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本編
ブルーオーシャン
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「わ~~~!すごい!!」
屋上にでたら海が一望できた
「これぞまさしく『青海』・・・『ブルーオーシャン』だね!いつ見ても綺麗だな~」
宇佐野「いいのかな・・・勝手に・・・」
「いいんじゃない?開いてたんだしw」
そういい僕は伸びをする
「う~~~ん!潮風が気持ちいいな~」
宇佐野「・・・なんで・・・」
「ん?」
宇佐野「なんでこの学園に来たの?」
「そうだね・・・ここに入ると将来は約束されるって聞いたからw」
宇佐野「・・・そんなの嘘だよ・・・」
「・・・」
宇佐野「僕もそう聞いて入ったけど・・・中は教師の横暴が日常的に行われてる・・・いじめとかは見て見ぬふり・・・教師の気分で生徒への体罰が決まる・・・」
「体罰?それって親は怒らないの?」
宇佐野「親に言っても無駄なんだよ・・・『将来への約束』・・・それが親には魅力的なんだよ・・・教育委員会に言っても教師同士が協力してもみ消す・・・嫌なら退学・・・それがこの学園の日常・・・」
「宇佐野の親はどうなの?息子がこんな目に合ってるのに」
宇佐野「僕の親は・・・死んだ。昔に・・・」
「・・・」
宇佐野「僕は・・・ここにきて人生を変えようと思ったんだ。卒業して、いい大学に行って、いい会社に就職して・・・」
「・・・」
宇佐野「でも、実際は違った・・・大学もこの学園と同じ・・・いや、この学園そのものだよ」
「どういうこと?」
宇佐野「大学合格率100%・・・なんでだと思う?」
「みんな頑張ってるからじゃないの?」
宇佐野「違う・・・ここと連帯している大学に無理やり入学させられるからだよ」
「・・・」
宇佐野「この学園は『将来の約束』と言う名の牢獄なんだ・・・」
「じゃあ、やめればいいじゃん」
宇佐野「僕は・・・無理なんだ・・・親戚に支援してもらってるし・・・期待されてるし・・・」
この子は・・・色んな物に縛られて生きてるんだ
親戚からの期待・・・
学園からの圧力・・・
「宇佐野自身はどうなの?」
宇佐野「僕自身?」
「やめたいのか、やめたくないのか」
宇佐野「やめたい・・・でも、ここをやめるとほかの高校には入学できないんだ」
「なんで?」
宇佐野「この学園は色々強いんだ。政治家にも顔が効くらしい。だから・・・」
「ほかの高校に入ろうとする生徒を潰すのか・・・」
宇佐野「そんな可愛いもんじゃないよ・・・生活が困難になるぐらい追い詰められる・・・」
「・・・」
政治家・・・か
そこまで強いんだ・・・
「楽しみだな~w」
宇佐野「は?僕の話聞いてた!?」
「うん!面白い話をありがとね!」
宇佐野「面白い・・・って・・・君はもうマークされてるかもしれないんだよ!?」
「そうなの?」
宇佐野「先生にあんな態度・・・マークされるよ・・・」
「マークされるとどうなるの?」
宇佐野「精神的にも肉体的にも・・・追い詰められて・・・」
「死ぬ道を選ぶ?」
宇佐野「うん・・・今まで何人の生徒が・・・」
「・・・好都合・・・だねw」
宇佐野「え?」
「何でもないw」
それは好都合w
狙いを僕に絞ってくれれば・・・
宇佐野「あまり騒ぎを起こさない方がいいよ・・・」
「う~ん・・・そうだね・・・宇佐野は今後僕と関わらない方がいいよ?」
宇佐野「え?」
「僕はある目的があってここに来たの。それに君を巻き込みたくない」
宇佐野「目的って?」
「それは秘密w」
宇佐野「危険なことをするの!?ダメだよ!」
「君って・・・優しいんだねw」
