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正晴のアルバイト
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次の日
正晴は僕より早く起きて支度をしていた
「おはようございます。早いですね?」
正晴「おはよう。ああ、海の家の仕事は早くから始まるからな」
そういうと荷物をもって玄関にむかった
僕も一緒にむかった
「えっと・・・いって、らっしゃい・・・」
正晴「お、おう・・・」
なんだか恥ずかしい・・・
でも、なんか幸せな感じになる
そうして正晴は家を出た
僕はバルコニーにむかった
ここからなら海の家も見える
少しして正晴が海の家に向かってるのが見えた
「あ、正晴だ」
そして正晴がこちらを見て手を振ってきた
僕も手を降った
あとで行ってみようかな・・・
一人になって外をボーっと眺めていた
「暇だな・・・」
中学の時は部活に入ってたし、大神が毎日のように遊びに来てたし・・・
高校で始めての夏を恋人と旅行に来ることになるなんて思わなかった
そして、まさかの一人になるなんて・・・
でも、正晴はアルバイトだし、仕方ないけど、寂しいな・・・
「はぁ~・・・」
付き合いが始まって毎日一緒で、たわいもない話をして・・・
今は一人でこの時間をどうするか悩んでいる
「・・・宿題しよう」
僕は夏休みの宿題をやることにした
ほかにやることないし
数学、国語、科学・・・
そんなに難しくないし2、3日あればすぐに終わる
僕は寂しさを紛らわすために宿題に集中した
正晴「お~い!聞いてるか?」
「!?」
僕は正晴の声に驚いて振り向いた
そこには正晴が立っていた
正晴「すごい集中力だな?」
僕は時計を見た
13時になっていた
「お、おかえりなさい」
正晴「ただいま。ほら!」
と言い焼きそばとイカ焼きをテーブルの上に置いた
正晴「俺が作った焼きそばとイカ焼きだ!」
「美味しそう!いただきます!」
おいしい!
こんなに美味しい焼きそばとイカ焼きなんて食べたことない!
正晴「雰囲気もあって美味しくなるんだよw海で食べると更に美味しく感じると思うぞ?」
そういうもんなのかな?
でも、そうなら経験してみたいな・・・
「アルバイトは終わったんですか?」
正晴「休憩だよ。14時にまた行かないと」
「そうなんですか・・・」
僕は少し寂しかった
仕方ないと思うけど
ごはんを食べ終えて伸びをしたら
「!?」
正晴がキスをしてきた
そして、そのままベッドに連れていかれた
正晴「寂しかったよな?ごめんな」
「は、はい、寂しかったですが、仕方ないので・・・てか、なんでベッドに?」
正晴「ベッドに二人で来たらやる以外ないだろう?」
「え!?あと少しで仕事ですよね!?」
正晴「ああ、だから、すぐに終わらせる」
そういうとすぐに入れてきた
毎日のようにやっているからすんなり入った
正晴は腰を振りながら
正晴「寂しい思いをさせてすまない・・・」
「い、いえ、大、丈夫です。んっ!」
正晴「時間があるときは一緒にいるからな?だから、心配するなよ?」
僕は頷き正晴にキスをした
正晴もキスをしてきて
正晴「そろそろイキそう・・・イク!!」
僕もイッてしまった
すごく気持ちよかった
正晴は後片付けをしてアルバイトにむかった
正晴「行ってくる!帰ってきたら続きをしような?」
「はい。いってらっしゃい。」
そしてまた一人・・・
しばらくベッドでぼーっとしていた
「宿題しよう・・・」
僕はテーブルに座り宿題をしたが正晴のことを考えていて集中できなかった
「・・・」
僕は帽子とフードを被って家を出た
向かったのは正晴のアルバイト先の海の家だ
炎天下、長袖、帽子、フード・・・さすがに熱い・・・
そして目立つ・・・
みんながこっちを見てくる
でも、人間ってバレたくない
バレても問題は・・・ないと思うけど・・・
僕はこっそりお店を覗いてみた
そこには昨日あったおばちゃんとバンダナを付けたイケメンがいた
(正晴・・・バンダナすごい似合ってる・・・)
元からイケメンだから更にイケメンになっている
そして女性が何人か話しかけている
女性「おにいさ~ん。私たちと遊ぼうよ~」
正晴「仕事中なので・・・」
女性「じゃあ、仕事終わったら遊ばない?」
正晴「いえ・・・もう相手いるので」
女性「え~私たちと一緒の方が絶対に楽しいって~」
正晴「すみません・・・」
接客のお仕事だから仕方ないのだろうが、不機嫌そうな正晴
毎日こんな感じなのかな?
