アルトリーネさんのいけない修行の日々

すずめのおやど

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-Tango Argentina- ラテンの紅い情熱の花・9

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なるほど、サッカーをやらせてみると。

しかし、フアレス少年が果たしてその気になれるものか。

「ちょいまちフランシスカさん…フアレス君言うたな。君がもし、今からうちの女官が実演する内容で球蹴りの練習をしてくれるんやったら、君の身体、ちょこっとだけいじってもろたるわ。ただ、条件をつけさしてもらうで」

ずい、と前に出られるジーナ閣下。

「イザベルさんフランシスカさん、確か南米各地域の選抜選手権、企画してたやろ。あれにさ、スペインからも本国チームゆう感じでチーム送り込めるように段取りできんかな」

「なぁるほど、我が国からも人を送り込めるように球蹴りを教えていくと…」

「では、条件とは…」

私の問いかけに、ニヤリとお笑いになる閣下。

「そらもう、サッカーチームを組織できるか、または選手に選抜されるかや。確かそこのホセ君か、あのアルゼンチンの子もほんまはマドリードに引っ張る話があったんやろ?」

「は、はぁ…」

「つまりやなフアレス君。うちの出す条件とは、君がこのワイゼラちゃんの体力について行けるだけの体にしたるかわりに、その筋肉…男らしい体つきを維持して欲しいわけやねん。ただ、今、ええとこの家の子である君にな、この子の生まれ故郷みたいに槍持って猛獣と戦えとか無茶言われへんやろ…闘牛もあるやろけどな」

(聖母様…姦淫闘牛は騎士訓練が必要ですから、寄宿舎生活になりますわ…わがままに育った子では、音を上げますでしょうし…だいいち、ある程度の教科修練が終わるまではワイゼラとはなかなか会えぬでしょう…)

(うん、闘牛騎士の教科の件はおたくの婦人騎士団の教程定める時にセットで聞いてたしな)

「で、闘牛やったら闘牛騎士になる話になるやろし、そっちの方が女の子にはより、きゃーきゃー言うてもらえるとは思うけど、君も知ってるかな…このスペイン王国では、闘牛に出場するには闘牛専門の騎士になる必要がある。つまり、あっちの軍学校に入校してもらわなあかん。しかも、女の子の面倒見てもらえるかわりに、ペアで組む女騎士との暮らしが始まるわけや…これは君としたら、本末転倒やろ」

「た、確か軍隊に入ると家から学校に通えないんですよね…」

「せや。それがあるから、うちは闘牛をすすめへんのや。これがサッカーっちゅうねんけど、球蹴りの競技やったら今はまだ、これから流行らせようっちゅう話になってるからな。おーい、マリ公かエマ子、ちょっとサッカーボール1個、うちのおる場所に転送してくれ、それとうちとフランシスカさんのサイズのサッカーシューズ」

え。

ジーナ様が日本チーム、私がメキシコチームの女子ワールドカップ風ユニホームに強制更衣させられます。

そして、私の前にボールが。

「おい。うちは高校は陸上やったっちゅうねん…まぁええわ、フランシスカさん、あんた蹴れたよな…ちょっとそこのホセくんと蹴り合いして見本見せたってぇな」

いやいや、まず基本ができてないとダメですよ…とばかりに、トラップやボールタッチ、そしてリフティングの実演から。

で、ホセは今やこれらの基礎動作を「人に教えられるくらい」にはなっているはずですので、ボールを渡して同じようにやってみせてもらいます。

「このサッカーという競技は、基本的に試合中、1人の守備役以外は手で球を触ったらあかんゆうルールがある。で、みんなこないして「足で球をあしらう」練習するっちゅうわけやねんな」

で、僕にできるんだろうかという不安を即座に見せるフアレス少年。

「ベラ子、フアレス君、とりあえず聖院学院初等科男子生徒へ体型補正。リモートででけるか」

「はいはい…ちょっとやってみますね…」

で、マリアヴェッラ陛下の手かざしで、みるみるうちに身体が痩せていくフアレス少年。

え。

ベラ子陛下以外の気配、感じますが…。

(マリアに手助けさせてるんはベラ子の名誉のために内緒や…遠隔で身体いじったりドレインとか逆ドレイン、いまだにマリ公の方が得意なんや…)

(かーさま、それをバラす事自体があたしの名誉を毀損してます…)

しかし、そのフアレス少年の身体の変化に目を輝かせているのが、他ならぬワイゼラです。

ええ、もともとフアレスの顔立ちは悪くありませんでした。

それが、余剰脂肪を抜き取る操作によって、一気にいけめんぼーい化。

農作業も含めて、よく鍛え込んでいるホセの体つきまであともうちょい、というところまでカイゼンされたのです。

「で、これがサッカーの基本です。要は、このゴールめざして10人の選手が球を蹴っていくのです。そして、11人のうち1人は、ゴールを守るのですが、この守り手だけは手が使えます」

