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新たな世界
第八話 見ていいのは見られる覚悟があるやつだけだ
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ニムは大丈夫なのだろうか。そしてこの二人は。
俺がそう思っていると、レームは問題ないと言った。
「いずれ良くなりますよ、そもそも病気ではありませんしね」
「でも、あんなに頻繁に体調が悪いのは何か問題があるぞ」
「もう、鈍感ですね♡」
レームはそう言って笑う。
鈍感、鈍感? いったいどういうことだ。
俺はどうにも感情の機微に疎い。錬金術よりもこちらの方が重要だった気もする。
人と会話をしてこなかったせいで、その人間がどう考えているのか、そういうことが致命的にわからないのだ。
「それはどういう────」
俺がレームに質問をしようとしたその時、割り込むものが現れた。
イチカだ。
「ご、ご主人様、今日は私も……混ぜて下さい」
混ぜて、とは夜のあれだろう。それくらいは俺にもわかる。
そういったイチカは恥ずかしそうであり、それだけ見ると、とてもこの後のことは想像できないだろう。
「あ、ああ。わかった」
イチカの相手もする。俺が積極的に求めるのはレームだが、イチカもそれを望んでいる以上、断りはしない。そう決めたからだ。
「今日は久しぶりににぎやかになりそうですね」
レームは笑顔でそう言った。
これは今日も一晩中続くな、と思う。
寝室に二人を連れて入ると、いきなりイチカが服を脱ぐ。
レームに介助してもらい、背中のチャックも下ろしてもらっている。
「きょ、今日は私からでいいですか……?」
「ああ。構わんぞ」
服を脱ぐイチカを眺めていると少し興奮してくる。
ほんの少し罪悪感もあるが、もうそれは気にしないことにする。
イチカがなぜ焦っているのか、その答えは明白だった。
下着を脱ぐと、そこにはべっとりと透明な汁がついており、オマンコ部分から糸というよりは布に近い面積で糸を引いていた。
下着と太もも、そしてオマンコ部分で透明な膜ができている。
小さなツンと上を向いている胸の、ピンク色をした乳首もぷっくりと立ち上がっており、真っ白な肌は少し赤みを帯びていた。
「まぁ!♡ イチカも相当可愛がってほしかったようですね♡」
レームは両手を合わせ頬の横に置き、笑顔でそう言った。
彼女が嫌がっていないことだけが救いだった。
「ご、ご主人様、可愛がってください……♡」
イチカは俺の前に直立した状態で立っている。頬を赤らめ、胸を隠して、太ももをもじもじさせるような、そんな動きで。
ムクムクと、俺のチンポが大きくなる。
ズボンが持ち上がり、やる気を示してしまっていた。
すぐにそれを脱ぎ、俺も全裸になる。
そしてベッドの方に移動する。
「おいで」
俺がそう言うと、イチカは嬉しそうにやってくる。
そのまま押し倒し、まじまじとその体を見る。
体をまっすぐ伸ばして寝そべっていた。
子供のように小さい、といっても子供ではあるのだが、にもかかわらず官能的な体つきだ。
全体的にムチムチとしており、体のラインは大人ではないものの、そそる体型だ。
胸よりも腰回りが大きい。多少あばらの浮いた様子から太っているわけでないことは明らかである。
そして子供がしてはいけない表情で、子供がしてはいけないことを求めている。
胸を両手で軽く隠し、真っ赤に染めた顔をこちらに向け、発情していた。
小さな声ではぁはぁ♡と息を切らして、股間を濡らしているのだ。
ピンク色の小さなオマンコである。
足を閉じたままのため、そこはぷっくりと盛り上がり、縦筋が柔らかさを強調している。
「ご、ご主人様、もう、欲しいです……♡」
「おまんこが……うずうずして、寂しいです♡」
ドキッとするようなことを言われ、俺はイチカの閉じた足を開く。
ぬるぬるした液体がお尻の方まで垂れ、シーツに水たまりのようなものを作っていた。
ピンク色の割れ目は俺を誘うように蠢いており、中の感触を思い出すと、ごくり、と喉が鳴ってしまう。
自然と体を近寄らせてしまい、股間同士の距離が近くなる。
お互いに期待しているようにピクピクと動いていた。
我慢の限界に達し、イチカのオマンコに自分のモノをくっつける。