大変だな・・・
なんて他人のことのように思うけど、僕の正晴に手を出すのは気に入らない
「正晴!来ちゃいました~」
僕は明るく女性たちに聞こえるように言った
正晴「おお!来たのか!」
と駆け寄ってくる正晴
その顔は笑顔だった
それを気に入らなそうに見ている女性たち
女性「その人がさっき言ってた人~?」
正晴「はい」
女性「ふ~ん?フードなんか被って日焼け対策とか?女子力高いですよアピール?」
「いえ、そういうわけではないですが・・・」
女性「じゃあ、フード外して顔見せなさいよ~」
そういうと僕のフードを取ろうとしてきた
僕は抵抗したが4人相手に勝てるわけもなくフードは取られた
女性「え・・・人間!?」
女性の声は周りに響いた
みんながこちらを見てくる
正晴「!?」
正晴は上着を脱ぎ僕に被せた
女性「なんでここに人間がいるのよ!」
女性「それもこのイケメンの相手ってことは、恋人ってことでしょう?」
女性「マジ?オスだったけど?」
女性「性別は別に関係はないけど・・・でも、人間って・・・」
そういいながら女性たちは近づいてくる
そして僕の顔や身体を触ってきた
女性「わ~やわらかい!」
女性「マジだ!プニプニ!」
女性「皮膚?ってこんなにサラサラなんだ~」
女性「私も人間に生まれればよかった~」
女性「バカだな~人間なんかに生まれたら生きていけないよ~w」
女性「そうだよね~w道具として買われるか奴隷のように働かせられるだけだもんね~w」
言いたい放題言いまくる女性たち
僕は言われ慣れてるから気にしないけど正晴がすごい怖い顔をして女性たちを睨んでいた
正晴「帰れ・・・」
女性「え?」
正晴「帰れって言ってんだよ」
女性「え、なんでよ・・・」
正晴「こいつは俺の運命のつがいだ!こいつをそれ以上侮辱するならたとえメスでも手加減しねぇぞ。」
女性「え!?運命のつがいって・・・マジ!?」
正晴「ああ。だから帰れ!そして二度と来るな!」
そう言った正晴の顔は般若のような顔だった
女性たちは怖がりながら帰って行った
正晴「大丈夫か?」
「はい・・・でも、お仕事中なのに・・・」
正晴「仕事よりお前の方が大事なんだよ」
「・・・ありがとうございます・・・でも、ここに来るべきじゃなかったですね・・・」
正晴「いや、来ていいんだよ。お前は俺が守る。それに、お前も我慢してたんだろう?」
「・・・」
してないって言ったら嘘になる・・・
でも、自分のことだから我慢できた
正晴「これからは我慢するな。俺が守ってやるから」
「・・・ありがとうございます」
そういいながら頭を撫でてきた
そして正晴は店長らしい人に呼ばれた
たぶん、怒られてるんだろうな・・・
絡まれているのを我慢してやり過ごしていたのに僕のせいで・・・
クビとかになったらどうしよう・・・
アルバイトだからクビになっても問題はないだろうけど・・・
俯いて考えていたら
おばちゃん「大丈夫よ!」
と僕の背中をさすってきたおばちゃん
おばちゃん「クビになったらって考えてるんでしょう?」
「え、はい」
なんでわかったんだろう・・・
おばちゃん「マサちゃんはこのお店で一番人気だから~。注意はされるだろうけど、大丈夫よ!」
「ならいいんですが・・・どうしてクビになるかもってわかったんですか?」
おばちゃん「そうね・・・女の勘よ!」
女って怖いな・・・
おばちゃん「でも、マサちゃんがここまではっきり言うの初めて見たわ」
「そうなんですか?」
おばちゃん「ええ。なにを聞いても曖昧な答え方しかしないのよ~。それが更にかっこよく見えるらしいんだけどね~w」
そうなんだ・・・
僕ははっきり言う姿しか知らない・・・
本当に僕は正晴のことを知らないんだ・・・
おばちゃん「そのマサちゃんがあれだけはっきり言ったんだもの。それだけあなたが大切なのね!妬けるわねw」
