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過去と未来の間の蜜月
♪その後の私達
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マフィンを食すことよりも早く仲直りをしてしまった私達だったけれど、その後、私はきちんとレイディックと話をすることを選んだ。
これまでの叔母との関係。そしてジャンとの婚約についての経緯。そして、今の私の生活についても。
レイディックは時折、言葉に詰まった私を促すことはあったけれど、それ以外は静かに耳を傾けてくれた。
そして全てを話し終えたあと、話してくれてありがとうと呟いて、優しく私を抱きしめてくれた。次いで、温かい腕の中で何度も耳にした、大丈夫という言葉が再び繰り返される。
今までは、どうしても戸惑う気持ちからその言葉を素直に受け入れることができなかった。
でも、包み隠すことなく話し終えた私にとって、レイディックのその言葉は、心の不安や懸念といった負の感情を綺麗に消してくれる、まるで魔法のようなものだった。
そして私は、レイディックに全てを預けることにした。身も心も、そして未来も。
ただ、私の話を聞いても、レイディックは自分の過去を語ることはなかったし、フード男のことも自分だとは言ってくれなかった。それが少し寂しかった。
けれど、いつか話してくれる。そう信じているし、それは多分とか、きっととか曖昧なものではなく、確信が持てるものだった。
「アスティアの髪はルベーグ先生譲りなんだよね」
ベッドに組み敷かれ、甘い愛撫を受けている最中、レイディックは不意にそんなことを問うてきた。
「………っん、あっ…………え?そうよ」
胸の先端は痛い程尖り、秘部はこれ以上ないほど潤っている私は、戸惑いながらも、彼の問いに答えることにする。
そうすれば、レイディックは私の髪を一房すくい持ち上げると、そっと口付けをする。
「とっても綺麗だ」
「……………んっ」
髪には感覚がないはずなのに、そうされると、きゅんと身体の奥が更に疼いてしまう。
彼に全てを預けると決めた日から、毎夜毎夜、私はレイディックに激しく抱かれている。その繋がり方は、一つではなく様々な形で。
今だって私はベッドに組み敷かれていると言いながらも、ナイトドレスを着たままだ。ただそれは、繊細なレースで作られていて、身体の全てが透けて見えてしまうもの。
しかもそれは前開きとなっていて、胸の辺りのリボンを解けばあっという間に裸になってしまう、性交時の為に作られたものを纏っているのだ。
そんなものを誰が用意したかといえば…………今、私に熱い愛撫を与えている彼しかいない。
そして、それを恥ずかしいと言いながらも拒むことができない私は、本当に淫らな女になってしまったとつくづく感じてしまう。
でも、レイディックの手によって淫らに開花してしまったとも言えるし、彼じゃなければ、こんなふうにはなれなかった。
「ねえ、アスティア。お母さんのご両親に会いたいって思ったことはある?………アスティア、すごい締め付けてる。ここ、良いんだね」
私の秘部に指を入れ、それを抜き差ししながらレイディックはそんなことを聞いてきた。
「…………んっ、あっ……ないわ、一度も」
「嫌いなの?」
「そうじゃないけど…………んぁ、あんっ…………あぁ」
淡々と問いを重ねるレイディックとは真逆に、私はあまりの気持ちよさに。思考が散ってしまいちゃんと答えることができない。
そんな私を見て、レイディックは艶やかに微笑む。
ああ、これはもしかして夜の戯れの一つなのだろうか。そんなことすら考えてしまう。
でも、焦らされ続けるのは好きではない。早く早くと身体が疼いてしまう。
「い、今更よ、今更…………んっ、あっ」
この話を終わりにしたくて、私はちょっとだけつっけどんな言い方をしてしまった。
レイデリックの眉が僅かに上がる。気を悪くしてしまったのだろうか。
「だって、今はレイがいるから。だから家族はこれから一緒に作りましょう」
「そっか。うん。そうだね」
不安に駆られた私が慌てて付け加えれば、レイデリックは嬉しそうに何度も頷いてくれた。
けれどその瞳は、怪しげに艶めいていて、無邪気さとは掛け離れたもの。
こくりと私が喉を鳴らした瞬間、その輝きを更に深めた彼は、私の秘部から指を抜き取ると、そそり立つ自分のそれを充てがった。
「アスティア、大好き。あとね、僕も子供は大好きだよ。僕達の子供なら、尚更ね」
入り口をくちゅりくちゅりと焦らすように擦りつける。そして───。
「もちろん、それまでのこれも、ね?」
そう言った途端、レイディックは私の中に、彼自身の熱いものを一気に突き入れた。
「ああっ、んっ…………あん、あっ」
焦らされていた私は、もっともっとと甘い声を上げ、彼の肩に手を回す。
「おねだりする、アスティアは可愛いね。ああ、僕もとっても気持ち良いよ」
私と同じように甘い声を吐いた彼は、私の腰を掴み激しく律動を繰り返した。
「あああっ………んっ、レイ………すごい。それ……あっ、んっ」
