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8.~現在~七海と花火
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七海と手を繋いで神社に歩いて行ってたが途中で七海が疲れてしまい、おんぶして歩いた
相当楽しかったのか七海は眠ってしまった
俺は歩きながら今の街並みと昔の街並みを比べてた。
昔はこの辺も家が少なく街灯もあまり無かったからどちらかと言えば暗くて不気味だったのだが俺が20歳の時近くに大きなショッピングモールが出来たことで家とかが増えそのおかげで街灯も増え昔より明るく不気味さも無くなっていた。
俺はこれだけ変わってしまった街並みに時間の流れを感じ、俺も歳をとったなとそんなことを思ってしまう自分にクスッと笑ってしまった
「パパ....しゅきぃ...」
七海は寝言を言いながら俺の背中に頬擦りしていた
七海ももう5歳なのか...あっという間だったな...
つい最近産まれたばかりな感じがする。
気がついたらパパ嫌いとか臭いって反抗期になるんだろうな...
やべ...そうなったらパパ耐えられない
気がついたら懐かしい神社の前に来ていた
あの頃は他の人は全くいなかったのに今日は何組が先客がいた
俺の...俺達の特等席もいつの間にか無くなってるんだな...
とりあえず石段を登りながら座る場所を探した
最上段とは行かないが上段の方で座れる場所を見つけた
俺は背中で寝てる七海に声をかけた
「七海そろそろ花火の時間だぞ?」
「うーん...はなび?...はっ!花火見る!!」
「こ...こら背中で暴れない階段になってるから危ないぞ!」
俺は早く見たくてはしゃいでる七海をおろして
石段に座り膝の上に七海を乗せた
直接座ったら七海の浴衣が汚れるかもしれなかったからだ
「パパ花火まだ?」
「もうすぐ上がるからね」
「そう言えばママ遅いね?」
「だな場所は伝えてるんだけどなぁ~」
俺は七海に言われ連絡を取ろうとスマホを取り出そうとした
「もう!パパ!何度連絡したと思ってるの!?」
いきなり大声で怒られ俺はビックリして声のする方へ顔を向けた
そこには紫色の生地に白い百合の模様がついた浴衣を着た女性が立ってた
「あれ?全然気が付かなかった....ごめんマナーモードになってたや」
「まったく!七海パパの言うことちゃんと聞いていい子にしてた?」
「うん!ママ!あのねすっごく楽しかったの!」
「それはよかったわね♪何したのかしら?」
「えっとね♪ヨーヨーでしょ♪イチゴでしょ♪...」
七海は今日屋台で何をしたのかとても楽しそうに教えてた
「それでねパパってイチゴの美味しいの見てもわかんないんだよ」
「あらあら♪良いのよ七海パパは美味しくないイチゴ担当なのよ♪美味しいのは七海が食べたらいいのよ♪」
ママそれ酷くない!?もしかして俺が今まで食べてた物って....そんなことないよね?
「えぇー!それじゃあパパかわいそうだよお~」
流石七海パパを守ってくれるんだねパパ嬉しいよ!
「あっ!でもね!パパしゅわしゅわ飲ませてきたの!一気に飲んじゃったから痛くて泣いちゃったの....」
「あらあら...パパどういう事か後で詳しく教えてね♪」
ママは冷たい眼差しでニッコリ笑って俺に言ってきた
七海...パパもうダメかもしれない....
「ママそんな笑みを俺に向けないでくれ...」
「へぇーパパはママの笑顔嫌いなんだって~七海パパ酷いよね~?」
「パパそんなこと言ったらダメだよ?」
な..七海そんな頬をふくらませて...怒ってるのに...可愛いかよ!俺の娘は!!
そんなやり取りをしてたら花火が始まった
「わぁー!パパママ花火!!綺麗だね!!」
「そうね♪ここの花火は本当に素敵よね♪」
「そうだな...」
七海はどんどん打ち上げられる花火に目を輝かせ
ママはそんな七海の頭を撫でながら嬉しそうに
そして俺は昔を思い出しながら...
それぞれ花火を見ていた
あの日見た花火もこんな感じだったのかな...
思い出そうにも横顔しか思い出せなかった
あの日一緒に見たあの彼女はもういない...
泡沫の夢じゃ無かったのかと今では思う、そう打ち上げ花火みたいに俺にとって一瞬の輝きだったのだ
ふと横を見るとママは俺の方を見て微笑んでた
俺は微笑み返してそっとママの手をそっと握りしめた
花火も終わり周りの人達も帰路に着くために動き出してた
「パパ花火凄かったね!!また見たい!」
「ははっそんなに気に入ったならまた来年も来ようか」
「うん!約束だよ♪」
俺と七海がそんな話をしてたらママは俺をチラッと見た後七海に
「七海~ちゃんと覚えとかないとパパ忘れちゃうかもよ?」
「えぇー!パパ忘れちゃダメだからね?」
「ちょ!?ママ七海に変なこと言わないでくれよ」
「あら?別に変なことは言ったつもりは無いのだけど?」
「やれやれ...そうだなぁ~七海来年もちゃんと休み取れたら来ようなぁ~♪」
「絶対休み取ってよ?」
「それはパパの仕事のパートナーによるかなぁ~♪ねぇママ~?」
俺は仕返しとばかりにママはの方を見て言った
「もう!来年もちゃんと来ましょうね♪」
「やったー!!」
そんな他愛も無くでも家族として大切な時間をすごし俺達も帰るために歩き出した
七海はすっかり俺の背中で眠りについてた
「慶太君...」
俺は久しぶりにそう呼ばれた声に驚き顔を向けた
相当楽しかったのか七海は眠ってしまった
俺は歩きながら今の街並みと昔の街並みを比べてた。
昔はこの辺も家が少なく街灯もあまり無かったからどちらかと言えば暗くて不気味だったのだが俺が20歳の時近くに大きなショッピングモールが出来たことで家とかが増えそのおかげで街灯も増え昔より明るく不気味さも無くなっていた。
俺はこれだけ変わってしまった街並みに時間の流れを感じ、俺も歳をとったなとそんなことを思ってしまう自分にクスッと笑ってしまった
「パパ....しゅきぃ...」
七海は寝言を言いながら俺の背中に頬擦りしていた
七海ももう5歳なのか...あっという間だったな...