僕はたぶん顔が真っ赤だったと思う
嬉しいと思う反面恥ずかしかったのだ
しばらくすると正晴が帰ってきた
「正晴!ごめんなさい!」
正晴「ん?なんで謝るんだ?」
「だって・・・注意されたんでしょう?」
正晴「まぁな。でも、間違ったことはしてない。だから、気にするな」
そういうと僕の頭を撫でてきた
正晴「しばらく居るんだろう?なにか飲むか?」
そういうとドリンクを持ってきてくれた
正晴「サービスしとくよ!」
「ありがとうございます」
そして正晴は仕事に戻って行き僕はドリンクを飲みながら海を見ていた
周りを見るといろんな人がいた
親子で来ている人、カップルで来ている人
僕は少し砂浜に出てみた
夏は人が多い・・・
でも、嫌な気分にはならない
その時
ドンッ
なにかが僕の足に当たった
下を見たら5歳くらいの人間の子供だった
「大丈夫?」
人間「うん・・・ごめんなさい・・・」
白熊獣人「定~あまり離れるなよ~」
と白熊獣人が走ってきた
白熊「すみません・・・お怪我はないですか?」
「あ、はい。そちらこそ大丈夫ですか?」
白熊「たぶん大丈夫だと思います。・・・ん?」
白熊獣人は僕の顔を覗き込んだ
僕はハッとした
帽子は被っているがフードを忘れていた
白熊「あなたも人間なんですね!」
「え、まぁ・・・」
白熊「私のつがいもそうなんですよ!」
そういうと白熊獣人は家族を呼んだ
そこにはお腹が少し大きい人間の男性と白熊獣人の子供がいた
子供は双子らしい
城熊「私の名前は『城熊 猛』と申します!この子たちは自慢の子供たちです!獣人の方が『誠』人間の方が『定』です。嫁は『遥斗』です」
遥斗「初めまして!」
「は、初めまして・・・僕も遥斗って言います」
城熊「!?そうなんですね!すごい偶然ですね!」
「そうですね」
遥斗「なんで長袖なんですか?」
「人間・・・ですから」
遥斗「・・・まだ当たりが強いですからね・・・」
城熊「この子が大きくなるまでによくなればいいんですが・・・」
「・・・」
遥斗「でも、あまり気にしなくていいと思いますよ!」
「え?」
遥斗「確かに当たりが強いのは事実ですが、だからと言って人間がコソコソする必要はないと思うんです!だから、堂々としてていいと思いますよ!」
僕はそれを聞いてなんとなく納得した
なんでフードを被って自分を隠して生きてきたんだろう・・・
そんな必要ないのに・・・
「そう・・・ですよね・・・」
城熊「そうですよ!無責任な言い方ですが、自分らしく生きましょう!!」
そういうと城熊家族は海に向かって行った
僕は家族にお礼を言った
正晴「どうしたんだ?」
僕はお店に入り席に座った
「・・・僕、間違っていたのかもって」
正晴「間違い?」
「はい・・・人間だからって理由で自分を殺して生きてきました・・・でも、それはきっと『自分らしさ』を否定することなんじゃないかなって・・・」
正晴「・・・」
「だから、僕、受け入れようと思います。人間で生まれたことを変えることはできない。なら、それを受け入れて自分らしく生きて行こうって」
正晴「そうか」
そういいフッと笑う正晴
そして僕の頭を撫でる
正晴「お前がそう決めたなら俺はそれを応援する。だから、自分の信じる道を進め」
「はい!」
僕は正晴がお仕事が終わるまで待って一緒に帰った
そして僕は長袖とフードを鞄にしまって
(自分らしく・・・)
もう自分を否定しない
もう自分を殺して生きていかない
そう誓った・・・
正晴は僕より早く起きて支度をしていた
「おはようございます。早いですね?」
正晴「おはよう。ああ、海の家の仕事は早くから始まるからな」
そういうと荷物をもって玄関にむかった
僕も一緒にむかった
「えっと・・・いって、らっしゃい・・・」
正晴「お、おう・・・」
なんだか恥ずかしい・・・
でも、なんか幸せな感じになる
そうして正晴は家を出た