縦筋の上部から、滑らせるように下部の穴へ。
くちゅ、にゅるるる。
イチカの中は以前よりは侵入しやすかった。久しぶりでイチカ自信が期待していたのもあるのだろう。
だが、キツイ。レームのそれとは比べ物にならないほどのキツさだ。それでもレームはレームの良さというか、柔らかく、絡みついてきて、未だに入れただけで射精してしまうほど気持ちいい。
イチカはというと、単純なキツさだけで射精してしまいそうな、そんな刺激を与えてくる。
潰されてしまいそうな衝撃で、いきなり射精しそうになる。まだ半分ほどしか入れていない。まるで押し戻すような、にゅるついた締まりの強さだった。
「ご、ご主人様、きもちぃです……♡ でも、もっと奥まで可愛がってほしいです……♡」
ドキッとしてしまう。半分涙目でイチカはそう言った。頬を赤く染め、両腕を胸の前に寄せて。
入れた衝撃なのか、真っ白で柔らかそうな腹が波打つように、グニっと動いていた。
すでに限界近い状態だったが、その言葉で射精感がこみ上げる。
イチカの細い腰を掴み、ぐっと腰を突き入れる。
イチカの体がエビぞり気味に持ち上がり、ビクンと大きく跳ねる。
「あ"、んっ!♡ ──イキます!♡ イッちゃいま、んっ!♡」
奥にごん、と突き入れるとイチカのオマンコが痙攣したように震え、より締め付けを激しくする。
「ひ、ひぃん!♡ あああーっ!♡」
奥の方まで挿入し、コツコツとした行き止まりに亀頭を押し付け、俺の限界がやってきた。
びゅるびゅる、と今日初の射精をする。締まりのせいか、出方が細いような、そんな長い射精だった。
「ご、ご主人様、もういっかい、もういっかいしたい、です……♡」
イチカはいつももう一回というが、きっと次もまた、同じことを言うのだろう。
そして俺もまだだ出したりないのだ。
♢ ♢
「イチカ……?」
二人を連れたご主人様が寝室に入る。その様子をこっそりとニムは見ていた。
レームはともかく、なぜかイチカまで一緒だったため疑問が生まれた。
「寂しいから一緒に寝て、とかだよね」
そう呟いたニムは、もう一つの考えに頭を支配される。
「い、いや違うよね、勘違いだよね」
イチカまで抱かれているのでは。そう思ったのだ。
ニムはイチカも淫乱の構造を持っている、ということを知らない。
自分で否定しながらも、その可能性をぬぐえなかった。
だがなんとなく違うのでは、と信じていた。
ニムは日常生活でご主人様に好意を持っており、そのたくましい性には魅了されている。
完全に性欲から始まった恋であるために、最近は自身が抱かれる想像でオナニーに励んでいるのだ。
だがご主人様は手を出したりはしなかった。
一緒に酒を飲んでいるときも、二人でいてもそういう雰囲気にはならないのである。
そのためニムは、レームお姉さまだけなんだ、と少し残念に思い、そして納得していたのだ。
ご主人様はきっと誠実で、一途なのだと。他の女が目に入らないのは当然なのだと、そう思って我慢していたのだ。
だからきっと今回も、自分の勝手な妄想なのだと、そう信じていた。
三人がいる寝室へ歩いていく。最近では最初から靴を履いておらず、もっと言えば下着すらつけていない、つまり全裸の状態で覗きをしていた。
レームには気づかれているし、ご主人様には気づかれていない。だからもう構わないか、と考えているのだ。汚してしまう服や下着を、こっそりと朝方洗ったりするのが嫌だったのだ。
冷静な時は、なんて恥ずかしいことをしているんだろう、と考えてしまう。
だが夜になればそんな考えは吹き飛び、また股間に手を伸ばしてしまうのである。
扉の前まできて、覚悟を決める。
扉を開けるのは慣れたもので、音を立てずに開けるのは容易だった。
昼間もこっそり練習をしており、今ではすっと開けることができる。
「そんなわけない。ご主人様がそんなことするわけない」
きっとただ寝ているだけだ、イチカは甘えん坊だから。ニムはそう考え、扉を開ける。
だがそこに広がっている光景はニムにとって残酷なものだった。
ベッドにいたのはレーム、それにイチカとご主人様。
それそのものは何の問題もない。だが全員が裸だった。
「え、うそ……」
ニムはそれを見て驚愕の呟きをする。
ニムが見たもの、それはご主人様とつながっているイチカの姿だった。
