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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
抗えない辛さと、望んだ痛み
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バルドゥールの言葉を待つ私は、直立不動のまま両手を組んでその時を待つ。
でも、両手はじっとりと汗がにじんでいる。聞きたくはないけれど、どうしたって聞かなければならないなら、こんな苦痛は一秒でも早く終わって欲しいと自分でも良く分からないことを考えた瞬間、やっと彼は口を開いた。
「唯一、お前を抱ける立場の人間としては、あまり賛成はできない」
唯一、抱ける人間…………今日はまた控えめな態度で、独占欲を感じさせる台詞を吐いてくれる。
表情一つ変えずにそんな言葉を言い放つバルドゥールに、今日も私はトクンと心臓が跳ねてしまう。でも今それに意識を向けている時ではない。
「あの………賛成できない理由を聞いて良いですか?」
ぐっと両手を握りしめて、おずおずと問い掛ければ、バルドゥールは長いため息の後、こう言った。
「間違いなくお前は、リンという女性と自分を重ねるだろうから」
「………………」
その言葉に何と返せばいいのかわからず、黙り込んでしまう。
バルドゥールの懸念は、預言だ。きっとルークの屋敷のあの白い部屋でリンさんと過ごせば、間違いなく私は取り乱したり、消極的なことを考えてしまうだろう。
それはやり直しを始めたバルドゥールにとって都合が悪いことなのだろう。
また、再び死にたいと私が騒ぎ出すと思っているのかもしれない。それは、絶対ないとは言い切れないけれど、バルドゥールの一方的な都合で駄目だと言われるのは納得できない。
「私とリンさんは同じ異世界の人間ですが、それだけです。気持ちまで同じではありません」
思ったことを素直に口にしたいところだけれど、間違いなく彼は気を悪くするだろう。だから何とか違う言い回しを考えて口にすれば、じっと探るように私を見つめながら低い声で語りかけた。
「わかっている。お前とリンという女性を一括りに考えている訳ではない。ただ、俺はアカリのことが何よりも大事だ。だからお前に降りかかる火の粉は俺の手で払いたい。でも、お前の望みを一つでも叶えたいとも思っている。つまりだな……───」
そこでバルドゥールは言いかけた言葉を飲み込んで、私を凝視した。彼の金色の瞳にランプの光が反射して、いつもより深い色を湛えている。その瞳を見て、綺麗だなと思う。でもそれよりも、怖い。
彼が語る言葉は決して私を束縛するものでも、痛めつけるものでも、羞恥を煽るようなものでも、ない。責任感だけで、どうしてそこまで言えるの?と聞きたくなるくらい、心臓をきゅっと掴まれるような熱が籠ったもの。
でもバルドゥールにじっと見つめられると、何ていうか居心地が悪いというか、そわそわと落ち着かなくなるというか、はっきり言って息が詰まるのだ。
そんな私の気持ちなどバルドゥールは知らないのだろう。更に目を細め私を射抜くように見つめると、まるで面接官のような口調で問いかけた。
「………アカリ、そうまでして、行きたいのか?」
「はい」
「行けば、お前は間違いなく辛い思いをするぞ」
「はい」
「それでも、行きたいのか?」
「はい、行きたいです」
バルドゥールからの問いを全て肯定で返した私に、彼は気持ちを整えるかのように天井を見上げてから口を開いた。
「滞在時間は1時間。それ以上は駄目だ」
「……………はい」
これは許可が下りたということなのだろう。バルドゥールの顔は未だに不満げで、言葉と表情が一致していないので、理解するのに少し時間がかかってしまった。
「えっと、あの………あ、ありがとうございます」
しどろもどろになりながら、ぺこりと頭を下げてお礼の言葉を言ったのは、この会話を終わらすため。そしてバルドゥールは表情をかえないまま小さく頷いた。
さて要件は済んだ。でもバルドゥールはまだ席を立とうとはしない。許可したけれど、何か言い足りないことがあるのだろうか。正直言って、思い出したかのように条件を追加されるのは嫌なので、そろそろ退出願いたい。
