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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
今日こそ本当の公認外出
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今日からやっとリンさんの元に通える。気持ちを新たに頑張ろうという思いで見上げた空は…………今日に限って曇天だった。思わずしゅんと肩を落としてしまう。
「そろそろ雨季が近いですからね」
まるで私の心を読んだかのように、カイナはぽつりと呟いた。でもすぐにこう言ってくれた。
「でも、雲の向こうはいつも晴天です。アカリ様、どうかお気をつけて。あなたにとって有意義な時間になることを祈っています」
柔らかい笑みを浮かべてくれるカイナがまるでお日様のようで、しょぼくれた私の肩はすぐさま元の位置に戻ることができた。そして私は、カイナに向かって頷くと、馬車へと足を向けた。
「アカリ様、足元にお気を付けください」
そう言いながら扉を開けて待っていてくれる御者は、いつぞやの厳ついお兄さんだった。
まさかの邂逅に『あの時はどうも』という意味で小さく会釈をすれば、厳ついお兄さんはその風貌に似合わず人懐っこい笑みを浮かべてくれた。そして、どうぞと手で乗車を促してくれる。驚くほど自然な流れで。
この屋敷の住人達とは大きい衝突もなければ、小さな諍いもない。けれど、常に緊張感を強いられる、そんな生活だった。でも、バルドゥールと過ごしたあの夜を境に、私は少しずつ自分から距離を縮めるよう努力した。といっても、挨拶をする程度の微々たるものだけれど。
でもその効果は絶大で、こうして屋敷の人達の笑顔を見ることができるようになった。今更ながら、人の心は鏡のようなものだと気付く。
でも、鏡合わせにならない人がいるのも現実で…………私は馬車の踏み台に足を掛ける前に、振り返ってその人達にぎこちない笑みを浮かべながらぺこりと頭を下げた。
「行ってきます」
カイナはふわりと笑って頷いてくれたけれど、リリーとフィーネは互いの手を握り合いながら、私を心配そうに見つめている。…………たった一時間、しかもルークの屋敷に行くだけなのに、これほど心配されると、ちょっと複雑な気分になってしまう。
そんな彼女達に何か言葉を掛けた方が良いのか。でも、心配している人間に向かって、心配するなと言っても無理だろう。では何と言えば彼女達は安心してくれるのだろうか。こんな時に気の利いた言葉が出てこない自分を恨んでしまう。
「さぁ、アカリさま出発して下さい。約束の時間に遅れてしまいます」
カイナの救いの手とも言えるその言葉に、ちょっとズルいけれど、ほっとしたのも事実。そして私は、二人に向かってもう一度小さくお辞儀をして、馬車に乗り込んだ。
曇り空であっても、街は午前中ということもあって、市場を取り囲む人が多くて賑わっている。そんな風景を馬車の窓から眺めていれば、あっという間にルークの屋敷が見えてきた。多分、元の世界の感覚では、電車一区間ぐらいの距離なのだろう。
節制を余儀なくされていた私の生活では、一区間は歩くものというのが常識だったので、少し罪悪感を覚えてしまう。わざわざ馬車で移動する距離でもないし、それに御者の人だって、この距離の為にいちいち馬車を出すのは手間だろう。なので、次回は歩いて向かいたいと伝えてみようか。
そんなことを考えていたら、馬車はルークの屋敷の玄関で止まり、私が扉に手をかける前に、ガチャリと開いた。
「やあ、おはよう、アカリ。今日は来てくれてありがとう」
ルークは馬車を降りる私に手を貸しながらそう言った。そして私が何か言おうとする前に再び口を開く。
「バルドゥールを懐柔できるなんて、やっぱり君はすごいね」
茶目っ気のあるウィンクで迎えられた私は曖昧に頷きながらも、ルークに会ったら、まず聞きたいと思っていたことを口にした。
「ルークさんはあれから、バルドゥールさんに何か言われたりしませんでしたか?」
「………………」
栗色の髪の持ち主は私の質問を無視して、よそを向いて天気が良いなと適当なことを言う。今日は誰がどう見ても曇りだ。そんな下手くそな誤魔化しをするルークは、間違いなくバルドゥールから色々と小言っぽい何かを言われたのだろう。でも詳しくは聞かないでおく。
それよりも私は彼に謝りたいことがあった。
「頑張って説得したけれど、1時間だけと言われてしまって…………ごめんなさい、こんな短い時間では、あまりお役に立てるかどうかわかりません」
「そんなことないよっ。大健闘だよ。アカリ、頭を上げてっ」
