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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
対峙する私とあなた①
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私は元の世界ではずっと手がかからない人間だった。
施設の中では、愛情を試すように問題行動ばかり起こす子供もいたし、学校では思春期特有の窮屈さを感じて羽目を外す生徒もいた。
でも私は、一度だってそういう大人を困らす行動はしたことがなかった。
それは私が根が真面目だからという訳ではなく、ただ単に全てにおいて諦めていたからだ。いや、きっと手を振り払われることを誰よりも恐れていたからだろう。
だからずっと、怒られないように、今ある居場所を無くさないように、ただそれだけの理由で空気のような存在でいようとしていた。
とどのつまり私は、手がかからない子ではあったが良い子ではなかった。
それが間違っていたとは思わない。
でも、ルークの屋敷から戻って、ずっとずっと考えていても、この先どうすれば良いのか分からない現実を目の当たりにすると、ずっと空気でいようとしたばかりに考えることを放棄していたことだけは悔やんでしまっている。
でも、今更どうにもならないことを悔やんで歯ぎしりをしても、もう遅い。
時間は残酷なまでに平等で、嫌だ嫌だと思っても、夜の帳は落ちて、バルドゥールに抱かれるのはもうすぐだった。
「お湯をお持ちしました」
バルドゥールに抱かれる直前のこの儀式は、いつもと何も変わらない。
カイナはお湯を張ったタライを床に置き、布を浸して私の身体を拭く。その手つきは丁寧なものだけれど、それはいつものこと。
そして新しい夜着に着せ替えられ、カイナは手早く荷物を一纏めにすると、それを抱えて立ち上がった。
いつもなら私に向かって一礼して部屋を出るのだが、ここだけはいつもと違った。
「………明日の朝食には、ジャムを添えさせていただきます」
腰を折った姿勢のまま、私にだけ聞こえる音量でカイナはそう囁いた。
「え?」
突然の事で目を丸くする私に、カイナはほんの少し唇の端を持ち上げて再び囁く。
「娘と一緒に作りました。お口に会えば幸いです」
それだけ言うと、私が口を開く間もないままカイナは身体を起こすとくるりと向きを変え、扉に向かってしまった。
わざわざカイナがそれを口にしたのは、きっとこれから起こることを懸念してのことだろう。
明日、いつも通り会いましょう。
そう言われたような気がした。そして、その響きには温かいものが含まれていた。
ただその温かさを噛みしめる間もなく、カイナと入れ替わりにバルドゥールが入室する。私は彼を視界におさめると、短剣を手にしてベッドから降り、テーブルへと移動した。
さて、これからが本番だ。
これから先は神のみぞ知る………と言いたいところだけれど、神様は私には優しくないので、こんな大事なことを神様に委ねたくはない。この幕引きは自分自身で決めさせてもらう。
そんなことを考えながら、バルドゥールの様子を探っていても、彼は今日も今日とて抑揚の無い口調で、私に寝ろと言い放つ。
「その前に少しお話をしましょう」
してください、ではなく、しましょう。
あくまで私と彼が対等だということを主張する。そして私はさっさとテーブルに着く。
「バルドゥールさん、ここに座ってください」
手のひらで向かいの席を示して着席を促せば、バルドゥールはこちらに向かってくるが、口にした言葉は別のものだった。
「それを今すぐ放せ」
立ち上がったまま私を見下ろす金色の瞳は、まっすぐ私の手にしている短剣に注がれている。
すっかり耳に馴染んでしまった命令をすることに慣れた威圧的な口調を、ぬるりとかわすように、私は感情を捨てて唇だけ機械的な笑みを作り口を開いた。
「お断りします。でも安心してください。もし仮に切っ先を向ける時があるなら、それは私ではなく……あなたに、です」
挑発的と受け止められても仕方がない。そんな口調だったにもかかわらず、バルドゥールは納得した様子で一つ頷くと、拍子抜けするぐらいあっさりと着席した。
向かい合わせになって、内心ほっと息を吐く。どうやら一つの難所は超えることができたようだ。
でも、私達の討議はその端を開いたばかり。気持ちを切り替えて、私はこう切り出した。
「ルークさんから時空の監視者のお仕事のことを聞きました」
予想通りバルドゥールは、何を今更と言いたげに少し眉を動かしただけだった。
でもこれくらいは想定の範囲なので、私は表情を変えることなく言葉を続けた。
「あなたは、花畑で私を抱いた後、私がこの世界で生きていく為にそうしたと伝えたつもりでいたかもしれません。でも、私にはその言葉は届いていませんでした」
ここでバルドゥールの表情がやっと動いた。それはまるで、迷子になったことに気付いて狼狽えている子供のような顔だった。
そんな彼に向かい私は、更に心を抉る容赦ない言葉を放つ。
「何も知らなかった私は、ずっとあなたのことを、とても恐ろしい野獣のような生き物だと思っていました」
