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◆◇第一幕◇◆ 時空の監視者の愛情は伝わらない
白亜の城に勤める者②
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いつものお調子者の彼を目にして、妙にほっとする。そしてかなり離れた場所に居た彼はあっという間に距離を縮め私達と向き合った。
「間に合ったぁー。良かったぁー。てか、…………はぁはぁ…………マ、マジ苦しい」
両手を膝に当てて息を整えるルークの服装はバルドゥールと同じように、いつもの軍服ではなく装飾が多い。そして片側だけマントを掛けている。ちなみに刺繍は金糸ではなく、銀糸。
全力で走ったっせいで、少し乱れてしまっているが今日のルークは前髪を後ろに撫で付けている。その姿は美丈夫と称されるものだけれど、既に馴染んでしまった私には、やっぱり場末のホストかどこぞの組の構成員に見えてしまう。もちろんそれは口に出さないけれど。
「…………ルークさん、大丈夫ですか?あ、それよりリンさんは大丈夫ですか?」
彼の服装を一通り眺めていたけれど、いつまで経っても彼の息が整わないので、心配になって声をかける。そうすれば、私の隣にいる人が不機嫌さを滲ませながら、口を開いた。
「何が間に合った、だ。遅いぞ」
ぜいぜいと荒い息をしていたルークだったけれど、その言葉に弾かれたように顔を上げた。
「ちょっ、何言ってるんですか!?先輩、今日は一緒に行くはずだったでしょ!?」
「ああ、そういえばそうだったな」
迎えが来たのだから仕方ないだろうと、バルドゥールは悪びれることもなくルークに言い放った。これはちょっと横暴だ。あと、二人の会話を耳にするのは随分と久しぶりのような気がする。ルークはバルドゥールのことを職場では先輩と呼ぶのか。これもまた新しい発見だ。
ただルークは敬語を使っているつもりなのかもしれないけれど、まったくそうなっていないところが、彼らしいと言えば彼らしい。
ということを二人を交互に見つめながら考えていたけれど、上司から横暴な発言を受けた部下は、えーっと不満げな声を上げた。けれど、それ以上は何も言わず懐からあるものを取り出した。
「…………良いですよ、もう。で、忘れないうちに、はい、これ渡しておきます。カイナさんから、預かってきました」
そう言ってバルドゥールに差し出したのは、時空の監視者の身分を表す短剣だった。
「ご苦労だったな」
「ええーっ言うこと、それだけですかぁー。遠回りした挙句、カイナさんにパシリに使われ、かつ、間に合うように全力疾走した僕に、他に掛ける言葉は!?」
「ない」
「マジですかぁー」
がっくりと肩を落とすルークに何か言葉を掛けた方が良いのだろうか。でも以前、良かれと思ってしたことが空回りしてしまい、直接稽古という何やら恐ろしい事態になってしまったことは記憶に新しい。
ちょっとズルいかもしれないけれど、ここは何も言わず語らず、そっとしておいた方が良いだろう。
そう判断した私は、じっと貝のように口を閉ざして、傍観者に徹することにする。けれど、すぐバルドゥールから声を掛けられてしまった。
「アカリ、悪いが少しの間、これを借りるぞ」
「え?あ、はい。どうぞ」
借りているのは私の方だ。だからバルドゥールがいちいち私に断るのはおかしい。でも、何となく今そのことを言う必要はないような気がして頷くだけにする。
ただ、何の為にこれを身に付ける必要があるのだろう。普段は借りたまま枕の下という定位置にいる短剣だけれど、これにはちゃんとした使い道があったようだ。
「じゃ、アカリまた後でね!」
そう言ってルークは颯爽と駆け出して行ってしまった。けれど私とすれ違った瞬間『リンは大丈夫。安心して』と保留になっていた答えを返してくれた。ただ、その後『可愛いね』という歯の浮くようなセリフを吐いた。後半の背台詞はいらなかったと思う。
「ったく、忙しない奴だ」