そして、ちょっと離れた場所から私のところに蹴り込んでと、ホセに指示します。

いい感じでシュートを入れてくれるホセの球筋を、パシっと受けてみせます。

で、今度は逆に、ホセの方を向けて、私が軽く…手加減しないと殺人シュートになってしまいますので…蹴ってみせます。

パッと横っ飛びに飛んで、球をキャッチするホセ。

そして、ドリブルで球を蹴りながら私のところに戻ってきます。

その華麗な動きに、ヴィータやサシアのみならず、ワイゼラや…他の者たちまでもが驚きと羨望の目を。

いや、これくらいやらんと男子どころか女子ワールドカップ出場選手への選抜も無理ですよ。

「で、ワイゼラ…あなたにはこの球蹴りをフアレス君に教えて欲しいわけではありません。講師は用意します。ただ…今、これを教えられる人間がスペインにはまだ、いないのです。従って、フアレス君がこのサッカーという球蹴りゲームを覚えたいと希望する場合、南米行政局アルゼンチンチンの都市であるブエノスアイレスに、しばらく留学してもらう方がよいかも知れません…わかりますね?」

「ふむ…フランシスカ局長…アウグスティーナ…フアナ家の当主には、私から連絡しました。貴家次男フアレスには球蹴り競技の素質あり。ついては球蹴りの本場である南米ブエノスアイレスへ、半年程度の留学を勧めたいと」

「ほう…陛下、フアナの親父はなんと」

「是非もなし。息子が王家の推奨する何かに選ばれるのはまこと栄誉の極み。そこに息子がおるならば是非話を受けよと伝えて欲しいと申しておりますわね」

つまり、イザベル陛下は陛下で、フアレスの父親に連絡して話を進めてしまった模様。

「では、ブエノスアイレス聖院学院初等体育科への入学手続き、私の方で進めさせますがよろしいでしょうか」

「ええ、お願いいたしますわ局長…で、フアレス。そなたにはたった今、断らぬ方がよい話を改めていたしますが、このフランシスカ局長が面倒を見ておられる南米は有全珍あるぜんちんのブエノスアイレスなる都で、球蹴りの教練をしております。その学校への寄宿、あなたさえ良ければ、わたくしの名前で推薦状を出させて頂きましょう。ただ…フアレス、あなた、家の女中にお手付きしたかどで、色々と悶着を起こしておりましたわね」

え、なぜそれをという顔になるフアレス少年。

「わたくしも、他の女たち同様、隠しごとができぬ身体になっておりますわよ…ま、その件について深くは申しません。そしてわたくしの言いたいことは一つ。ワイゼラ。あなたをただいまより聖院学院神学部マドリード・アルムデナ修道院分校特待生として迎え入れますが、そのこころは、同様に神学部に入校させた上でブエノスアイレスに留学転校させるフアレスの寄宿生活を補助して欲しいからですわ。つまり、フアレスの侍女として、アルゼンチンチンに同行して欲しいのです。よろしいかしら?」

で、フアレスの身体の激変と、いけめん化に、一瞬で態度を変えて転んでいたワイゼラが、この話を断るわけがありません。

「フアレス…アルムデナにも私が連絡して入校手続きの連絡、あなたのお家に回せと伝えました。そして、南米に連れていく侍女候補はあなたが見繕ったとしておきましょう…暗黒大陸行政局には、わたくしからアーペディオーネ局長に話をいたしましたから、ワイゼラ、あなたはただいまよりフアレスの体育留学の期間中、南欧支部女官として赴任してもらいますわ」

つまり、転籍の話もつけてしまわれたと。

なんと、話が早いことか。

これがイザベル陛下が恐れられ、また南欧支部長である理由でしょう。

とにかく、関係者への根回しや連絡が早いのです…いえ、痴女皇国の幹部女官なら程度の差こそあれ、話が早くないと務まりませんから、ある程度は私もやりますし、もっと話が早い見本のようなジーナ閣下がそこにおられるではありませんか。

例のナターリアの時なんて、まさに関係者に根回しする手際の良さが壮絶だった事案の典型例でしたから…。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/291/