びっくりした様子でルークは私の肩を掴んで、首を勢い良く横に振った。でも、すぐに今度は彼が頭を下げる。
「僕こそ、ごめんっ。実は…………せっかく来てくれたけど、リンは今、寝てるんだ」
「…………そうなんですか」
若干出鼻をくじかれた私は、ちょっとだけがっかりしてしまう。ということは、すぐに帰らないといけないのだろうか。初めてのお遣いならぬ、初めての公認外出がこんな結果になるのは、ちょっとしょっぱい。
できれば、何かしらの爪痕を残して帰りたい私は、ダメ元でルークに頼んでみる。
「ルークさん、起こさないようにするから、リンさんにちょっとだけ会っても良いですか?」
「もちろん、そうしてくれると嬉しいよ」
破顔したルークは、心から嬉しそうだった。その顔を見て、私も口元が綻んでしまう。
何だかんだ言っても、私にとってルークは二番目にこの世界で深いかかわりがある人。その人が自分の言動で笑ってくれるのは、やっぱり嬉しい。
でも彼が心からの笑みを浮かべる時は、きっとリンさんが目を覚ました時なのだろう。
ずっと心を閉ざして深いところにいるリンさんの心はわからない。あまり期待はできないけれど私がこの屋敷に通うことで、彼女が目覚めるきっかけになったら、私は嬉しい。
でもそれと同時に、他人のプライバシーに踏み込む覚悟を持とう。『おかえりなさい』と言って手を伸ばして、それを叩き落とされたとしても、これが私の身勝手極まりない行動の結果なのだと、ちゃんと受け止める心構えをしよう。
そんなことを胸の中で思いながら、長い廊下を並んで歩く。そして、以前と同じ扉が見えてきて、そしてその奥にはあの日と変わらない真っ白な風景があった。
「お邪魔します」
元の世界の行儀作法で入室すれば、ルークは律義だねーと、小さく笑った。でも別に笑われても何とも思わない。この作法は別におかしなことではいので、このまま通すつもりだ。
「ルークさん、リンさんの傍に行っても良いですか?」
「ああ、もちろんだよ」
なぜかツボに入ったルークは未だに笑っているが、許可を得た私は彼を無視して、リンさんの元に歩みを進める。
前回と同じ椅子に腰かけたまま眠りについている彼女は、今日も綺麗だった。でも、雪のように白くて滑らかな肌は、血の通わぬ陶器の人形のようだった。
「おはようございます、リンさん。えっと………この前は騒がしくして、ごめんなさい」
眠る彼女に向かって、小声で挨拶をしても、少し傾いた彼女の身体は胸の辺りが小さく上下しているだけで、ピクリとも動かない。
このリアクションは以前に挨拶をした時と同じだったので、これは想定の範囲内だ。なので、こんなことでは落ち込んだりしない。
でも、私の隣にいる人の笑い声がピタリと止めば、彼はそうではなかったことを知る。
「………………そっか」
そのたった一言に、落胆と失望がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、聞いているこちらが、暗然とした気持ちになる。
「あの……、えっと、始まったばかりです。ルークさん」
元気付ける言葉を探してけたけれど、結局こんなありきたりなものしか言えない自分が嫌になる。ちらりとルークを見れば、見るも無残にしょげていた。
その姿があまりに痛々しくて、視線をそらして部屋を見渡す。今日は曇りのせいで部屋は少し薄暗い。そして私の部屋と同じように幾つか蝋燭が灯されていた。
そこで私は、以前は気付かなかったあるものを目にして、何の気なしに口にした。
「そういえば、この部屋、本当に鉄格子が無いんですね」
もしかしたら、リンさんが正気を保っていた頃は嵌められていたのかもしれない。でも、今は必要ないと思ったのだろう。
視界を遮るものがなくて、私の部屋より広い窓。それは、ちょっぴり羨ましい。そんな軽い気持ちで口にした言葉だったけれど、次に発したルークの言葉は、とても恐ろしいものだった。
「うん。だから、リンには足枷を付けていたよ」
「………え?」
言葉の意味が良く分からなくて、思わず聞き返してしまう。そうすれば、ルークはこちらに顔を向けてもう一度同じ言葉を口にした。
「リンに足枷を付けて、逃げ出さないようにしたんだ」
さらりと吐いたルークの言葉はまるで呪いのようだった。そして振り向いたその瞳はあの日と同じように澱んでいた。
何度見ても慣れることができない不気味な眼差しから逃げるように視線をずらせば、無垢な表情で眠り続けるリンさんがいる。でも、なぜか一瞬だけ、目を開けたような気がした。
それは多分私の幻想だったのかもしれない。でも、私の目にははっきりと、虚空の瞳が焼き付いた。
そして気付く。ああ、そっか。そうなんだと。………リンさんがあの何も映さない黒曜石のような瞳になってしまったのは、地獄より更に悍ましいものを見てしまったからなんだ。
