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最強と最恐 ②
しおりを挟む「これは…………」
其処に居たのはガルバだった
「なんで…ガルバが…」
不思議に思ったダットはこの地域に派遣されていた、ルキに見てもらう事にした。すると…
「これは…………私も初めて見た…彼奴め、こんな物を弾に使っていたのか…」
「え?」
「この銃は元々デザートイーグルと言うハンドガンで最大級かつ、最強であり最恐の銃だった…しかし、ダットに…あぁ、君のお父さんが、マガジンを変えなくていいように改造出来ないか、と言って来た…その時は無理だと言ったんだが、どうしてもと言われて作った銃がこれだ…」
「そうだったんだ…仕組みは?」
「あぁ、仕組みはな、動物でも何でもいいからこのマガジンに取り込む…まぁ、毛一本でもいいし、肉片でも何でも構わない。そして、取り込むと中でその元の持ち主の姿に変わる、これで吸収ができる。」
「吸収?」
「そう、私の銃の場合はこれだ」
と言って見せてきたマガジンの中には蜘蛛が入っていた
「蜘蛛?」
「そうだ、蜘蛛だ。これを…そうだな…例えば…………そこにハエが飛んでいるだろ?」
「うん…まさか!」
「そういう事だ」
と言って銃を撃った、すると蜘蛛の糸が飛び出しハエを一瞬で捕まえていた
「マガジンに取り込んだ生き物の1番強い攻撃を弾として撃ち出す。蜘蛛は糸、犬はハウンド、又は噛み付き、猫は引っ掻きみたいな感じだ」
「じゃ…ガルバは…………?」
「…ガルバは…………最期の咆哮だ…」
「最期の…咆哮?」
「あぁ…ガルバが死に際に放つ、咆哮だ…一体ならまだしも複数が同時に咆哮したら、ここは愚か、日本全体が消滅する。」
「日本全体が…消滅する…………なんで父さんは…そんな危険な物を…」
「恐らく、故意に取り込んだ訳では無いだろう。」
「え?」
「誤ってマガジンを落としてしまった所にガルバの子供が居たんだろう…銃が侵食され元の倍位の大きさになっている…少し見てみるから二、三日私に預けてくれないか」
「わかった」
確かに、ルキの銃に比べると倍ほど大きかった、銃はルキに預けてダットは開けてしまった穴の付近を見にいってみた。すると、ガルバの死体が一体転がっていた目玉が複数あり、光の加減で七色に光っていた。ふと、中を覗くとそこには人が必死にもがいていた。
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