「ま、今後は英国同様、貴族こそ身体を鍛えておけという話になるかも知れませんわね…」

ちなみにイザベル陛下、乗馬や剣術だの水泳だの、それなりのことに手は出しておられる様子。

「ベラ子陛下のいじめに耐え抜く体力を必要としましたからね…」

「あたしはたまにいじりに行ってただけですよ!冤罪です!」

「ベラ子。お前のいじりは虐待レベルじゃ…まぁともかく、これで諸々の話はある程度は解決したんちゃうんかいな。あとはイザベルさんのおごりでパエリアとか」

「うちの宮殿で出せますわよ…」

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とまぁ、そんなこんながありました翌日。

クランクアップも間近ということで、重要なシーンの撮影に入ります。

これ、モブの1人として私も出るんですよ…。

で、どんなシーンか。

アルムデナ大聖堂と、オリエンテ宮殿の間の広場に、整列する赤いフラメンコドレスの集団。

そして楽隊の前に立つ、女性歌手カンタオーラ役の二人。

(なんでうちが…)

(あたしもスペイン語で歌えとかなんなんですか一体)

で、一際大きな花飾りをつけた帽子のイザベル陛下の合図と共に、楽曲と歌が始まり、一団は踊り出します。

(あたくしまでもがなぜに…)

(体はフランシスカさんと同調してますさかいに楽でっしゃろ…)

(でなきゃ全員がついていけないでしょ…)

(雅美さん、なんで私までもが…)

(たのちゃん、これ覚えたら痩せられるわよ…)

(痴女種身体なのに気を抜くとすぐデブるたのきちこそ、サッカーで鍛えるべき…)

(じゃかあしぃ…ベラちゃんは歌ってるだけだから楽よねっ)

(フラメンコのカンタオーラ、オペラ同様に声量がいるのよっ)

ええ、痴女皇国本宮の幹部までもが、駆り出されております。

そして、イザベル陛下の動きを私が補正しつつ、アルト閣下とダリア統括にも補助してもらいまして、皆の身体を黒薔薇能力で制御する役目が、私。

見た目は一糸乱れぬフラメンコの踊りの一団ですが、中には田野瀬部長のようなど素人も混ぜられているのです、拷問のごとく。

(乳上は自分でも踊れるから制御いらんでしょ…)

(皆に合わせる必要がありますからね…)

(うう、タノキチさんほどじゃないけど私も最近は体あまり動かしてないから…)

(クレーニャはきたえるのです…)

(ひいいいいいいい)

まぁともかく、磨き抜かれた大理石他のモザイクの床で、カツコツと響く靴音、そして音楽と歌。

で、ここで、フィナーレの際に劇的な演出が入ります。

イザベル陛下、被っておられたフラメンコ帽を空中に投げ上げます。

その時、花飾りを外して、これも空中に。

で、同時に動いたのがフラメンシア王女殿下と、アウグスティーナ閣下。

王女殿下も、被っていた帽子を空中に投げると、イザベル陛下の帽子と交換する形で、頭に被られます。

そしてイザベル陛下は、王女殿下の被っていた少し小さめの帽子を受け止めて、着帽。

更に、ゆっくりと落ちてきた花飾りはアウグスティーナ閣下が受け止めて、自身の帽子に装着。

そして、この3人が脱帽して、それぞれの帽子を高く掲げて決めポーズをなさったのです。

この演技に、周囲からは万雷の拍手。

で、曲目が変わり、タンゴのそれになります。

そして舞踊者は少し減りますが、代わりに男性陣が登場。

ええ、配偶者だの連れ合いだのがいる必要があるのです。

んで、今度は歌手役、私に交代。

聖父様と、とっても嫌そうな顔のチェーザレ教皇猊下と、踊り手を交代しながらメインで踊るのがジーナ閣下とベラ子陛下の役目だそうです。

(なんで僕がタンゴをおおおおおお)

(聖父様、私も特訓させられましてね…)

ですが、いけめんの猊下です。

知らん者が見たら、組み合わせがジーナ閣下だろうがベラ子陛下だろうが、似合ってるとしか申せない状態。

(ネルソン提督が見れば、嫉妬で怒りそうですな…)

(せっかく未亡人になったエマさんとくっつけたったのに、これ以上何か要求したら怒る、うちは怒る…)

で、フェリペ王子と踊るイザベル陛下や、息子さんたちと踊るシェヘラザード様や乳上。

そして、さすがに歌うだけでは寂しいので、歌いつつも踊るという荒技をこなしている私ですが、相手は…ふははははは、ディアネへの嫌がらせでビエルネを呼んでもらいました。

(汚い流石お義母様きたない)

ですが、映画ではここのシーンに象徴的なフレームとカット割が入るはずなのです。

そう、イプルディアとジョルジュ…バタイユ男爵が、複雑そうな顔を浮かべて見ている先には、ヴィータとホセの二人が踊る様があったのです。

劇中では、明確に語られませんが、ヴィータとホセ、それぞれを寝取ることを諦めてはいない表情で撮られたはず。

(ううう、この悪役演出が嫌…)