しんとした部屋に、私の声だけがやけに大きく響いた。そして、その余韻が消える前に私は再び口を開いた。
「呼吸すら満足にできない私を強姦して、かつ自分の快楽の為だけに私を監禁し続ける、そんな最低な男だと思っていました」
一旦言葉を区切った私は、緊張で乾いてしまった唇を舌先で湿らせてから、今思っている素直な気持ちを吐き出した。
「そしてルークさんから話を聞いた今でも、そう思っています」
言い切った私は、抑えようとしても体の震えが止まらない。
ぴくりとも動かないバルドゥールがどう思っているのかわからないし、いつ、逆上した彼が私に殴り掛かってくるかもしれないし、問答無用でベッドに押し倒されるかもしれない。
そんな不安から、私は冷静に向き合おうとしていたけれど、必要以上に彼を問いただす口調に棘を含んでしまう。
「嫌だ嫌だとばかり言わず、そう思っているなら、なぜ自分から聞かなかったのだと思っていますか?」
出口を塞ぐように私はバルドゥールが口にするだろう言い訳を先回りして口にする。
そうすれば彼は言葉にしようとした何かを飲み込んで口を噤んでしまった。
私は高ぶる感情で、少しでも気を抜けば怒鳴りたくなる衝動を堪えきらないでいる。
でも、そんなことをしてしまえば、きっと目の前の男も間違いなく感情を剥き出しにしてしまうだろう。
感情を抑え込むように大きく息を吸って、吐く。それを2回繰り返す。その間もずっとバルドゥールは微動だにしない。
そんな彼に向かい、私は淡々と自分が抱えていた思いを伝えていく。
「抱かれなければ生きていけないなんて、誰が想像できると思いましたか?思い出してください。痛みと恥辱しか与えられなかった私が、あなたからここで生きて行く力を貰っているなどという発想に辿り着くと思っていましたか?」
矢継ぎ早に質問で攻め立てても、バルドゥールは何も言わない。そして、彼が今現在何を思ってどんな感情でいるのかわからない。
でも、わからないことにもどかしさを感じたりはしていない。
もう既に私は気付いている。今、バルドゥールが私を見ていないことに。彼は鏡に写った自分を見ているのだ。
だから、彼と話をしたいならば、なるべく彼の感情から大きく逸脱しないようにしなければならない。
テーブルに向き合ったまま互いに沈黙してしまえば、微かに身じろぐだけで、衣擦れの音がやけに大きく響く。
重い沈黙に包まれていてもバルドゥールは決して目を逸らそうとはしない。
それは、微塵も自分には非はないという自信からなのか、それとも私のことを少しでも理解しようとしているからなのだろうか。
テーブルを挟んだ私たちの空間はとても狭いはずのに、決して届かない遠い隔りがあるようだった。
それからバルドゥールが口を開いたのは、短剣を握る私の両手がじっとりと汗ばんでからだった。
施設の中では、愛情を試すように問題行動ばかり起こす子供もいたし、学校では思春期特有の窮屈さを感じて羽目を外す生徒もいた。
でも私は、一度だってそういう大人を困らす行動はしたことがなかった。
それは私が根が真面目だからという訳ではなく、ただ単に全てにおいて諦めていたからだ。いや、きっと手を振り払われることを誰よりも恐れていたからだろう。
だからずっと、怒られないように、今ある居場所を無くさないように、ただそれだけの理由で空気のような存在でいようとしていた。
とどのつまり私は、手がかからない子ではあったが良い子ではなかった。
それが間違っていたとは思わない。
でも、ルークの屋敷から戻って、ずっとずっと考えていても、この先どうすれば良いのか分からない現実を目の当たりにすると、ずっと空気でいようとしたばかりに考えることを放棄していたことだけは悔やんでしまっている。
でも、今更どうにもならないことを悔やんで歯ぎしりをしても、もう遅い。
時間は残酷なまでに平等で、嫌だ嫌だと思っても、夜の帳は落ちて、バルドゥールに抱かれるのはもうすぐだった。
「お湯をお持ちしました」
バルドゥールに抱かれる直前のこの儀式は、いつもと何も変わらない。
カイナはお湯を張ったタライを床に置き、布を浸して私の身体を拭く。その手つきは丁寧なものだけれど、それはいつものこと。
そして新しい夜着に着せ替えられ、カイナは手早く荷物を一纏めにすると、それを抱えて立ち上がった。
いつもなら私に向かって一礼して部屋を出るのだが、ここだけはいつもと違った。
「………明日の朝食には、ジャムを添えさせていただきます」
腰を折った姿勢のまま、私にだけ聞こえる音量でカイナはそう囁いた。
「え?」
突然の事で目を丸くする私に、カイナはほんの少し唇の端を持ち上げて再び囁く。
「娘と一緒に作りました。お口に会えば幸いです」
それだけ言うと、私が口を開く間もないままカイナは身体を起こすとくるりと向きを変え、扉に向かってしまった。
わざわざカイナがそれを口にしたのは、きっとこれから起こることを懸念してのことだろう。
明日、いつも通り会いましょう。
そう言われたような気がした。そして、その響きには温かいものが含まれていた。
ただその温かさを噛みしめる間もなく、カイナと入れ替わりにバルドゥールが入室する。私は彼を視界におさめると、短剣を手にしてベッドから降り、テーブルへと移動した。
