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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
時空の監視者の仕事と彼らの想い①
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ルークはしばらく袖口を指先でいじっていたけれど、意を決したように一気に袖をまくり上げた。
「時空の監視者は産まれた時から、その職に就くことを定められているんだ」
そう言ってルークは剥き出しになった腕を私に向けた。
その太い腕には片翼のような紋章が刻まれている。タトゥーのようでもあるけれど、そんな人工的なものではなく、薄紅色一色で描かれたそれは、まるで皮膚から浮き出ているように見えた。
「これ……あの人にもあるんですか?」
「ああ、あるよ。あれ?見たことない?」
袖を元に戻しながら、ルークは不思議そうに首を傾げた。ついでになんで?と追及してくる。
「彼は私を抱くとき、服を脱いだりしませんから」
横を向いて吐き捨てるようにそう言えば、ルークは【あー……】っと片手で顔を覆た。
「何か……その、ごめんね」
指の隙間からちらりと私を伺い見るルークに、私は溜息という返事をすることにした。
それからしばらく間のあと、ルークは仕切り直しにとコホンと咳払いをして再び口を開いた。
「ええっと、時空の監視者の話の続きだけどね、僕達の仕事は突然現れる君のような異世界の人たちを保護するのが任務なんだ」
「保護?」
語尾を強めた私に、ルークは苦笑を浮かべた。
「ま、君にとったら監禁としか思えない、か」
「監禁以外、思えません」
今度はぴしゃりと言い切った私に、ルークはまぁまぁと宥めるように両手を肩に置く素振りを見せた。これでは何だか一方的に私が当たり散らしているようだ。
あからさまにムッとルークを睨みつければ、彼は軽く笑い声を上げて口を開いた。
「ははっ。まぁ、アレだね。ちまちま話すより、はっきり言った方が良いね」
「………そう願います」
「えっと、君が監禁と思っているのは、間違い。この世界に君の身体は馴染んでいない。だからむやみに外に出れば、あの日のように呼吸が止まるし、すぐに死んでしまう。ついでに言えば、時空の監視者には特別な力がある。君のような異世界の人間の命を繋ぐ力だ」
ついさっき断片的に聞いたことを、きちんと言葉にして説明を受ければ、素直に受け入れることができる………訳などなく、突然、奇怪なものを見せつけられたように茫然としてしまう。
驚いて表情を失った私に、ルークは更に説明を続けた。
「簡単に言えば、時空の監視者に抱かれているから君はこうして生きていられる。監視者の命を奪ってね」
ルークの言葉に、ぞわりと、二の腕に鳥肌が立った。
死にたいと願っている私なのに、知らず知らずのうちに、憎いあの人の命を奪っていた。
その現実に、みぞおちを打たれたように声も立てられない。足元まで、ぐらぐらと揺れているような感じがする。
何かにしがみついていないと均等を失いそうで、テーブルの端を掴んだ私に、ルークはちょっと意地悪な笑みを浮かべた。
「ごめん、嫌な言い方をして。命を削るっていう言い方をしたけれど、寿命が縮む訳じゃない。今、君が見た通り、ちょっと疲れるだけだよ」
ルークの言葉を文字通り受け止めて良いのだろうか。それと、説明を望んだ私だけれど、もう既に沢山の疑問が産まれてしまっている。
少し頭の中を整理しないと、これ以上の説明は受け付けることができそうにない。
「あの……今更ですが、質問しても良いですか?」
「ああ、一つと言わず、二つでも何個でもどうぞ」
掌を私に向けて、ルークは穏やかな笑みを浮かべ促してくれる。それに甘え私は、胸に浮かんだ疑問をそのままぶつけてみた。
「どうして、花畑にいるだけで、異世界の人間ってわかるんですか?」
あっさりルークは抱くとか力を分け与えるとか言っているけれど、うっかり同じ世界の人にそれをやってしまったら大問題だ。いや、同じ世界でなくても大大問題だけれど。
産まれながら、ご丁寧にタトゥーを彫っているぐらいなのだから、なにか特別な見分ける力でもあるのだろうか。
