山神様に捧げられました

ジャム

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本編

光輝く白き花

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洞窟を抜けると冬とは思えない程暖かく目の前にはお花畑が広がっていた

「綺麗・・・」

山神「ここは何故か季節の影響を受けないんだ」

そしてお花畑を歩き崖の近くに付いた
そこには白い輝きを放っている花がたくさん咲いていた
そして木でできた十字架があった

「お墓・・・?」

山神「たぶんな」

木の状態から何十年・・・いや、何百年も前のお墓だと思う

山神「ここにはあるつがいが眠っているらしいんだ」

「つがい?」

山神「ああ。え~っと・・・カップルというのかな?その人達の永遠の愛の想いがこの花になっていると言われている」

「そうなんですね・・・」

山神「まぁ、ここは異次元だからな・・・よくは俺も知らないんだ」

「異次元?」

山神「ああ。あの洞窟を通っただろう?あれはここ・・・異次元に繋がっていたんだよ。だから神である者以外が通ろうとすると体調を悪くしたり、最悪の場合・・・倒れて・・・そのまま・・・」

「・・・」

そういい山神様はお墓の前に膝をついて祈りを捧げた
僕も祈りを捧げた
その時、頭に映像が流れた
痛い身体を引きずり最愛に人を探しに行こうとしている人間の映像
まるで自分のことのように感じる・・・

「これ・・・」

山神「追体験・・・多分ここに眠る者の記憶だろう」

「・・・うぅ・・・」

僕は涙を流した
悲しいわけではない
嬉しいのだ
再会できた喜び・・・
ずっといられる喜び・・・
痛いことなんて忘れるぐらいの愛情・・・

「この人・・・本当に好きだったんだ・・・いや・・・愛していたんだ・・・」

きっと・・・もっと生きたかっただろうに・・・
でも、幸せな気持ちは死の間際になっても変わらなかった
お互い抱き合いながら眠りにつく・・・
それは何よりも幸せで・・・幸福な事・・・
二人はそう思って最後を迎えた・・・

「・・・どうか・・・安らかに・・・」

涙を流しながら囁く
その涙が光り輝く花に落ちる
その時、花が更に輝きを放った

「!?」

その花は次々と光、広がっていく
まるで感謝をしてくれているかのように・・・

山神「きっと喜んでくれているのだろう。俺は彼らを知らない。でも、幸せだったと思う」

山神様の目からも涙が流れている
僕は山神様に抱き着いた
山神様は僕を強く抱きしめてくれた
歳は違えど想いは変わらない
僕は・・・山神様を愛している
山神様も・・・きっと愛してくださっている

山神「そろそろ帰ろう。お前には異次元の環境は身体に負担が大きい」

「はい・・・」

そして僕は山神様の肩に乗りお墓を後にした

???『幸せになってね』

声が聞こえた気がして振り向いた
そこには人間と二足歩行の狼が幸せそうにこちらに笑顔を向けている・・・気がした

「ありがとうございます・・・」

そして僕たちは洞窟を抜けて元いた世界に帰ってきた

山神「負担をかけてすまない・・・でも、どうしても見せたかったんだ」

「大丈夫です!ありがとうございます!」

山神「辛い思いもさせてしまったし・・・連れて行くべきじゃなかったか・・・」

「そんなことないですよ!僕は行ってよかったです!」

山神「そ、そうか?」

「はい!永遠なんてものはない。でも、愛はどんなことがあっても滅びることはない・・・いい勉強になりました!」

山神「そうか・・・それはよかった!」

僕がこの先死んでも・・・山神様は僕だけを愛してくれるだろうか?
もしかしたら、ほかの人を好きになってしまうのではないだろうか・・・
そう思うことは時々ある
でも、それは僕が死んだ後のこと
その先、山神様がどうするかは僕が決めていい事ではない
だから・・・今を精いっぱい生きる!
山神様にとって・・・神様にとって人間の寿命なんてあっという間・・・
でも、僕にとってはとても長い事だ
だから、僕は一日一日を山神様と歩みたい
山神様が一人になっても僕を思い出してもらえるように・・・

「山神様!」

山神「ん?どうした?」

「これから先もたくさん思い出を作りましょうね!絶対に忘れることが無いように!」

山神「もちろんだ!忘れたくても忘れられない思い出を作ろうな!」

そして僕たちは家に向かった
家に着くと山神様は僕の服を脱がしてきた

山神「久しぶりだから・・・ゆっくりやるからな?」

「はい・・・お願いします・・・」

そして僕と山神様は身体を重ねた
僕はまだ白い液体は出ない
でも、とても気持ちいい感覚にはなる

山神「はぁ・・・はぁ・・・いつかはお前も液体を出す時が来る。その時は・・・俺がその液体をもらうからな?」

「はい。僕も・・・山神様の・・・ほしい・・・」

山神「・・・今は・・・お腹の上にな!」

そして山神様の液体が僕のお腹の上に出される
この間と同じ・・・いや、もっと多い気がする

山神「へへへ。たくさん出ちゃった!」

「すごい量ですね・・・僕も・・・出したい・・・」

山神「もう少ししたら出るようになるよ!」

「本当ですか?」

山神「ああ!だから焦らず・・・な?」

そして僕たちはお風呂に入り今日のお話をしていた
お花の事・・・彼らの事・・・僕の・・・未来の事・・・
今すぐどうこうなることではないけれど、ちゃんと話しておきたかった
大した話ではないいんだけどね!
そしてお風呂から上がり山神様は椅子に座り読書をして
僕は山神様の膝の上でウトウトしていた

山神「・・・そろそろ寝ようか!」

「はい」

僕達はベッドに添い寝になって眠った
いつも腕枕をしてくれる山神様
僕はそれが嬉しくて山神様の胸に顔を埋める
それが僕たちの習慣と言うのか・・・日常・・・かな?
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