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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
時空の監視者の仕事と彼らの想い③
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肩を落としたルークを見たくなくて私は顔を両手で覆いながら、問い掛けた。
「ねえ……どうして、あんな大事なことを一回しか言ってくれなかったんですか?」
私がこの世界で生きていくシステムを抜きにしたら、ここまで拗れた原因はこの説明不足にある。
ただ、知っていたらどうなるのか、それについてはズルいけれど、今は考えないでおく。
というか、今はタラレバを考えられる程の余裕なんてどこにもない。
「.........あくまで僕目線での言い訳だけど、聞いてくれる?」
伺うようなルークの口調に、私はそのままの体制で何とか首を縦に動かした。
「僕は何度も言葉を重ねて、リンを抱いた。まるで呪詛のように、何度も何度も口にした。そうしたらリンは、もう分かっている何度も言うなって泣き叫んだよ。………今にして思えば、それがリンが壊れた要因の一つになったと僕は思っている」
「………だから私には、何も言わなかったんですね」
確認するよう私が口を開けば、ルークのくぐもった声が聞こえてきた。多分、彼も私と同じように顔を覆い隠しているのだろう。
「………うん、そうなんだ」
指の隙間からちらりと覗けば、ルークはテーブルに突っ伏したまま答えていた。
予想より斜め上の行動だったけれど、取るに足らないこと。それより、私は言いたいことがある。
「極端すぎませんか?」
「…………だよね」
そう素直に頷くルークの一挙一動が勘に触って仕方がない。舌打ちをしたいのを何とか堪えて大きく深呼吸をする。
私は今、いつ爆発するかわからない焦々したものを抱えていて、心が集中できていない。だから、小さなことでも苛々してしまっている。
でも、どんな態度でいようともルークは私の質問にちゃんと答えてくれているのも事実。
それに私だって、ため息を付いたり顔を覆ったり、説明を遮ったり、向かう姿勢だけでいえばお互い様なのだ。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせる。感情的になっては駄目だ。今は私が知りたいこと、疑問に抱えていることを解決するのが先決だ。
罵倒するのも、詰るのも、全ての説明を聞いてからだ。.........と、思ったけれど、やっぱり我慢ができなかった。
「ねぇ、ルークさん、一度だって、好きでもない人間に抱かれないと生きていけない私達の気持ちを考えたことありますか?ただ単純にルークさん.........いえ、時空の監視者を困らせたくて、駄々っ子みたいに死にたいって言っている訳じゃないんです。.........私は、そうまでして生きていたくないんです」
そう胸の内をさらけ出せば、テーブルに突っ伏していたルークが、のろのろと顔をあげた。その表情は疲れきっていた。
私もかつてないほどの疲労感に襲われているから、きっとルークと同じ表情をしているだろう。取っ組み合いの喧嘩をした訳じゃないのに不思議だ。
それはきっと今までにない程、感情が高ぶっているからなのだろう。
心を動かすというのはとても疲れることなのだ。そんな当たり前のことを、まさかこんな異世界の牢獄のような一室で知るとは夢にも思わなかった。
そして私と同じように、激しい感情に揺さぶられている目の前のその人は、勝手に私のカップに注がれたお茶に口を付け、一気に飲み干した後、私の問いに答えてくれた。
「.........考えないようにしていた」
ルークの絞り出したその言葉も、うそ偽りない彼の真実なのだろう。
「一度でも考えたら、見殺しにしてきた人達のことをいやが応でも考えてしまう。僕達の........時空の監視者の存在意義さえ否定してしまいそうになる。実際、考え過ぎて、自殺した仲間だっていた。僕はそれが怖かった。リンが僕のことを憎んでいる現実から、目を逸らしたかった。ただ己の使命を全うしたかった」
そこで一旦言葉を区切ったあと、彼は肩の力をふっと抜いてこう言った。
「僕は.........必要とされたかった」
そう語るルークの表情には、何の邪気もない単純さがあるだけだった。