呆れ口調でそんなことを言うバルドゥールは、部下に手を焼く上官の顔をしていた。私には見せることのないその表情がとても新鮮だ。
「ん?アカリどうかしたのか?」
じっとバルドゥールを見つめていたら、視線に気づいた朱色の髪を持つ上司は、私がいつも目にする彼の表情に戻して問うてきた。その切り替えの早さに、妙に胸がドキドキしてしまう。
「いいえ。何でもありません。ただ………」
「ただ?」
「お仕事をしているバルドゥールさんを見ることができて良かったです」
バルドゥールはたくさんの不安とか懸念を抱えてここに来たのだから、私がこんなことを言っては失礼なのかもしれない。けれど言わずにはいれなかった。そしてそう言われた彼は、オリバーの時と同様に軽い笑い声を立てた。
「ははっ。仕事ではないがな」
先に進もうと声に出すことはしないけれど、バルドゥールはそう言いながら私の背を軽く押した。
「そう言われると少々気恥ずかしい。これからアイツらの前で、俺はずっとお仕事をしている顔をしなければならないのだからな」
歩きながらちょっと困った口調でそう語るバルドゥールは、既に上司のそれだった。そして頭上から降ってきたその言葉に諸々聞きたいことが浮かんできたけれど、それよりも前に針葉樹に囲われた遊歩道を抜け一気に視界が広がった。
陽の光を遮るものがなくなり、急に眩しくなって思わず目を細める。それはわずかな間で、明るさに目が慣れたそこには、ルークと同じように正装した青年が居た。しかも4人。ルークを入れれば5人。
彼らは私達に気付いていないのだろう。遅れて到着したルークに苦笑を浮かべたり、肩に腕を乗せて軽口を叩いたりしている。
白い建物から続くテラスのような場所で談笑している彼らは、全員が全員、瞬きを忘れてしまう程に美しい青年だった。見知らぬ世界に飛び込んでしまったような錯覚を起こして、思わず足が止まってしまった。
「紹介しよう。お前の剣となり盾となる者達だ」
バルドゥールの言葉は私に向けてというよりも、そこに居る彼らに向けてのものだった。
その証拠に、バルドゥールの声が届いたと同時に、くつろいでいた彼らが全員、立ち上がった。凛と居ずまいを正して。
私が身に付けているドレスといい、正装したバルドゥールといい、オリバーといい………今いる庭も、眼前にいる人たちもそう。何だか私は、今日は朝から綺麗なものばかり目にしているなと、ふと思う。
そして、そんなことを考えながら神々しいまでに美しい彼らに竦んで歩けなくなった私に、正装した彼らはゆっくりと近づいて来た。
そして手を伸ばせば届く距離まで来ると、優雅な所作で膝を付いた。
4人の瞳がじっと私を見上げる。瞳の色は全員違うのに、その眼差しは同じ色をたたえていた。悪意など一切無い、ただひたすらに何かを希う色。端に居るルークの瞳だけが違う。彼は、私を諭すときに見せる柔らかい眼差しだった。
けれど私は、未だに誰かから向けられる視線が怖い。それが見ず知らずの人間ならなおのこと。しかもそれが4人とくれば、悪意がなくても恐ろしく感じてしまう。
思わず息を呑む。そして怯えてしまった身体はくらりと傾いてしまう。それを背後にいるバルドゥールは予期していたのか難なく受け止め、抱き寄せてくれた。
「初めまして、アカリ様」
ざっと強い風が吹き抜けたと思ったら、その中の誰かがそう口にした。低く敬うような口調で。
「我ら時空の監視者は、あなたをお待ちしておりました」
風が運んだ香りの中に新緑ではない甘いものが混ざっていた。どこかに花壇があるのだろうか。頭の隅でそんなことを思った瞬間、再び誰かがそう言った。慈しみを込められた柔らかい口調で。
「今より我らは、アカリ様の剣と盾となる者。どうぞ、お見知りおきを」
この言葉は誰が発したのだろうか。でも、それを探す間の無く、そこに居た全員が一斉に胸に手を当て、首を垂れてしまった。俯いた彼らのうなじがくっきりと見えるほど、深く深く。
ルークも当然のように胸に手を当て、首を垂れている。その仕草がちょっと可笑しいと思ってしまう。だって、ルークはリンさんの為の時空の監視者なのに、私に頭を下げるのは間違っている。