なので、彼が口にしそうなことを考え、先回りして問いかけることにする。
「ルークさんには……」
「俺から伝える」
「わかりました」
私が頷いたのを最後に、再び部屋に重い沈黙が落ちた。そして私は、これ以上質問が思い浮かばず、そっとバルドゥールからの視線を避けるように俯いた。
「…………本音を言えばな」
そこでバルドゥールは一旦言葉を止めて、苦笑いを浮かべた。それはなんだかんだと言いながら結局、子供の我儘を聞いてしまった大人の顔でもあり、覆すことができない状況を諦めるために浮かべた笑いにも似ていた。
でも、紡がれた言葉は私には苦笑いで済ますことができないものだった。
「ただでさえ、こんな辛い状況にいるアカリに、これ以上、辛い思いはさせたくない」
それは思いやりとも取れる言葉だけれど、抱くことを許されていると言ったバルドゥールの口からは聞きたくないものだった。でも、やっぱりそうかと納得もする。…………いや、無理矢理そう抑え込む。わかっていた。彼だって私を好きで抱いている訳ではないのだ。
でも、同情されながら抱かれていた事実は知りたくなかった。バルドゥールはずっと甘い言葉を吐きながら、私のことを可哀相だと思ってんだ。
どうしてそんなことができるのかと思ったけれど、すぐに答えは見付かった。彼自身が私を抱くことを仕事と割り切っているからだ。つまり今までずっと悩み続けて来たことは無意味なことで、私が勝手に取り乱していただけなのだ。
そう考えたら、その後に続く言葉に、思わず笑いたくなった。
抱かれなければ生きていけない辛い現実と、リンさんのことで辛いと思う私の気持ちを一緒にしないで欲しい。
前者はどうすることもできないもので、後者は自ら覚悟して受ける辛さだ。リンさんのことでもし仮に私が傷付いたとしても、それは納得できる痛みだ。心に受ける傷は目に見えないものだけれど、そこは履き違えないで欲しい。
「バルドゥールさん、今のこの状況は抗えないものですが、これから先、リンさんのことで辛いことがあったとしても、それは私が望んだ痛みです。あなたが気を病む必要なんてありません」
そうきっぱり言い返せば、彼は痛みを堪えるように瞠目した。
「お前は、強いな。それに比べて………────」
テーブルを挟んだバルドゥールの声音はとても小さくて、震えていて、最後の言葉は私のところまで届かなかった。
そして聞き返す間もなくバルドゥールは静かに席を立った。てっきりまっすぐ扉に向かうと思ったけれど、彼は私の前に跪き手を取った。
「アカリ、どうか忘れないでくれ。これから先、何があろうとも、お前の選択に救われた人間がいるということを。お前の赦しに生きる喜びを覚えた人間が居るということを」
それが誰とは聞かなくてもわかる。でも、私は頷くことができなかった。
まだ私自身、この選択が正しかったと言い切れる自信がない。いつか後悔するかも、という懸念が付きまとっている。それに今、私は言葉にできないイライラを抱えていて、彼の言葉を真剣に聞くことができないでいる。
それは彼が私を抱いているのが仕事だと明確に言われたことに、少なからず私は失望しているからだ。では、どんな言葉が良かったのかと聞かれたら、何と答えればわからない。
私はバルドゥールにへりくだって欲しいわけでもない。常に私の顔色を窺って、私が口にする願いを文句一つ言わずに叶えて欲しいわけでもない。ただ今口にしたバルドゥールの言葉は、違うものが良かった。
そう心の中で呟いてみても、違う答えが見つからないのに、違う、嫌だ、そうじゃない、と言うのは駄々をこねる子供と一緒。もう私は自立した人間だというのに。
………………不思議な気持ちだ。元の世界では、私はあんなに聞き分けの良い人間だったというのに、こんな些細なことで、感情を揺さぶられてしまうなんて。
そんな気持ちを隠し切れないまま、バルドゥールを見つめれば、彼は不自然な微笑を浮かべ私の手の甲に口づけを落とした。そして音もなく立ち上がれば、暖かい空気のようにふわりと私を抱きしめ、すぐに部屋を出ていった。
残された私は、リンさんの元へ通える喜びを噛み締めるより、バルドゥールから言われた言葉がずっと頭の中で反芻していた。
