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望むことは*
ちゅ、と音を立てて頸にキスが落ちてくる。何度も、何度も。そのくすぐったさに身じろぎすると動くなとばかりに腰を引き寄せられた。
俺は今、ルキーノに後ろから抱き締められる形でベッドに腰かけている。その方が首の手当をしやすかったからなのだが、今は別の意味を持っているように思える。
俺は今発情期で、夫でありアルファのルキーノに無防備な頸を晒しているのだ。キスされる度にそこに噛みつかれる時を想像してドキドキが加速してきた。
「ルキーノ様、その……」
「匂いが強くなってきたな」
ルキーノがすん、と鼻を鳴らす。そりゃこれだけドキドキしてるだものフェロモンくらい出るよ。
「飲ませた抑制剤は即効型だ。そろそろ切れてくる頃合いだろう」
「それって」
「今から抱く。構わないな?」
耳元で囁くように宣言されてゾクゾクが背筋を走り一気に体が熱くなる。それは俺が待ち望んだ言葉だ。腹に回された彼の手を取り、頬を擦り寄せる。すると自然に甘い吐息が溢れた。
「うん、もちろん」
拒絶する道理はない。素直に頷くとルキーノは俺の顔を後ろに向けさせキスをしてきた。
「ん、ん……」
今日何度目のキスだろう。馬車の中でも散々キスをしたけどまだ足りない。もっともっと深いところで繋がりたい。それは彼も同じなんだろうか、キスをしながらその手は着せられたばかりのシャツの中へと潜り込んでいる。
腹を撫でられ、這い上がる手は胸に届く。奴に散々触れられて少し腫れている胸の尖りをそっと優しく撫でられるとひくりと体が震えた。
「痛むか」
「ううん、大丈夫。その……」
「何だ」
「も、もっと触ってくださぃ……」
自分から強請るのはちょっと恥ずかしい。ふっと背後でルキーノが笑う気配がして顔がますます熱くなった。
「お前はここも好きだからな」
「そ、そう言うの言わない方がいいですよ……おっさんくさいし」
「貴様……」
あ、怒った?やば。
「ん、ぁ……あ!」
きゅ、と摘まんだ先端を指で刺激される。時々爪で引っ掻くようにされてビクビクと体が小さく跳ねた。
「自分が触れと言ったくせに何を偉そうに」
「う……意地悪なこと言わないでくださいよ」
抑制剤が切れてきてほんの少しのことでも強い刺激になるようで、せせら笑うルキーノの息がかかるだけでも体が熱く重くなっていく。
腹の奥に熱が溜まって、知らず知らずのうちにもじもじと擦り合わせていた太腿。その間に差し込まれたルキーノの手が兆しかけた俺のものに触れた。しかも、風呂の後から下着は履いてなかったからいきなり直に触られている。
「あ、は……っ」
気持ちいい。あいつの時とは大違いだ。ただルキーノに触れられていると思うだけでもっと欲しくなる。どこまでも触ってほしいし早く中に入ってきてほしい。包み込むように抱きしめているルキーノの服を引っ張って、彼の唇に噛みついた。
欲望の赴くまま舌を絡めて深い口付けを交わす。その間もルキーノの手は俺のものを刺激し続けて、唇が離れる頃には下半身もすっかり勃ち上がっていた。
「フェロモンも十分強まってきたな。ヒートは再開したか」
「ん、ん……たぶ、ん。からだ、あつい」
くたりと体を預けて上がった息を整える。でもあまり上手くいかない。本格的にヒートがぶり返してきたみたいだ。先走りが溢れているのはもちろん、後ろからもじわじわ溢れてきているのがわかる。
「ルキーノ様、今日そんな、丁寧にしなくていいよ。ヒートだからすぐ入るし……それに俺、あんまりがまん、できないかも」
何だったら今すぐぶち込まれても平気だ。俺のフェロモンに触発されたルキーノのフェロモンで頭もぼうっとしてきて、さっきからずっと当たってる彼の硬くなったものにわざと尻を擦り付けた。
腹に回された腕の力が強まる。ふふ、油断したな?