嬉しそうに抱き着き、気持ちよさそうな顔をしながら、何度も何度も突かれていた。
後ろから、バックの体勢で何度も何度も。
シーツにしがみつき、腰をくねらせながら嬌声を上げている。
ご主人様も気持ちよさそうにしており、後ろにはレームが張り付くようにご主人様の体に巻き付いていた。
「なんで、なんで……?」
自分は抱かれたことなどないのに、ニムはそう思った。
羨ましさと恨めしさ、そしてご主人様は一途で、レーム以外に興味がない、と信じていた自分の愚かしさ、そう言った感情が一変にニムを襲う。
ニムの頬には熱いものが流れる。
失恋を経験したような、そんな気持ちだった。
「ご主人様のバカ……」
下を向き、ぽたぽたと涙を落とす。
単純に自分に興味がないのだ、そう思った。
父親であり、初恋の相手でもあるご主人様に興味を持たれていない。
ニムにとってそれは絶望的な状況だった。
「にゃああああああっ!♡」
悲鳴のような、そんな声がニムのもとへ届く。
大きく、それでいて甲高い、そんな声だった。
中を覗いてみると、その声はイチカがあげたものだとわかる。
ご主人様の動きは激しく、パチュパチュと豪快な音を立てながら後ろから突いていた。
腰を掴み、自分に引き寄せるように、激しく。
それに合わせイチカが絶叫にも近い声を上げる。
だがそれは苦しいものではないようで、イチカの表情は見たことがない、気持ちよさそうな顔をしていた。涙を流し、可愛い、綺麗な顔を快楽にゆがめる。
一突きごとに悲鳴を上げ、シーツを力強く握りしめていた。
「イチカ、そろそろ出すぞ!」
「はいぃぃ!♡ いっぱい、いっぱいくだしゃい!♡ オマンコいっぱいにしてくだしゃい!♡」
(イチカがあんなに……気持ちいいのかな……)
先ほどまでの暗い気持ちは失せ、目の前の光景に心奪われる。
気づけばその手は股間にのびており、そこは今まで以上に濡れていた。
ハッと下を見ると、赤いカーペットの上には真っ黒にシミができており、シミの中央にはぬるぬるとしたものが浮き上がっている。
(こんなに……!? いつもより興奮してるのかな、なんで!)
足もそのぬるぬるとしたもので覆われており、隙間風が当たるとほんのり寒さを覚えた。
だがそれ以上に体が熱い、とニムは今までにはなかった変化を感じていた。
恐る恐る股間を触ると、いつも以上に感度が高く、外側を少し触るだけでイッてしまう。
「んひぃ!♡」
ビクン、と全身をまっすぐ棒のようにして絶頂する。
思わず大きな声を出してしまい、慌てて口を塞ぐが、すでに放たれた声はかき消せない。
中をこっそりと覗く。だが気付かれてはいないようで、相変わらずご主人様は気持ちよさそうにイチカと交わっていた。
ただ、レームだけは気づいているようで、ニムの方を見てにっこりと笑った。
(よ、よかった……今のはさすがにバレたかと思ったよ……でも、なんで。いつもより気持ちいい……)
手に噴出した愛液を眺める。
室内の明かりのせいでそれは光っており、とてもいやらしいものに思え、ニムは少しの罪悪感を覚える。
だがもう止まれなかった。
しっかりと口を手でふさぎ、歯を食いしばる。絶対に声が漏れないようにして、再び股間に手を戻す。
「ふー♡ ふー♡」
鼻息だけは抑えられず、下品な音を出しながら股間に指を這わせる。
外側をにゅるにゅると触り、少しずつ中の方まで指を侵入させていく。
(すごいすごいすごいすごい! またイキそう、もうイキそう♡)
ニムは半分白目をむき、股間に全神経を集中させていく。
自然と腰が引け、足はどんどん内股になる。
(あ、これ、無理、すごい、イク♡)
頭の中はすでに快楽でいっぱいで、単語を並べたような、そんなことしか考えられなかった。
「ふー♡ ふー♡ ふー♡ ふー♡」
荒い息を上げ、どんどん指を速める。
中指だけを挿入しており、入り口付近を執拗にこすりあげていた。
(あ、イク♡)
「────っ、あああ!!♡」
ビクン、と全身を痙攣させ、膝から崩れ落ちる。
口を押える手は外れ、大きな声を上げて絶頂した。
そして体重を支え切れないほど震えた足が前に倒れ、部屋の扉が大きく開く。
「ニム……?」
ご主人様とニムはしっかりと目が合ってしまう。
ニムは前のめりに倒れ、腰はぴくぴくと突き上げたような動きをしていた。