このどこにぶつけて良いのかわからない苛立ちと、惨めで悔しくて、胸の奥を焙られるようなひりつく痛みは何なのだろう。
初めて知るこの感情は忘れようとしても、どんどん溢れて心の全てを支配して、私はその日の夜、なかなか眠ることができなかった。
でも、両手はじっとりと汗がにじんでいる。聞きたくはないけれど、どうしたって聞かなければならないなら、こんな苦痛は一秒でも早く終わって欲しいと自分でも良く分からないことを考えた瞬間、やっと彼は口を開いた。
「唯一、お前を抱ける立場の人間としては、あまり賛成はできない」
唯一、抱ける人間…………今日はまた控えめな態度で、独占欲を感じさせる台詞を吐いてくれる。
表情一つ変えずにそんな言葉を言い放つバルドゥールに、今日も私はトクンと心臓が跳ねてしまう。でも今それに意識を向けている時ではない。
「あの………賛成できない理由を聞いて良いですか?」
ぐっと両手を握りしめて、おずおずと問い掛ければ、バルドゥールは長いため息の後、こう言った。
「間違いなくお前は、リンという女性と自分を重ねるだろうから」
「………………」
その言葉に何と返せばいいのかわからず、黙り込んでしまう。
バルドゥールの懸念は、預言だ。きっとルークの屋敷のあの白い部屋でリンさんと過ごせば、間違いなく私は取り乱したり、消極的なことを考えてしまうだろう。
それはやり直しを始めたバルドゥールにとって都合が悪いことなのだろう。
また、再び死にたいと私が騒ぎ出すと思っているのかもしれない。それは、絶対ないとは言い切れないけれど、バルドゥールの一方的な都合で駄目だと言われるのは納得できない。
「私とリンさんは同じ異世界の人間ですが、それだけです。気持ちまで同じではありません」
思ったことを素直に口にしたいところだけれど、間違いなく彼は気を悪くするだろう。だから何とか違う言い回しを考えて口にすれば、じっと探るように私を見つめながら低い声で語りかけた。
「わかっている。お前とリンという女性を一括りに考えている訳ではない。ただ、俺はアカリのことが何よりも大事だ。だからお前に降りかかる火の粉は俺の手で払いたい。でも、お前の望みを一つでも叶えたいとも思っている。つまりだな……───」
そこでバルドゥールは言いかけた言葉を飲み込んで、私を凝視した。彼の金色の瞳にランプの光が反射して、いつもより深い色を湛えている。その瞳を見て、綺麗だなと思う。でもそれよりも、怖い。
彼が語る言葉は決して私を束縛するものでも、痛めつけるものでも、羞恥を煽るようなものでも、ない。責任感だけで、どうしてそこまで言えるの?と聞きたくなるくらい、心臓をきゅっと掴まれるような熱が籠ったもの。
でもバルドゥールにじっと見つめられると、何ていうか居心地が悪いというか、そわそわと落ち着かなくなるというか、はっきり言って息が詰まるのだ。
そんな私の気持ちなどバルドゥールは知らないのだろう。更に目を細め私を射抜くように見つめると、まるで面接官のような口調で問いかけた。
「………アカリ、そうまでして、行きたいのか?」
「はい」
「行けば、お前は間違いなく辛い思いをするぞ」
「はい」
「それでも、行きたいのか?」
「はい、行きたいです」
バルドゥールからの問いを全て肯定で返した私に、彼は気持ちを整えるかのように天井を見上げてから口を開いた。
「滞在時間は1時間。それ以上は駄目だ」
「……………はい」
これは許可が下りたということなのだろう。バルドゥールの顔は未だに不満げで、言葉と表情が一致していないので、理解するのに少し時間がかかってしまった。
「えっと、あの………あ、ありがとうございます」
しどろもどろになりながら、ぺこりと頭を下げてお礼の言葉を言ったのは、この会話を終わらすため。そしてバルドゥールは表情をかえないまま小さく頷いた。
さて要件は済んだ。でもバルドゥールはまだ席を立とうとはしない。許可したけれど、何か言い足りないことがあるのだろうか。正直言って、思い出したかのように条件を追加されるのは嫌なので、そろそろ退出願いたい。
なので、彼が口にしそうなことを考え、先回りして問いかけることにする。
「ルークさんには……」
「俺から伝える」
「わかりました」