でも、この一連の出来事を目にして私は気づいた。そうか。今日の外出の目的はこれだったのかと。
バルドゥールは彼らに私を会わせたかったのだ。そう気付いた途端、私を抱く太い腕に力が籠ったような気がした。
「間に合ったぁー。良かったぁー。てか、…………はぁはぁ…………マ、マジ苦しい」
両手を膝に当てて息を整えるルークの服装はバルドゥールと同じように、いつもの軍服ではなく装飾が多い。そして片側だけマントを掛けている。ちなみに刺繍は金糸ではなく、銀糸。
全力で走ったっせいで、少し乱れてしまっているが今日のルークは前髪を後ろに撫で付けている。その姿は美丈夫と称されるものだけれど、既に馴染んでしまった私には、やっぱり場末のホストかどこぞの組の構成員に見えてしまう。もちろんそれは口に出さないけれど。
「…………ルークさん、大丈夫ですか?あ、それよりリンさんは大丈夫ですか?」
彼の服装を一通り眺めていたけれど、いつまで経っても彼の息が整わないので、心配になって声をかける。そうすれば、私の隣にいる人が不機嫌さを滲ませながら、口を開いた。
「何が間に合った、だ。遅いぞ」
ぜいぜいと荒い息をしていたルークだったけれど、その言葉に弾かれたように顔を上げた。
「ちょっ、何言ってるんですか!?先輩、今日は一緒に行くはずだったでしょ!?」
「ああ、そういえばそうだったな」
迎えが来たのだから仕方ないだろうと、バルドゥールは悪びれることもなくルークに言い放った。これはちょっと横暴だ。あと、二人の会話を耳にするのは随分と久しぶりのような気がする。ルークはバルドゥールのことを職場では先輩と呼ぶのか。これもまた新しい発見だ。
ただルークは敬語を使っているつもりなのかもしれないけれど、まったくそうなっていないところが、彼らしいと言えば彼らしい。
ということを二人を交互に見つめながら考えていたけれど、上司から横暴な発言を受けた部下は、えーっと不満げな声を上げた。けれど、それ以上は何も言わず懐からあるものを取り出した。
「…………良いですよ、もう。で、忘れないうちに、はい、これ渡しておきます。カイナさんから、預かってきました」
そう言ってバルドゥールに差し出したのは、時空の監視者の身分を表す短剣だった。
「ご苦労だったな」
「ええーっ言うこと、それだけですかぁー。遠回りした挙句、カイナさんにパシリに使われ、かつ、間に合うように全力疾走した僕に、他に掛ける言葉は!?」
「ない」
「マジですかぁー」
がっくりと肩を落とすルークに何か言葉を掛けた方が良いのだろうか。でも以前、良かれと思ってしたことが空回りしてしまい、直接稽古という何やら恐ろしい事態になってしまったことは記憶に新しい。
ちょっとズルいかもしれないけれど、ここは何も言わず語らず、そっとしておいた方が良いだろう。
そう判断した私は、じっと貝のように口を閉ざして、傍観者に徹することにする。けれど、すぐバルドゥールから声を掛けられてしまった。
「アカリ、悪いが少しの間、これを借りるぞ」
「え?あ、はい。どうぞ」
借りているのは私の方だ。だからバルドゥールがいちいち私に断るのはおかしい。でも、何となく今そのことを言う必要はないような気がして頷くだけにする。
ただ、何の為にこれを身に付ける必要があるのだろう。普段は借りたまま枕の下という定位置にいる短剣だけれど、これにはちゃんとした使い道があったようだ。
「じゃ、アカリまた後でね!」
そう言ってルークは颯爽と駆け出して行ってしまった。けれど私とすれ違った瞬間『リンは大丈夫。安心して』と保留になっていた答えを返してくれた。ただ、その後『可愛いね』という歯の浮くようなセリフを吐いた。後半の背台詞はいらなかったと思う。
「ったく、忙しない奴だ」
呆れ口調でそんなことを言うバルドゥールは、部下に手を焼く上官の顔をしていた。私には見せることのないその表情がとても新鮮だ。
「ん?アカリどうかしたのか?」
じっとバルドゥールを見つめていたら、視線に気づいた朱色の髪を持つ上司は、私がいつも目にする彼の表情に戻して問うてきた。その切り替えの早さに、妙に胸がドキドキしてしまう。
