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第0幕:自己紹介
前田 千尋(No.027):露光される観察者の真実
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「……完璧な、光」
カメラのファインダー越しに世界を切り取る時、私は自分がこの世界の支配者になったような錯覚を覚える。ピントを合わせ、絞りを開き、シャッターを切る。その一瞬の閃光(フラッシュ)の中に、被写体の魂は永遠に封じ込められる。
私の名は、前田 千尋。写真部。オレンジブラウンのピクシーカットを揺らし、獲物を探す野良猫のように校内を徘徊するのが、私の「昼の顔」だ。
157cm、48kg。私は、自分を「standard weight / medium breasts」な、至極平凡な女だと思っている。Cカップの胸は、重すぎず、軽すぎず。カメラを構える際、脇を締めると二の腕に伝わるその弾力は、私が「観察者」であると同時に、いつでも「被写体」になり得る肉体を持っていることを教えてくれる。
私の実家は、碧ヶ崎市の片隅にある古い写真館だ。幼い頃から、私は暗い、赤いセーフライトだけが灯る「暗室」を聖域として育った。
現像液の酸っぱい匂い。印画紙の上に、じんわりと真実が浮かび上がってくる瞬間の、あの淫らな高揚感。
私は知ってしまったのだ。世界は、暴かれるために存在しているということを。
中学の時、私は自分の自慰を、タイマーを使って撮影したことがある。
フラッシュの眩しい光の中に晒される、自分のCカップの胸。コーラルピンクの乳首が、期待に震えて屹立する様子。股間に指を沈め、恍惚と苦悶が混ざり合った表情を浮かべる自分。
その現像された写真を見た時、私の内側で何かが壊れ、そして目覚めた。
「見られる」こと。そして、その瞬間を「記録される」こと。それは、魂を直接、鋭利な刃物で愛撫されるような、逃げ場のない快感だった。
私は撮る側だ。他者の「崩壊」を記録することに、何よりも執着している。
特に、あの橋本芽衣。
150cmの華奢な背中に、知性の重圧を背負い込んだ、哀れで高潔な王。
彼女のあの、皺一つないブラウスに包まれたAAAカップの平原。そこに私の指が触れた時、彼女の「論理」がどう悲鳴を上げるのか。
彼女のダークチョコレート色のツインテールをカメラストラップで縛り上げ、私のレンズの前に膝つかせたい。
「モデルは黙ってろ」
そう命じて、彼女の処女の蕾が、恐怖と快感で蜜をこぼす瞬間を、最短撮影距離で、一粒の雫も逃さずに接写したい。
けれど、同時に私は知っている。
彼女を壊していく過程で、私自身もまた、彼女の視線という「露出」に晒されていることを。
私は彼女に支配されたい。
彼女の鋭い知性が、私のCカップの胸の奥にある醜い支配欲を見透かすのを待っている。
「撮ってるつもり?……撮らされてるのは、あなたの方よ」
そんな風に彼女の小さな唇から、私の本質への「王手」を宣言されたい。
その瞬間、私の157cmの肉体は、自制心を失い、露出オーバーになったフィルムのように真っ白な絶頂へと焼き切れてしまうだろう。
私のカメラは、今、彼女に向けられている。
レンズの向こうで、彼女の細い肩が震えているのが見える。
それは拒絶か、それとも誘惑か。
どちらでもいい。
私は今、シャッターを切る。
私たちの「真実」が、赤い暗室の中で、淫らな形を成して浮かび上がってくるまで。
「……さあ、現像の時間だよ。芽衣ちゃん」
私の指先が、決定的な一瞬(シャッター)を、熱い吐息と共に押し下げた。
カメラのファインダー越しに世界を切り取る時、私は自分がこの世界の支配者になったような錯覚を覚える。ピントを合わせ、絞りを開き、シャッターを切る。その一瞬の閃光(フラッシュ)の中に、被写体の魂は永遠に封じ込められる。
私の名は、前田 千尋。写真部。オレンジブラウンのピクシーカットを揺らし、獲物を探す野良猫のように校内を徘徊するのが、私の「昼の顔」だ。
157cm、48kg。私は、自分を「standard weight / medium breasts」な、至極平凡な女だと思っている。Cカップの胸は、重すぎず、軽すぎず。カメラを構える際、脇を締めると二の腕に伝わるその弾力は、私が「観察者」であると同時に、いつでも「被写体」になり得る肉体を持っていることを教えてくれる。
私の実家は、碧ヶ崎市の片隅にある古い写真館だ。幼い頃から、私は暗い、赤いセーフライトだけが灯る「暗室」を聖域として育った。
現像液の酸っぱい匂い。印画紙の上に、じんわりと真実が浮かび上がってくる瞬間の、あの淫らな高揚感。
私は知ってしまったのだ。世界は、暴かれるために存在しているということを。
中学の時、私は自分の自慰を、タイマーを使って撮影したことがある。
フラッシュの眩しい光の中に晒される、自分のCカップの胸。コーラルピンクの乳首が、期待に震えて屹立する様子。股間に指を沈め、恍惚と苦悶が混ざり合った表情を浮かべる自分。
その現像された写真を見た時、私の内側で何かが壊れ、そして目覚めた。
「見られる」こと。そして、その瞬間を「記録される」こと。それは、魂を直接、鋭利な刃物で愛撫されるような、逃げ場のない快感だった。
私は撮る側だ。他者の「崩壊」を記録することに、何よりも執着している。
特に、あの橋本芽衣。
150cmの華奢な背中に、知性の重圧を背負い込んだ、哀れで高潔な王。
彼女のあの、皺一つないブラウスに包まれたAAAカップの平原。そこに私の指が触れた時、彼女の「論理」がどう悲鳴を上げるのか。
彼女のダークチョコレート色のツインテールをカメラストラップで縛り上げ、私のレンズの前に膝つかせたい。
「モデルは黙ってろ」
そう命じて、彼女の処女の蕾が、恐怖と快感で蜜をこぼす瞬間を、最短撮影距離で、一粒の雫も逃さずに接写したい。
けれど、同時に私は知っている。
彼女を壊していく過程で、私自身もまた、彼女の視線という「露出」に晒されていることを。
私は彼女に支配されたい。
彼女の鋭い知性が、私のCカップの胸の奥にある醜い支配欲を見透かすのを待っている。
「撮ってるつもり?……撮らされてるのは、あなたの方よ」
そんな風に彼女の小さな唇から、私の本質への「王手」を宣言されたい。
その瞬間、私の157cmの肉体は、自制心を失い、露出オーバーになったフィルムのように真っ白な絶頂へと焼き切れてしまうだろう。
私のカメラは、今、彼女に向けられている。
レンズの向こうで、彼女の細い肩が震えているのが見える。
それは拒絶か、それとも誘惑か。
どちらでもいい。
私は今、シャッターを切る。
私たちの「真実」が、赤い暗室の中で、淫らな形を成して浮かび上がってくるまで。
「……さあ、現像の時間だよ。芽衣ちゃん」
私の指先が、決定的な一瞬(シャッター)を、熱い吐息と共に押し下げた。
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