僕はバルコニーにむかった
ここからなら海の家も見える
少しして正晴が海の家に向かってるのが見えた
「あ、正晴だ」
そして正晴がこちらを見て手を振ってきた
僕も手を降った
あとで行ってみようかな・・・
一人になって外をボーっと眺めていた
「暇だな・・・」
中学の時は部活に入ってたし、大神が毎日のように遊びに来てたし・・・
高校で始めての夏を恋人と旅行に来ることになるなんて思わなかった
そして、まさかの一人になるなんて・・・
でも、正晴はアルバイトだし、仕方ないけど、寂しいな・・・
「はぁ~・・・」
付き合いが始まって毎日一緒で、たわいもない話をして・・・
今は一人でこの時間をどうするか悩んでいる
「・・・宿題しよう」
僕は夏休みの宿題をやることにした
ほかにやることないし
数学、国語、科学・・・
そんなに難しくないし2、3日あればすぐに終わる
僕は寂しさを紛らわすために宿題に集中した
正晴「お~い!聞いてるか?」
「!?」
僕は正晴の声に驚いて振り向いた
そこには正晴が立っていた
正晴「すごい集中力だな?」
僕は時計を見た
13時になっていた
「お、おかえりなさい」
正晴「ただいま。ほら!」
と言い焼きそばとイカ焼きをテーブルの上に置いた
正晴「俺が作った焼きそばとイカ焼きだ!」
「美味しそう!いただきます!」
おいしい!
こんなに美味しい焼きそばとイカ焼きなんて食べたことない!
正晴「雰囲気もあって美味しくなるんだよw海で食べると更に美味しく感じると思うぞ?」
そういうもんなのかな?
でも、そうなら経験してみたいな・・・
「アルバイトは終わったんですか?」
正晴「休憩だよ。14時にまた行かないと」
「そうなんですか・・・」
僕は少し寂しかった
仕方ないと思うけど
ごはんを食べ終えて伸びをしたら
「!?」
正晴がキスをしてきた
そして、そのままベッドに連れていかれた
正晴「寂しかったよな?ごめんな」
「は、はい、寂しかったですが、仕方ないので・・・てか、なんでベッドに?」
正晴「ベッドに二人で来たらやる以外ないだろう?」
「え!?あと少しで仕事ですよね!?」
正晴「ああ、だから、すぐに終わらせる」
そういうとすぐに入れてきた
毎日のようにやっているからすんなり入った
正晴は腰を振りながら
正晴「寂しい思いをさせてすまない・・・」
「い、いえ、大、丈夫です。んっ!」
正晴「時間があるときは一緒にいるからな?だから、心配するなよ?」
僕は頷き正晴にキスをした
正晴もキスをしてきて
正晴「そろそろイキそう・・・イク!!」
僕もイッてしまった
すごく気持ちよかった
正晴は後片付けをしてアルバイトにむかった
正晴「行ってくる!帰ってきたら続きをしような?」
「はい。いってらっしゃい。」
そしてまた一人・・・
しばらくベッドでぼーっとしていた
「宿題しよう・・・」
僕はテーブルに座り宿題をしたが正晴のことを考えていて集中できなかった
「・・・」
僕は帽子とフードを被って家を出た
向かったのは正晴のアルバイト先の海の家だ
炎天下、長袖、帽子、フード・・・さすがに熱い・・・
そして目立つ・・・
みんながこっちを見てくる
でも、人間ってバレたくない
バレても問題は・・・ないと思うけど・・・
僕はこっそりお店を覗いてみた
そこには昨日あったおばちゃんとバンダナを付けたイケメンがいた
(正晴・・・バンダナすごい似合ってる・・・)
元からイケメンだから更にイケメンになっている
そして女性が何人か話しかけている
女性「おにいさ~ん。私たちと遊ぼうよ~」
正晴「仕事中なので・・・」
女性「じゃあ、仕事終わったら遊ばない?」
正晴「いえ・・・もう相手いるので」
女性「え~私たちと一緒の方が絶対に楽しいって~」
正晴「すみません・・・」
接客のお仕事だから仕方ないのだろうが、不機嫌そうな正晴
毎日こんな感じなのかな?
