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本編

最恐の獣

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・・・陽斗視点・・・

学園長「くっ!!あと少しだったのに!!」

「もう終わりだよ・・・諦めなよ」

学園長「いや!まだだ!!」

「諦めがわるいな~・・・きみ、嫌われるタイプでしょう?」

学園長「黙れ!!」

「図星をつかれて焦ってる?w」

学園長は何かのスイッチを押した

「ん?」

ガタガタガタガタ

周りが少しずつ揺れ始めた
そして

ドガ~ン!!!

奥の部屋の壁を壊して戦車がたくさん出てきた

学園長「長年作り続けたんだ!」

「ふ~ん・・・無駄なことを・・・」

猫「ここは俺が!」

「それ以上の形態変化は負担が大きいからやめておきな。特に宇佐野は目覚めたばかりなんだから」

宇佐野「・・・」

「形態ロック命令を執行する」

そういうと三人は元の姿に戻った

猫「!?なんで!!」

「言ったでしょう?負担が大きいって。それにここは僕一人で十分」

学園長「舐められたものだな!この兵器の恐ろしさ思い知らせてやる!!」

「恐ろしさ・・・ね・・・じゃあ、テメェには最恐を思い知らせてやるよ・・・」

学園長「ああ?」

「これ以上はこの土地が持たないからさっさと終わらせるよ?w瞬き厳禁・・・だよw」

深呼吸して

「この世を統べる最恐の獣よ・・・役目を果たす時が来た・・・己の力・・・存分に振るうがいい!!!!!」


・・・宇佐野視点・・・
猫「ここを離れるぞ!」

「え!?」

そういうと猫獣人は亀獣人と僕を抱えると地上に上がった

「伏見を置いて行くんですか!?」

亀「主なら心配いらんだろう」

猫「ああ!それよりここに居たら俺たちが巻き込まれる!」

そう言い外に飛び出しそのままジャンプした
そして海の高台まできた

猫「ここまでくれば影響はないだろう・・・」

亀「もう少し丁寧に扱わんかい」

猫「急いでたんだから仕方ないだろう!それともあそこに置いてきてほしかったのか!」

「二人とも!見てください!」

僕は指を指した
そこには学園が崩壊しとてつもなく大きな怪物が現れた

「な・・・なんですか・・・あれは・・・」

猫「最恐の獣・・・『ビースト』だ・・・」

「あれが・・・」

それは悪魔か魔王か・・・
翼があり牙が何本も生えていて『最恐』という言葉に間違いはないと思えるほどの生き物が現れた

亀「主・・・かなりご立腹のようだのう・・・」

猫「それはそうだろう・・・大切な学園をメチャクチャにされて礎まで奪われて・・・それに・・・」

と、僕を見てきた

「???」

猫「・・・はぁ・・・まぁいいか。決着はついたも同然だ」

亀「そうじゃな・・・」

「伏見・・・」


・・・陽斗視点・・・
「ウググ・・・!グハッ!」

身体中痛い・・・

「ア・・・グ・・・」

燃えるように熱い・・・

「でも・・・もう終わりだ!!!」

学園長「あ・・・あ・・・」

「今さら怖がっても遅いんだよ!お前は・・・終わりだ!!!」

学園長「うわ~~~~~!!!!」

僕は学園長を食らった
土地ごと・・・戦車もろとも食らった・・・

「・・・疲れた・・・」

そして元の姿に戻って行く

「・・・ふぅ・・・」

周りを見たら酷い有様だった

「僕の・・・学園が・・・」

壊したのは僕だけど・・・

「はぁ~・・・ま、どうにでもなるけどねw」

僕は礎を捧げた

「礎よ・・・元に戻しておくれ!」

礎が光輝くとすべて元通りになった

「あとはこれを・・・よし!」

僕は礎を本来あるべき場所に戻した

「う~ん・・・やっぱりね・・・」

礎は学園長不在のため形も大きさも不安定だ

「早く次が決まらないと・・・」

宇佐野「伏見!」

「ん?あ!宇佐野!」

宇佐野が勢いよく走ってきて抱き着いて来た
そして

「!?」

キスをしてきた

「どうしたの?w」

宇佐野「僕!君が好きだ!!」

「うんw知ってるよw」

宇佐野「君は?」

「・・・僕も好きだよ!」

そういうともう一度キスをしてきた

猫「おい!離れろ!」

「珍しいwやきもち?w」

猫「ち、違いますよ!!」

「ふ~ん?w」

亀「ホッホッホッホッ。若いもんはいいの~」

猫「ジジィ・・・」

宇佐野「これで全部終わったの?」

「いや、まだ、学園長が決まらないと礎が安定しない」

猫「そうですよね・・・決まらないと・・・主も眠れないですよね・・・」

宇佐野「眠る?眠るって何!?」

「余計なことを・・・」

猫「あ・・・」

宇佐野「伏見!!」

「・・・二人で話そうか・・・屋上で・・・」

そして僕と宇佐野は屋上に向かった


・・・猫獣人視点・・・
亀「余計なことを言いよって・・・」

と、杖で叩かれる

「うっ!」

亀「主はあのまま何も言わずに眠るつもりだったというのに」

「・・・でも、それじゃあ、あいつが・・・」

亀「あの子の時は止まっている・・・またいつかは会える」

「でも、それがいつになるかなんてわからないだろう!!!」

亀「・・・経験している者の言葉には説得力があるのう・・・」

「・・・」

亀「お主も待っていたのであろう?主を」

「・・・ああ」

亀「想いは?」

「伝えてねぇよ・・・」

亀「それじゃあ、あの子の方が一つ上じゃな」

「・・・」

亀「でも、それはお主が選んだのであろう?」

「ああ。永遠をこの地で生きる・・・なら、伝えなくてもいいと・・・次いつ会えるかわからないんだ・・・」

亀「見た目もわからぬ可能性があるからのう・・・」

「ああ。俺はわからなかった・・・」

亀「お主が主と会ったのは主が命を捧げる時の姿だからのう・・・」

「ああ・・・あんな若い姿で現れるとは思わなかった・・・」

亀「わしは主の若い頃を知っておったからすぐに気づいたが・・・」

「爺さん・・・お前はなんで守護者になったんだ?」

亀「そうじゃな・・・わしも主に魅入られた・・・ってことじゃなw」

「・・・そうか・・・」

亀「今は受け入れられないだろう・・・でも、時が経てば受け入れられる」

「・・・俺はもう慣れてる」

亀「お主ではない・・・あの子だ」

「・・・そうか・・・あいつはこれから辛い別れをするのか・・・」

俺と同じ思いをする・・・
当時の俺はその悲しみを怒りに変えて暴れまわってたな・・・

「俺が・・・支えてやるか・・・」

亀「年配者の気持ちがわかったかのう?w」

「俺はまだ若いんだよ!一緒にするな!」

宇佐野・・・
お前はどうするんだ・・・
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