(いやいやイプルディア、僕だって、せめてヴィータの尻を少しだけ、ひと突きだけでも)

(義父様、それは打ち上げの後で)

-----------------------------------

で、この映画、完成したパイロットフィルムの段階で、私が視聴する機会に恵まれました。

公開タイトルは「タンゴ・アルヘンティーナ」となるそうです。

ですが、封切り前に、試写会仕様のカット版を拝見できた私から、この映画のラストを少しだけ、ネタバレでお教えしましょう。

場所は変わって、ブエノスアイレス港。

船上の人となるフアレスと、その横に侍女姿で立つのは、ワイゼラ。

しかし、フアレスの体は引き締まり、更には浅黒く日焼けして精悍な印象を与えるまでに変貌しております。

そのフアレスと、ワイゼラの二人を見送る人物が、岸壁に二人。

ホセと、そしてヴィータです。

で、岸壁のホセから、船上のフアレスに、餞別だとばかりに投げられるサッカーボール。

そのボールを見事受け止め、高く掲げてホセに応じるフアレスの動作と同時に汽笛が鳴り、船は岸壁を離れるのです。

で、フアレスとホセがなぜ、こうして見送られる仲になっているのかの説明、一切入りません。

この港がブエノスアイレスだという説明も、波止場の貨物の荷札や、乗船タラップにかけられた対象の船を示す看板に書かれた文字だけなのです…。

St.Isabel Ⅱ. Buenos Aires - Cádiz

そして、出航する船が、古びた外観のくるまの後ろに座る二人の後方の窓に映し出されます。

そのカメラがどんどんと引いていき、そのくるまがシトロエン2CVで、聖母教会の尼僧がハンドルを握っていること…更に、麦畑の中を走るくるまを引きアングルで空撮しているかのような光景から一転して、小さな聖母教会の前に駐車するシトロエンを映し出します。

その教会前の看板には、不妊聖母教会の文字が。

「フアレス選手のお見送り、お疲れ様でした…ヴィータ様、ホセ様…」

なんと、ホセとヴィータが、修道服に変わって、司祭や助祭からちんぽを咥えられている聖堂内陣が映るのです。

そして、司祭の発言から、どうやらフアレスがサッカーの選手か何かに選ばれ、そして名誉の帰国をするらしいことが想像できますね。

そして、ホセです。

ホセの修道服、なんと偽女種用のそれ。

そして、助祭の奉仕によって、ホセはなんと偽女種に変わるのですっ。

この二人は、一体どうなったのでしょうか。

そこでカメラは、聖堂内にかけられたいくつかの写真や絵画を、奉仕されているヴィータとホセの横顔の向こうに写します。

そこには、サッカーボールを持ってユニホーム姿になったホセと、フラメンコドレス姿のヴィータや、二人のタンゴドレス姿など、その後のヴィータとホセの身に起きた出来事を暗示するような光景が映っているのです。

そして、ユニホーム姿のホセの上半身の写真には、「Diácono José durante la selección de jugadores de la selección argentina(アルゼンチン代表選手選抜時のホセ助祭)」という副題が下に添えられています。

では、ヴィータの肖像画…フラメンコドレス姿のそれの意味するところは。
「Obispo Vita participando en el Campeonato de Baile Copa Reina Isabel(イザベル女王杯・舞踊選手権出場時のヴィータ司教)」

つまり、この二人は相応に、互いの得意分野で名を遂げた後、ホセの故郷である不妊の地の聖母教会の長と、その補佐として今は過ごしていることが、無言のうちに示されるのです。

では、あとはごゆっくりと告げて、祭壇を後にする司祭と助祭。

そして、二人の退室を待ちきれずにヴィータにのしかかり、激しく動き始める偽女種状態のホセの尻が映されます。

姦淫台が揺れ軋む物音、そして激しさを増す二人の喘ぎ声に乗せて、流されるタンゴ・アルゼンティーノという曲。

二人の熱烈な姦淫を写したカメラはやがて引いていき、ゆっくりと閉まる教会の扉と、その上に灯る聖態灯の赤い光…そして教会の前景を写したあとで、更に空中に舞い上がるように後退していきます。

そして、画面は暗転してエンディングロールとなり…スタッフキャストの文字列を流すのです…。

ええ、誰がどうなったのか、語るのは野暮というもの。

そして、元・担当上司として、そして踊りや球技の師匠として、申し添えておきましょう。

『ホセと、ヴィータ…それとフアレスとワイゼラの未来に、光が当たることを願って』

『フランシスカ・アデライデ・フアナ・グアダルーペ』
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