さて、これからが本番だ。
これから先は神のみぞ知る………と言いたいところだけれど、神様は私には優しくないので、こんな大事なことを神様に委ねたくはない。この幕引きは自分自身で決めさせてもらう。
そんなことを考えながら、バルドゥールの様子を探っていても、彼は今日も今日とて抑揚の無い口調で、私に寝ろと言い放つ。
「その前に少しお話をしましょう」
してください、ではなく、しましょう。
あくまで私と彼が対等だということを主張する。そして私はさっさとテーブルに着く。
「バルドゥールさん、ここに座ってください」
手のひらで向かいの席を示して着席を促せば、バルドゥールはこちらに向かってくるが、口にした言葉は別のものだった。
「それを今すぐ放せ」
立ち上がったまま私を見下ろす金色の瞳は、まっすぐ私の手にしている短剣に注がれている。
すっかり耳に馴染んでしまった命令をすることに慣れた威圧的な口調を、ぬるりとかわすように、私は感情を捨てて唇だけ機械的な笑みを作り口を開いた。
「お断りします。でも安心してください。もし仮に切っ先を向ける時があるなら、それは私ではなく……あなたに、です」
挑発的と受け止められても仕方がない。そんな口調だったにもかかわらず、バルドゥールは納得した様子で一つ頷くと、拍子抜けするぐらいあっさりと着席した。
向かい合わせになって、内心ほっと息を吐く。どうやら一つの難所は超えることができたようだ。
でも、私達の討議はその端を開いたばかり。気持ちを切り替えて、私はこう切り出した。
「ルークさんから時空の監視者のお仕事のことを聞きました」
予想通りバルドゥールは、何を今更と言いたげに少し眉を動かしただけだった。
でもこれくらいは想定の範囲なので、私は表情を変えることなく言葉を続けた。
「あなたは、花畑で私を抱いた後、私がこの世界で生きていく為にそうしたと伝えたつもりでいたかもしれません。でも、私にはその言葉は届いていませんでした」
ここでバルドゥールの表情がやっと動いた。それはまるで、迷子になったことに気付いて狼狽えている子供のような顔だった。
そんな彼に向かい私は、更に心を抉る容赦ない言葉を放つ。
「何も知らなかった私は、ずっとあなたのことを、とても恐ろしい野獣のような生き物だと思っていました」
しんとした部屋に、私の声だけがやけに大きく響いた。そして、その余韻が消える前に私は再び口を開いた。
「呼吸すら満足にできない私を強姦して、かつ自分の快楽の為だけに私を監禁し続ける、そんな最低な男だと思っていました」
一旦言葉を区切った私は、緊張で乾いてしまった唇を舌先で湿らせてから、今思っている素直な気持ちを吐き出した。
「そしてルークさんから話を聞いた今でも、そう思っています」
言い切った私は、抑えようとしても体の震えが止まらない。
ぴくりとも動かないバルドゥールがどう思っているのかわからないし、いつ、逆上した彼が私に殴り掛かってくるかもしれないし、問答無用でベッドに押し倒されるかもしれない。
そんな不安から、私は冷静に向き合おうとしていたけれど、必要以上に彼を問いただす口調に棘を含んでしまう。
「嫌だ嫌だとばかり言わず、そう思っているなら、なぜ自分から聞かなかったのだと思っていますか?」
出口を塞ぐように私はバルドゥールが口にするだろう言い訳を先回りして口にする。
そうすれば彼は言葉にしようとした何かを飲み込んで口を噤んでしまった。
私は高ぶる感情で、少しでも気を抜けば怒鳴りたくなる衝動を堪えきらないでいる。
でも、そんなことをしてしまえば、きっと目の前の男も間違いなく感情を剥き出しにしてしまうだろう。
感情を抑え込むように大きく息を吸って、吐く。それを2回繰り返す。その間もずっとバルドゥールは微動だにしない。
そんな彼に向かい、私は淡々と自分が抱えていた思いを伝えていく。
「抱かれなければ生きていけないなんて、誰が想像できると思いましたか?思い出してください。痛みと恥辱しか与えられなかった私が、あなたからここで生きて行く力を貰っているなどという発想に辿り着くと思っていましたか?」
矢継ぎ早に質問で攻め立てても、バルドゥールは何も言わない。そして、彼が今現在何を思ってどんな感情でいるのかわからない。
でも、わからないことにもどかしさを感じたりはしていない。
もう既に私は気付いている。今、バルドゥールが私を見ていないことに。彼は鏡に写った自分を見ているのだ。
だから、彼と話をしたいならば、なるべく彼の感情から大きく逸脱しないようにしなければならない。
テーブルに向き合ったまま互いに沈黙してしまえば、微かに身じろぐだけで、衣擦れの音がやけに大きく響く。
重い沈黙に包まれていてもバルドゥールは決して目を逸らそうとはしない。
それは、微塵も自分には非はないという自信からなのか、それとも私のことを少しでも理解しようとしているからなのだろうか。
テーブルを挟んだ私たちの空間はとても狭いはずのに、決して届かない遠い隔りがあるようだった。
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