錬金術師の性奴隷 ──不老不死なのでハーレムを作って暇つぶしします──

火野 あかり

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新たな世界

第四話 お姉ちゃんは見た

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「あれ、お姉さまいないのかな」

 イチカを寝かしつけ、ニムは翌日の予定を聞くためレームの部屋を訪れていた。
 イチカは大層嬉しかったようで、街で買ったおもちゃなどを使って睡魔に負ける限界ギリギリまでニムと遊んでいた。
 ただニム自身もそれが嫌いではなく、むしろ楽しいとさえ思っていた。
 自分よりも先に生まれている妹、という不思議な存在ではあるものの、それが人造人間ホムンクルスというものであるということも理解している。
 ニムは比較的真面目な性格であり、そのまま寝てしまっても問題なかったのだが、レームやご主人様に迷惑をかけないよう、とわざわざ予定を聞きに来たのだった。

「ご主人様の部屋、少し開いてる……」

 レームの部屋の隣、ご主人様の寝室の部屋の扉が少しだけ開いている。
 部屋の電気はついているようで、暗い廊下に一筋の光が漏れていた。

「あああん!♡ ご主人様、ご主人様ぁ!♡」

「レーム、レーム、ぐ、う!」

 部屋に近づこうとすると、そんな声が聞こえた。まだ小さい声ではあるものの、それが何であるかはなんとなく予想はできていた。
 ニムは嫌な予感と、そしてたぎる好奇心を覚える。

(もしかして、もしかしてこれって見てはいけないやつでは……)

 そうは思っていても、寝室に向かう足は止まらない。レームの部屋からは多少距離があり、今現在ニムがいる場所は五メートルほど手前の地点だ。
 音を立てないよう、靴を脱ぎ手に持って、すり足に近い動きで距離を詰めていく。

(わたし、なにやってるんだろ……絶対見ちゃいけないやつなのに)

 好奇心。淫乱の構造を持ってはいないものの、十五歳という年齢に設定されて創られたニムは年相応にそういうことに興味があった。ムッツリなのだ。

 部屋の入り口、扉からは先ほどのような声がする。

「気持ちいいです、気持ちいいです!♡ もっと、もっと愛してください!♡」

 パチュパチュという粘着質な音と、ご主人様のものだと思われる荒い息遣い。そしてお姉さま、レームの色っぽい声。どちらも昼間に聞いた声とは大きく異なり、ニムは心臓を高鳴らせた。

 扉の隙間、ニムの顔一個分ほどの隙間。そこから覗き込めば、ニムの欲しい答えは手に入ってしまう。だがそれは明日からの生活で多少気まずい思いをするということでもある。ニムは躊躇した。

(どうしよう、どうしよう。見たい、すごい見たい。けど、けど)

 扉の前まで着て悩む。心臓はバクバクと高鳴り、見てみたい衝動が喉から飛び出しそうなほど高まっている。
 少しだけ躊躇し、ニムは決心した。好奇心に負けたのだった。

 サッと扉の前を横切り、壁の側から右目だけ覗き込む。
 靴は床に音を立てないよう細心の注意を払って置いた。

 そこに見えたのは衝撃的な光景だった。

 そこにはご主人様の上で、一心不乱に腰を振るレームの姿があった。
 その姿は昼間の凛としたものではなく、顔を真っ赤にし、緩み切った表情で快楽を貪るメスのようだった。
 大きなおっぱいを上下に揺らし、ニムからは正確には見えないが股間をこすりつけあっているような、そんな動きをしていた。

(! やっぱり……そういう関係なんだよね、二人は……)

 なんとなく予想はしていた。というより夫婦のような、そんなふうに二ムには見えていたのだ。夫婦であるならば当然の行為というのは理解しているが、なぜ人造人間ホムンクルスであるレームがそれをしているのか、それはよくわかっていなかった。

 人造人間ホムンクルスは子供を創ることができない。それは体の構造に子宮というものが存在しないからだ。つまりあの行為そのものがニムには無駄に思えた。性の知識も与えられているニムにとってその理由自体は分かる。気持ちいいからだということを。だが実感のないニムにとってはやはり無駄に見えた。

(気持ちいいのかな……お姉さま、すごい嬉しそう)

 ニムには分からない感覚ではあったが、レームが気持ちよさそうにしていることだけは分かる。

 突如として、レームの下にいるご主人様が動きを激しくした。下から突き上げるように、レームの腰を掴み腰を打ち付け始めたのだ。

「あああ♡ 激しいです、奥、奥が、ああ、ご主人様♡ 私、私イッてしまいそうです!♡」

「ぐ、うう、レーム、出そうだ、くう!」

 上に乗っているレームが倒れこみ、ご主人様がそれに抱き着くような体勢になった。
 ニムはその様子を凝視していた。これから何が起きるのか、知ってはいても見るのは当然初めてである。ニムが知っているそれは教科書の知識のようなもので、映像などでの知識ではない。そのためどのように起きるのかは分からないのだ。

