんだ。しかし、性根が腐ってるので結局どうもならないが。
これで俺の問題は解決した。しかし問題はあともう一つ。
今回この議長室で話したかったことがもう一つあったのだ。それは__。
「で、あんたら今この国が置かれている状況が怪しくなってきているということにもちろん気が付いているんだろうな?」
「なんだと……!?」
議会室がざわざわとしだした。
「何も気が付いていないのか。他ニ国の今動きが激しい。ウェルスティア王国はグレーゾーンいわゆる高レベル帯のモンスターがいる地域の積極的な制圧活動も含めて冒険者のレベルアップを図っている」
「我々の国の冒険者もそれなりだと思うが?」
「あ?お前らの最低最悪の性格が移った冒険者どもばかりで利益の得られるというだけでは満足せず、より自分の邪な欲求を満たせるものだけこなして最近暴走気味のあの連中がか?」
その言葉にヒステリックな声をあげる議員もいたが俺は気にしない。というかそのような様子を出すと自分がそういうことをしていたということがばれるからもっとおとなしくしておけと言ってやりたいくらいだ。
「それにバレンスタ王国の動きが何よりも不穏なことに気が付いていないあたり、この国の国民の命が脅かされているという事実を早く知った方がいい」
「そ、それはどういうことだ……」
「すぐにわかるだろうよ、俺が言わなくてもな。もう時間切れらしいぜ。知り合いの連中の話によるとな」
俺がそう言ったとき、議会室のドアが再び勢いよく開けられて上級冒険者の一人が駆け込んできた。
「なんだね、騒々しい。今は大事な話をしているのだ!」
「無礼を承知で失礼します!緊急報告です!バレンスタ王国付近でしか確認されないリザードマン部隊がわが領土内に侵入するのを多数の地点で確認されました!なお、この事態の原因は不明です!」
「ほらな」
議会室はこの情報に大騒ぎになった。
リザードマン。新米冒険者には間違いなく太刀打ちできる相手ではなく、中級レベルの冒険者でないと対抗が不可能である。
そのうえ厄介なのが、剣や斧、槍などと言った人間のようにそれぞれ得意武器を持っている上に、魔法使いまでいる。ヒーラーはいないが、死ぬまで引くことを知らないような魔物でとても厄介だ。
俺は大騒ぎの議会室を竜を引きつれてしれっと出て行った。ここに居てももはや意味はない。やはりやつらの情報収集能力はすごかった。
俺的にはもう少し猶予があるのではと思っていたのだが、物事はより早く進んでいるようだ。
議会室は混乱の中、レンドアはある決定を下した。
「各侵入されるであろうポイントに冒険者たちを向かわせるよう今回の件は”緊急クエスト”として各ギルド、冒険者に連絡手配をする。議員は情報の収集、冒険者に対する呼びかけに加えて、地方の村や集落に緊急避難連絡を入れるように!」
***********************************
ここはバレンスタ王国とサンドレア王国が激しく領土を取り合っているグレーゾーン領域、グスゲル高原。
ここにある冒険者が二人いる。
一人は剣を持って、もう一人は杖を持って。
「どうやら僕たちの予想はあっていたようだね」
「はい、そのようですね」
「彼はもう動き出している。間違いなく間に合わせてくる。ふふふ、久々に共闘ということになるのかな?」
「でしょうね」
この男女二人の会話からして二人は戦いになるにもかかわらず、あるものと共闘できることがたまらなく楽しみらしい。
「もう私たちと一緒に居ればいいと思うんですけどね」
「まぁ、彼も一人が好きだしな。それに君の求愛にも困っているようだぞ?」
「むー。他の男にモテてもあの人に好きなってくれないとつまんないですー」
そんな話をしていると高原の先、地平線のところにぽつぽつと黒いものがどんどんと増えてきている。
それはだんだん大きくなっていっている。数も増えている。もう戦いまでの時間はすぐそこまで迫っている。
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