私が頷いたのを最後に、再び部屋に重い沈黙が落ちた。そして私は、これ以上質問が思い浮かばず、そっとバルドゥールからの視線を避けるように俯いた。
「…………本音を言えばな」
そこでバルドゥールは一旦言葉を止めて、苦笑いを浮かべた。それはなんだかんだと言いながら結局、子供の我儘を聞いてしまった大人の顔でもあり、覆すことができない状況を諦めるために浮かべた笑いにも似ていた。
でも、紡がれた言葉は私には苦笑いで済ますことができないものだった。
「ただでさえ、こんな辛い状況にいるアカリに、これ以上、辛い思いはさせたくない」
それは思いやりとも取れる言葉だけれど、抱くことを許されていると言ったバルドゥールの口からは聞きたくないものだった。でも、やっぱりそうかと納得もする。…………いや、無理矢理そう抑え込む。わかっていた。彼だって私を好きで抱いている訳ではないのだ。
でも、同情されながら抱かれていた事実は知りたくなかった。バルドゥールはずっと甘い言葉を吐きながら、私のことを可哀相だと思ってんだ。
どうしてそんなことができるのかと思ったけれど、すぐに答えは見付かった。彼自身が私を抱くことを仕事と割り切っているからだ。つまり今までずっと悩み続けて来たことは無意味なことで、私が勝手に取り乱していただけなのだ。
そう考えたら、その後に続く言葉に、思わず笑いたくなった。
抱かれなければ生きていけない辛い現実と、リンさんのことで辛いと思う私の気持ちを一緒にしないで欲しい。
前者はどうすることもできないもので、後者は自ら覚悟して受ける辛さだ。リンさんのことでもし仮に私が傷付いたとしても、それは納得できる痛みだ。心に受ける傷は目に見えないものだけれど、そこは履き違えないで欲しい。
「バルドゥールさん、今のこの状況は抗えないものですが、これから先、リンさんのことで辛いことがあったとしても、それは私が望んだ痛みです。あなたが気を病む必要なんてありません」
そうきっぱり言い返せば、彼は痛みを堪えるように瞠目した。
「お前は、強いな。それに比べて………────」
テーブルを挟んだバルドゥールの声音はとても小さくて、震えていて、最後の言葉は私のところまで届かなかった。
そして聞き返す間もなくバルドゥールは静かに席を立った。てっきりまっすぐ扉に向かうと思ったけれど、彼は私の前に跪き手を取った。
「アカリ、どうか忘れないでくれ。これから先、何があろうとも、お前の選択に救われた人間がいるということを。お前の赦しに生きる喜びを覚えた人間が居るということを」
それが誰とは聞かなくてもわかる。でも、私は頷くことができなかった。
まだ私自身、この選択が正しかったと言い切れる自信がない。いつか後悔するかも、という懸念が付きまとっている。それに今、私は言葉にできないイライラを抱えていて、彼の言葉を真剣に聞くことができないでいる。
それは彼が私を抱いているのが仕事だと明確に言われたことに、少なからず私は失望しているからだ。では、どんな言葉が良かったのかと聞かれたら、何と答えればわからない。
私はバルドゥールにへりくだって欲しいわけでもない。常に私の顔色を窺って、私が口にする願いを文句一つ言わずに叶えて欲しいわけでもない。ただ今口にしたバルドゥールの言葉は、違うものが良かった。
そう心の中で呟いてみても、違う答えが見つからないのに、違う、嫌だ、そうじゃない、と言うのは駄々をこねる子供と一緒。もう私は自立した人間だというのに。
………………不思議な気持ちだ。元の世界では、私はあんなに聞き分けの良い人間だったというのに、こんな些細なことで、感情を揺さぶられてしまうなんて。
そんな気持ちを隠し切れないまま、バルドゥールを見つめれば、彼は不自然な微笑を浮かべ私の手の甲に口づけを落とした。そして音もなく立ち上がれば、暖かい空気のようにふわりと私を抱きしめ、すぐに部屋を出ていった。
残された私は、リンさんの元へ通える喜びを噛み締めるより、バルドゥールから言われた言葉がずっと頭の中で反芻していた。
このどこにぶつけて良いのかわからない苛立ちと、惨めで悔しくて、胸の奥を焙られるようなひりつく痛みは何なのだろう。
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