ヤンデレ幼馴染のことが大好きですがトラウマを植え付けられて困っています。どうか助けてください。

鼻毛

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ヤンデレ幼馴染のことは大好きなのですが小学校の時のトラウマは消えません。

渚くんはみんなの物

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「いくら渚くんが頼んだからって堺さんが渚くんの事いいように使う理由にはならないよね?」
 
神崎さんの可愛い顔は、すでに怖い顔になっていた。

「…あ」
ああ、まただ。
怖い怖い…息が…うまくできない。
                .  .   .  .  .
「渚くんはみんなの物だよ。堺さんだけとかずるいよね?…だからさ」


もうあんな事、しないでね?



「私前から堺さんと仲良くなりたかったんだ!クラス初めて一緒になったし、だから今日から莉子って呼んでいいよね?私のことも絢香って呼んでいいよ!莉子、今日は1時間目から学芸会の練習だよ!一緒に頑張ろうね」

そう明るく言った神崎さん……絢香ちゃんと他の女子たちはまたにっこりと笑うと席に戻っていった。

だけど、あの目は笑ってなかった。


ああ、みんな渚くんが好きなんだ。
私だけじゃないんだな。
今日、初めて気づいた。
いや、今まで気づかないフリをしていた。 

女子からの私に対する、

嫉妬、妬み、のあの目を。

気づかないフリをしていても、ずっと渚くんを独り占めできるはずがなかったのに。

渚くんが、可愛くてかっこよくてなんでもできるのなんてみんなが知ってる。


女子は許さない。
誰かがクラスの王子様を独り占めするのを。
ましてや私みたいなのが渚くんと仲良するなんて。

絢香ちゃんが私と仲良くするのも
害虫駆除と同じようなものなのだろう。
   
                   .  .  .
側で見張ってかんりする。


まるであの時の渚くんと私みたいだ。




あれから私は半ば強制的に
絢香ちゃんのグループに入ることになった。
みんな、表立ったいじめなんてしない。
だけど私がなるべく渚君に近づかないようにするために女子たちは圧力をかけ始めた。


学芸会の役は、いつのまにか渚くんとの掛け合いのセリフがある意地悪な姉役ではなく、ネズミ役になっていた。
先生にどう伝えたのか分からなかったけど、
クラスの女子の圧力だったのだと思う。

登下校だって別々に帰ることになったし、一緒になるシーンなんてないから私と渚くんの交流はますます減った。


私は世間一般でいう「いじめ」はされていなかった。

渚くんはクラスのみんなから腫物扱いされはじめた私にも優しかった。話す機会は減りに減ったのに気を遣ってくれている。
だけど、渚君と話すたびに突き刺さる視線と遠回しに言われる嫌味が、ただ単に罵詈雑言を浴びせられたり、嫌がらせを受けることよりも恐ろしくて仕方がなかった。

渚君は私の状況を知っているのか。
……いや知らないに決まっている。
知っていて、私に話しかけるのはおかしいじゃないか。

私は渚君にわがままを言わなくなった。


なのに渚君は話しかけてくる、ちょっと必要以上に。
変わらず接してくれるのは嬉しいのに、大好きな渚くんと話せて嬉しいはずなのに…嬉しい気持ち以上に恐怖があるのだ。自分でもなんでこんなに渚くんを怖いと思うのかがわからない。そんな自分も怖い。
私がみた錯覚は錯覚ではなかったのだろうか…
純粋に渚くんだけをみていただけのあの頃とは違う。
私は渚君を好きでいることが怖くなってしまった。


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