そう結論付けた瞬間、恐怖で頬が引きつった。どうしよう、足元がグラグラと揺れて、とても気持ちが悪い。そして揺れている場所だけが、底なし沼に沈んでいくようだった。
「そろそろ雨季が近いですからね」
まるで私の心を読んだかのように、カイナはぽつりと呟いた。でもすぐにこう言ってくれた。
「でも、雲の向こうはいつも晴天です。アカリ様、どうかお気をつけて。あなたにとって有意義な時間になることを祈っています」
柔らかい笑みを浮かべてくれるカイナがまるでお日様のようで、しょぼくれた私の肩はすぐさま元の位置に戻ることができた。そして私は、カイナに向かって頷くと、馬車へと足を向けた。
「アカリ様、足元にお気を付けください」
そう言いながら扉を開けて待っていてくれる御者は、いつぞやの厳ついお兄さんだった。
まさかの邂逅に『あの時はどうも』という意味で小さく会釈をすれば、厳ついお兄さんはその風貌に似合わず人懐っこい笑みを浮かべてくれた。そして、どうぞと手で乗車を促してくれる。驚くほど自然な流れで。
この屋敷の住人達とは大きい衝突もなければ、小さな諍いもない。けれど、常に緊張感を強いられる、そんな生活だった。でも、バルドゥールと過ごしたあの夜を境に、私は少しずつ自分から距離を縮めるよう努力した。といっても、挨拶をする程度の微々たるものだけれど。
でもその効果は絶大で、こうして屋敷の人達の笑顔を見ることができるようになった。今更ながら、人の心は鏡のようなものだと気付く。
でも、鏡合わせにならない人がいるのも現実で…………私は馬車の踏み台に足を掛ける前に、振り返ってその人達にぎこちない笑みを浮かべながらぺこりと頭を下げた。
「行ってきます」
カイナはふわりと笑って頷いてくれたけれど、リリーとフィーネは互いの手を握り合いながら、私を心配そうに見つめている。…………たった一時間、しかもルークの屋敷に行くだけなのに、これほど心配されると、ちょっと複雑な気分になってしまう。
そんな彼女達に何か言葉を掛けた方が良いのか。でも、心配している人間に向かって、心配するなと言っても無理だろう。では何と言えば彼女達は安心してくれるのだろうか。こんな時に気の利いた言葉が出てこない自分を恨んでしまう。
「さぁ、アカリさま出発して下さい。約束の時間に遅れてしまいます」
カイナの救いの手とも言えるその言葉に、ちょっとズルいけれど、ほっとしたのも事実。そして私は、二人に向かってもう一度小さくお辞儀をして、馬車に乗り込んだ。
曇り空であっても、街は午前中ということもあって、市場を取り囲む人が多くて賑わっている。そんな風景を馬車の窓から眺めていれば、あっという間にルークの屋敷が見えてきた。多分、元の世界の感覚では、電車一区間ぐらいの距離なのだろう。
節制を余儀なくされていた私の生活では、一区間は歩くものというのが常識だったので、少し罪悪感を覚えてしまう。わざわざ馬車で移動する距離でもないし、それに御者の人だって、この距離の為にいちいち馬車を出すのは手間だろう。なので、次回は歩いて向かいたいと伝えてみようか。
そんなことを考えていたら、馬車はルークの屋敷の玄関で止まり、私が扉に手をかける前に、ガチャリと開いた。
「やあ、おはよう、アカリ。今日は来てくれてありがとう」
ルークは馬車を降りる私に手を貸しながらそう言った。そして私が何か言おうとする前に再び口を開く。
「バルドゥールを懐柔できるなんて、やっぱり君はすごいね」
茶目っ気のあるウィンクで迎えられた私は曖昧に頷きながらも、ルークに会ったら、まず聞きたいと思っていたことを口にした。
「ルークさんはあれから、バルドゥールさんに何か言われたりしませんでしたか?」
「………………」
栗色の髪の持ち主は私の質問を無視して、よそを向いて天気が良いなと適当なことを言う。今日は誰がどう見ても曇りだ。そんな下手くそな誤魔化しをするルークは、間違いなくバルドゥールから色々と小言っぽい何かを言われたのだろう。でも詳しくは聞かないでおく。
それよりも私は彼に謝りたいことがあった。
「頑張って説得したけれど、1時間だけと言われてしまって…………ごめんなさい、こんな短い時間では、あまりお役に立てるかどうかわかりません」
「そんなことないよっ。大健闘だよ。アカリ、頭を上げてっ」
びっくりした様子でルークは私の肩を掴んで、首を勢い良く横に振った。でも、すぐに今度は彼が頭を下げる。
「僕こそ、ごめんっ。実は…………せっかく来てくれたけど、リンは今、寝てるんだ」
「…………そうなんですか」
若干出鼻をくじかれた私は、ちょっとだけがっかりしてしまう。ということは、すぐに帰らないといけないのだろうか。初めてのお遣いならぬ、初めての公認外出がこんな結果になるのは、ちょっとしょっぱい。
