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第一幕:露光される盤上
詰みの前奏曲 ― 銀の芯、指先の共有
しおりを挟む「……あ」
私の指先から、使い慣れたシャーペンが奪い取られた。
150cmの私の世界において、文房具は武器であり、盾だった。それを千尋は、まるで最初から自分のものであったかのように、事も無げに奪い去ったのだ。
「ちょっと、借りるね」
彼女の、潤んだような、けれどどこか残酷な光を宿した瞳が私を射抜く。
彼女の指先が私の指に触れた瞬間、火花が散ったような錯覚に陥った。冷たいプラスチックの感触の向こう側から、千尋の、157cmの健康的な肉体が持つ強烈な熱が流れ込んでくる。
彼女は私が解きかけのルーズリーフに、さらさらと数式を書き足していく。
私がついさっきまで握り、私の体温が宿っていたはずのシャーペン。それが今、千尋の細く、けれど力強い指に包まれている。彼女がノックするたびに、カチカチという硬質な音が、私の心臓の鼓動と同期(リンク)した。
「ほら、こうすれば最短で解ける。芽衣ちゃん、もっと素直になればいいのに。……数字にも、自分にも」
千尋の吐息が、私のダークチョコレート色のツインテールを揺らす。
私は、自分のAAAカップの胸を隠すように、強く机に押し付けた。
苦しい。けれど、その苦しさが心地いい。
私が先ほどまで触れていた場所に、今、彼女の肌が重なっている。私の汗と、彼女の脂が、銀色のシャーペンの軸の上で混ざり合っていく。それはまるで、目に見えない愛液の交換を強制されているようで、私の内股は、制御不能な熱に浮かされた。
「……返して」
声が震えて、消え入りそうになる。
私は彼女の手からシャーペンを取り戻そうとした。
けれど、彼女はそれを離さない。むしろ、私の手を包み込むようにして、シャーペンを握らせたまま、彼女の手が重なった。
「いいよ。……ほら、まだ温かいね」
千尋の手のひらの柔らかさ。157cmの彼女が持つ、女としての確かな厚み。
私の薄っぺらな身体とは違う、Cカップの胸から伝わる拍動。
彼女の指が、私の指の間を滑り、絡み合う。
シャーペンという細い軸を媒介にして、私たちは繋がってしまった。
私は、自分のマンコの入り口が、じりじりと熱くなっていくのを感じた。
論理では説明できない。計算では導き出せない。
ただ、彼女の指先が触れている場所から、私の「正解」が溶け出していく。
将棋盤の上で、自分の王将が、逃げ場のない角に追い詰められていく。
「参りました……」と言いかけて、私は唇を噛んだ。
ここで屈服してしまえば、私はもう、彼女のレンズから逃げられなくなる。
けれど、私の身体は、彼女に「詰まされる」瞬間を、絶望的なまでに待ちわびていた。
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