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4 妖精の宝物庫
アルスター 42
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やっとの思いで地面に足が付いたのだが、そのまま足に力が入らずへたり込んでしまった。これで情けない姿を見せるのは二度目だ。ただ、前回と違うのは、悪意があったという部分だろう。まあ、からかいすぎたのが原因なので、自業自得なのだが。
「全く、だらしないわね。そんなで私の従者が勤まるとでも思っているの?」
メリルは大層怒っているご様子だ。心なしか、首に吊している宝石も小刻みに揺れているようだ。
「飛ばしてきたはいいものの、盗ってきたものを落としていたりしていないでしょうね」
「だ……大丈夫」
足には今もまだ力が入らないが、手には飛んでいる間も力を込めていた。むしろ、手に力を入れていたので足に力が入らないと言っても過言ではない。
「そう。よかった。落としていたら大惨事だったわよ」
あのスピードで落としたりしたら、すぐに落としたのに気づいてもかなりの距離を移動してしまいそうだ。再び見つけるのに城へ潜入したよりも時間がかかってしまうかも知れない。
「まあ、黄金の果実も無事持って帰ってこれたし、早く報告に行きましょうよ」
「いやいや、もう少し休ませて……」
まだ足は震えて力が入らないし、それに、気分も悪くてすぐに動いたら吐きそうだ。
「仕方ないわね。全く、世話のかかる従者だこと」
メリルがそう言うと、体がふわりと浮き上がった。おそらく、このまま僕をベリルさんの家に連れていくつもりなのだろう。
「ちょ、ちょっと待っ……」
喉の奥底から熱いものがこみ上げてくる。
「うっ……ゲホッ……」
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
幸い、村を出てから何も食べてなかったので空っぽの胃から何かが出てくることはなく、咽せるだけですんだ。
「……大丈夫だから」
「ちょ、ちょっと、ど、どうしましょう」
ちょっと今までの疲れが出ただけなのだが、メリルは想像以上のパニック状態に陥っていた。
「なんじゃ……? おぉ、帰ってきて……って大丈夫か?」
メリルの騒ぎを聞きつけて、家の中にいた人類王とドワーフ王、それにベリルさんも出てきた。
「誰にやられた? やはり、二人で行かせるには、ちときつかったか」
いいえ、ドワーフ王。僕がやられた相手は、敵ではなくこのメリルです。
そう訴えたいのだが、気持ち悪くて言葉が出ない。
「小生、医術も少しかじっているので、見せてもらってもよろしいですかな?」
そう言って、僕の目を見たり、おでこの体温を計ったりして、言った。
「ただの乗り物酔いですな。少し休めばよくなると思われる。早く魔法を解いて卸してあげるとよろし」
「わ、分かったわ」
ふわふわとした浮遊感がなくなり、重力の元、内蔵がいつもの位置に戻った気分だ。
「全く、だらしないわね。そんなで私の従者が勤まるとでも思っているの?」
メリルは大層怒っているご様子だ。心なしか、首に吊している宝石も小刻みに揺れているようだ。
「飛ばしてきたはいいものの、盗ってきたものを落としていたりしていないでしょうね」
「だ……大丈夫」
足には今もまだ力が入らないが、手には飛んでいる間も力を込めていた。むしろ、手に力を入れていたので足に力が入らないと言っても過言ではない。
「そう。よかった。落としていたら大惨事だったわよ」
あのスピードで落としたりしたら、すぐに落としたのに気づいてもかなりの距離を移動してしまいそうだ。再び見つけるのに城へ潜入したよりも時間がかかってしまうかも知れない。
「まあ、黄金の果実も無事持って帰ってこれたし、早く報告に行きましょうよ」
「いやいや、もう少し休ませて……」
まだ足は震えて力が入らないし、それに、気分も悪くてすぐに動いたら吐きそうだ。
「仕方ないわね。全く、世話のかかる従者だこと」
メリルがそう言うと、体がふわりと浮き上がった。おそらく、このまま僕をベリルさんの家に連れていくつもりなのだろう。
「ちょ、ちょっと待っ……」
喉の奥底から熱いものがこみ上げてくる。
「うっ……ゲホッ……」
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
幸い、村を出てから何も食べてなかったので空っぽの胃から何かが出てくることはなく、咽せるだけですんだ。
「……大丈夫だから」
「ちょ、ちょっと、ど、どうしましょう」
ちょっと今までの疲れが出ただけなのだが、メリルは想像以上のパニック状態に陥っていた。
「なんじゃ……? おぉ、帰ってきて……って大丈夫か?」
メリルの騒ぎを聞きつけて、家の中にいた人類王とドワーフ王、それにベリルさんも出てきた。
「誰にやられた? やはり、二人で行かせるには、ちときつかったか」
いいえ、ドワーフ王。僕がやられた相手は、敵ではなくこのメリルです。
そう訴えたいのだが、気持ち悪くて言葉が出ない。
「小生、医術も少しかじっているので、見せてもらってもよろしいですかな?」
そう言って、僕の目を見たり、おでこの体温を計ったりして、言った。
「ただの乗り物酔いですな。少し休めばよくなると思われる。早く魔法を解いて卸してあげるとよろし」
「わ、分かったわ」
ふわふわとした浮遊感がなくなり、重力の元、内蔵がいつもの位置に戻った気分だ。
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