「ああああ!♡」

 レームが一際大きい声を上げ、体をエビぞりのような、そんな形にする。
 ご主人様は逃げるような動きのレームに腰を激しく打ち付けていた。
 そこで初めてニムは結合部を見てしまう。

(あんな……あんな大きいのがお姉さまのあそこに!? すごいどくどくしてる……)

(白いのが垂れてきてる……あれが精液ってやつなのかな……)

 ニムは自分の息が荒くなっていることに気付いた。はぁはぁ、と無意識に。

(私もどうかしたのかな、なんか体が熱い……)

 それを自覚すると、股間が熱くなっているのに気づいた。
 恐る恐る手を当ててみる。ズボン越しで優しく、柔らかく。

「ん!?」

 思わず声を上げてしまい、急いで自分の口を塞ぐ。
 触った途端にそこから電気が走るような、そんな感覚があった。

(もしかして……私も気持ちいいのかな、でも)

 ご主人様たちが気付いたのではないかと思い、部屋の中に視線を戻すと、先ほどとは違う体勢で再び行為に及んでいる二人の姿があった。
 四つん這いになっているレームのお尻を掴み、ご主人様が腰を打ち付けている。
 レームの顔は見えなかったが今度は結合部がしっかりと見えた。
 結合部からは白い液体がだらだらと流れ、恐らく硬いのであろうものが何度も出入りしていた。

(すごい、ご主人様も気持ちよさそうにしてる……あんなに大きいんだ……)

 思わず自分の股間に手が伸びているのに気づく。先ほどの感覚が気になって仕方ない。恐らく気持ちいいのだとは分かっている。なにせレームがそこをほじくられて喜んでいるのだから。
 先ほどよりも優しく撫でてみる。ゾクゾクとした感覚が体中を駆け巡り、口を押さえていないと声を上げてしまいそうだった。

(あ、これ♡ 気持ちいいんだやっぱり、だから二人ともあんなに♡)

 ズボンの下にぬるりとしたものを感じる。恐る恐るズボンの中に手を入れてみると下着が湿っており、ニムはそれに驚く。
 自分の体が発情しているのだという事実に、驚きと、若干の嫌悪感を抱いた。

(あれ、あれが入ってきたらもっと気持ちいいのかな……ちょっと触っただけでこれなんだから、あんな大きいの入ってきたら、きっともっと気持ちいいんだよね……)

 ズボンの中から下着の中に手を移し、くにくにと柔肉に触れる。ぬるぬるとした液体のせいで滑りがよく、指を這わせるたびに声を上げてしまいそうなほどの快感が脳を刺激している。

「ふ、ふう、うう♡」

 口を押さえていても、鼻息がどんどん荒くなってしまう。
 指は止められず、視線は結合部から離せない。
 まともに立っていることも難しく、腰は後ろに引けてしまっていた。

 寝室の中ではどんどん動きを激しくする二人の姿がある。
 パンパンというような、激しい音が響き、打ち付けあっている肉は衝撃で形を変えている。
 二人ともが荒い息遣いと気持ちの良さそうな声を上げ、体には玉のような汗が流れている。

 指を止めたいのに、中の二人に合わせているように、自然と指に力が入ってきていた。
 ニムの快感はどんどん高まり、目からは涙すら零れそうだった。未知の感覚に恐怖すらあるのに、体はそれを求めているように動きを激しくする。

(だめ、だめ! 怖い、怖いのに、気持ちいい、気持ちいい!♡)

(くる、くる! なんかくる! 怖い、怖い、けど♡)

「んんん!♡」

 雷に打たれたような強い刺激に、ニムは白目をむきそうだった。全身の感覚が一点に集中しているような、そんな感覚で初めての絶頂を体験する。
 ニムは腰を抜かすように後ろに倒れこむ。体はビクビクとして、足に力が入らない。

(──────すごい)

 ぼーっとした頭によぎったのはその言葉だけだった。
 性の快感。ご主人様たちが夢中になっているのも納得できるような、そんな感覚だった。

 夢中になっていて気づかなかったが、ズボンの股間部分、そして太ももに至るまでが濡れており、水ではないことを確信させるほどはぬるぬるとしていた。

(これ、どうしよう……ばれないように洗えるかな)

 すでに頭の中に翌日のことなどはなく、先ほどの絶頂感と後始末のことで頭がいっぱいだった。
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