空から来た少年

ジャム

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本編

ダークな取引

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三日後・・・

白夜「あとは・・・感想文のみ・・・」

「案外少なくてよかった・・・」

宿題はそんなに多くはなく三日ぐらいで終わった
でも、問題はここからだ・・・

白夜「・・・」

白夜はベッドに寝っ転がりながら本を読んでいた

「・・・」

僕も本を読んでいる

白夜「・・・うん!これは面白かった!」

「じゃあ、それを文章にすれば終わりだよ」

白夜「う・・・それが難しいんだよ・・」

確かに・・・
思ったことを文章にするのは難しい

「・・・僕も読み終わった・・・」

僕は文章にしていく

白夜「よくそんなにスラスラ書けるな・・・」

「こういうの得意だから」

白夜「じゃあ・・・」

「ダメ」

白夜「ダメか・・・このままじゃ悠斗と過ごす時間が無くなる・・・」

「まだ一か月ぐらいあるんだから・・・」

白夜「今日という日は帰って来ないんだ!それじゃなくても三日もなくなってるし・・・」

「ならさっさと終わらせることだね。じゃないとなくなっていくことになるよ」

白夜「う・・・」

一時間くらいしただろうか・・・
僕は感想文を書き終えた

「う~~~ん!!はぁ・・・終わった~」

白夜「カンソウ・・・カンソウ・・・」

白夜は頭から湯気が出ているみたいな状態だ

「そんなに悩まなくても・・・」

白夜「・・・だぁぁぁ!!頭痛い!!」

白夜は部屋を転げまわる

「お、落ち着いて・・・」

白夜「もう無理!!勘弁して!!!」

光「うるさい!」

光くんが部屋に勢いよく入ってきた

光「うるさいんだけど!!静かにしてよ!」

白夜「ご、ごめん・・・」

「ごめんね・・・」

光「毎年毎年・・・いい加減にしてよ・・・もう高校も卒業するのに・・・」

白夜「・・・!」

白夜は一度俯いたと思ったらいい笑顔で顔をあげた

白夜「光?」

光「なに・・・」

白夜「ちょっと二人で話そうか?」

光「嫌だね!どうせ手伝ってだろう?お断りだね!」

白夜「そうか・・・パンツの事を話そうと思ったんだが・・・」

光「はぁ!?な、なんで知ってんだよ!?」

「ん?パンツ?」

白夜「実はさ~」

光「あぁぁぁぁぁ!!!言うな!!」

光くんはすごい勢いで白夜の口を塞いだ

白夜「じゃあ・・・いいよな?」

光「う・・・し、仕方ない・・・今回だけだからな!」

そういうと光くんと白夜は部屋を出て行った

「???」

僕は不思議に思うが疲れもあってベッドで少し休むことにした


・・・光視点・・・
最悪だ・・・

兄「とても・・・いい・・・と思いました・・・」

「違う違う!ここはもっと具体的に書かないと!」

兄「そうか・・・」

「はぁ・・・」

まさかパンツの事・・・ばれてたなんて・・・
誰にもばれてないと思ったのに・・・

「・・・ねぇ」

兄「ん?」

「なんで・・・わかったの?」

兄「ん?」

「パ、パンツのこと・・・」

兄「あ~・・・脱衣所から逃げて行っただろう?その時、手を後ろに隠してたからな。それに悠斗のパンツなかったし。悠斗が持ってきたのは知ってた。なら光が持って行ったって考えるのが妥当だろう?」

「・・・ごめん・・・」

兄「・・・なんとなくわかってたんだよな・・・光は悠斗のことが好きなんだろうって」

「そ、そうなの?」

兄「ああ。でも、運命までは感じてないだろう?」

「うん」

兄「なら構わないよwでも、手を出したら兄弟でも許さないからな?」

「わかってるよ・・・」

兄「ならいいwそれよりさっさと教えてくれよ!」

「そもそもどんな本を読んだんだよ・・・」

兄「これ!」

そういい見せてきた

「これまた・・・難しい本を・・・」

兄「これぐらいじゃないと成績にプラスされないだろうからな!」

「身の丈に合った本にしなよ・・・」

俺は本を一通り読んでみた

「・・・宿命・・・ね」

兄「ああ。オメガの苦悩が書かれてて感動した!」

「感動したことを感想文にすればいいだけだよ」

兄「それができたらお前を脅し・・・じゃない!取引してまで頼まないよw」

いま、脅してること認めやがった・・・
このくそ兄・・・

兄「早く終わらせようぜ!」

「はいはい・・・」

そして俺は兄ちゃんの感想文を四分の三も手伝った・・・

「・・・あのさ・・・」

兄「ん?」

「パンツのことは・・・悠斗さんには・・・」

兄「言わないよwもう取引も完了した。もう脅したりしないよwすまなかったな・・・脅してまで付き合わせて・・・」

兄ちゃんは頭を下げた

「・・・まぁいいよ。もう終わったし。言わないなら」

兄「ああ!言わない!それは約束する!」

「ならいい。けど、これからは自分でやってよね。いつまでも弟や妹に頼るな」

兄「へいへいw」

そういうと兄ちゃんは部屋を出て行った・・・


・・・悠斗視点・・・
僕はベッドに横になりながら本を読んでいた
しばらくすると白夜が帰ってきた

白夜「ただいま!やっと終わったよ~」

「お疲れ様。よく協力してくれたね」

白夜「あいつは兄思いだからな~。なんだかんだ言うがいつも手伝ってくれるんだよ!」

「そうなんだw・・・ところでパンツって?」

白夜「ん?パンツ?」

「うん。さっき白夜が言ってたじゃん」

白夜「そうだっけ?w」

「・・・まぁいいや」

ベッドに横になると白夜が横に来て添い寝をした

「暑いんだけど・・・」

白夜「でも、くっ付いていたいんだよw」

「・・・まぁねw」

僕も白夜に抱き着く
暑いけど心地いい・・・
矛盾している気がするが・・・気にしないことにした

白夜「悠斗・・・」

「白夜・・・」

宿題も終わり僕たちは学校が始まるまで遊びまくることができる
本来は進路のことを考えないといけないんだけど・・・

白夜「愛してるぞ・・・」

「僕もだよ・・・」

甘い囁きを聞くとどうでもよく感じる
こうしてずっと一緒に居られるなら・・・それでいいと・・・

白夜「悠斗・・・愛してる・・・」

白夜は何度も何度も愛の言葉を囁く

「僕も愛してるよ・・・」

僕もそれに答える

白夜「ずっと・・・傍に居ろよ?」

「うん」

白夜の本音が聞こえる
僕は・・・

「・・・」

僕は・・・わからなくなってしまった・・・
帰りたいのか・・・わからない・・・
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