「ち、ちがうんでしゅ……♡」
ニムはがくがくと痙攣しながら、回らない口でそう言った。
俺がそう思っていると、レームは問題ないと言った。
「いずれ良くなりますよ、そもそも病気ではありませんしね」
「でも、あんなに頻繁に体調が悪いのは何か問題があるぞ」
「もう、鈍感ですね♡」
レームはそう言って笑う。
鈍感、鈍感? いったいどういうことだ。
俺はどうにも感情の機微に疎い。錬金術よりもこちらの方が重要だった気もする。
人と会話をしてこなかったせいで、その人間がどう考えているのか、そういうことが致命的にわからないのだ。
「それはどういう────」
俺がレームに質問をしようとしたその時、割り込むものが現れた。
イチカだ。
「ご、ご主人様、今日は私も……混ぜて下さい」
混ぜて、とは夜のあれだろう。それくらいは俺にもわかる。
そういったイチカは恥ずかしそうであり、それだけ見ると、とてもこの後のことは想像できないだろう。
「あ、ああ。わかった」
イチカの相手もする。俺が積極的に求めるのはレームだが、イチカもそれを望んでいる以上、断りはしない。そう決めたからだ。
「今日は久しぶりににぎやかになりそうですね」
レームは笑顔でそう言った。
これは今日も一晩中続くな、と思う。
寝室に二人を連れて入ると、いきなりイチカが服を脱ぐ。
レームに介助してもらい、背中のチャックも下ろしてもらっている。
「きょ、今日は私からでいいですか……?」
「ああ。構わんぞ」
服を脱ぐイチカを眺めていると少し興奮してくる。
ほんの少し罪悪感もあるが、もうそれは気にしないことにする。
イチカがなぜ焦っているのか、その答えは明白だった。
下着を脱ぐと、そこにはべっとりと透明な汁がついており、オマンコ部分から糸というよりは布に近い面積で糸を引いていた。
下着と太もも、そしてオマンコ部分で透明な膜ができている。
小さなツンと上を向いている胸の、ピンク色をした乳首もぷっくりと立ち上がっており、真っ白な肌は少し赤みを帯びていた。
「まぁ!♡ イチカも相当可愛がってほしかったようですね♡」
レームは両手を合わせ頬の横に置き、笑顔でそう言った。
彼女が嫌がっていないことだけが救いだった。
「ご、ご主人様、可愛がってください……♡」
イチカは俺の前に直立した状態で立っている。頬を赤らめ、胸を隠して、太ももをもじもじさせるような、そんな動きで。
ムクムクと、俺のチンポが大きくなる。
ズボンが持ち上がり、やる気を示してしまっていた。
すぐにそれを脱ぎ、俺も全裸になる。
そしてベッドの方に移動する。
「おいで」
俺がそう言うと、イチカは嬉しそうにやってくる。
そのまま押し倒し、まじまじとその体を見る。
体をまっすぐ伸ばして寝そべっていた。
子供のように小さい、といっても子供ではあるのだが、にもかかわらず官能的な体つきだ。
全体的にムチムチとしており、体のラインは大人ではないものの、そそる体型だ。
胸よりも腰回りが大きい。多少あばらの浮いた様子から太っているわけでないことは明らかである。
そして子供がしてはいけない表情で、子供がしてはいけないことを求めている。
胸を両手で軽く隠し、真っ赤に染めた顔をこちらに向け、発情していた。
小さな声ではぁはぁ♡と息を切らして、股間を濡らしているのだ。
ピンク色の小さなオマンコである。
足を閉じたままのため、そこはぷっくりと盛り上がり、縦筋が柔らかさを強調している。
「ご、ご主人様、もう、欲しいです……♡」
「おまんこが……うずうずして、寂しいです♡」
ドキッとするようなことを言われ、俺はイチカの閉じた足を開く。
ぬるぬるした液体がお尻の方まで垂れ、シーツに水たまりのようなものを作っていた。
ピンク色の割れ目は俺を誘うように蠢いており、中の感触を思い出すと、ごくり、と喉が鳴ってしまう。
自然と体を近寄らせてしまい、股間同士の距離が近くなる。
お互いに期待しているようにピクピクと動いていた。
我慢の限界に達し、イチカのオマンコに自分のモノをくっつける。
縦筋の上部から、滑らせるように下部の穴へ。
くちゅ、にゅるるる。
イチカの中は以前よりは侵入しやすかった。久しぶりでイチカ自信が期待していたのもあるのだろう。
