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ヤンデレ幼馴染のことは大好きなのですが小学校の時のトラウマは消えません。
波乱の学芸会
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そして忘れもしない学芸会当日
渚くんと神崎さん…もとい絢香ちゃんの学芸会でのラブシーンを想像してモヤモヤしていると、
「莉子、ちょっといい?」
本番前の衣装合わせの時間、私は絢香ちゃんに呼び出された。
絢香ちゃんはあんまり人のいない場所が良かったのか、私たちは学芸会で使用する体育館から自分達のクラスに移動した。
「ねぇ、渚くんからはもう離れてって言ったよね?お互いのためにも距離とったほうがいいってもう何回も言ってるよね?」
シンデレラの衣装を着た美少女が冷たく言い放つ。
その綺麗さに見惚れていて内容が全く入ってこなかった。少しお化粧をしているのだろうか、唇がつやつやしていて思わず「いいな」と思っていたら
ドンッと押されてその衝撃で尻餅をついてしまった。
「ちょっと!聞いてんの?!なんで?どうして渚くんに近づくの?」
お姫様からの警告を野良ネズミは無視してしまった。
やっと自分の置かれた状況に気づいて、
「も、もう渚くんとは全然かかわってないよ…!」と震えながら訂正した。
本当だ。あれから自分のしたことの重大さに気づいて、クラスの人達の冷たい目線が怖くて怖くて仕方がなくなった。最近はずっと教室の隅で固まるだけの存在になっていた。渚くんとだって、極力関わらないようにしてきたつもりだった。
「じゃあなんで?なんで渚くんは莉子ちゃんばっかり気にするの?!渚くんのことみんな大好きなのに!渚くんが気にしてるのは莉子ちゃんばっかり!!!なんでよ!なんで?!私の方が莉子ちゃんより可愛いのに!!!!!」
「…違うよ…渚くんはみんなに優しいから…私のこと気遣ってくれてるだけで…私のことなんか好きじゃない…」
もっともだ
だって私より神崎さんの方が可愛いのだから。
今だってそうだ。
綺麗なドレスを靡かせて喋る神崎さんは怒っていて眉間に皺なんかをよせていたって可愛い。
渚くんにお似合いなのはこういう綺麗な子だ。
羨ましい。私だってこれくらい綺麗だったら…あんなひどいことしなくても渚くんの隣に堂々と立てたのかな。
でも、私は薄汚い野良ネズミだ。
ネズミのカチューシャだって学校で作ったものだから出来なんて良くない。
ネズミにすら完璧になりきれないのだ。
綺麗で完璧なお姫様とネズミ以下の半端者
王子様の隣に立つのにどちらが相応しいかなんて一目瞭然だった。
「渚くんは誰にでも優しいから。」
「みんなのものだから。」
こう言いながら震えてる自分がいた。
本当にそうだろうか、渚くんはみんなに優しいから、だから私にも優しい。
あの日の渚くんの悪魔のような笑みがフラッシュバックする。もしあれが私の錯覚、見間違えなんかじゃなかったとしたら…
渚くんが私のことを恨んでて仕返ししようとクラスの女子を利用していたのだとしたら…
それでも…私は…
「二人ともどうしたの?声、廊下まで響いてるよ?」
ドキッとした。
絢香ちゃんも驚いたのか2人でほぼ同時に振り返った。
綺麗な声の主は渚くんだった。
絢香ちゃんはその瞬間、ピタリと動きを止めると
先程とは打って変わった穏やかな笑みを浮かべ、「リコちゃんとちょっと話してただけだよ?ふざけてたら莉子ちゃんが地べたに転んじゃって…ほら、莉子ちゃん立って。」と言って手を差し伸べてきた。
怖い。怖すぎる。私は絢香ちゃんの代わりに身の早さにビビっていた。この手を取るべきか、取らないでおくべきか。
どっちにしろ後に待つのは地獄のみだ。
でも穏やかに取り繕っていても声色から焦っているのがわかる。クラスのプリンセスでも渚くんに取り乱しているところを見られるのは嫌らしい。
すると、渚くんは
「じゃあどうして莉子ちゃんは地べたに座り込んでるの?普通に話してたらそんなことにはならないよね?明らかに喧嘩してるみたいな声も聞こえてたよ。」
とにっこり笑いながらも冷静に言い放った。
いつもは優しい渚くんの目はその時はゾッとするくらい冷たかった。
絢香ちゃんは明らかに渚くんの目が異常だということに気づいたのか
「……ッ全部莉子ちゃんのせいだもん!あんたなんか大っ嫌い!」
と吐き捨てて去ってしまった。
…私のせい。だよな…
教室で確実にシュンとして床に座り込んでる私と、王子様の衣装を纏った美しい渚くん。
とてもシュールな光景だ。
二人きりの教室で気まずい。これ、私の方が何か話しかけた方がいいのかな。ほら、お礼とか言わなきゃ。
……そう思っていたら
「莉子ちゃん、もうそろそろ本番だよ。ほら、一緒に行こう。立てる…?」と言って渚くんが近づいてきて、わたしの前に手を差し出した。
尻餅をついていた私を起こしてくれようとしているんだろう。
こうまで酷いことをしてきた人間になぜそこまで優しく接することができるんだろう。
にっこり微笑む渚くんに見惚れつつ、
「あ、ありがと…渚くん」と手を伸ばした瞬間。
ドンッ!
