肉食獣人は肉食だった

ジャム

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自宅待機

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僕は屋上で座り込んでいた

「・・・」

大神「・・・」

大神は僕の隣で背中をさすってくれていた
その時、正晴が戻ってきた

正晴「・・・大丈夫か?」

「・・・」

正晴「・・・先生が呼んでるんだ。一緒に会議室に行こう」

「うん・・・」

そして僕と正晴は会議室に向かった
そこには校長先生と僕のクラスの担任と正晴のクラスの担任がいた

校長「今回の件についてなんだが・・・」

正晴のクラスの担任「獅子瓦と八神の・・・関係は事実なのかい?」

「はい・・・」

僕のクラスの担任「そうか・・・」

正晴「犯人はわかったんですか?」

校長「探しているところだ・・・」

「・・・」

校長「しばらくの間、自宅で待機してほしい」

正晴「なんで!遥斗が!被害者なのに!」

校長「これ以上被害を出さないためにも・・・本人のためにも・・・」

正晴「だけど!っ!」

僕は正晴の腕を掴んだ

「わかりました。自宅で待機します」

正晴「遥斗・・・いいのかよ・・・」

「こんな・・・ところ・・・居たくない・・・」

校長「・・・犯人は必ず見つける。それまで・・・」

「はい・・・」

正晴「・・・俺も自宅待機します」

校長「・・・わかった・・・」

正晴「じゃあ、帰ります」

そういうと正晴は僕の手を引いて会議室をでた
そして各自の教室に行き荷物をもって帰ることになった

大神「帰るのか!?」

「うん・・・今回のことが解決するまで自宅待機だって・・・」

熊沢「なんでだよ!被害者なのに!」

「これ以上被害を出さない為だよ」

猫沢「でも・・・おかしいよ・・・」

「もう決まったことだよ。それに、僕がここに居たくないんだ」

そういい僕は教室をでた。廊下には正晴がいた

正晴「行くぞ」

「うん・・・」

そういい二人で学校を出た
家に向かっている間、僕は泣いた
なぜこんなことになってしまったのか・・・

正晴「・・・今は気にするな。いい休みをもらったと思おう?」

「うん・・・」

そして家に着いた

「!?」

正晴「!?」

家の門や扉にはたくさんのメモが張ってあった
それは学校のとほとんど同じ

正晴「・・・」

「・・・」

正晴は怒りで震えている
僕はただ泣くだけ

正晴「俺の家に行こう」

そう言われ正晴の家に向かった
さすがに正晴の家にはメモはなかった

正晴「しばらくここに居よう」

「・・・」

正晴「・・・なにか食うか?」

「・・・」

正晴「・・・」

しばらく無言が続いた

「もう・・・嫌だ・・・こんなところ居たくない・・・」

正晴「じゃあ、どこか行こうか?」

「え?」

正晴「学校も何もかも捨てて逃げないか?」

「でも・・・」

正晴「行先は誰にも言わず、携帯も捨てて、二人で一緒にずっとさ」

「でも、どこに行くの?行く場所なんてないじゃん」

正晴「千葉の家はどうだ?」

「え、でも、あそこで写真撮られたんだよ?」

正晴「ああ。でも、海岸だけだ。それに学校に写真をばら撒くってことは学校の生徒。なら今なら千葉には誰もいない。」

「・・・」

正晴「俺がお前を守る。だから心配するな」

「・・・うん・・・」

正晴「じゃあ、支度していこう。」

「大神だけには伝えたい」

正晴「ああ。メールにしておけよ。それが終わったら携帯の電源は切れ。そして家に置いていこう」

「うん・・・」

そして僕は大神にメールした

『僕、家を出ることにした。もうここに居たくない。勝手にこんなことしてごめんね。携帯も置いて行く。だからこれが最後の連絡になる。本当にごめんね。じゃあ、元気でね』

そう送り携帯の電源を切った
そして自宅に向かい荷物をまとめて家をでた
そして正晴のバイクで千葉に向かった


ーーー大神視点ーーー
「はぁ・・・はぁ・・・」

熊沢「はぁ・・・はぁ・・・」

猫沢「はぁ・・・はぁ・・・」

俺たちは遥斗の家に向かって走っていた
メールをみて電話したが電源が切られているみたいで繋がらなかった
だから授業中にも関わらず三人で学校を飛び出した

「な、なんだよ・・・これ・・・」

遥斗の家に着いた俺たちの目に飛び込んできたのは

猫沢「酷い・・・」

熊沢「・・・」

学校で回っていたメモがたくさん門や扉に貼ってあった
俺は扉を開けた

「開いてる・・・」

そして中に入った
リビングに向かったらテーブルには携帯が置かれていた

猫沢「携帯を置いて行ったのか・・・」

熊沢「どこに行ったんだ?」

「わからない・・・先輩の家かな?」

猫沢「場所は?」

「しらない・・・」

熊沢「・・・ひとまず、この状況を先生に伝えた方がよくないか?」

「う~ん。それより警察の方がいいかも・・・」

猫沢「でも、なんて説明するんだ?ただの家出ってなるんじゃないのか?」

「そうだよな・・・」

熊沢「学校と警察両方に伝えよう。そうすれば学校としても警察としても動かざるえないだろう」

それが一番か・・・
そして俺たちは学校と警察に連絡して状況を伝えた
そして俺たちは学校に戻り警察の事情聴取と先生からの質問攻めにあった
警察は犯人を捜査してくれることになった
学校も全力で犯人を見つける約束をしてくれた
そして遥斗の居場所は・・・

警察「獅子瓦さんの自宅にはいませんでした。」

と、なると・・・あそこしかないな・・・
でも、それを伝えるべきかどうか・・・
聞かれてないし聞かれないかぎりは答えなくてもいいか
俺は猫沢、熊沢二人に千葉の家の話をした

猫沢「じゃあ、そこにいる可能性があるんだな?」

「ああ。たぶんだけど」

熊沢「もしいるなら安心だな。今度の休みに行ってみよう」

「ああ」

そして俺たちは次の休みに千葉の家に行くことにした・・・
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