「っ、そのようだ」
「んふふ」
いつも鉄仮面みたいに表情の変わらないルキーノが興奮に目をぎらつかせているのを見るのが嬉しい。少し乱暴にベットに寝かされて、早速濡れた後ろに指が触れる。
ぬるりと入り込んでくる太い指。最初は俺の反応を伺ってゆっくり中を探っていたが、痛みを感じていないと判断したルキーノは大胆に中を掻き回し始めた。
中を広げるために指が増えていき、俺のいいところをグリグリと押し上げては漏れる声に満足そうな顔を浮かべるルキーノ。その彼から香るスパイスケーキの香りにうっとりと酔いしれた。
「ぁ、ふ……それ、きもちいぃ。もっと、もっとして」
「は、随分素直だな」
バラバラと中を蹂躙する指に合わせて勝手に腰が揺れる。だって仕方がないじゃないか。ルキーノが欲しいんだもの素直にもなる。ルキーノが俺を見てると思うだけできゅうきゅうとその指を締め付けてしまうんだもの。
「ひゃ、あ!あぁ、ルキーノ様。ねぇ、もっと……!」
足りない。指なんかではダメだ。もっともっと深く繋がりたい。それ以外なにも考えられない。
「チッ……もう十分か」
「あっ!」
舌打ちと共に指が引き抜かれ、うつ伏せにされて後ろに何か別のものが当てがわれる。そのまま躊躇なく押し込まれるものが何かを理解して俺の体は震えた。
ああ、求めていたものが与えられた。
「く……っ」
「ふっ、んんっ。なか……ぁ」
ルキーノのものが俺の中にいる。彼の大きなものは腹の中に入れてしまえば存在感もひとしおで、いつもなら最初はちょっと辛い。でも今は発情期。不思議なもので辛さは全然なくてただ充足感でいっぱいだ。
「動くぞ」
ルキーノの言葉に何度も頷く。最初はゆっくりと、徐々に激しさを増していく動きに素直に身を任せた。
「ネロ……私のオメガ」
「あ、んん。ルキーノさま」
俺の腰を掴んで揺さぶっていたルキーノが背中に覆い被さってくる。首筋に熱い吐息がかかってゾクゾクと快感に背筋が泡立った。
べろ、と頸が舐められる。気持ちいい。でもそうじゃない。俺は激しく頭を振る。
「ルキーノさま、噛んで、くび、噛んでください。おれを……あぁっ!」
番にして。そう言葉にする前に頸に鋭い痛みが走った。
俺は今、ルキーノに後ろから抱き締められる形でベッドに腰かけている。その方が首の手当をしやすかったからなのだが、今は別の意味を持っているように思える。
俺は今発情期で、夫でありアルファのルキーノに無防備な頸を晒しているのだ。キスされる度にそこに噛みつかれる時を想像してドキドキが加速してきた。
「ルキーノ様、その……」
「匂いが強くなってきたな」
ルキーノがすん、と鼻を鳴らす。そりゃこれだけドキドキしてるだものフェロモンくらい出るよ。
「飲ませた抑制剤は即効型だ。そろそろ切れてくる頃合いだろう」
「それって」
「今から抱く。構わないな?」
耳元で囁くように宣言されてゾクゾクが背筋を走り一気に体が熱くなる。それは俺が待ち望んだ言葉だ。腹に回された彼の手を取り、頬を擦り寄せる。すると自然に甘い吐息が溢れた。
「うん、もちろん」
拒絶する道理はない。素直に頷くとルキーノは俺の顔を後ろに向けさせキスをしてきた。
「ん、ん……」
今日何度目のキスだろう。馬車の中でも散々キスをしたけどまだ足りない。もっともっと深いところで繋がりたい。それは彼も同じなんだろうか、キスをしながらその手は着せられたばかりのシャツの中へと潜り込んでいる。
腹を撫でられ、這い上がる手は胸に届く。奴に散々触れられて少し腫れている胸の尖りをそっと優しく撫でられるとひくりと体が震えた。
「痛むか」
「ううん、大丈夫。その……」
「何だ」
「も、もっと触ってくださぃ……」
自分から強請るのはちょっと恥ずかしい。ふっと背後でルキーノが笑う気配がして顔がますます熱くなった。
「お前はここも好きだからな」
「そ、そう言うの言わない方がいいですよ……おっさんくさいし」
「貴様……」
あ、怒った?やば。
「ん、ぁ……あ!」