私はさっきよりも大きな尻餅をついてしまった。
…いや、正確に言うと渚くんの手を掴んだ瞬間離されて後ろ向きでこけてしまったのだ。
渚くんと神崎さん…もとい絢香ちゃんの学芸会でのラブシーンを想像してモヤモヤしていると、
「莉子、ちょっといい?」
本番前の衣装合わせの時間、私は絢香ちゃんに呼び出された。
絢香ちゃんはあんまり人のいない場所が良かったのか、私たちは学芸会で使用する体育館から自分達のクラスに移動した。
「ねぇ、渚くんからはもう離れてって言ったよね?お互いのためにも距離とったほうがいいってもう何回も言ってるよね?」
シンデレラの衣装を着た美少女が冷たく言い放つ。
その綺麗さに見惚れていて内容が全く入ってこなかった。少しお化粧をしているのだろうか、唇がつやつやしていて思わず「いいな」と思っていたら
ドンッと押されてその衝撃で尻餅をついてしまった。
「ちょっと!聞いてんの?!なんで?どうして渚くんに近づくの?」
お姫様からの警告を野良ネズミは無視してしまった。
やっと自分の置かれた状況に気づいて、
「も、もう渚くんとは全然かかわってないよ…!」と震えながら訂正した。
本当だ。あれから自分のしたことの重大さに気づいて、クラスの人達の冷たい目線が怖くて怖くて仕方がなくなった。最近はずっと教室の隅で固まるだけの存在になっていた。渚くんとだって、極力関わらないようにしてきたつもりだった。
「じゃあなんで?なんで渚くんは莉子ちゃんばっかり気にするの?!渚くんのことみんな大好きなのに!渚くんが気にしてるのは莉子ちゃんばっかり!!!なんでよ!なんで?!私の方が莉子ちゃんより可愛いのに!!!!!」
「…違うよ…渚くんはみんなに優しいから…私のこと気遣ってくれてるだけで…私のことなんか好きじゃない…」
もっともだ
だって私より神崎さんの方が可愛いのだから。
今だってそうだ。
綺麗なドレスを靡かせて喋る神崎さんは怒っていて眉間に皺なんかをよせていたって可愛い。
渚くんにお似合いなのはこういう綺麗な子だ。
羨ましい。私だってこれくらい綺麗だったら…あんなひどいことしなくても渚くんの隣に堂々と立てたのかな。
でも、私は薄汚い野良ネズミだ。
ネズミのカチューシャだって学校で作ったものだから出来なんて良くない。
ネズミにすら完璧になりきれないのだ。
綺麗で完璧なお姫様とネズミ以下の半端者
王子様の隣に立つのにどちらが相応しいかなんて一目瞭然だった。
「渚くんは誰にでも優しいから。」
「みんなのものだから。」
こう言いながら震えてる自分がいた。
本当にそうだろうか、渚くんはみんなに優しいから、だから私にも優しい。
あの日の渚くんの悪魔のような笑みがフラッシュバックする。もしあれが私の錯覚、見間違えなんかじゃなかったとしたら…
渚くんが私のことを恨んでて仕返ししようとクラスの女子を利用していたのだとしたら…
それでも…私は…
「二人ともどうしたの?声、廊下まで響いてるよ?」
ドキッとした。
絢香ちゃんも驚いたのか2人でほぼ同時に振り返った。
綺麗な声の主は渚くんだった。
絢香ちゃんはその瞬間、ピタリと動きを止めると
先程とは打って変わった穏やかな笑みを浮かべ、「リコちゃんとちょっと話してただけだよ?ふざけてたら莉子ちゃんが地べたに転んじゃって…ほら、莉子ちゃん立って。」と言って手を差し伸べてきた。
怖い。怖すぎる。私は絢香ちゃんの代わりに身の早さにビビっていた。この手を取るべきか、取らないでおくべきか。
どっちにしろ後に待つのは地獄のみだ。
でも穏やかに取り繕っていても声色から焦っているのがわかる。クラスのプリンセスでも渚くんに取り乱しているところを見られるのは嫌らしい。
すると、渚くんは
「じゃあどうして莉子ちゃんは地べたに座り込んでるの?普通に話してたらそんなことにはならないよね?明らかに喧嘩してるみたいな声も聞こえてたよ。」
とにっこり笑いながらも冷静に言い放った。
いつもは優しい渚くんの目はその時はゾッとするくらい冷たかった。
絢香ちゃんは明らかに渚くんの目が異常だということに気づいたのか
「……ッ全部莉子ちゃんのせいだもん!あんたなんか大っ嫌い!」
と吐き捨てて去ってしまった。
…私のせい。だよな…
教室で確実にシュンとして床に座り込んでる私と、王子様の衣装を纏った美しい渚くん。
とてもシュールな光景だ。
二人きりの教室で気まずい。これ、私の方が何か話しかけた方がいいのかな。ほら、お礼とか言わなきゃ。
……そう思っていたら
「莉子ちゃん、もうそろそろ本番だよ。ほら、一緒に行こう。立てる…?」と言って渚くんが近づいてきて、わたしの前に手を差し出した。
尻餅をついていた私を起こしてくれようとしているんだろう。
こうまで酷いことをしてきた人間になぜそこまで優しく接することができるんだろう。
にっこり微笑む渚くんに見惚れつつ、
「あ、ありがと…渚くん」と手を伸ばした瞬間。
ドンッ!
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