これがルークが胸の奥底に隠していた本音なのだろう。そして、初めて私は目の前の男性を一人の人間として認識した。
でも、こんな本音を聞かなければ良かったと、同時に後悔もした。
時空の監視者達が、異世界の女性の気持ちを無視して、自分の欲求を満たす為だけに求めているのなら、純粋に憎悪を念を持つことができた。
彼らと抱かれている時間が、力づくで抑え込まれ、無理矢理に組み敷かれ、ひたすら苦痛に耐えるものであれば、私はひたすら死を求めることができた。
時空の監視者の使命なんて知らなければ、よくこんなボロボロの私に欲情できるのかと侮蔑の視線を投げることができた。
【あのね、君がもう少し大人になって色んな人と出会えば、沢山の考え方があることを知るよ。そして、たくさんの出会いに触れて、君の視野を広げてごらん】
ああ、なぜ今、記憶から忘れ去られていた人物の言葉を思い出してしまうのだろう。
あれは……そう、思い出した。施設に居たお兄さん。私よりもっともっと酷い境遇の持ち主だったのに、そんなことを感じさせない程、凪いだ瞳の持ち主だった。
唐突に思い出したあの言葉は、いつ、どんな時に言われた言葉なのか思い出せないけれど、でも、今、あのお兄さんがこの状況を目にしていたら、何と言うだろうか。
でもあのお兄さんはここには居ない。そしてもう一生会うことは無い。だから私は自分で答えを見つけ出さないといけない。
「話してくれてありがとうございます。率直に言うならルークさん達がどんな主義、主張をしようがそれは、個人の考えだから否定はしません。でも、それはルークさん達の世界側の主張ということを忘れないで下さい。そしてそれを私に押し付けないでください」
この世界が民主制なのか君主制なのか知らない。けれど、知りたいことを教えるのと、考えを押し付けるのは違う。
「ルークさん、私はちゃんと考えたいし、考えた上で選びたいんです。そして少しのワガママが許されるのであれば、急かさないで欲しい。そして、熟考した上での選択を否定しないで欲しいです」
一言で言うなら、個として認めて欲しい。それだけだ。
挑むように私がそう言えば、ルークは自分の役目はようやく澄んだというほっとした顔つきになった。
「うん、そっか。あのね、こんな言い方しかできないけれど、僕だけは約束する。君の選択に口出しも妨害もしない。それから、わからないことがあれば、何でも答えるよ」
その言葉に信用できるかどうかは、数値にすれば微々たるもの。けれど、本音をさらけ出してくれた今は、前の時よりは遥かに信じられる。
そして自然とルークと視線がぶつかる。彼は澄んだ眼差しで、私の心を覗き込むように見つめていた。けれど、すぐに視線を逸らした。その先は、未だに歌い続けるリンさんがいた。
「………でも、聞いてくれる?あのね、リンも同じことを言ったんだ。僕たちがやってることって押し付けだって。そして時空の監視者達は皆、偽善者だって。………あのね、僕だってそう思うよ。僕のやっていることは一方的な気持ちの押し付けだし、君たちの心を無視して命を繋ぎ止める偽善者だ。でも、それって悪いこと?」
ずばり良いか悪いか問われれば、何て答えて良いのかわからない。というか、この問いこそ、私が一番知りたいことだった。
そして言葉が見付からず狼狽える私に、ルークはルークの為だけにある答えを私に伝えた。
「良いか悪いかなんて、同じことでも、人それぞれ違うよね。だから結局、善も悪も決められるのは自分だけなんだ。だから僕はね、これからもずっとずっと、リンを生かし続けるよ。僕の命が続く限り」
「……どうして?」
「愛しているから」
なんの躊躇もなくそう言ったルークに、私は全身に鳥肌が立つのを感じた。
彼の口から出てきたその言葉は、優しさと慈しみと幸福さを含んでいなければいけないもののはずなのに、それはとても醜く狂気を孕んだものだった。
目を見張った私に、ルークは更に言葉を重ねた。
「彼女を抱いたのは最初は責務から。でも、自分の行為で彼女を生かすことに喜びを覚えた。今は……彼女を失うことが何よりも怖い」
支配欲を愛情という美しい言葉にすり替えて、ルークは壊れたリンさんを囚えたまま一生手放さないと公言している。
「ルークさんは、今でもリンさんの事、抱いているんですか?」
不躾な質問なのは重々承知しているが、どうしても知りたかった。でも、ルークは答えなかった。ただ、能面のような微笑を浮かべるだけ。でも、それが答えなのだろう。