きゅ、と摘まんだ先端を指で刺激される。時々爪で引っ掻くようにされてビクビクと体が小さく跳ねた。
「自分が触れと言ったくせに何を偉そうに」
「う……意地悪なこと言わないでくださいよ」
抑制剤が切れてきてほんの少しのことでも強い刺激になるようで、せせら笑うルキーノの息がかかるだけでも体が熱く重くなっていく。
腹の奥に熱が溜まって、知らず知らずのうちにもじもじと擦り合わせていた太腿。その間に差し込まれたルキーノの手が兆しかけた俺のものに触れた。しかも、風呂の後から下着は履いてなかったからいきなり直に触られている。
「あ、は……っ」
気持ちいい。あいつの時とは大違いだ。ただルキーノに触れられていると思うだけでもっと欲しくなる。どこまでも触ってほしいし早く中に入ってきてほしい。包み込むように抱きしめているルキーノの服を引っ張って、彼の唇に噛みついた。
欲望の赴くまま舌を絡めて深い口付けを交わす。その間もルキーノの手は俺のものを刺激し続けて、唇が離れる頃には下半身もすっかり勃ち上がっていた。
「フェロモンも十分強まってきたな。ヒートは再開したか」
「ん、ん……たぶ、ん。からだ、あつい」
くたりと体を預けて上がった息を整える。でもあまり上手くいかない。本格的にヒートがぶり返してきたみたいだ。先走りが溢れているのはもちろん、後ろからもじわじわ溢れてきているのがわかる。
「ルキーノ様、今日そんな、丁寧にしなくていいよ。ヒートだからすぐ入るし……それに俺、あんまりがまん、できないかも」
何だったら今すぐぶち込まれても平気だ。俺のフェロモンに触発されたルキーノのフェロモンで頭もぼうっとしてきて、さっきからずっと当たってる彼の硬くなったものにわざと尻を擦り付けた。
腹に回された腕の力が強まる。ふふ、油断したな?
「っ、そのようだ」
「んふふ」
いつも鉄仮面みたいに表情の変わらないルキーノが興奮に目をぎらつかせているのを見るのが嬉しい。少し乱暴にベットに寝かされて、早速濡れた後ろに指が触れる。
ぬるりと入り込んでくる太い指。最初は俺の反応を伺ってゆっくり中を探っていたが、痛みを感じていないと判断したルキーノは大胆に中を掻き回し始めた。
中を広げるために指が増えていき、俺のいいところをグリグリと押し上げては漏れる声に満足そうな顔を浮かべるルキーノ。その彼から香るスパイスケーキの香りにうっとりと酔いしれた。
「ぁ、ふ……それ、きもちいぃ。もっと、もっとして」
「は、随分素直だな」
バラバラと中を蹂躙する指に合わせて勝手に腰が揺れる。だって仕方がないじゃないか。ルキーノが欲しいんだもの素直にもなる。ルキーノが俺を見てると思うだけできゅうきゅうとその指を締め付けてしまうんだもの。
「ひゃ、あ!あぁ、ルキーノ様。ねぇ、もっと……!」
足りない。指なんかではダメだ。もっともっと深く繋がりたい。それ以外なにも考えられない。
「チッ……もう十分か」
「あっ!」
舌打ちと共に指が引き抜かれ、うつ伏せにされて後ろに何か別のものが当てがわれる。そのまま躊躇なく押し込まれるものが何かを理解して俺の体は震えた。
ああ、求めていたものが与えられた。
「く……っ」
「ふっ、んんっ。なか……ぁ」
ルキーノのものが俺の中にいる。彼の大きなものは腹の中に入れてしまえば存在感もひとしおで、いつもなら最初はちょっと辛い。でも今は発情期。不思議なもので辛さは全然なくてただ充足感でいっぱいだ。
「動くぞ」
ルキーノの言葉に何度も頷く。最初はゆっくりと、徐々に激しさを増していく動きに素直に身を任せた。
「ネロ……私のオメガ」
「あ、んん。ルキーノさま」
俺の腰を掴んで揺さぶっていたルキーノが背中に覆い被さってくる。首筋に熱い吐息がかかってゾクゾクと快感に背筋が泡立った。
べろ、と頸が舐められる。気持ちいい。でもそうじゃない。俺は激しく頭を振る。
「ルキーノさま、噛んで、くび、噛んでください。おれを……あぁっ!」
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