そういい僕は宇佐野の頬にキスをした
宇佐野「!?」
「その優しさは君だけの物。大切にしてね?」
宇佐野「え?それって・・・」
「そろそろ教室に帰りなよw案内ありがとう!」
そういうと宇佐野は不思議そうな顔をしながら屋上を出て行った
一人になった僕
「・・・何が『青海』だ・・・真っ黒じゃないか・・・」
『ブルーオーシャン』・・・
青き海のような学園・・・
でも、中身は真っ黒・・・
深海のように底のない真っ暗な学園・・・
「『ダークオーシャン』のほうがお似合いだな・・・はぁ・・・昔とは大違いだ・・・」
僕はため息をついた
「絶対に・・・許さない・・・」
僕は拳を強く握る・・・
拳からは血がしたたり落ちる
「必ず・・・憂いは晴らす・・・」
そういい僕も教室に戻った・・・
・・・放課後・・・
僕は帰り支度をしていた
宇佐野「あ、あの・・・」
「・・・」
僕は無視をして教室を出た
それを追いかけてくる宇佐野
しばらく後ろをついてきていた
「・・・な~に?さっきからさ~」
宇佐野「その・・・あの・・・」
「無視したのは悪いと思うよ?でも、僕と関わると大変なことに巻き込まれるよ?」
宇佐野「・・・」
「・・・」
宇佐野「でも・・・お礼してないし・・・」
「屋上に案内してくれたじゃん?」
宇佐野「ちゃんとお礼がしたくて・・・」
「ふ~~ん?wじゃあ、僕とやってくれるの?w」
宇佐野は顔を真っ赤にして慌てて
宇佐野「し、しないよ!」
「アハハw冗談だよw」
そういい歩き出す
宇佐野は後ろをついてくる
宇佐野「・・・」
「もう・・・な~に?」
宇佐野「だから・・・」
「お礼なら屋上への案内と面白い話で帳消し!はい!解散!」
宇佐野「でも・・・」
「・・・わかったよ・・・食事行こう」
宇佐野「え?」
「宇佐野の奢りで食事行こう?これなら宇佐野の気持ちもスッキリするでしょう?」
宇佐野「うん・・・」
そして僕たちはレストランに向かった・・・
屋上にでたら海が一望できた
「これぞまさしく『青海』・・・『ブルーオーシャン』だね!いつ見ても綺麗だな~」
宇佐野「いいのかな・・・勝手に・・・」
「いいんじゃない?開いてたんだしw」
そういい僕は伸びをする
「う~~~ん!潮風が気持ちいいな~」
宇佐野「・・・なんで・・・」
「ん?」
宇佐野「なんでこの学園に来たの?」
「そうだね・・・ここに入ると将来は約束されるって聞いたからw」
宇佐野「・・・そんなの嘘だよ・・・」
「・・・」
宇佐野「僕もそう聞いて入ったけど・・・中は教師の横暴が日常的に行われてる・・・いじめとかは見て見ぬふり・・・教師の気分で生徒への体罰が決まる・・・」
「体罰?それって親は怒らないの?」
宇佐野「親に言っても無駄なんだよ・・・『将来への約束』・・・それが親には魅力的なんだよ・・・教育委員会に言っても教師同士が協力してもみ消す・・・嫌なら退学・・・それがこの学園の日常・・・」
「宇佐野の親はどうなの?息子がこんな目に合ってるのに」
宇佐野「僕の親は・・・死んだ。昔に・・・」
「・・・」
宇佐野「僕は・・・ここにきて人生を変えようと思ったんだ。卒業して、いい大学に行って、いい会社に就職して・・・」
「・・・」
宇佐野「でも、実際は違った・・・大学もこの学園と同じ・・・いや、この学園そのものだよ」
「どういうこと?」
宇佐野「大学合格率100%・・・なんでだと思う?」
「みんな頑張ってるからじゃないの?」
宇佐野「違う・・・ここと連帯している大学に無理やり入学させられるからだよ」
「・・・」
宇佐野「この学園は『将来の約束』と言う名の牢獄なんだ・・・」
「じゃあ、やめればいいじゃん」
宇佐野「僕は・・・無理なんだ・・・親戚に支援してもらってるし・・・期待されてるし・・・」
