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最強と最恐
しおりを挟む二日後…………
どん!という音と同時に、大地が激しく揺れた。
「な、なんだ⁉」
ダットは飛び起きた
「大変だ!地上に!地上にガルバが!!!!!」
龍が慌ててダットの部屋に飛び込んできた
「なんだって⁉」
急いで外に飛び出ると其処には隊列を成したガルバが黒い川の様に、又は蛇の様にうねりながら街の中を通っていた
「っ!」
ダットは言葉を無くした。そして、無言で懐から馬鹿でかい拳銃を取り出した、横では龍は腰を抜かしていた。しかし、龍が腰を抜かした理由はその“馬鹿でかい拳銃”だった。
そして、ダットは“そいつ”の引き金を思い切り引いた。瞬間、辺りを引き裂くような爆音と共に例え様のない光が辺りを異常な明るさで照らす。
龍が目を擦りながら見るとガルバの列が、黒い川が跡形も無く消えていた。代わりに隕石でも落ちたかの様な“馬鹿でかい穴”が空いていた。
「お、おいダット…お前、何したんだ…?」
「…………」
ダットは立ちすくんでいた。
「おい?ダット?」
すると
「ああああああああああ!!!!!」
と叫び崩れ落ちた
「ダット!ダット‼どうしたんだ!ダット!」
ダットはそのまま気を失ってしまった。
翌日の昼頃にダットは目を覚ました。其処へ龍がちょうどやって来た。
「俺…どうしたんだ?」
「覚えてないの?」
「あぁ…」
「…………ついて来いよ」
そして、ダットは現実を目の当たりにした。
「!…これ…………俺が?」
「そうだ…その銃…いや、”化け物“でな」
「…………」
ダット絶望した、後で話を聞くとこの銃は発砲した瞬間に銃では無い“何か”に変化したらしい。龍によるとその影はまるで怒りを爆発させ“ガルバ”の様だったそうだ。
しかし、ダットには銃にしか見えていなかった。今考えると父が人に触らせなかったと言う話を聞いた事があるのを思い出した。理由はそれだったのかもしれない。
ふと銃を見るとグリップの中でウネウネしている"ソレ"に気づいた。
「これは…………」
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