「うん、そりゃまぁ、あそこは一応、一般人は立入禁止だし、そんなところで奇妙な格好をして苦しんでいたら十中八九、異世界の人間と断定して間違いないよ」
「はぁ」
「それに、君達は匂いが違うから、すぐにわかるよ」
………臭いと言われているのだろうか。
私はこの世界では湯船に使ったことはない。ただ毎日、タライのお湯で体も髪も拭いてはいる。
でも、やっぱりさっぱり感はあまり感じられないので、気付かないうちに、不快な匂いを発しているのだろうか。
少々行儀は悪いけれど、袖を鼻先に近付けてクンクンと匂いを嗅いでみたら、ルークは何故かぷっと吹き出した。
「臭くないよ。っていうか、リンも同じことしてたな」
下の句のリンさんの事は、聞かなかったことにして、上の句のルークの言葉だけを受け止めることにする。とにかく不快な匂いを発してなければ、今はそれで良い。
ほっと胸を撫で下ろしたけれど、ルークの次の言葉は耳を疑うものだった。
「君たちは、甘い蜜を凝縮したような香りがするんだ」
「は?」
間抜けな返事をしても、ルークは可笑しそうにくすくすと笑っている。でも、もう少しきちんと説明をして欲しい。
「香水みたいな香りなんですか?」
ルークに問い掛けながら、ふと思い出す。そういえばバルドゥールは、やたらと甘いを連呼していたことを。
それは、卑猥な言葉を掛けて私をいたぶる為だったと思っていたけれど、実際に味覚として甘さを感じていたのだろうか。
軽い気持ちで問うたつもりだったけれど、ルークは難題を突き付けられたかのように、腕を組み渋面を作っている。
「ううーん。香水?いいや、違うなぁ。説明するのがちょっと難しいけれど、そうだなぁ……熟した果実と、花の香りを混ぜたような感じ。……っていうのが、一番近いかな。でも、微妙に違うんだけれど……何ていうか、身体から発する香りも甘いんだけれど、実際に口付けすれば、甘さを感じられるんだ。もちろん抱いているときも、ね。でも、それは砂糖の甘さとは違って………うーん、ごめん。ちょっとこれは、この説明が限界」
申し訳なさそうに眉を下げるルークに、この説明がどんどん卑猥なものになりそうな予感がして、もう充分ですと、両手を前に振って、この説明を終わりにしてもらう。
でも、質問はまだある。
「ルークさんはリンさんに、その……キ、キスをして、力を分けてあげていましたよね?」
「どうして君は口付けではなく、抱かれているか?って聞きたいんだよね?」
質問の本題には入ってないけれど、ルークは既に私が何が聞きたいかを察してくれていたようで、言いにくい質問をさらりと引き継いでくれた。
「うん、僕だってずっとリンに口づけで済ましている訳じゃないけれど、君のように定期的に抱く必要はないんだ。.........えっと.........それが一番言いずらいんだけど……」
ポリポリと頬を掻きながら、私からついーっと視線を逸らす。そして、ちらりと私を見つめてこう言った。
「君、ものすごくこの世界に合わない体質みたいで、口付けぐらいじゃすぐに死んじゃうんだ」
「……………………」
「絶句してるねー。一応言っておくけど、適当に言ってるわけじゃないよ。さっきの匂いの補足にもなるけれど、君たちの甘い香りって命の香りでもあるんだ。だから、香りがしなくなっちゃえば、死んでいるってこと。花畑で君を見つけた時、君からは殆ど香りがしなかった。で、バルドゥールが口付けしても、全然、香りが強くならなかった。だからあの場で君を抱いたんだ」
「………救命行為だったって言いたいんですか?」
「うん。それだけは、はっきり言わせてもらうよ」
「……………」
再び絶句した私は、頭の隅で、神様はどうあっても、自ら命を絶とうとした私には優しくする気はないらしいと、ぼんやり考える。
何ていうか、長い長い迷路を進んでいたのに、ものすごい勢いで出発点に連れ戻された気分だった。ちなみに、この迷路の先のゴールには自由というものが待っているという前提だった。
顔色を失くした私に、ルークは同情の眼差しを送りつけてくる。
ふざけるな、同情など誰がされたいものか。勢いに任せて栗色の髪に、お茶をぶっかけてやりたい衝動をなんとか堪えて、口を開いた。
「合わないなら、無理に合わせなくて良いのに……。いっそ見殺しにしてくれた方がマシです」
そう言い切った瞬間、バンッと轟然たる音が耳を劈いた。一拍置いて、ルークが力任せにテーブルを叩きつけた音だと気付く。