つい最近産まれたばかりな感じがする。
気がついたらパパ嫌いとか臭いって反抗期になるんだろうな...
やべ...そうなったらパパ耐えられない
気がついたら懐かしい神社の前に来ていた
あの頃は他の人は全くいなかったのに今日は何組が先客がいた
俺の...俺達の特等席もいつの間にか無くなってるんだな...
とりあえず石段を登りながら座る場所を探した
最上段とは行かないが上段の方で座れる場所を見つけた
俺は背中で寝てる七海に声をかけた
「七海そろそろ花火の時間だぞ?」
「うーん...はなび?...はっ!花火見る!!」
「こ...こら背中で暴れない階段になってるから危ないぞ!」
俺は早く見たくてはしゃいでる七海をおろして
石段に座り膝の上に七海を乗せた
直接座ったら七海の浴衣が汚れるかもしれなかったからだ
「パパ花火まだ?」
「もうすぐ上がるからね」
「そう言えばママ遅いね?」
「だな場所は伝えてるんだけどなぁ~」
俺は七海に言われ連絡を取ろうとスマホを取り出そうとした
「もう!パパ!何度連絡したと思ってるの!?」
いきなり大声で怒られ俺はビックリして声のする方へ顔を向けた
そこには紫色の生地に白い百合の模様がついた浴衣を着た女性が立ってた
「あれ?全然気が付かなかった....ごめんマナーモードになってたや」
「まったく!七海パパの言うことちゃんと聞いていい子にしてた?」
「うん!ママ!あのねすっごく楽しかったの!」
「それはよかったわね♪何したのかしら?」
「えっとね♪ヨーヨーでしょ♪イチゴでしょ♪...」
七海は今日屋台で何をしたのかとても楽しそうに教えてた
「それでねパパってイチゴの美味しいの見てもわかんないんだよ」
「あらあら♪良いのよ七海パパは美味しくないイチゴ担当なのよ♪美味しいのは七海が食べたらいいのよ♪」
ママそれ酷くない!?もしかして俺が今まで食べてた物って....そんなことないよね?
「えぇー!それじゃあパパかわいそうだよお~」
流石七海パパを守ってくれるんだねパパ嬉しいよ!
「あっ!でもね!パパしゅわしゅわ飲ませてきたの!一気に飲んじゃったから痛くて泣いちゃったの....」
「あらあら...パパどういう事か後で詳しく教えてね♪」
ママは冷たい眼差しでニッコリ笑って俺に言ってきた
七海...パパもうダメかもしれない....
「ママそんな笑みを俺に向けないでくれ...」
「へぇーパパはママの笑顔嫌いなんだって~七海パパ酷いよね~?」
「パパそんなこと言ったらダメだよ?」
な..七海そんな頬をふくらませて...怒ってるのに...可愛いかよ!俺の娘は!!
そんなやり取りをしてたら花火が始まった
「わぁー!パパママ花火!!綺麗だね!!」
「そうね♪ここの花火は本当に素敵よね♪」
「そうだな...」
七海はどんどん打ち上げられる花火に目を輝かせ
ママはそんな七海の頭を撫でながら嬉しそうに
そして俺は昔を思い出しながら...
それぞれ花火を見ていた
あの日見た花火もこんな感じだったのかな...
思い出そうにも横顔しか思い出せなかった
あの日一緒に見たあの彼女はもういない...
泡沫の夢じゃ無かったのかと今では思う、そう打ち上げ花火みたいに俺にとって一瞬の輝きだったのだ
ふと横を見るとママは俺の方を見て微笑んでた
俺は微笑み返してそっとママの手をそっと握りしめた
花火も終わり周りの人達も帰路に着くために動き出してた
「パパ花火凄かったね!!また見たい!」
「ははっそんなに気に入ったならまた来年も来ようか」
「うん!約束だよ♪」
俺と七海がそんな話をしてたらママは俺をチラッと見た後七海に
「七海~ちゃんと覚えとかないとパパ忘れちゃうかもよ?」
「えぇー!パパ忘れちゃダメだからね?」
「ちょ!?ママ七海に変なこと言わないでくれよ」
「あら?別に変なことは言ったつもりは無いのだけど?」
「やれやれ...そうだなぁ~七海来年もちゃんと休み取れたら来ようなぁ~♪」
「絶対休み取ってよ?」
「それはパパの仕事のパートナーによるかなぁ~♪ねぇママ~?」
俺は仕返しとばかりにママはの方を見て言った
「もう!来年もちゃんと来ましょうね♪」
「やったー!!」
そんな他愛も無くでも家族として大切な時間をすごし俺達も帰るために歩き出した
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