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第一幕:露光される盤上
未露光の静寂 ― 絹の拘束、甘い処刑
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「……あ」
顎を掬い上げられ、千尋さんの硝子の瞳に射抜かれたまま、私は呼吸の仕方を忘れてしまった。
逃げ場のない書架の隅。150cmの私の視界は、彼女のオレンジブラウンの髪と、そこから漂う微かな現像液の匂いに支配されている。
千尋さんは、私の視線を繋ぎ止めたまま、空いた左手をゆっくりと私の耳元へ寄せた。
細く、しなやかな指先が、私のダークチョコレート色のツインテールを一房、掬い上げる。
「……っ」
指先が耳たぶを掠め、全身に微弱な電流が走った。
彼女はその一房を、自分の細い指にゆっくりと巻き付けていく。
一度、二度。
まるで、逃げ出そうとする小動物を捕獲する罠を、丁寧に編み上げるかのように。
私の髪は、彼女の指という銀塩の芯に、無抵抗に絡め取られていく。
「……綺麗だね、芽衣ちゃん」
耳元で、羽毛が触れるような掠れた声が響いた。
「綺麗」――。
それは、彼女が「最高の一枚」を見つけた時にだけ漏らす、残酷な称賛の言葉だ。
彼女の指が、巻き付けた髪を根元から毛先へと、じりじりと引き絞る。
逃げられないように、あるいは、私自身の「情欲」を身体の奥底から引きずり出すように。
「この髪の色……暗室の赤い光の中で見たら、きっともっと淫らな色に透けるんだろうな」
「……っ、そ、んなこと……」
言い返そうとした唇は、彼女の親指の腹で強引に塞がれた。
AAAカップの、私の平坦な胸が、激しい動悸で波打つ。
150cmのこの薄っぺらな肉体は、彼女に指先一つで弄ばれるだけで、こんなにも容易く論理を放棄してしまう。
髪を引き絞られるたびに、私の処女の蕾は、自分の意志とは無関係に、じわりと熱い蜜を吐き出していた。
「髪だけじゃないよ。君のその、震えてる睫毛も。……ブラウスの下で今にも破裂しそうな、君の心臓の音も」
千尋さんの瞳が、満足げに細められる。
彼女は巻き付けた私の髪に、愛おしそうに、けれど深く、唇を寄せた。
絹の擦れるような音と共に、彼女の熱が髪を通じて脳髄へと直接流れ込んでくる。
「全部、私が『記録』してあげる。……いいよね、芽衣ちゃん?」
それは問いかけではなく、確定した未来の宣告だった。
髪を指で巻かれたまま、私はただ、彼女という名の巨大なレンズに、自分のすべてを委ねるしかなかった。
論理の王者は、今、本棚の影で、一本の髪の毛という名の鎖によって、完璧に「処刑」されたのだ。
顎を掬い上げられ、千尋さんの硝子の瞳に射抜かれたまま、私は呼吸の仕方を忘れてしまった。
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千尋さんは、私の視線を繋ぎ止めたまま、空いた左手をゆっくりと私の耳元へ寄せた。
細く、しなやかな指先が、私のダークチョコレート色のツインテールを一房、掬い上げる。
「……っ」
指先が耳たぶを掠め、全身に微弱な電流が走った。
彼女はその一房を、自分の細い指にゆっくりと巻き付けていく。
一度、二度。
まるで、逃げ出そうとする小動物を捕獲する罠を、丁寧に編み上げるかのように。
私の髪は、彼女の指という銀塩の芯に、無抵抗に絡め取られていく。
「……綺麗だね、芽衣ちゃん」
耳元で、羽毛が触れるような掠れた声が響いた。
「綺麗」――。
それは、彼女が「最高の一枚」を見つけた時にだけ漏らす、残酷な称賛の言葉だ。
彼女の指が、巻き付けた髪を根元から毛先へと、じりじりと引き絞る。
逃げられないように、あるいは、私自身の「情欲」を身体の奥底から引きずり出すように。
「この髪の色……暗室の赤い光の中で見たら、きっともっと淫らな色に透けるんだろうな」
「……っ、そ、んなこと……」
言い返そうとした唇は、彼女の親指の腹で強引に塞がれた。
AAAカップの、私の平坦な胸が、激しい動悸で波打つ。
150cmのこの薄っぺらな肉体は、彼女に指先一つで弄ばれるだけで、こんなにも容易く論理を放棄してしまう。
髪を引き絞られるたびに、私の処女の蕾は、自分の意志とは無関係に、じわりと熱い蜜を吐き出していた。
「髪だけじゃないよ。君のその、震えてる睫毛も。……ブラウスの下で今にも破裂しそうな、君の心臓の音も」
千尋さんの瞳が、満足げに細められる。
彼女は巻き付けた私の髪に、愛おしそうに、けれど深く、唇を寄せた。
絹の擦れるような音と共に、彼女の熱が髪を通じて脳髄へと直接流れ込んでくる。
「全部、私が『記録』してあげる。……いいよね、芽衣ちゃん?」
それは問いかけではなく、確定した未来の宣告だった。
髪を指で巻かれたまま、私はただ、彼女という名の巨大なレンズに、自分のすべてを委ねるしかなかった。
論理の王者は、今、本棚の影で、一本の髪の毛という名の鎖によって、完璧に「処刑」されたのだ。
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