同じ異世界の人間であっても、私には理解ある態度を示すのに、リンさんに対しては異常な程の執着を見せる。
.........その違いは何か。おぼろげではあるけれど、私は何となく気付いてしまっていた。
「ねえ……どうして、あんな大事なことを一回しか言ってくれなかったんですか?」
私がこの世界で生きていくシステムを抜きにしたら、ここまで拗れた原因はこの説明不足にある。
ただ、知っていたらどうなるのか、それについてはズルいけれど、今は考えないでおく。
というか、今はタラレバを考えられる程の余裕なんてどこにもない。
「.........あくまで僕目線での言い訳だけど、聞いてくれる?」
伺うようなルークの口調に、私はそのままの体制で何とか首を縦に動かした。
「僕は何度も言葉を重ねて、リンを抱いた。まるで呪詛のように、何度も何度も口にした。そうしたらリンは、もう分かっている何度も言うなって泣き叫んだよ。………今にして思えば、それがリンが壊れた要因の一つになったと僕は思っている」
「………だから私には、何も言わなかったんですね」
確認するよう私が口を開けば、ルークのくぐもった声が聞こえてきた。多分、彼も私と同じように顔を覆い隠しているのだろう。
「………うん、そうなんだ」
指の隙間からちらりと覗けば、ルークはテーブルに突っ伏したまま答えていた。
予想より斜め上の行動だったけれど、取るに足らないこと。それより、私は言いたいことがある。
「極端すぎませんか?」
「…………だよね」
そう素直に頷くルークの一挙一動が勘に触って仕方がない。舌打ちをしたいのを何とか堪えて大きく深呼吸をする。
私は今、いつ爆発するかわからない焦々したものを抱えていて、心が集中できていない。だから、小さなことでも苛々してしまっている。
でも、どんな態度でいようともルークは私の質問にちゃんと答えてくれているのも事実。
それに私だって、ため息を付いたり顔を覆ったり、説明を遮ったり、向かう姿勢だけでいえばお互い様なのだ。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせる。感情的になっては駄目だ。今は私が知りたいこと、疑問に抱えていることを解決するのが先決だ。
罵倒するのも、詰るのも、全ての説明を聞いてからだ。.........と、思ったけれど、やっぱり我慢ができなかった。
「ねぇ、ルークさん、一度だって、好きでもない人間に抱かれないと生きていけない私達の気持ちを考えたことありますか?ただ単純にルークさん.........いえ、時空の監視者を困らせたくて、駄々っ子みたいに死にたいって言っている訳じゃないんです。.........私は、そうまでして生きていたくないんです」
そう胸の内をさらけ出せば、テーブルに突っ伏していたルークが、のろのろと顔をあげた。その表情は疲れきっていた。
私もかつてないほどの疲労感に襲われているから、きっとルークと同じ表情をしているだろう。取っ組み合いの喧嘩をした訳じゃないのに不思議だ。
それはきっと今までにない程、感情が高ぶっているからなのだろう。
心を動かすというのはとても疲れることなのだ。そんな当たり前のことを、まさかこんな異世界の牢獄のような一室で知るとは夢にも思わなかった。
そして私と同じように、激しい感情に揺さぶられている目の前のその人は、勝手に私のカップに注がれたお茶に口を付け、一気に飲み干した後、私の問いに答えてくれた。
「.........考えないようにしていた」
ルークの絞り出したその言葉も、うそ偽りない彼の真実なのだろう。
「一度でも考えたら、見殺しにしてきた人達のことをいやが応でも考えてしまう。僕達の........時空の監視者の存在意義さえ否定してしまいそうになる。実際、考え過ぎて、自殺した仲間だっていた。僕はそれが怖かった。リンが僕のことを憎んでいる現実から、目を逸らしたかった。ただ己の使命を全うしたかった」
そこで一旦言葉を区切ったあと、彼は肩の力をふっと抜いてこう言った。
「僕は.........必要とされたかった」
そう語るルークの表情には、何の邪気もない単純さがあるだけだった。
これがルークが胸の奥底に隠していた本音なのだろう。そして、初めて私は目の前の男性を一人の人間として認識した。