大変だな・・・
なんて他人のことのように思うけど、僕の正晴に手を出すのは気に入らない
「正晴!来ちゃいました~」
僕は明るく女性たちに聞こえるように言った
正晴「おお!来たのか!」
と駆け寄ってくる正晴
その顔は笑顔だった
それを気に入らなそうに見ている女性たち
女性「その人がさっき言ってた人~?」
正晴「はい」
女性「ふ~ん?フードなんか被って日焼け対策とか?女子力高いですよアピール?」
「いえ、そういうわけではないですが・・・」
女性「じゃあ、フード外して顔見せなさいよ~」
そういうと僕のフードを取ろうとしてきた
僕は抵抗したが4人相手に勝てるわけもなくフードは取られた
女性「え・・・人間!?」
女性の声は周りに響いた
みんながこちらを見てくる
正晴「!?」
正晴は上着を脱ぎ僕に被せた
女性「なんでここに人間がいるのよ!」
女性「それもこのイケメンの相手ってことは、恋人ってことでしょう?」
女性「マジ?オスだったけど?」
女性「性別は別に関係はないけど・・・でも、人間って・・・」
そういいながら女性たちは近づいてくる
そして僕の顔や身体を触ってきた
女性「わ~やわらかい!」
女性「マジだ!プニプニ!」
女性「皮膚?ってこんなにサラサラなんだ~」
女性「私も人間に生まれればよかった~」
女性「バカだな~人間なんかに生まれたら生きていけないよ~w」
女性「そうだよね~w道具として買われるか奴隷のように働かせられるだけだもんね~w」
言いたい放題言いまくる女性たち
僕は言われ慣れてるから気にしないけど正晴がすごい怖い顔をして女性たちを睨んでいた
正晴「帰れ・・・」
女性「え?」
正晴「帰れって言ってんだよ」
女性「え、なんでよ・・・」
正晴「こいつは俺の運命のつがいだ!こいつをそれ以上侮辱するならたとえメスでも手加減しねぇぞ。」
女性「え!?運命のつがいって・・・マジ!?」
正晴「ああ。だから帰れ!そして二度と来るな!」
そう言った正晴の顔は般若のような顔だった
女性たちは怖がりながら帰って行った
正晴「大丈夫か?」
「はい・・・でも、お仕事中なのに・・・」
正晴「仕事よりお前の方が大事なんだよ」
「・・・ありがとうございます・・・でも、ここに来るべきじゃなかったですね・・・」
正晴「いや、来ていいんだよ。お前は俺が守る。それに、お前も我慢してたんだろう?」
「・・・」
してないって言ったら嘘になる・・・
でも、自分のことだから我慢できた
正晴「これからは我慢するな。俺が守ってやるから」
「・・・ありがとうございます」
そういいながら頭を撫でてきた
そして正晴は店長らしい人に呼ばれた
たぶん、怒られてるんだろうな・・・
絡まれているのを我慢してやり過ごしていたのに僕のせいで・・・
クビとかになったらどうしよう・・・
アルバイトだからクビになっても問題はないだろうけど・・・
俯いて考えていたら
おばちゃん「大丈夫よ!」
と僕の背中をさすってきたおばちゃん
おばちゃん「クビになったらって考えてるんでしょう?」
「え、はい」
なんでわかったんだろう・・・
おばちゃん「マサちゃんはこのお店で一番人気だから~。注意はされるだろうけど、大丈夫よ!」
「ならいいんですが・・・どうしてクビになるかもってわかったんですか?」
おばちゃん「そうね・・・女の勘よ!」
女って怖いな・・・
おばちゃん「でも、マサちゃんがここまではっきり言うの初めて見たわ」
「そうなんですか?」
おばちゃん「ええ。なにを聞いても曖昧な答え方しかしないのよ~。それが更にかっこよく見えるらしいんだけどね~w」
そうなんだ・・・
僕ははっきり言う姿しか知らない・・・
本当に僕は正晴のことを知らないんだ・・・