できれば、何かしらの爪痕を残して帰りたい私は、ダメ元でルークに頼んでみる。
「ルークさん、起こさないようにするから、リンさんにちょっとだけ会っても良いですか?」
「もちろん、そうしてくれると嬉しいよ」
破顔したルークは、心から嬉しそうだった。その顔を見て、私も口元が綻んでしまう。
何だかんだ言っても、私にとってルークは二番目にこの世界で深いかかわりがある人。その人が自分の言動で笑ってくれるのは、やっぱり嬉しい。
でも彼が心からの笑みを浮かべる時は、きっとリンさんが目を覚ました時なのだろう。
ずっと心を閉ざして深いところにいるリンさんの心はわからない。あまり期待はできないけれど私がこの屋敷に通うことで、彼女が目覚めるきっかけになったら、私は嬉しい。
でもそれと同時に、他人のプライバシーに踏み込む覚悟を持とう。『おかえりなさい』と言って手を伸ばして、それを叩き落とされたとしても、これが私の身勝手極まりない行動の結果なのだと、ちゃんと受け止める心構えをしよう。
そんなことを胸の中で思いながら、長い廊下を並んで歩く。そして、以前と同じ扉が見えてきて、そしてその奥にはあの日と変わらない真っ白な風景があった。
「お邪魔します」
元の世界の行儀作法で入室すれば、ルークは律義だねーと、小さく笑った。でも別に笑われても何とも思わない。この作法は別におかしなことではいので、このまま通すつもりだ。
「ルークさん、リンさんの傍に行っても良いですか?」
「ああ、もちろんだよ」
なぜかツボに入ったルークは未だに笑っているが、許可を得た私は彼を無視して、リンさんの元に歩みを進める。
前回と同じ椅子に腰かけたまま眠りについている彼女は、今日も綺麗だった。でも、雪のように白くて滑らかな肌は、血の通わぬ陶器の人形のようだった。
「おはようございます、リンさん。えっと………この前は騒がしくして、ごめんなさい」
眠る彼女に向かって、小声で挨拶をしても、少し傾いた彼女の身体は胸の辺りが小さく上下しているだけで、ピクリとも動かない。
このリアクションは以前に挨拶をした時と同じだったので、これは想定の範囲内だ。なので、こんなことでは落ち込んだりしない。
でも、私の隣にいる人の笑い声がピタリと止めば、彼はそうではなかったことを知る。
「………………そっか」
そのたった一言に、落胆と失望がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、聞いているこちらが、暗然とした気持ちになる。
「あの……、えっと、始まったばかりです。ルークさん」
元気付ける言葉を探してけたけれど、結局こんなありきたりなものしか言えない自分が嫌になる。ちらりとルークを見れば、見るも無残にしょげていた。
その姿があまりに痛々しくて、視線をそらして部屋を見渡す。今日は曇りのせいで部屋は少し薄暗い。そして私の部屋と同じように幾つか蝋燭が灯されていた。
そこで私は、以前は気付かなかったあるものを目にして、何の気なしに口にした。
「そういえば、この部屋、本当に鉄格子が無いんですね」
もしかしたら、リンさんが正気を保っていた頃は嵌められていたのかもしれない。でも、今は必要ないと思ったのだろう。
視界を遮るものがなくて、私の部屋より広い窓。それは、ちょっぴり羨ましい。そんな軽い気持ちで口にした言葉だったけれど、次に発したルークの言葉は、とても恐ろしいものだった。
「うん。だから、リンには足枷を付けていたよ」
「………え?」
言葉の意味が良く分からなくて、思わず聞き返してしまう。そうすれば、ルークはこちらに顔を向けてもう一度同じ言葉を口にした。
「リンに足枷を付けて、逃げ出さないようにしたんだ」
さらりと吐いたルークの言葉はまるで呪いのようだった。そして振り向いたその瞳はあの日と同じように澱んでいた。
何度見ても慣れることができない不気味な眼差しから逃げるように視線をずらせば、無垢な表情で眠り続けるリンさんがいる。でも、なぜか一瞬だけ、目を開けたような気がした。
それは多分私の幻想だったのかもしれない。でも、私の目にははっきりと、虚空の瞳が焼き付いた。
そして気付く。ああ、そっか。そうなんだと。………リンさんがあの何も映さない黒曜石のような瞳になってしまったのは、地獄より更に悍ましいものを見てしまったからなんだ。
そう結論付けた瞬間、恐怖で頬が引きつった。どうしよう、足元がグラグラと揺れて、とても気持ちが悪い。そして揺れている場所だけが、底なし沼に沈んでいくようだった。
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