「馬鹿なこと言わないでくれる?」
つい今まで温厚だったルークが一変して、目じりを吊り上げ、厳しい表情を浮かべていた。
そこに狂気の色は見えない。純粋に私の発言に怒りを覚えたようだった。
「時空の監視者は産まれた時から、その職に就くことを定められているんだ」
そう言ってルークは剥き出しになった腕を私に向けた。
その太い腕には片翼のような紋章が刻まれている。タトゥーのようでもあるけれど、そんな人工的なものではなく、薄紅色一色で描かれたそれは、まるで皮膚から浮き出ているように見えた。
「これ……あの人にもあるんですか?」
「ああ、あるよ。あれ?見たことない?」
袖を元に戻しながら、ルークは不思議そうに首を傾げた。ついでになんで?と追及してくる。
「彼は私を抱くとき、服を脱いだりしませんから」
横を向いて吐き捨てるようにそう言えば、ルークは【あー……】っと片手で顔を覆た。
「何か……その、ごめんね」
指の隙間からちらりと私を伺い見るルークに、私は溜息という返事をすることにした。
それからしばらく間のあと、ルークは仕切り直しにとコホンと咳払いをして再び口を開いた。
「ええっと、時空の監視者の話の続きだけどね、僕達の仕事は突然現れる君のような異世界の人たちを保護するのが任務なんだ」
「保護?」
語尾を強めた私に、ルークは苦笑を浮かべた。
「ま、君にとったら監禁としか思えない、か」
「監禁以外、思えません」
今度はぴしゃりと言い切った私に、ルークはまぁまぁと宥めるように両手を肩に置く素振りを見せた。これでは何だか一方的に私が当たり散らしているようだ。
あからさまにムッとルークを睨みつければ、彼は軽く笑い声を上げて口を開いた。
「ははっ。まぁ、アレだね。ちまちま話すより、はっきり言った方が良いね」
「………そう願います」
「えっと、君が監禁と思っているのは、間違い。この世界に君の身体は馴染んでいない。だからむやみに外に出れば、あの日のように呼吸が止まるし、すぐに死んでしまう。ついでに言えば、時空の監視者には特別な力がある。君のような異世界の人間の命を繋ぐ力だ」
ついさっき断片的に聞いたことを、きちんと言葉にして説明を受ければ、素直に受け入れることができる………訳などなく、突然、奇怪なものを見せつけられたように茫然としてしまう。
驚いて表情を失った私に、ルークは更に説明を続けた。
「簡単に言えば、時空の監視者に抱かれているから君はこうして生きていられる。監視者の命を奪ってね」
ルークの言葉に、ぞわりと、二の腕に鳥肌が立った。
死にたいと願っている私なのに、知らず知らずのうちに、憎いあの人の命を奪っていた。
その現実に、みぞおちを打たれたように声も立てられない。足元まで、ぐらぐらと揺れているような感じがする。
何かにしがみついていないと均等を失いそうで、テーブルの端を掴んだ私に、ルークはちょっと意地悪な笑みを浮かべた。
「ごめん、嫌な言い方をして。命を削るっていう言い方をしたけれど、寿命が縮む訳じゃない。今、君が見た通り、ちょっと疲れるだけだよ」
ルークの言葉を文字通り受け止めて良いのだろうか。それと、説明を望んだ私だけれど、もう既に沢山の疑問が産まれてしまっている。
少し頭の中を整理しないと、これ以上の説明は受け付けることができそうにない。
「あの……今更ですが、質問しても良いですか?」
「ああ、一つと言わず、二つでも何個でもどうぞ」
掌を私に向けて、ルークは穏やかな笑みを浮かべ促してくれる。それに甘え私は、胸に浮かんだ疑問をそのままぶつけてみた。
「どうして、花畑にいるだけで、異世界の人間ってわかるんですか?」
あっさりルークは抱くとか力を分け与えるとか言っているけれど、うっかり同じ世界の人にそれをやってしまったら大問題だ。いや、同じ世界でなくても大大問題だけれど。
産まれながら、ご丁寧にタトゥーを彫っているぐらいなのだから、なにか特別な見分ける力でもあるのだろうか。
「うん、そりゃまぁ、あそこは一応、一般人は立入禁止だし、そんなところで奇妙な格好をして苦しんでいたら十中八九、異世界の人間と断定して間違いないよ」
「はぁ」
「それに、君達は匂いが違うから、すぐにわかるよ」
………臭いと言われているのだろうか。
私はこの世界では湯船に使ったことはない。ただ毎日、タライのお湯で体も髪も拭いてはいる。