待ちわびたそれに歓喜の声を上げながら、快楽に溺れる私は、この会話が後々の自分の人生に大きく影響を与えることなど───知る由もなかった。
これまでの叔母との関係。そしてジャンとの婚約についての経緯。そして、今の私の生活についても。
レイディックは時折、言葉に詰まった私を促すことはあったけれど、それ以外は静かに耳を傾けてくれた。
そして全てを話し終えたあと、話してくれてありがとうと呟いて、優しく私を抱きしめてくれた。次いで、温かい腕の中で何度も耳にした、大丈夫という言葉が再び繰り返される。
今までは、どうしても戸惑う気持ちからその言葉を素直に受け入れることができなかった。
でも、包み隠すことなく話し終えた私にとって、レイディックのその言葉は、心の不安や懸念といった負の感情を綺麗に消してくれる、まるで魔法のようなものだった。
そして私は、レイディックに全てを預けることにした。身も心も、そして未来も。
ただ、私の話を聞いても、レイディックは自分の過去を語ることはなかったし、フード男のことも自分だとは言ってくれなかった。それが少し寂しかった。
けれど、いつか話してくれる。そう信じているし、それは多分とか、きっととか曖昧なものではなく、確信が持てるものだった。
「アスティアの髪はルベーグ先生譲りなんだよね」
ベッドに組み敷かれ、甘い愛撫を受けている最中、レイディックは不意にそんなことを問うてきた。
「………っん、あっ…………え?そうよ」
胸の先端は痛い程尖り、秘部はこれ以上ないほど潤っている私は、戸惑いながらも、彼の問いに答えることにする。
そうすれば、レイディックは私の髪を一房すくい持ち上げると、そっと口付けをする。
「とっても綺麗だ」
「……………んっ」
髪には感覚がないはずなのに、そうされると、きゅんと身体の奥が更に疼いてしまう。
彼に全てを預けると決めた日から、毎夜毎夜、私はレイディックに激しく抱かれている。その繋がり方は、一つではなく様々な形で。
今だって私はベッドに組み敷かれていると言いながらも、ナイトドレスを着たままだ。ただそれは、繊細なレースで作られていて、身体の全てが透けて見えてしまうもの。
しかもそれは前開きとなっていて、胸の辺りのリボンを解けばあっという間に裸になってしまう、性交時の為に作られたものを纏っているのだ。
そんなものを誰が用意したかといえば…………今、私に熱い愛撫を与えている彼しかいない。
そして、それを恥ずかしいと言いながらも拒むことができない私は、本当に淫らな女になってしまったとつくづく感じてしまう。
でも、レイディックの手によって淫らに開花してしまったとも言えるし、彼じゃなければ、こんなふうにはなれなかった。
「ねえ、アスティア。お母さんのご両親に会いたいって思ったことはある?………アスティア、すごい締め付けてる。ここ、良いんだね」
私の秘部に指を入れ、それを抜き差ししながらレイディックはそんなことを聞いてきた。
「…………んっ、あっ……ないわ、一度も」
「嫌いなの?」
「そうじゃないけど…………んぁ、あんっ…………あぁ」
淡々と問いを重ねるレイディックとは真逆に、私はあまりの気持ちよさに。思考が散ってしまいちゃんと答えることができない。
そんな私を見て、レイディックは艶やかに微笑む。
ああ、これはもしかして夜の戯れの一つなのだろうか。そんなことすら考えてしまう。
でも、焦らされ続けるのは好きではない。早く早くと身体が疼いてしまう。
「い、今更よ、今更…………んっ、あっ」
この話を終わりにしたくて、私はちょっとだけつっけどんな言い方をしてしまった。
レイデリックの眉が僅かに上がる。気を悪くしてしまったのだろうか。
「だって、今はレイがいるから。だから家族はこれから一緒に作りましょう」
「そっか。うん。そうだね」
不安に駆られた私が慌てて付け加えれば、レイデリックは嬉しそうに何度も頷いてくれた。
けれどその瞳は、怪しげに艶めいていて、無邪気さとは掛け離れたもの。
こくりと私が喉を鳴らした瞬間、その輝きを更に深めた彼は、私の秘部から指を抜き取ると、そそり立つ自分のそれを充てがった。
「アスティア、大好き。あとね、僕も子供は大好きだよ。僕達の子供なら、尚更ね」
入り口をくちゅりくちゅりと焦らすように擦りつける。そして───。
「もちろん、それまでのこれも、ね?」
そう言った途端、レイディックは私の中に、彼自身の熱いものを一気に突き入れた。
「ああっ、んっ…………あん、あっ」
焦らされていた私は、もっともっとと甘い声を上げ、彼の肩に手を回す。
「おねだりする、アスティアは可愛いね。ああ、僕もとっても気持ち良いよ」
私と同じように甘い声を吐いた彼は、私の腰を掴み激しく律動を繰り返した。
「あああっ………んっ、レイ………すごい。それ……あっ、んっ」
待ちわびたそれに歓喜の声を上げながら、快楽に溺れる私は、この会話が後々の自分の人生に大きく影響を与えることなど───知る由もなかった。
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