「いいえ。何でもありません。ただ………」
「ただ?」
「お仕事をしているバルドゥールさんを見ることができて良かったです」
バルドゥールはたくさんの不安とか懸念を抱えてここに来たのだから、私がこんなことを言っては失礼なのかもしれない。けれど言わずにはいれなかった。そしてそう言われた彼は、オリバーの時と同様に軽い笑い声を立てた。
「ははっ。仕事ではないがな」
先に進もうと声に出すことはしないけれど、バルドゥールはそう言いながら私の背を軽く押した。
「そう言われると少々気恥ずかしい。これからアイツらの前で、俺はずっとお仕事をしている顔をしなければならないのだからな」
歩きながらちょっと困った口調でそう語るバルドゥールは、既に上司のそれだった。そして頭上から降ってきたその言葉に諸々聞きたいことが浮かんできたけれど、それよりも前に針葉樹に囲われた遊歩道を抜け一気に視界が広がった。
陽の光を遮るものがなくなり、急に眩しくなって思わず目を細める。それはわずかな間で、明るさに目が慣れたそこには、ルークと同じように正装した青年が居た。しかも4人。ルークを入れれば5人。
彼らは私達に気付いていないのだろう。遅れて到着したルークに苦笑を浮かべたり、肩に腕を乗せて軽口を叩いたりしている。
白い建物から続くテラスのような場所で談笑している彼らは、全員が全員、瞬きを忘れてしまう程に美しい青年だった。見知らぬ世界に飛び込んでしまったような錯覚を起こして、思わず足が止まってしまった。
「紹介しよう。お前の剣となり盾となる者達だ」
バルドゥールの言葉は私に向けてというよりも、そこに居る彼らに向けてのものだった。
その証拠に、バルドゥールの声が届いたと同時に、くつろいでいた彼らが全員、立ち上がった。凛と居ずまいを正して。
私が身に付けているドレスといい、正装したバルドゥールといい、オリバーといい………今いる庭も、眼前にいる人たちもそう。何だか私は、今日は朝から綺麗なものばかり目にしているなと、ふと思う。
そして、そんなことを考えながら神々しいまでに美しい彼らに竦んで歩けなくなった私に、正装した彼らはゆっくりと近づいて来た。
そして手を伸ばせば届く距離まで来ると、優雅な所作で膝を付いた。
4人の瞳がじっと私を見上げる。瞳の色は全員違うのに、その眼差しは同じ色をたたえていた。悪意など一切無い、ただひたすらに何かを希う色。端に居るルークの瞳だけが違う。彼は、私を諭すときに見せる柔らかい眼差しだった。
けれど私は、未だに誰かから向けられる視線が怖い。それが見ず知らずの人間ならなおのこと。しかもそれが4人とくれば、悪意がなくても恐ろしく感じてしまう。
思わず息を呑む。そして怯えてしまった身体はくらりと傾いてしまう。それを背後にいるバルドゥールは予期していたのか難なく受け止め、抱き寄せてくれた。
「初めまして、アカリ様」
ざっと強い風が吹き抜けたと思ったら、その中の誰かがそう口にした。低く敬うような口調で。
「我ら時空の監視者は、あなたをお待ちしておりました」
風が運んだ香りの中に新緑ではない甘いものが混ざっていた。どこかに花壇があるのだろうか。頭の隅でそんなことを思った瞬間、再び誰かがそう言った。慈しみを込められた柔らかい口調で。
「今より我らは、アカリ様の剣と盾となる者。どうぞ、お見知りおきを」
この言葉は誰が発したのだろうか。でも、それを探す間の無く、そこに居た全員が一斉に胸に手を当て、首を垂れてしまった。俯いた彼らのうなじがくっきりと見えるほど、深く深く。
ルークも当然のように胸に手を当て、首を垂れている。その仕草がちょっと可笑しいと思ってしまう。だって、ルークはリンさんの為の時空の監視者なのに、私に頭を下げるのは間違っている。
でも、この一連の出来事を目にして私は気づいた。そうか。今日の外出の目的はこれだったのかと。
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