暗黒

シャムネコ

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再び

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2643年5月6日 a.m9:30 第二の都市、京都…
日本大震災から約50年、東日本は壊滅…復興の目処がつかず、荒れ放題になっていた…未だに被災者が残っていて、毎日のように発見されていく…動かなくなった人間だけが…動ける人間は地下にある保護施設に避難しているらしいが、定かではない。何故なら東日本からつれてこられるのは動かなくなった人間しかいないからだ。
そんなとき、一人の男が連れられて来た。初めて動ける人間を連れて来た。彼は記憶喪失らしく自分の名前やなぜ日本がこうなったのかを覚えていないらしい。それから数日後彼は原因不明の病で亡くなった。噂では政府関係者に殺害されたらしい。

「殺された?…何でまた?」
「真実を知っていたからだとか…」
「真実…?一体何の?」
「さぁ…人伝に聞いた話ではなんでも、東日本を放棄するという政府の方針に反対した者は、東日本に強制輸送されて、死ぬまで放置にしてたっていう話だぜ?」
「そんな事が…」
「いや、噂だからわからねぇけどな」
「まぁ…な(あいつ…大丈夫かな…)」

彼はダット、父みたいになるために旅に出たが、この有様になってしまった。

「よう…久しぶりだな」

言われて振り返ると

「お前!生きてたのか!」
「勝手に殺すな」
「あ、すまんすまん。お前の事だからてっきり強制輸そ」

と言いかけで割り込まれ…

「死にたくなければ今の話しは忘れろ」
「え…まさか…ほんとの!」
「黙れ!…………誰が聞いてるかわからねぇんだぞ!」
「あ…ごめん…龍…」
「いや…こっちこそ、ごめん」

彼の名前はタツ、ダットと同じハーフで旅人だ。

「そんな事より、例の地震の原因が分かったらしい」
「そうなのか、で?」
「ガルバとか言う怪物らしい」
「!!!!!」
「どうした?知ってるのか?」
「………俺の親父を殺された…」
「な…………」
「でも、親父の顔知らないんだ…生まれる前の話だから…」
「そうか…」

ダットはふと空を見上げ呟いた

「沈まぬ太陽…か…」

また、悪夢の時代の始まりだった…
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