でも、こんな本音を聞かなければ良かったと、同時に後悔もした。
時空の監視者達が、異世界の女性の気持ちを無視して、自分の欲求を満たす為だけに求めているのなら、純粋に憎悪を念を持つことができた。
彼らと抱かれている時間が、力づくで抑え込まれ、無理矢理に組み敷かれ、ひたすら苦痛に耐えるものであれば、私はひたすら死を求めることができた。
時空の監視者の使命なんて知らなければ、よくこんなボロボロの私に欲情できるのかと侮蔑の視線を投げることができた。
【あのね、君がもう少し大人になって色んな人と出会えば、沢山の考え方があることを知るよ。そして、たくさんの出会いに触れて、君の視野を広げてごらん】
ああ、なぜ今、記憶から忘れ去られていた人物の言葉を思い出してしまうのだろう。
あれは……そう、思い出した。施設に居たお兄さん。私よりもっともっと酷い境遇の持ち主だったのに、そんなことを感じさせない程、凪いだ瞳の持ち主だった。
唐突に思い出したあの言葉は、いつ、どんな時に言われた言葉なのか思い出せないけれど、でも、今、あのお兄さんがこの状況を目にしていたら、何と言うだろうか。
でもあのお兄さんはここには居ない。そしてもう一生会うことは無い。だから私は自分で答えを見つけ出さないといけない。
「話してくれてありがとうございます。率直に言うならルークさん達がどんな主義、主張をしようがそれは、個人の考えだから否定はしません。でも、それはルークさん達の世界側の主張ということを忘れないで下さい。そしてそれを私に押し付けないでください」
この世界が民主制なのか君主制なのか知らない。けれど、知りたいことを教えるのと、考えを押し付けるのは違う。
「ルークさん、私はちゃんと考えたいし、考えた上で選びたいんです。そして少しのワガママが許されるのであれば、急かさないで欲しい。そして、熟考した上での選択を否定しないで欲しいです」
一言で言うなら、個として認めて欲しい。それだけだ。
挑むように私がそう言えば、ルークは自分の役目はようやく澄んだというほっとした顔つきになった。
「うん、そっか。あのね、こんな言い方しかできないけれど、僕だけは約束する。君の選択に口出しも妨害もしない。それから、わからないことがあれば、何でも答えるよ」
その言葉に信用できるかどうかは、数値にすれば微々たるもの。けれど、本音をさらけ出してくれた今は、前の時よりは遥かに信じられる。
そして自然とルークと視線がぶつかる。彼は澄んだ眼差しで、私の心を覗き込むように見つめていた。けれど、すぐに視線を逸らした。その先は、未だに歌い続けるリンさんがいた。
「………でも、聞いてくれる?あのね、リンも同じことを言ったんだ。僕たちがやってることって押し付けだって。そして時空の監視者達は皆、偽善者だって。………あのね、僕だってそう思うよ。僕のやっていることは一方的な気持ちの押し付けだし、君たちの心を無視して命を繋ぎ止める偽善者だ。でも、それって悪いこと?」
ずばり良いか悪いか問われれば、何て答えて良いのかわからない。というか、この問いこそ、私が一番知りたいことだった。
そして言葉が見付からず狼狽える私に、ルークはルークの為だけにある答えを私に伝えた。
「良いか悪いかなんて、同じことでも、人それぞれ違うよね。だから結局、善も悪も決められるのは自分だけなんだ。だから僕はね、これからもずっとずっと、リンを生かし続けるよ。僕の命が続く限り」
「……どうして?」
「愛しているから」
なんの躊躇もなくそう言ったルークに、私は全身に鳥肌が立つのを感じた。
彼の口から出てきたその言葉は、優しさと慈しみと幸福さを含んでいなければいけないもののはずなのに、それはとても醜く狂気を孕んだものだった。
目を見張った私に、ルークは更に言葉を重ねた。
「彼女を抱いたのは最初は責務から。でも、自分の行為で彼女を生かすことに喜びを覚えた。今は……彼女を失うことが何よりも怖い」
支配欲を愛情という美しい言葉にすり替えて、ルークは壊れたリンさんを囚えたまま一生手放さないと公言している。
「ルークさんは、今でもリンさんの事、抱いているんですか?」
不躾な質問なのは重々承知しているが、どうしても知りたかった。でも、ルークは答えなかった。ただ、能面のような微笑を浮かべるだけ。でも、それが答えなのだろう。
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