おばちゃん「そのマサちゃんがあれだけはっきり言ったんだもの。それだけあなたが大切なのね!妬けるわねw」
僕はたぶん顔が真っ赤だったと思う
嬉しいと思う反面恥ずかしかったのだ
しばらくすると正晴が帰ってきた
「正晴!ごめんなさい!」
正晴「ん?なんで謝るんだ?」
「だって・・・注意されたんでしょう?」
正晴「まぁな。でも、間違ったことはしてない。だから、気にするな」
そういうと僕の頭を撫でてきた
正晴「しばらく居るんだろう?なにか飲むか?」
そういうとドリンクを持ってきてくれた
正晴「サービスしとくよ!」
「ありがとうございます」
そして正晴は仕事に戻って行き僕はドリンクを飲みながら海を見ていた
周りを見るといろんな人がいた
親子で来ている人、カップルで来ている人
僕は少し砂浜に出てみた
夏は人が多い・・・
でも、嫌な気分にはならない
その時
ドンッ
なにかが僕の足に当たった
下を見たら5歳くらいの人間の子供だった
「大丈夫?」
人間「うん・・・ごめんなさい・・・」
白熊獣人「定~あまり離れるなよ~」
と白熊獣人が走ってきた
白熊「すみません・・・お怪我はないですか?」
「あ、はい。そちらこそ大丈夫ですか?」
白熊「たぶん大丈夫だと思います。・・・ん?」
白熊獣人は僕の顔を覗き込んだ
僕はハッとした
帽子は被っているがフードを忘れていた
白熊「あなたも人間なんですね!」
「え、まぁ・・・」
白熊「私のつがいもそうなんですよ!」
そういうと白熊獣人は家族を呼んだ
そこにはお腹が少し大きい人間の男性と白熊獣人の子供がいた
子供は双子らしい
城熊「私の名前は『城熊 猛』と申します!この子たちは自慢の子供たちです!獣人の方が『誠』人間の方が『定』です。嫁は『遥斗』です」
遥斗「初めまして!」
「は、初めまして・・・僕も遥斗って言います」
城熊「!?そうなんですね!すごい偶然ですね!」
「そうですね」
遥斗「なんで長袖なんですか?」
「人間・・・ですから」
遥斗「・・・まだ当たりが強いですからね・・・」
城熊「この子が大きくなるまでによくなればいいんですが・・・」
「・・・」
遥斗「でも、あまり気にしなくていいと思いますよ!」
「え?」
遥斗「確かに当たりが強いのは事実ですが、だからと言って人間がコソコソする必要はないと思うんです!だから、堂々としてていいと思いますよ!」
僕はそれを聞いてなんとなく納得した
なんでフードを被って自分を隠して生きてきたんだろう・・・
そんな必要ないのに・・・
「そう・・・ですよね・・・」
城熊「そうですよ!無責任な言い方ですが、自分らしく生きましょう!!」
そういうと城熊家族は海に向かって行った
僕は家族にお礼を言った
正晴「どうしたんだ?」
僕はお店に入り席に座った
「・・・僕、間違っていたのかもって」
正晴「間違い?」
「はい・・・人間だからって理由で自分を殺して生きてきました・・・でも、それはきっと『自分らしさ』を否定することなんじゃないかなって・・・」
正晴「・・・」
「だから、僕、受け入れようと思います。人間で生まれたことを変えることはできない。なら、それを受け入れて自分らしく生きて行こうって」
正晴「そうか」
そういいフッと笑う正晴
そして僕の頭を撫でる
正晴「お前がそう決めたなら俺はそれを応援する。だから、自分の信じる道を進め」
「はい!」
僕は正晴がお仕事が終わるまで待って一緒に帰った
そして僕は長袖とフードを鞄にしまって
(自分らしく・・・)
もう自分を否定しない
もう自分を殺して生きていかない
そう誓った・・・
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