でも、やっぱりさっぱり感はあまり感じられないので、気付かないうちに、不快な匂いを発しているのだろうか。
少々行儀は悪いけれど、袖を鼻先に近付けてクンクンと匂いを嗅いでみたら、ルークは何故かぷっと吹き出した。
「臭くないよ。っていうか、リンも同じことしてたな」
下の句のリンさんの事は、聞かなかったことにして、上の句のルークの言葉だけを受け止めることにする。とにかく不快な匂いを発してなければ、今はそれで良い。
ほっと胸を撫で下ろしたけれど、ルークの次の言葉は耳を疑うものだった。
「君たちは、甘い蜜を凝縮したような香りがするんだ」
「は?」
間抜けな返事をしても、ルークは可笑しそうにくすくすと笑っている。でも、もう少しきちんと説明をして欲しい。
「香水みたいな香りなんですか?」
ルークに問い掛けながら、ふと思い出す。そういえばバルドゥールは、やたらと甘いを連呼していたことを。
それは、卑猥な言葉を掛けて私をいたぶる為だったと思っていたけれど、実際に味覚として甘さを感じていたのだろうか。
軽い気持ちで問うたつもりだったけれど、ルークは難題を突き付けられたかのように、腕を組み渋面を作っている。
「ううーん。香水?いいや、違うなぁ。説明するのがちょっと難しいけれど、そうだなぁ……熟した果実と、花の香りを混ぜたような感じ。……っていうのが、一番近いかな。でも、微妙に違うんだけれど……何ていうか、身体から発する香りも甘いんだけれど、実際に口付けすれば、甘さを感じられるんだ。もちろん抱いているときも、ね。でも、それは砂糖の甘さとは違って………うーん、ごめん。ちょっとこれは、この説明が限界」
申し訳なさそうに眉を下げるルークに、この説明がどんどん卑猥なものになりそうな予感がして、もう充分ですと、両手を前に振って、この説明を終わりにしてもらう。
でも、質問はまだある。
「ルークさんはリンさんに、その……キ、キスをして、力を分けてあげていましたよね?」
「どうして君は口付けではなく、抱かれているか?って聞きたいんだよね?」
質問の本題には入ってないけれど、ルークは既に私が何が聞きたいかを察してくれていたようで、言いにくい質問をさらりと引き継いでくれた。
「うん、僕だってずっとリンに口づけで済ましている訳じゃないけれど、君のように定期的に抱く必要はないんだ。.........えっと.........それが一番言いずらいんだけど……」
ポリポリと頬を掻きながら、私からついーっと視線を逸らす。そして、ちらりと私を見つめてこう言った。
「君、ものすごくこの世界に合わない体質みたいで、口付けぐらいじゃすぐに死んじゃうんだ」
「……………………」
「絶句してるねー。一応言っておくけど、適当に言ってるわけじゃないよ。さっきの匂いの補足にもなるけれど、君たちの甘い香りって命の香りでもあるんだ。だから、香りがしなくなっちゃえば、死んでいるってこと。花畑で君を見つけた時、君からは殆ど香りがしなかった。で、バルドゥールが口付けしても、全然、香りが強くならなかった。だからあの場で君を抱いたんだ」
「………救命行為だったって言いたいんですか?」
「うん。それだけは、はっきり言わせてもらうよ」
「……………」
再び絶句した私は、頭の隅で、神様はどうあっても、自ら命を絶とうとした私には優しくする気はないらしいと、ぼんやり考える。
何ていうか、長い長い迷路を進んでいたのに、ものすごい勢いで出発点に連れ戻された気分だった。ちなみに、この迷路の先のゴールには自由というものが待っているという前提だった。
顔色を失くした私に、ルークは同情の眼差しを送りつけてくる。
ふざけるな、同情など誰がされたいものか。勢いに任せて栗色の髪に、お茶をぶっかけてやりたい衝動をなんとか堪えて、口を開いた。
「合わないなら、無理に合わせなくて良いのに……。いっそ見殺しにしてくれた方がマシです」
そう言い切った瞬間、バンッと轟然たる音が耳を劈いた。一拍置いて、ルークが力任せにテーブルを叩きつけた音だと気付く。
「馬鹿なこと言わないでくれる?」
つい今まで温厚だったルークが一変して、目じりを吊り上げ、厳しい表情を浮かべていた。
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