日常をつづったもの

くきはきく

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人間社会矛盾

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今現在、日本の出生率は日本の人口維持に
必要な出生率2.07に大幅に足りていない1.30程度しかない。
そして、人口も減少中だ。
世界人口に関してはそうではなく、人口はむしろ増加中だが、
出生率は多くの国で減少傾向で
二十二世紀に入れば、今まで右肩上がりになっていた人口が
、減少傾向に入ってしまうだろうと予想されている。
これはある人には残酷な事実だろう。
少しでも長く生きることを願い、豊かに生きる。
そして、無意識的には生物の本能として、子孫を繁栄させる。
そうした強い力、願いのもとで文明は今まで時には断絶しながらも、
脈々と発展することができた。

しかし、その願いのこもった文明とやらは、私たちの首を絞めようとしている。

文明とやらが、首を絞めているが、文明を作ったのは、私たちであるため、ある意味、私たち
人間種族全体が、自殺の道をたどっていることになる。
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かつて人間はただの生物に過ぎなかった。
地球の東アフリカの一端に存在するちっぽけな存在に過ぎなかった。
そして、ほかの生物と同様に、自然に支配されていた。
しかし、今は違う。
文明を得た人間は自然を支配することを成しえたのだ!!!!!
そうやって出来たときには、もはや人間はちっぽけな生物ではなかった。
全世界を股にかけ、どんなところにも、既存の環境を変えて、己の住みやすい環境に
変えることができるようになった。
そして、人間は、地球を染めることができた。
人間は、半ば地球の所有者となりえることが出来た。
文明は自然を支配し得たのである。
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しかし、悲しいかな、文明は人間の自然である部分すらも支配しようとした。
自然を数字的合理性の元に断裁した。
そして、自然の部分さえも文明で置き換えようとした。
しかし、その夢は潰えた。
自然の部分は決して置き換えることが、出来なかった。
出来なかったのだ。
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だが、決して悲観することではない。
人間種族自らを自殺に導く、それは人の生をみずから断つ。
きりをつけるように思えるからだ。
それは、積極的なものではなく、消極的なものだ。
とても儚く、綺麗なもののようにも捉えることができる。
なぜならば、皮肉にもみえるその人間という種族の文明による自殺というのは、
ある意味、身をもって、生物のしての限界を示し表すことになるからだ。
ほかの生物では、自然環境に負けて、大概は絶滅するが、
人間が、種族自ら自殺に導くということは、
自然が絶滅に負けるという部分では同一だが、
人間の場合、己の自然にやられるということだからだ。

見方によっては、腹切りにも通ずるものを見出すことができる。





























(どのような批判も受け付けます。あくまでもエッセイでございますので、
なにとぞ理解を、どうぞ理解をよろしく申し上げます。)





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