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10章 火星人との邂逅
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邪魔にならないように遠くから城山先生が見ているモニターを盗み見るのですが、火星の映像が流れているわけではないので、私が見たところでよく分かりません。
そうして、退屈な時間は流れていき、1時間後にやっと城山先生から声がかかりました。
「それじゃあ、そろそろ羽金も行くか」
「待ってました!」
やっと私の出番が来たようです。もう、退屈で眠ってしまいそうでした。
「やる気があるのはいいことだが、空回るんじゃないぞ?」
「分かってますって!」
そう言って、私は卵形の撮影機に入り、写真を撮ってもらいます。その間も、城山先生は不安そうな顔をしています。私以外の3人を送ったとき以上に心配そうです。そんなに私は何かやらかしそうな雰囲気を出しているのでしょうか。
疑問に思いながらも、写真を取り終えた私は、みんなが寝ているベッドへと向かい、フルフェイスヘルメットのような機械を被って横になります。
「いいか? 火星についても絶対に一人で動き回るな。珍しい景色があろうと、竜巻がこようと、火星人が遠くで手を振っていようとも、絶対に動くんじゃないぞ。動いていいのは、他の部員と合流して、大葉の動作チェックを受けてからだからな? 分かっているな?」
「分かってますよ。私だって、そんな不用意に歩き回ったりしませんって」
「……一応、お前の動きは位置情報に反映されて分かるんだからな。こっそり動けばバレないなんてことはないってことを覚えておけよ」
「わ、分かりました……」
それだけ、私は城山先生に信用されていないようです。確かに、私の性格上、蝶々を追いかけて気づいたら迷子になっているなんてこともあります。城山先生が言いたいことは、いつも以上に注意しておけということでしょう。
「それじゃあ、行ってきてもらうが、今度は壊して帰ってくるんじゃないぞ」
城山先生の言葉にぐっと親指を立ててから、私は目を閉じました。
そうして、退屈な時間は流れていき、1時間後にやっと城山先生から声がかかりました。
「それじゃあ、そろそろ羽金も行くか」
「待ってました!」
やっと私の出番が来たようです。もう、退屈で眠ってしまいそうでした。
「やる気があるのはいいことだが、空回るんじゃないぞ?」
「分かってますって!」
そう言って、私は卵形の撮影機に入り、写真を撮ってもらいます。その間も、城山先生は不安そうな顔をしています。私以外の3人を送ったとき以上に心配そうです。そんなに私は何かやらかしそうな雰囲気を出しているのでしょうか。
疑問に思いながらも、写真を取り終えた私は、みんなが寝ているベッドへと向かい、フルフェイスヘルメットのような機械を被って横になります。
「いいか? 火星についても絶対に一人で動き回るな。珍しい景色があろうと、竜巻がこようと、火星人が遠くで手を振っていようとも、絶対に動くんじゃないぞ。動いていいのは、他の部員と合流して、大葉の動作チェックを受けてからだからな? 分かっているな?」
「分かってますよ。私だって、そんな不用意に歩き回ったりしませんって」
「……一応、お前の動きは位置情報に反映されて分かるんだからな。こっそり動けばバレないなんてことはないってことを覚えておけよ」
「わ、分かりました……」
それだけ、私は城山先生に信用されていないようです。確かに、私の性格上、蝶々を追いかけて気づいたら迷子になっているなんてこともあります。城山先生が言いたいことは、いつも以上に注意しておけということでしょう。
「それじゃあ、行ってきてもらうが、今度は壊して帰ってくるんじゃないぞ」
城山先生の言葉にぐっと親指を立ててから、私は目を閉じました。
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