だが、キツイ。レームのそれとは比べ物にならないほどのキツさだ。それでもレームはレームの良さというか、柔らかく、絡みついてきて、未だに入れただけで射精してしまうほど気持ちいい。
イチカはというと、単純なキツさだけで射精してしまいそうな、そんな刺激を与えてくる。
潰されてしまいそうな衝撃で、いきなり射精しそうになる。まだ半分ほどしか入れていない。まるで押し戻すような、にゅるついた締まりの強さだった。
「ご、ご主人様、きもちぃです……♡ でも、もっと奥まで可愛がってほしいです……♡」
ドキッとしてしまう。半分涙目でイチカはそう言った。頬を赤く染め、両腕を胸の前に寄せて。
入れた衝撃なのか、真っ白で柔らかそうな腹が波打つように、グニっと動いていた。
すでに限界近い状態だったが、その言葉で射精感がこみ上げる。
イチカの細い腰を掴み、ぐっと腰を突き入れる。
イチカの体がエビぞり気味に持ち上がり、ビクンと大きく跳ねる。
「あ"、んっ!♡ ──イキます!♡ イッちゃいま、んっ!♡」
奥にごん、と突き入れるとイチカのオマンコが痙攣したように震え、より締め付けを激しくする。
「ひ、ひぃん!♡ あああーっ!♡」
奥の方まで挿入し、コツコツとした行き止まりに亀頭を押し付け、俺の限界がやってきた。
びゅるびゅる、と今日初の射精をする。締まりのせいか、出方が細いような、そんな長い射精だった。
「ご、ご主人様、もういっかい、もういっかいしたい、です……♡」
イチカはいつももう一回というが、きっと次もまた、同じことを言うのだろう。
そして俺もまだだ出したりないのだ。
♢ ♢
「イチカ……?」
二人を連れたご主人様が寝室に入る。その様子をこっそりとニムは見ていた。
レームはともかく、なぜかイチカまで一緒だったため疑問が生まれた。
「寂しいから一緒に寝て、とかだよね」
そう呟いたニムは、もう一つの考えに頭を支配される。
「い、いや違うよね、勘違いだよね」
イチカまで抱かれているのでは。そう思ったのだ。
ニムはイチカも淫乱の構造を持っている、ということを知らない。
自分で否定しながらも、その可能性をぬぐえなかった。
だがなんとなく違うのでは、と信じていた。
ニムは日常生活でご主人様に好意を持っており、そのたくましい性には魅了されている。
完全に性欲から始まった恋であるために、最近は自身が抱かれる想像でオナニーに励んでいるのだ。
だがご主人様は手を出したりはしなかった。
一緒に酒を飲んでいるときも、二人でいてもそういう雰囲気にはならないのである。
そのためニムは、レームお姉さまだけなんだ、と少し残念に思い、そして納得していたのだ。
ご主人様はきっと誠実で、一途なのだと。他の女が目に入らないのは当然なのだと、そう思って我慢していたのだ。
だからきっと今回も、自分の勝手な妄想なのだと、そう信じていた。
三人がいる寝室へ歩いていく。最近では最初から靴を履いておらず、もっと言えば下着すらつけていない、つまり全裸の状態で覗きをしていた。
レームには気づかれているし、ご主人様には気づかれていない。だからもう構わないか、と考えているのだ。汚してしまう服や下着を、こっそりと朝方洗ったりするのが嫌だったのだ。
冷静な時は、なんて恥ずかしいことをしているんだろう、と考えてしまう。
だが夜になればそんな考えは吹き飛び、また股間に手を伸ばしてしまうのである。
扉の前まできて、覚悟を決める。
扉を開けるのは慣れたもので、音を立てずに開けるのは容易だった。
昼間もこっそり練習をしており、今ではすっと開けることができる。
「そんなわけない。ご主人様がそんなことするわけない」
きっとただ寝ているだけだ、イチカは甘えん坊だから。ニムはそう考え、扉を開ける。
だがそこに広がっている光景はニムにとって残酷なものだった。
ベッドにいたのはレーム、それにイチカとご主人様。
それそのものは何の問題もない。だが全員が裸だった。
「え、うそ……」
ニムはそれを見て驚愕の呟きをする。
ニムが見たもの、それはご主人様とつながっているイチカの姿だった。
嬉しそうに抱き着き、気持ちよさそうな顔をしながら、何度も何度も突かれていた。
後ろから、バックの体勢で何度も何度も。
シーツにしがみつき、腰をくねらせながら嬌声を上げている。