この子は・・・色んな物に縛られて生きてるんだ
親戚からの期待・・・
学園からの圧力・・・
「宇佐野自身はどうなの?」
宇佐野「僕自身?」
「やめたいのか、やめたくないのか」
宇佐野「やめたい・・・でも、ここをやめるとほかの高校には入学できないんだ」
「なんで?」
宇佐野「この学園は色々強いんだ。政治家にも顔が効くらしい。だから・・・」
「ほかの高校に入ろうとする生徒を潰すのか・・・」
宇佐野「そんな可愛いもんじゃないよ・・・生活が困難になるぐらい追い詰められる・・・」
「・・・」
政治家・・・か
そこまで強いんだ・・・
「楽しみだな~w」
宇佐野「は?僕の話聞いてた!?」
「うん!面白い話をありがとね!」
宇佐野「面白い・・・って・・・君はもうマークされてるかもしれないんだよ!?」
「そうなの?」
宇佐野「先生にあんな態度・・・マークされるよ・・・」
「マークされるとどうなるの?」
宇佐野「精神的にも肉体的にも・・・追い詰められて・・・」
「死ぬ道を選ぶ?」
宇佐野「うん・・・今まで何人の生徒が・・・」
「・・・好都合・・・だねw」
宇佐野「え?」
「何でもないw」
それは好都合w
狙いを僕に絞ってくれれば・・・
宇佐野「あまり騒ぎを起こさない方がいいよ・・・」
「う~ん・・・そうだね・・・宇佐野は今後僕と関わらない方がいいよ?」
宇佐野「え?」
「僕はある目的があってここに来たの。それに君を巻き込みたくない」
宇佐野「目的って?」
「それは秘密w」
宇佐野「危険なことをするの!?ダメだよ!」
「君って・・・優しいんだねw」
そういい僕は宇佐野の頬にキスをした
宇佐野「!?」
「その優しさは君だけの物。大切にしてね?」
宇佐野「え?それって・・・」
「そろそろ教室に帰りなよw案内ありがとう!」
そういうと宇佐野は不思議そうな顔をしながら屋上を出て行った
一人になった僕
「・・・何が『青海』だ・・・真っ黒じゃないか・・・」
『ブルーオーシャン』・・・
青き海のような学園・・・
でも、中身は真っ黒・・・
深海のように底のない真っ暗な学園・・・
「『ダークオーシャン』のほうがお似合いだな・・・はぁ・・・昔とは大違いだ・・・」
僕はため息をついた
「絶対に・・・許さない・・・」
僕は拳を強く握る・・・
拳からは血がしたたり落ちる
「必ず・・・憂いは晴らす・・・」
そういい僕も教室に戻った・・・
・・・放課後・・・
僕は帰り支度をしていた
宇佐野「あ、あの・・・」
「・・・」
僕は無視をして教室を出た
それを追いかけてくる宇佐野
しばらく後ろをついてきていた
「・・・な~に?さっきからさ~」
宇佐野「その・・・あの・・・」
「無視したのは悪いと思うよ?でも、僕と関わると大変なことに巻き込まれるよ?」
宇佐野「・・・」
「・・・」
宇佐野「でも・・・お礼してないし・・・」
「屋上に案内してくれたじゃん?」
宇佐野「ちゃんとお礼がしたくて・・・」
「ふ~~ん?wじゃあ、僕とやってくれるの?w」
宇佐野は顔を真っ赤にして慌てて
宇佐野「し、しないよ!」
「アハハw冗談だよw」
そういい歩き出す
宇佐野は後ろをついてくる
宇佐野「・・・」
「もう・・・な~に?」
宇佐野「だから・・・」
「お礼なら屋上への案内と面白い話で帳消し!はい!解散!」
宇佐野「でも・・・」
「・・・わかったよ・・・食事行こう」
宇佐野「え?」
「宇佐野の奢りで食事行こう?これなら宇佐野の気持ちもスッキリするでしょう?」
宇佐野「うん・・・」
そして僕たちはレストランに向かった・・・
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