ティルナノーグの扉

Erie

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マリアンヌは見た!

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うふふ!見てしまいました!

クールというかいつもは穏やかな妖精王、マクリール様がリナ様を見つめて切なげにため息をついてらっしゃるのを。あれはまさしく恋煩いですわね!

何度かリナ様に話しかけようとして、チャンスをうかがっている所もしっかりとこの目に焼き付けましたわ!

妖精が恋に落ちるっていうのも滅多にないことなんですけれど、あのアルフォンソ様までもを虜にしてしまうなんて!城内に滞在中のアルフォンソ様の口説きも相当でしたわよ。マクリール様が牽制されてましたけど!

リナ様は自分に自信がないようですけれど、可愛らしいお方だ。いつもふんわりと笑ってらっしゃる。

エトワールの貴族のお嬢様方のように一介の使用人である私にも友達のように分け隔てなく、話しかけて接してくださるし、動物や周りの妖精たちにもお優しい。

リナ様はどうして好かれてるのかわからないよ、なんておっしゃってたけど、私にはわかるような気がするんです。あの方は周りをほっと和ませることができるんですよ。だから王族である見目麗しいお二方が夢中になられたのももっともな気がします。

ほら、美人は3日で飽きるっていうじゃないですか?やはり笑顔を絶やさない、可愛らしいリナ様は味わいがあるんですよ。クルクル変わる表情とかね。見てて飽きない。

時々、マクリール様も、リナ様の姿を追って微笑まれたりしておられますが、そのせいなのでしょうね。

だけど、驚きましたわ!まさか妖精王がリナ様に告白めいたことをおっしゃるなんて!いえいえ、盗み聞きしていたわけじゃありませんよ。リナ様から、相談されたのです。

二人の殿方に想いを告げられて、ビックリなさってました。男の方のお付き合いをしたことがないということで、戸惑っておられました。

私も、多い方ではございませんが、婚約者もいますし、社交界の恋の花の経験もあると思いますので、これからどんどんリナ様に私の知識を伝授するつもりでございます。

それにしても、人の恋の観察は楽しいものでございますねえ。

妖精城で働くことになった時はこういうことになるとは思っても見ませんでしたけれど、基本的に妖精や精霊って、恋に落ちたりしない存在ですからね。番がいなくても、自然から生まれ出る存在ですし。なので、これは奇跡なのではと思います。

ああ、私、また熱が入り過ぎてしまいましたわ!ロマンス小説の読み過ぎかしら?あしたも早く起きてリナ様のお支度をしないといけません、だから、もう床につくことにいたしますわ。

それでは、おやすみなさい!









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