ご主人様も気持ちよさそうにしており、後ろにはレームが張り付くようにご主人様の体に巻き付いていた。
「なんで、なんで……?」
自分は抱かれたことなどないのに、ニムはそう思った。
羨ましさと恨めしさ、そしてご主人様は一途で、レーム以外に興味がない、と信じていた自分の愚かしさ、そう言った感情が一変にニムを襲う。
ニムの頬には熱いものが流れる。
失恋を経験したような、そんな気持ちだった。
「ご主人様のバカ……」
下を向き、ぽたぽたと涙を落とす。
単純に自分に興味がないのだ、そう思った。
父親であり、初恋の相手でもあるご主人様に興味を持たれていない。
ニムにとってそれは絶望的な状況だった。
「にゃああああああっ!♡」
悲鳴のような、そんな声がニムのもとへ届く。
大きく、それでいて甲高い、そんな声だった。
中を覗いてみると、その声はイチカがあげたものだとわかる。
ご主人様の動きは激しく、パチュパチュと豪快な音を立てながら後ろから突いていた。
腰を掴み、自分に引き寄せるように、激しく。
それに合わせイチカが絶叫にも近い声を上げる。
だがそれは苦しいものではないようで、イチカの表情は見たことがない、気持ちよさそうな顔をしていた。涙を流し、可愛い、綺麗な顔を快楽にゆがめる。
一突きごとに悲鳴を上げ、シーツを力強く握りしめていた。
「イチカ、そろそろ出すぞ!」
「はいぃぃ!♡ いっぱい、いっぱいくだしゃい!♡ オマンコいっぱいにしてくだしゃい!♡」
(イチカがあんなに……気持ちいいのかな……)
先ほどまでの暗い気持ちは失せ、目の前の光景に心奪われる。
気づけばその手は股間にのびており、そこは今まで以上に濡れていた。
ハッと下を見ると、赤いカーペットの上には真っ黒にシミができており、シミの中央にはぬるぬるとしたものが浮き上がっている。
(こんなに……!? いつもより興奮してるのかな、なんで!)
足もそのぬるぬるとしたもので覆われており、隙間風が当たるとほんのり寒さを覚えた。
だがそれ以上に体が熱い、とニムは今までにはなかった変化を感じていた。
恐る恐る股間を触ると、いつも以上に感度が高く、外側を少し触るだけでイッてしまう。
「んひぃ!♡」
ビクン、と全身をまっすぐ棒のようにして絶頂する。
思わず大きな声を出してしまい、慌てて口を塞ぐが、すでに放たれた声はかき消せない。
中をこっそりと覗く。だが気付かれてはいないようで、相変わらずご主人様は気持ちよさそうにイチカと交わっていた。
ただ、レームだけは気づいているようで、ニムの方を見てにっこりと笑った。
(よ、よかった……今のはさすがにバレたかと思ったよ……でも、なんで。いつもより気持ちいい……)
手に噴出した愛液を眺める。
室内の明かりのせいでそれは光っており、とてもいやらしいものに思え、ニムは少しの罪悪感を覚える。
だがもう止まれなかった。
しっかりと口を手でふさぎ、歯を食いしばる。絶対に声が漏れないようにして、再び股間に手を戻す。
「ふー♡ ふー♡」
鼻息だけは抑えられず、下品な音を出しながら股間に指を這わせる。
外側をにゅるにゅると触り、少しずつ中の方まで指を侵入させていく。
(すごいすごいすごいすごい! またイキそう、もうイキそう♡)
ニムは半分白目をむき、股間に全神経を集中させていく。
自然と腰が引け、足はどんどん内股になる。
(あ、これ、無理、すごい、イク♡)
頭の中はすでに快楽でいっぱいで、単語を並べたような、そんなことしか考えられなかった。
「ふー♡ ふー♡ ふー♡ ふー♡」
荒い息を上げ、どんどん指を速める。
中指だけを挿入しており、入り口付近を執拗にこすりあげていた。
(あ、イク♡)
「────っ、あああ!!♡」
ビクン、と全身を痙攣させ、膝から崩れ落ちる。
口を押える手は外れ、大きな声を上げて絶頂した。
そして体重を支え切れないほど震えた足が前に倒れ、部屋の扉が大きく開く。
「ニム……?」
ご主人様とニムはしっかりと目が合ってしまう。
ニムは前のめりに倒れ、腰はぴくぴくと突き上げたような動きをしていた。
「ち、ちがうんでしゅ……♡」
ニムはがくがくと痙攣しながら、回らない口でそう言った。
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